どうするこんな時 足を痛める編

2016.06.14

どうするこんな時 足を痛める編

お家のワンちゃんや猫ちゃんに異変があった時に一番気付きやすいのが動きの変化です。 びっこを引いているなどの行動は明らかにいつもの歩き方と違ったりするのでわかりやすいでしょう。 ではそんな行動の変化を見かけたらどうしますか?

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落ち着かせる

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足を痛めた精神的ショックにより、びっこを引いたり、いつもと違う動きをする場合があります。
落ち着くよう、抱っこをしたり、撫でて声をかけてあげてください。
ただし、抱っこをした際、動転しているワンちゃんや猫ちゃんは飛び降りようとすることもあります。
落として痛めている部位を悪化させないよう、注意しましょう。

動画に撮る

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 歩き方の異常は言葉で伝えるのはとても難しいです。
 また病院へ連れて行ったときにはもう大丈夫…ということであればよいのですが、足は治っていないけれど緊張して動けないということもあります。
 また、足を挙げることだけが異常のあるサインというわけではなく、その足をついて負荷をかけた瞬間に痛みが生じると、次の足を出すタイミングが速くなり、ちょうどスキップのような歩き方をするなど歩くリズムの違和感も充分なサインと言えます。
 その時の歩き方で、どの足をかばっているのか、痛がっているのかを知る大きなヒントとなるのです。
 動画に撮って獣医さんに見せるとよりわかりやすくて診察もスムーズに進むでしょう。

腫れなどの見た目をチェック

病院でもできることなので、こちらはできたらで構いません。
歩き方がおかしいと一口に言っても、肉球を怪我しているのか、骨折しているのか、どちらも考えられることなのです。
腫れなどがあるのか、傷は無いのか良く見てみましょう。
痛がる可能性は高いですが、触ってみて硬いのか軟らかいのか、熱感があるのかなどももしわかったら病院の受付でお伝えすると、診察がスムーズになる可能性があります。

触って痛がる部分をチェック

こちらもできたらで構いません。
しかし見た目よりも実は飼い主さんの方がより正確にできたりするため、やっておく必要性は高いです。
というのが、獣医さんが触ったりすると、知らない人に触られる緊張で、痛くても反応を見せない場合があるのです。
その場合診断にも時間がかかってしまうため、お家で飼い主さんが触って確認をしていると、より確かな反応の可能性も高く、診察もスムーズです。
爪先から付け根に向かって少しずつ押す位置を動かしていきましょう。
そのときに鳴いたり引っ込めようとする動きがあったらそこが痛い場所になります。

動かないよう狭いキャリーへ

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 動ける場合、軽度で良いことなのですが、そのせいでさらに悪化させてしまう場合もあります。
 動かないでという指示を聞いてもらえるわけではないので、しっかりとあまり動きのとれないような狭めのキャリーに入ってもらい安静にさせてあげましょう。
 キャリーに入れると余計に興奮してしまうようであれば、落とさないようになど気を付けたうえで抱っこをして落ち着かせてあげるのも良いと思います。
 少し歩き方などを見るために歩かせてみることも大切ですが、その後はしっかりと安静にできるような場所を確保し、動いてしまうことによる悪化を防ぐ必要があります。
 その子の性格に応じて、適切な方法がいろいろあるかと思いますので、安静にさせる指示が出て、難しそうであればまずはかかりつけの獣医さんなどに相談してみると良いかもしれませんね。

以上がお家での足を痛めた際の流れになります。
意外と流れは簡単ではありませんか?
ワンちゃんや猫ちゃんでも人間のように捻挫をすることもあり、足を引きずったり痛めたから必ずしも骨折で一大事という訳ではありません。
捻挫であれば、時間とともに自然に治ることがほとんどです。
ただ、大切なのは、骨折のように病院で早期にしかるべき治療を必要とするような事態なのか否か判断できることなのかなと思います。
あのとき行っていれば…と後悔することのないようチェックできたら良いですね。

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りなぎ

りなぎ

動物病院での勤務の傍ら、家では6匹の犬(ダックスフント5匹、パピヨン1匹)と一緒に生活しています。 もちろん猫も大好き!です。 私生活では犬だけでなく、子供もいるため、常にいろいろな世代の人と動物が仲良く、よりよい生活をできるようにするためにはどんな知識があるといいのか、どんな生活が理想か、考えることがよくあります。 少しでも皆さんのお役に立てる知識や情報を発信できたらと思います。

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