【掲載:2016.9.21 更新:2025.02.10】
シャム猫ってどんな猫?

シャム猫の起源は1300年代にまで遡ります。
当時のシャム王国(現在のタイ)が原産で、長い間王室や貴族、寺院等で門外不出の猫として愛でられていました。1884年イギリスに持ち込まれたシャム猫が現在のシャム猫の始まりです。
シャム猫の特徴はクリーム色をベースに顔や耳、足、尻尾に現れる部分的な被毛の色。
このポイントカラーの色によって「シールポイント(黒に近いこげ茶)」、「チョコレートポイント(ミルクチョコレート色)」、「ライラックポイント(薄いグレー)」、「ブルーポイント(青みがかった深いグレー)」に分けられます。
そしてサファイアブルーのとても美しい瞳をしています。
シャム猫の性格はとても警戒心が強い反面、一度心を許すととても人懐こくて甘えん坊。
好奇心旺盛で自分をアピールすることも忘れません。
飼い主さんにべったりでどこにもついて回り、まるでお喋りするように鳴き続ける子も多いとか。
遊ぶことも大好きで、飼い主さんと遊び出せば大きな声で鳴きながらいつまでも遊び続けます。
シャムとのミックス猫『シャムミックス』
歴史のあるシャムとのミックス猫はCFAをはじめとする猫の登録団体に登録されているメジャーな品種から、個体数の少ない希少な品種まで様々です。もちろん雑種と呼ばれる猫と交配したシャムミックスもいます。ここでは品種が確立されたシャムミックスをご紹介。
・オリエンタルバイカラー
・オイイーボブ
・カラーポイントショートヘアー
・ジャバニーズ
・セイシェルワ
・スノーシュー
・バーマン
・バリニーズ
・バーミーズ
・ヒマラヤン
・メコンボブテイル
白いシャム猫を作り出そうとして、シャム猫にアメリカンショートヘア、ロシアンブルー、アビシニアンと交配を重ねて生まれたシャムミックス。ショートヘアとロングヘアがあるが、もともとはショートヘアのみ。ロングヘアはシャム猫に長毛の遺伝子が入った突然変異の品種。
シャム猫とバイカラー(白地に他の色が混じった柄)のアメリカンショートヘアを交配し、さらにシャム猫またはオリエンタルと交配して生まれたシャムミックス。白い斑点を作り出す遺伝子を持つ。
シャム猫とマンクスを交配したシャムミックス。短毛と長毛があり、ともにポイントとブルーの目を持つ。数が少なく、入手困難な猫。
シャム猫とアメリカンショートヘアなどの交配から生まれたシャムミックス。シャム猫の容姿を受け継ぎ、かつシャム猫の4色のポイントカラーを大幅に上回る16色のポイントカラーが認められている。
カラーポイントショートヘアーから生まれた短毛種のシャムミックス。しなやかで軽やかに動く様子が「ジャワ島の踊り子」をイメージさせられ、名前の由来となる。
セイシェル諸島に生息する猫を再現しようと、バイカラーのペルシャをシャム猫やオリエンタルと交配して誕生したシャムミックス。白い体がベースに、尻尾には常に色が入ることが特徴。
足の先端が白いシャム猫にアメリカンショートヘアを交配させたものが今のスノーシューの原型。ソックス模様は劣性遺伝のため、なかなか発現しにくい品種。
自分を世話してくれていた僧侶が亡くなった時、その遺体の上で四肢より上を黄金に、目をサファイア色に変えて女神へと変身したという伝説を持つバーマン。「ビルマの聖なる猫」と呼ばれるこの猫は一時絶滅の危機に瀕するが、シャム猫やペルシャとの交配を重ねて危機を脱した。
シャム猫の長毛変異種。ターキッシュアンゴラとのミックスという異説もあるよう。「猫の立ち居振る舞いがバリ島のダンサーのように優雅だ」という言葉からこの名前が付けられた。
ビルマ(現ミャンマー)の寺院で飼育されていた「ウォンマウ」という茶色の猫にシャム猫を交配した猫が今のバーミーズの原型。独特のカラーはシャム猫よりも若干淡い、ダイリュートと呼ばれる色合い。名前の由来は色がよく似ている「バーミーズ葉巻」からきたもの。
色とパターンはシャム猫、被毛と体型はペルシャの容姿を持つシャムミックス。現在はペルシャ猫の一種として捉えられている。被毛の色や模様がヒマラヤウサギに似ていたことからこの名前が付けられる。
シャム(現タイ)の僧院で飼育されていたポイントカラーの猫が、後に王家の寵愛を受けて発展したものと考えられるが、起源は定かではない。シャム猫のようなポイントカラーと、短いしっぽ(ボブテイル)を特徴とする品種。
まとめ
いかがでしたか?
近頃人気が再燃してきたシャム猫。ブルーの瞳と特徴的なポイントは本当に綺麗です。そしてその外見とは裏腹な、無邪気な性格もシャム猫の魅力の一つです。シャム猫の血が入っているシャムミックスにもシャム猫の魅力は引き継がれています。外見だけでなく、性格もシャム猫の要素を引き継ぐようですよ。
私も機会があればシャム猫やシャムミックスと触れ合ってみたいなぁと思いました。