どら猫と野良猫って違う猫なの?どのような違いがあるのか考えてみた

2021.08.15

どら猫と野良猫って違う猫なの?どのような違いがあるのか考えてみた

たまに猫のことを「どら猫」と呼ぶ人が居ますが、どんな意味が込められているのか、気になったことはありませんか? 猫を呼ぶ際の愛称のようにも感じますが、その語源がどこから来て、どのように定着していったのかも気になるところですよね。 彼の有名なアニメのオープニング曲にも登場するどら猫でありますが、今回はそのどら猫について深掘りしていってみましょう!

どら猫ってどんな猫?

魚を盗むどら猫

猫にはさまざまな呼称があり、一般的に家の中で飼われている猫を「家猫(イエネコ)」、飼い主の居ない外で暮らす猫を「野良猫(のらねこ)」と呼ぶことが多いですよね。

そんな中、猫のことを「どら猫」といった呼び方をする人が居ますが、なぜそのような呼称をするのか、気になった方もいらっしゃるはずです。

辞書などで調べてみると、どら猫の定義は「人の物を盗む、ずうずうしい猫。または野良猫」といった解説が書かれています。

どら猫の発端は野良猫から始まったと言えますが、その中で人間の食べ物を盗むような、悪い行動をする猫にスポットを当てて、どら猫という呼び名が広がっていったと考えられますよね。

一説によるとどら猫という呼称は、江戸時代のころから使われ始めた言葉のようです。

江戸時代には現代のように窓や網戸といった、外部からの侵入者を防ぐような家の造りではなかったので、招かれざる客が容易く出入りできてしまいました。

そのため、知らない猫が食べ物を狙って家の中に入ってくるといったことは、日常茶飯事的にあったのかもしれません。

そんな悪行を働く猫に対して、どら猫という言葉は広まっていき、現代でも悪さをするような猫に対して、どら猫といった呼び名が使われていることが考えられます。

現代では家の中に知らない猫が入ってくるといった話はあまり聞きませんが、猫の中には窓や扉を開ける子も居ますので、もしかしたら現代でも昔のどら猫のように、人間の食べ物を狙って侵入を試みている猫ちゃんが居るかもしれませんよね。

危険を顧みず、本能のまま目的を遂行するといった姿勢は、ある意味ずる賢さがないと実行できないので、どら猫は普通の猫よりも頭が良いとも言えるのではないでしょうか。

また、華奢でかわいらしいイメージのある猫ではありますが、どっしりと丸々太っている猫や、ふてぶてしい雰囲気の猫などもどら猫と呼ばれることがあります。

どら猫は世間一般的に「悪い猫」として定着していることもあり、人によってどら猫の定義が多少異なるのかもしれませんが、どら猫といった猫種が存在するわけではないので、あくまで呼称であることを覚えておきましょう。


どら猫と野良猫の違いは?

魚をくわえた野良猫

極論を言えば、どら猫は野良猫と同義ではありますが、違う呼び名が付けられているということは、どこかで明確な線引きがされているということです。

前述した通りどら猫も野良猫も、猫の呼称でしかないので大きな違いはありませんが、ボーダーラインがどこなのかが気になるところですよね。

どら猫も野良猫も、飼い主さんが居ない猫を指す言葉として認知されていますが、ここではどら猫と野良猫の違いを知るためにも、野良猫にスポットを当てて、より理解を深めていきましょう。

◆野良猫とは

野良猫とは私たち人間の生活圏において、特定の飼い主さんが存在せず、宿が無く屋外で生活している個体の猫の総称となります。

基本的に野良猫は、自分で雨風が凌げる場所を見つけ、餌も自分で調達しますが、間接的に人間の生活に依存しているものの、過酷な生活環境ゆえに、寿命がとても短く、平均で3~5年程度しか生きられないとも言われています。

そんな野良猫の中で人間に対して悪さをする猫が「どら猫」として呼ばれているようです。

やはりどら猫と野良猫のボーダーラインは、飼い主が居ない中で人間に悪さをするかしないかが重要となっているのでしょう

人間を信用していない野良猫は顔つきもキツくなりますので、見た目的にもどら猫と呼ばれてしまう機会が増える所以となるのかもしれません。

ちなみに、最近は野良猫を「地域猫」「さくら猫」などと呼ぶことがあります。これは、地域住民の認知と合意の上で共同管理されている猫を指す言葉です。

「地域猫」や「さくら猫」が多い地域では、野良猫に対し、不妊手術や保護活動を積極的に行っています。

猫の存在が身近になったからこそ、恵まれない野良猫が増えないよう、このような活動が広まっているのです。

◆野猫(ノネコ)とは

猫の呼称の中には野良猫とは別に「野猫(ノネコ)」と呼ばれる猫が存在しています。

野良猫と野猫、漢字で見てみるととても似ていますが、この2種類の猫にどのような違いがあるのか、気になるところですよね。

野良猫は人間の生活圏で特定の宿や飼い主を持たずに生きる猫ですが、野猫は人間の生活圏から離れ、山野などで野生動物として生活をしている猫を指すようです。

野良猫と野猫の大きな違いは、間接的に人間の生活に依存しているかどうかとなりますので、野生化した野猫は人間に懐くようなことはなく、より警戒心の強い猫へと進化していったと考えられています。

閉鎖的な島などで繁殖してしまった野猫は、その土地に住むほかの希少種を狩猟して生きているので、生態系が脅かされているとして社会問題としても取り扱われることが多くあります。

しかし、このような野猫を誕生させたのも人間です。

野猫は野猫といった猫種がもともと存在していたのではなく、飼い主の都合により手放され、そこで繁殖していった猫たちが野生化するしか生きる術が無かったと言えるでしょう。

きっかけは人間が作ってしまったのに、いざ生態系が脅かされて騒ぐのは、本当に勝手な話であると言えますよね。

だからこそ今を生きる私たちは、目の前の現実から目を背けるようなことはせず、猫という生き物に対してしっかりと向き合う必要性があると言えるのではないでしょうか。

人間と距離を置いて生活をする野猫なので、野猫の中にはどら猫は存在しないと考えるのが、現実的なのかもしれません。


どら猫の由来

どら猫と呼ばれる猫の特徴は理解できましたが、どら猫の「どら」という言葉の語源が気になってきませんか?

ちなみに野良猫の語源は「のらりくらりしている自由な猫」が語源となり、のら猫→野良猫と呼ばれるようになったと言われています。

◆どら猫の由来①銅鑼(どら)

銅鑼

銅鑼とは体鳴楽器の一つである金属で作られた、丸い形の打楽器です。

撥(ばち)といった棒状の道具で打ち鳴らしますが、鐘の一種でもあることから鳴らす際に「鐘をつく」と言われることがあり、その響きから「金が尽きる」と揶揄されるようになり、お金が尽きるまで遊び呆けている子供を「どら息子」と呼ぶようになったのだとか。

そこから悪さをする対象である猫にも「どら」をつけて、どら猫と呼ぶようになったという由来があるようです。

そこから生まれた言葉なのかは分かりませんが「銅鑼を打つ」といった言葉も、放蕩(ほうとう)でお金を浪費するというような意味があると言われています。

◆どら猫の由来②道楽(どうらく)

どら息子という言葉の語源には「道楽」といった言葉も関係しているといった一説もあるようです。

道楽にも放蕩者といった意味があるので、これらを合わせてどら息子という言葉が生まれたのであれば、どら猫の語源もこの言葉が関係していると考えるのが自然ですよね。

そして「どうらく」が訛って「どら」と呼ばれたとも考えられるので、意味や言葉の音でどら猫という言葉が生まれたのであれば、日本語とはつくづく面白いものだと感心させられます。

◆どら猫の由来③のら

野良猫の語源が「のらりくらりしている」といった意味を持つ通り、銅鑼を打つや道楽にも自由奔放なイメージがあることから、野良猫が訛ってどら猫になっていったとも言われているようです。

いずれにしてもどら猫の由来には、そこまで良いイメージは定着していませんが、現代でも人間の食べ物を欲しがる猫ちゃんは多いので、どの猫もどら猫の素質を持ち合わせているのかもしれません。


まとめ

私たちの身近な存在である猫だからこそ、人々は興味を抱き、さまざまな呼称で彼らを思い思いに呼びますよね。

なかでもどら猫といった呼び名は、ふてぶてしい対象を呼んでいるはずなのに、どこか愛嬌があって可愛らしく響くのもまた、猫の魅力と言えるのではないでしょうか。

一部の猫だけがどら猫と呼ばれることがほとんどですが、もしかしたら世界中の猫たちは、どの子も本当はどら猫なのかもしれません。

なぜなら私たちの心(ハート)を盗んでいるのにも関わらず、涼しい顔をして過ごしている姿を見ていると、愛らしくもどこか憎たらしく、それはまさに「どら猫」という言葉がぴったりと思えてしまわないでしょうか。

遠い昔の人々も、猫の愛嬌に魅せられて、そのような呼称を思いついたのではと思わずにはいられません。

どの時代も私たちを魅了し続ける猫たちですが、これから先にまた新たな呼称が生まれる日が来ることを期待しつつ、彼らの生態を少しでも守っていきたいと思う筆者なのでした。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。

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