犬が間違っても食べてはいけない身近な植物とは?

2016.02.29

犬が間違っても食べてはいけない身近な植物とは?

赤ちゃんは目につくものを口に入れる癖がありますが、親の躾であったり成長と共にやらなくなります。 もし、一緒に暮らしているワンちゃんに同じような癖があって散歩しているときに拾い食いをしたら、すぐに口を開けさせ食べたものを口から出して「ダメ!」と叱りましょう。 そうでないと、おちおち散歩にもいけなくなります。例えばそこらに生えている花や葉っぱを口に入れたりしてとんでもない目に遭うこともあります。 ここでは誤って口にしてしまうと危険な植物をご紹介します。

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犬は植物を食べる、これ本当

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「ちょっと待って、犬は肉食で植物は食べないでしょ?」
と思う方もいるかもしれませんが、実は犬には植物を食べる習性があります。
とは言っても、栄養を摂るためとかではありません。
犬や猫は体を舐めてキレイにする習性があります。この際に自分の毛などを飲み込んで、それが原因で胃腸を痛めることもあります。ですから本能的に植物を食べて胃を刺激し、毛や毒気を吐き出すわけです。


球根のある植物は特に注意

ユリやチューリップ、スイセンなど球根から生まれる植物は特に危険。まず、これを覚えておきましょう。例えば…

ユリ:わずかな量でも腎臓に障害をもたらす。

チューリップ:ツリピンという成分が心臓に猛毒。胃腸炎や痙攣を引き起こすことも。

スズラン:食べて数時間後には不整脈、下痢、嘔吐、腹痛などを起こす。最悪の場合、異常に興奮した後昏睡、心不全で死ぬことも。

スイセン:食べてすぐ下痢や嘔吐、心不全などに。昏睡や麻痺などを起こし落命することも。まさに彼岸花。

それと、タマネギや長ネギ、アスパラガスもユリ科です。絶対に食べさせないように。
共通して言えるのは、どれも球根部分の毒性が特に強いということです。


縁起の悪い植物は犬にも縁起が悪い

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葬式など故人を弔うのに使われる植物。これらを犬が食べるとお腹を壊し、ひどい場合命を落とす結果につながります。
ヒガンバナ科のスイセンは上記に書きました。同じヒガンバナ科のアマリリスなども例外にあらず。
そうそう、ユリも葬式用でした。危ないわけですね。
その他、例えば…

ナス:特に芽や葉っぱが危険。お腹の異常はもちろん、呼吸困難、痙攣や麻痺などの神経症状、果ては心筋梗塞まで引き起こします。彼岸茄子とはよく言ったものです。

:葬儀用の花と聞いて真っ先に思い浮かぶ菊。皮膚炎や肝臓障害を引き起こします。


えっ!あの植物もダメなの?

はい、以下の植物も危険です。中には意外に思えるものもありますが…
アジサイ:梅雨時に目を楽しませてくれる花ですが、牛をも殺せる毒を持ちます。過呼吸、ふらつき歩行、麻痺、痙攣

アロエ:人間が薬や食用に使うアロエですが、樹液が下痢を引き起こします。

アサガオ:これも種が生薬に使われます。が、毒性も強く下痢や嘔吐などの他血圧も低下します。


犬にとって安全な植物は何?

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「今度、犬を飼うことにしたんですが、できれば庭で思いっきり遊びたいんですけど…」
犬と遊べるだけの庭があるとは何とも羨ましいことです。それでしたら、これらの植物を植えるとよいでしょう。

クマザサ:犬がよく口にするのがこれです。胃に溜まった毛玉などを吐き出すためという本来の目的のためです。

えん麦:胃もたれや胸焼け解消のために食べる犬の胃薬です。

カモミール:犬がよく通る場所に植えるとよいでしょう。ダニやノミなどを寄せ付けませんし、踏むとよい香りがします。犬用のシャンプーにも使われている安全なハーブです。ダニやノミよけにはペニーロイヤルミントもお薦めです。

ローズマリー:少し触れるだけでいい香りが広がるので犬の臭いの防止になります。

タイム:これも犬の臭いを防いでくれます。日当たりのよいところならどんどん横に広がって成長します。

以上がお薦め。逆を言うなら、これら以外の植物は避けるのが無難です。

最後に拾い食いをしようとしたときの叱り方のコツ。興味津々に臭いを嗅いでいるときではなく、口に入れようとした瞬間に叱ること。大事なのはタイミングです。

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笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!

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