世界一長い尻尾をもつ猫、メインクーン
アライグマと猫の間に生まれた、と冗談のような逸話を持つメインクーンは、がっしりとしたボディと厚い被毛を持っています。ニューイングランドの厳しい寒さに耐えられるように、体は大きくがっしりと、被毛はたっぷり長くなったといわれています。
とても器用で賢く、遊び好きで、メインクーンの中にはトイレを流したり、ドアを開けたり、手を使って器用に水を飲んだりする姿などの報告も多くあります。大きな外見と優しい性格から「ジェントルジャイアント」と呼ばれる家猫の中でも大きな品種です。
また体長が最も長い猫、尾の長さが最も長い猫などで世界認定されていることからもその大きさを想像できます。大きな個体では10kgを超えることもあり、成長するまでには普通の猫よりも長い時間がかかるとされています。4,5歳になり始めて成猫としての体格がきまるとされています。
様々な色、パターンがあり、目の色も豊富です。耳は大きく、先端には「リンクスティップ」という飾り毛がついています。ライオンのような鬣とパンタロンを履いたような後ろ足、長くて立派な尾がメインクーンの特徴です。
ノルウェーの森の奥に棲む優しい猫
ノルウェージャンフォレストキャットはその名からも分かるようにノルウェー発祥の品種です。そして、メインクーンの祖先ともいわれる大型で大変美しい猫です。
神話にも登場するとされるほどその起源は古く、ノルウェーの人に愛されながらも長く品種としては認定されていませんでした。ノルウェーの厳しい寒さを生き抜くためにたくましく、分厚いコートをまとった姿に進化してきました。その被毛は水を通さないとまで言われるほど密度が高く、後ろ足は前足よりも長く腰高の体型です。
オスは7kgほど、メスはその半分くらいに成長します。非常に賢く温厚な性格ですが、ハンターの一面も持っており森の猫と言われるように屋外での行動をとても好みます。
人と遊ぶことも大好きで、木登りも得意です。家の中では高いところから飼い主を見下ろす姿をよく見かけるでしょう。これは、野性の名残とも、自分の地位のアピールとも考えられています。
ノルウェージャンフォレストキャットにはやはり、雪の中をずっしりと歩く姿がよく似合います。
二つの猫を見た目で見分ける方法。
メインクーンはノルウェージャンフォレストキャットを祖先にもつだけあって、ちょっと見ただけでは違いを見分けるのは難しいかもしれません。身体的な特徴として、まずは横顔に注目してみましょう。
逆三角形の顔を持つノルウェージャンと違って丸い輪郭を持つメインクーンは鼻先にカーブがあります。横顔を見てみて、鼻筋にカーブがあるか確認してみましょう。これを「ジェントルカーブ」と言って二つの品種を見分ける時のポイントになります。
もっと簡単に違いを見つけたいなら、耳に特徴的なあるものがあることを覚えておきましょう。
メインクーンの耳の先にリンクスティップという飾り毛がついているのは先ほども述べましたが、実はこれがあるのはメインクーンだけなのです。
このリンクスティップは耳の先にある長めの毛で、山猫のような見た目を作りだすのに一役買っています。この部分がふさふさだとメインクーンだということが一目でわかります。
どちらの猫も大型で優しく、雪の中で生活するのに耐えるだけの体型と被毛を進化させてきました。ボリュームのある身体は猫好きならば誰もが一度は抱っこしてみたくなるのではないでしょうか。
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