猫が粗相をする原因とその対策
猫がトイレ以外で粗相をするときには何らかの原因があるはず。まずはその原因を探してみましょう。
気をつけたいことは、猫が粗相をしたときに感情的に猫を叱らないこと。猫は「粗相をした」ことではなく、「おしっこをしたこと」を叱られたと思って、トイレに行くことを我慢してしまうようになります。おしっこを我慢すると猫は泌尿器系の病気にかかってしまう危険性があるので、粗相の現場を目撃してもグッと堪えましょう。
とは言っても猫のおしっこの臭いは強烈で、布団やソファーなどの布製品に粗相された時は泣きたくなりますね・・・
猫がトイレ以外で粗相をする主な原因と対策を挙げてみます。
–猫がトイレの場所を知らない–
家に迎え入れたばかりの猫や、母猫にトイレの教育を受けていない子猫の場合が多いようです。これを叱ってしまうのはかわいそう。
対策はトイレの場所を覚えてもらうこと。
猫がトイレサインを出した時にすかさずトイレに誘導してあげましょう。トイレサインには、「床をクンクン匂う」「辺りをキョロキョロしながらウロウロする」「床を引っ掻く」などがあります。食後や寝起きはトイレタイム!サインを見せるようであればすぐにトイレへ連れて行きます。先住猫がいるときは、先輩猫がトイレをしているところを見学させてみましょう。猫には他の猫の行動を見て学ぶ「模倣学習能力」に優れているので効果が期待されます。
–トイレが気に入らない、汚れている–
大きさや高さ、カバーの有無や猫砂の材質、トイレの置き場所など、気に入らない要素があるのかも。猫は人間が見逃してしまう小さな変化にも敏感に反応します。トイレの場所を変えたり、猫砂を変えてみるなど、根気よく、一つずつ原因を探っていきましょう。トイレの数を増やすことも対策の一つ。
猫にとって排泄することは大きな仕事です。その大事な行為の場所が汚れているなど、許しがたいこと。
トイレはこまめに掃除を行い、月に1回は猫砂の総取り替えとトイレの水洗いをしたいものです。
–ストレス–
今までちゃんとトイレで用を足していた猫がいきなり粗相をするときは、猫が何らかのストレスを感じているのかもしれません。今一度周囲を見直して、ストレスの原因となる事がないか確認しましょう。
–粗相した場所に臭いを残さない。–
できれば立ち入り禁止にしたいところ。猫は自分が排泄した場所には何度も繰り返し排泄しようとする習性があります。綺麗に拭いたつもりでも、臭いは残っているかもしれません。猫の嫌がるアルミホイルや粘着テープを置くなどして、近づけないようにします。
–老衰–
高齢で足腰が弱った猫は、トイレまでの距離が遠かったり、トイレの高さが高くて登れなかったり、間に合わずに粗相してしまうことも。寝床の側にトイレを移動するなど、優しい環境を作ってあげたいですね。
–病気–
猫が急にトイレ以外で粗相するとき、何らかの体の異常が発生していることがあります。主に泌尿器系の病気が疑われます。
猫が粗相した時、可能な限りおしっこの様子を確認して、血が混ざっている、色が濃い、濁っている、臭いがきつい、などの異常が見られた時は一度診察を受けましょう。
猫のおしっこ臭い対策
猫の粗相で一番困るのが布製品へのおしっこ。あの独特の匂いは簡単に取れてくれません。
布団やカーペット、畳やカーテンにおしっこが・・・なんとかしたい、どうしよう?という時の対策をあげてみます。
・熱湯をかける
おしっこを拭き取った後、すぐに熱湯をかけます。少し冷めたらすぐに乾いたタオルで拭き取りましょう。熱湯は霧吹きで吹きかけてもOK!暑いので気をつけてくださいね。熱湯はおしっこの臭いの成分を分解してくれます。
・漂白剤を使う
漂白剤はアンモニア臭を中和します。水で薄めた漂白剤をタオルに浸し、固く絞って拭きましょう。仕上げの水拭きを忘れずに!
・重曹入りの湯でもみ洗い
重曹をかなり多めに入れたぬるま湯で優しくもみ洗い。一度お湯を入れ替え、柔軟剤を入れてさらに優しくもみ洗い。数回お湯を入れ替え、すすぎを兼ねてもみ洗い。洗濯機で脱水したら扇風機などで風を当てて乾燥する。
いかがでしたか?
我が家のニャンズもトイレではひと騒動ありました。布団1セットを廃棄せざるをえなかったことも・・・。けれど今ではちゃんとニャンズの要望を満たせたようで、粗相はなくなっています。
これらの苦労を味わってこそ、猫への理解と愛情が深まっていくのだなぁ、と日々実感しているのでした。
最後まで読んでくださってありがとうございました!
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