優雅でエレガントなメインクーンの魅力

与えられた命を有意義に、必要以上のことを求めず自由気ままに暮らす達人といえば、猫を思い浮かべる人が多いでしょう。ペットの存在は暮らしに新鮮な刺激と癒やしをもたらし、寂しい気持ちを緩和させてくれます。
そんな猫好きも憧れるメインクーンはおおらかな性格で人懐こく、猫が苦手という人でもついつい愛おしく感じてしまうほどです。大きな身体に優雅なしっぽは、見ているだけで贅沢な雰囲気があり、自分の生活スタイルがまるでワンランク上がったかのような気分に浸れます。ただかわいいというだけでなく、ベッドの上に座ってじっと外の景色を見ている姿などは感慨深く、哀愁もあり、一般的な猫とは一線を画する魅力があります。
元は海賊の乗組員?ワイルドな歴史

メインクーンはその優雅な出で立ちから、歴史学者や作家たちが起源における様々な説を追いかけては研究しています。
諸説ありますが、一説としては北アメリカで誕生した品種の猫で、もっとも古いタイプと言われています。猫らしくない大きな身体から想像がめぐり、アライグマとの交配によって誕生したという伝説も残っているほどです。メインクーンのクーンはアメリカのメイン州でアライグマを意味する言葉で、その伝説は多くの人に語り継がれています。
最も有力な説として、北欧にいた猫が海賊船に紛れ込んで大陸に渡ってきたと考えられています。海の上で飼われていた猫には天敵が存在せず、ネズミは取り放題で身体がどんどん大きくなっていったと言われています。おおらかで穏やかな雰囲気は、まるで財宝を手に入れた海賊船の船長のようでもあります。当事の海賊船の航行ルートであるノルウェーにも同じ品種の猫が生息しているので、この説が最も有力となっています。
ギャップがたまらないメインクーンの鳴き声
メインクーンはその優雅なしっぽと毛並みがなければヤマネコと見間違えるほどがっちりとした体格で、別名を「ジェントル・ジャイアント」と呼ばれるほどです。
大きな猫というのは百獣の王ライオンに代表されるように、どこか荒々しく、ハンターのようなイメージが拭えませんが、メインクーンはそこに大きなギャップを持っています。それが、愛好家の中でも人気が高い理由のひとつとなっている鳴き声です。その大きな身体からは想像もつかないような可愛くて高い声で、喉を鳴らしながら鳴きます。飼い主に懐いたメインクーンはお腹がすいたときなど、まるで戯れる子犬のように繰り返し鳴き、餌をねだってきます。猫が苦手という人にも好かれてしまう要素のヒントがこの鳴き声にあるのです。普段は大人しく滅多に鳴きませんが、ときどき聞こえてくるメインクーンの鳴き声に、飼い主の心は鷲掴みにされてしまうでしょう。外見のおおらかさと、かわいさを併せ持った猫です。
メインクーンに愛され続けるために

一度聴いたら忘れられないそのかわいい鳴き声を、いつまでも健康なメインクーンの喉から鳴らしてほしいものです。
そのためにはストレスのない正しい飼い方が必要となります。通常の猫と違って成長するまで4年ほどの歳月を費やすメインクーンは、その体の大きさから運動不足に陥りがちです。しかしながら元々海賊の船でネズミを追いかけていたハンターの歴史を持つ猫ですから、運動神経が鈍いわけではありません。メインクーンを退屈させないような遊びで、運動不足を解消させてあげることが大切です。
また、船の上で寒冷地帯を航行していた猫ですから、寒さに強く、皮脂の分泌が活発です。一方で暑さには弱く、皮脂が毛穴に溜まってしまうとせっかくの優雅な毛並みがベタッとしてしまい、メインクーンの良さが出ません。少なくとも二日に一回のブラッシングを心がけ、定期的にシャンプーをしてあげましょう。大きなメインクーンにかわいい鳴き声で懐かれるには、飼い主にもそれなりの努力が必要です。
– おすすめ記事 –
・メインクーン 性格・特徴大公開! |
・日本ではまだ珍しい猫種5選 |
・猫好きなら知っておきたい!「世界の人気猫ランキング」!! |
・猫のゴロゴロの秘密 |