知ってるつもりで実は勘違いしてるかも？猫の性格について

猫は自由気ままでマイペースな生き物だと、よく言われます。
すり寄ってきたかと思えばそっぽ向いて立ち去ってしまったり、言われてみれば確かに納得してしまう行動がよく見られます。
けれど、猫にもそれぞれ個性があり、一概にそうと言い切れない事もあるのです。我が家では4匹皆それぞれ性格が違います。
こうゆうところはやっぱり猫だな、と思うこともあれば、猫なのに何でと思ったり。ただ10年一緒に暮らしてて感じるのは、猫は犬と違って人間を「飼い主」という認識ではなく「仲間」のように考えているのではないかということです。
犬は自分の中で優先順位をつけると言われています。この人は自分より偉い、こいつは自分より下だ、と自分を基準に考えているそうです。
実家の犬は、父が散歩に連れていく時はきちんと横について歩くのに、弟の時は猛ダッシュで走り出したりと、確かに行動からもそうと読み取れることがあります。
お手やおすわりなんてやってくれないけど、一緒に暮らす仲間として、対等な立場で思い合えるのが猫なのかもしれません。

我が家の4兄弟の場合

一番初めに飼ったということもあり、長男はとにかく甘えん坊に育ててしまいました。
しかも飼い主限定。旦那さんやお客様にはかなりの人見知りで酷いときは威嚇までしちゃいます。
もし私が居なくなったらこの子大丈夫かしら、と心配になる程です。
けれど、しつけの面では一番お利口さんで手がかからなかったです。
猫はこんなにも、しつけに苦労しないものなのだと思ってしまった飼い主は、2番目の長女を迎え入れて、その差に愕然とするのでした。長女はまず、基本的なトイレを覚えてくれず大変でした。猫はトイレをすぐに覚えるという私の常識は破壊しました。
それでも問題はトイレに関してだけで、今思えば長女も育てやすい方だったと思います。
3番目の次女は何故か洗面所の排水のフタを取って遊ぶのが好きで、何度言っても止めてくれず困りました。
当時猫用トイレが脱衣所にあったため出入りをさせない訳にもいかず、取られてはつけ直しの繰り返しで、こんな事でと思われるかもしれませんが、軽くノイローゼ気味でした。
また次女はこれまでの2匹では見られなかった「人間の食べ物を食べる」という行動がありました。
これには前の2匹によってキャットフードしか与えてなければ、人間の食べ物は欲しがらないし興味を持たない、という飼い主の思い込みをぶち壊されました。
テーブルに登って、皿の上の焼き魚を食べている次女を見たときは衝撃でした。
なかなかの問題児だった次女でしたが、4匹目の次男の登場でその影は薄れます。その当時、猫さんのご飯は器に盛ったらそのままでしたが、他の子の残している分を片っ端から食べていた次男はみるみる内に巨大化しました。
そこで、皆が食べ終わるまで待って、残してもすぐに食器を片付けるようにしました。
すると、次男はトイレの砂を食べ出しました。食べても害のない砂ではあったのですが、とにかく食い意地が凄くて、ある時は壁紙を延々と舐め続け、湿った所を剥がして食べていました。
更にはエアコンの配管ホースまで食いちぎっていました。噛みきれるものは何でも食べる恐ろしい子です。
もう、何も物を置けなくなってしまいました。
そのうち兄弟を食べてしまうんじゃないかと本気で心配した程です。
あと、去勢手術をしたのにメスの発情期のように夜中泣き叫ぶのでそれにもとても困りました。
一年中なのでたまったもんじゃありません。
こうして振り返ってみても、性格の違いがかなりあります。
長男は必ず飼い主にすり寄って甘えてきますが、長女は側でゴロゴロ転がるだけで撫でようとすると去っていきます。次女はご飯以外は一切寄ってきません。
次男は飼い主から叱られることが多過ぎた為、ご飯の時は飼い主の様子を伺いながら、でも少し目を離すと他の子の分を食べようとして見つかると誤魔化そうとしたりします。
つまり猫さんの性格は自由気ままというよりも「人間ぽい」のではないかと思うのです。
甘える子もいれば、自分の気分次第だったり、全くなつかない子や、見てないところで悪さしようとする子、こんなに色んな性格があるのに、自由な性格という言葉だけではまとめられないと思うのです。

人間の目線ではなく、同じ目線で…

猫が自由な性格というのは、つまりは人間の思う通りにいかないことが多いから、そのように言われるのではないでしょうか。
何でも言うことを聞いて、こちらの望む通りに行動するような従順なペットをイメージしてしまうと、いざ猫を飼ってみて、思ってたのと違うなんて感じてしまうのかもしれません。
けれど、それぞれに個性があって自分と対等な目線で向き合ってくれる素敵な家族が出来ると思うと、猫を飼うのが何倍も楽しくなってくると思います。

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