1.猫がご飯を食べない!夏バテの症状は?
1-1.猫の夏バテのサインは?
1-2.熱中症になっている場合も…
1-3.ご飯を食べないのは体調不良のサイン!
2.愛猫がご飯を食べない時の食事の工夫!
2-1.フード、水は、新鮮なものを与える
2-2.お皿や水入れをこまめに清潔にする
2-3.水を複数設置する
2-4.流れる水を使用する
2-5.ご飯(フード)を変えてみる
2-6.補助食品をあげる
3.猫の夏バテ時の対策法・おすすめグッズ
3-1.室内の温度は26〜30℃くらいに
3-2.ひんやりグッズで快適に!
4.しっかり対策して夏バテを乗り越えましょう!
猫がご飯を食べない!夏バテの症状は?
夏の暑い時、猫がご飯を食べない時には、夏バテが考えられます。特に食欲不振は猫にとって重大なことです。
愛猫が夏バテしていないかどうか、飼い主さんはよく観察して気づいてあげなければなりません。
◆猫の夏バテのサインは?
①食欲不振
ご飯を食べないのは夏バテの症状かもしれません。
普段はご飯の時に喜んで来るのに、涼しいところでじっとしていて食べない、呼んでも来ないなどの行動が見られます。熱中症になりかかっていて、動けない場合もあります。
夏は一年の中でもご飯を食べる量は減る傾向にあります。多少減るのは仕方がないかもしれませんが、極端に食べていないなど、飼い主さんが気になるくらい食欲不振であれば、どこか体調が悪いことを疑いましょう。
②毛づくろいをよくしている
猫は普段からよくグルーミングしていますので、何の問題もないと思われるかも知れません。でも夏場にはよく観察して、異常がないかを確認してあげてください。
暑い時には、体を舐めて唾液の気化熱によって体温を下げようとします。もし、室内でしきりにグルーミングして、長時間続けているようならば、暑くて体温を下げようとしているのかもしれません。
③息が荒い・嘔吐する
猫は基本的に、犬のように舌を出して体温を下げるということをしません。もし猫が舌を出してハァハァと荒い息をしていたら、体に異常が起きている時です。
◆熱中症になっている場合も…
体温が高く、さらに吐いてしまったら熱中症かも知れません。もちろん他の重大な病気の可能性もあります。
室内飼いの場合、寝ているから大丈夫と思っても、一度猫を触ってみましょう。体温がいつもより高かったり息が荒くなったりしていないか、確認してあげてください。
熱中症の場合は、応急処置として猫の体をすぐ冷やす必要があります。冷たいタオルを体にかけたり、タオルで巻いた氷袋を当てたりするなどして、体温を下げながらすぐに病院に連れていきましょう。
◆ご飯を食べないのは体調不良のサイン!
猫は、ご飯を食べなくなったら体調不良を疑ってもよいくらいの生き物です。
痛いとかつらい、苦しい、ということをなかなか表に見せませんので、飼い主が気づくほどの状態の時には悪化していることもあり得ます。
じっとしている、呼んでもこない時など、注意して様子を見ることが肝心です。さらに食欲がない、ぐったりしているなど普段と少しでも違うと気づいたら、迷わず獣医さんに診てもらいましょう。何もなければそれで安心できます。
その後、獣医さんの指示を仰ぎながら、夏バテや食欲不振の対策をしていきましょう。
愛猫がご飯を食べない時の食事の工夫!
◆フード、水は、新鮮なものを与える
猫はとても食べ物の嗜好が強い猫です。気に入らないフードはなかなか食べてくれません。夏場は特に、普段のご飯が傷みやすいので、一定時間置いて食べなかったら片付けましょう。
水もすぐに汚れますし、傷みやすいので必ず1日に1回以上は替えてあげましょう。
◆お皿や水入れをこまめに清潔にする
お皿が汚れているのが嫌でご飯を食べないこともあります。夏場は食べ残しがすぐに痛むので、お皿が綺麗に洗われていないと猫は嫌がります。また食中毒の原因にもなります。
匂いにも敏感なので、食器は食べ残しや汚れを綺麗に落とすだけでなく、洗剤も洗い残しがないようにしっかりとすすいでから使いましょう。
食欲不振の原因には、ご飯の状態に問題がなく、体調が悪いからということも考えられます。猫の様子をよく観察し、声をかけたり触ったりして確認することが大切です。
◆水を複数設置する
水を複数、家の中で違う場所に置いてみると、水に気づいた時に水を飲むようになることが増えるので水分補給に良いでしょう。
猫はもともとたくさん水を飲むわけではないので、おしっこが少ないとか極端に水を飲まないなどがなければ、問題はないと考えられます。判断するためには、普段からよくトイレや水入れを観察しておくことが大切です。
◆流れる水を使用する
水に興味を持ってもらうために、自動給水器などの流れる水を利用することも良いでしょう。自分の猫が気にいるようならば使ってみるのもひとつの対策です。
ただ、水が常に流れていても、カビや水アカはどうしても溜まるものなので、こまめに洗って使用してください。
◆ご飯(フード)を変えてみる
ドライフードをあげていて食べなくなったのであれば、ウェットフードをあげてみましょう。味や食感が変わると食べてくれる場合もあります。水分が多く含まれているので、水分補給にもなります。
フードが変わると警戒する猫には、いつものドライフードと混ぜて与えても良いでしょう。食欲不振の原因には普段と食べ物が違うということも影響しますので、少しずつ混ぜて様子を見てみましょう。
この時、食べ残したフードは早めに片付けましょう。夏場は傷みやすいので、残ったものを食べてお腹をこわす可能性もあるからです。特にウェットフードは長時間おきっぱなしにせず、10分など時間を決めて残りは片付けましょう。こまめに片付けることで、ご飯をどのくらい食べたかのチェックもできます。
◆補助食品をあげる
食欲不振の時には、猫用のかつおぶしやミルク、スープなどの補助食品などを、通常のフードにトッピングすると食べてくれる場合があります。
また、ペースト状のものだと、食べてくれることもあります。ペースト状のフードは舐めるだけで良いので与えやすく、子猫や老猫、また体力が落ちてきている猫でも食べやすいでしょう。
ペースト状の補助食品
チューブに入ったペースト状の栄養補助食です。猫に必要な栄養素とされるマグロ由来のDHA、ビタミン、ミネラル、Lカルニチンが配合されています。食物繊維配合で、猫が飲み込んだ毛の排出をサポートしてくれます。
猫の食欲がない時、栄養補給に、健康維持に適した補助食品です。通常のフードを食べない時に、混ぜて与えることもできます。
栄養補助食品ですので、主食のフードはきちんとあげてください。与える量はパッケージや説明書に書いてありますので、与えすぎることがないようにしましょう。
猫用かつおぶし
塩分が抑えられた猫に安心のかつおぶしです。フードにかけたり混ぜたりすれば、普段のフードも食べてくれることが増えるでしょう。かつおぶしだけを与え続けることのないように、あくまでも補助として使いましょう。
猫用ミルク
人間の飲むミルクは猫に与えるには適していませんので、猫用として販売されているものをあげましょう。フードを食べない場合は、ドライフードにかけたり、ウェットフードに少し混ぜたりすると食欲が増します。こちらも、与えすぎには注意です。
柔らかいご飯
現在は様々な猫用ごはんが登場しています。
ちゅ~ると魚や鶏のフレークを和えたこちらの商品であれば、嗜好性も高く食べてくれる可能性も上がります。
総合栄養食ではないため、与えすぎには注意しましょう。
猫の夏バテ時の対策法・おすすめグッズ
◆室内の温度は26〜30℃くらいに
エアコンで室温を調節するのはもちろんですが、できれば締め切らないで、部屋の風通しの良い部屋もつくってあげましょう。
エアコンの温度設定は、人が感じる快適なものより少し高めの28℃前後くらいに設定すると良いでしょう。締め切らずに、風が抜けるようにしておくほうが猫にとっては良いですし、寒いと感じた時に別の部屋に行けるようにしてあげたほうが良いでしょう。
締め切った時に、何らかの理由でエアコンが止まってしまい、猫が部屋から出られなくなると余計に危険ですので、猫が出入りできるような対策をしておくと安心です。
また、遮光カーテンなどで日光が直接当たらないようにすることも大切です。直射日光があたらず、風が通るような場所を作ってあげれば、猫がゆっくり休むことができます。
◆ひんやりグッズで快適に!
マットやベッドなども、夏仕様のひんやりとするグッズを効果的に使って夏バテを乗り切りましょう。食事場所や寝床やトイレも、猫が落ち着けるような静かな場所に置いてあげるのが基本です。
猫用アルミマットや猫用ジェルマット
猫が自分で冷えたところに行けるように、置いておきましょう。
寝床に入れても良いですが、隙間があるようにしてあげましょう。もし寝床が狭いと、冷えすぎた時に眠れないので、くつろげる場所で自由に利用できるようにしてあげましょう。
猫用夏ベッド
寝ている間にも涼しい状態で過ごして欲しい、でも暗くて囲まれた場所が落ち着く、という猫には夏用のものがあると良いでしょう。
複数のベッドを別々の位置に置いてあげると、猫が自分で快適な場所を選んで過ごせます。カーテンなどのある日陰や、風通しの良い場所、キャットタワーの高い場所などと変えて設置してあげてみてください。
その他、凍らせたペットボトルやアイスノンをタオルで巻いたりして、猫が自分でひんやりしたい時に触れるようにしておくこともできます。水でベッドや床が濡れないように気をつけて使いましょう。
エアコンと冷えるグッズを併用することは、とても効果があります。電気を使わないで使えるということなので、経済的にも良いですし、停電してしまっても使えるので安全です。
しっかり対策して夏バテを乗り越えましょう!
夏バテは、体力を落としてしまう前に軽いうちに対策をしてあげることが肝心です。食欲が落ちてきたら、工夫してご飯を食べてもらい、体調が悪化するのを防ぎましょう。
夏の暑い時、普段の生活で体を休ませることが十分にできれば、食欲も落ちないで過ごせるようになります。
睡眠や休息のための猫グッズ、ご飯には補助食品などを上手に使って夏バテ対策をし、暑さを乗り切りましょう。
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