猫アレルギーでも猫を飼える?症状・原因・検査方法(費用)について

2017.09.27

猫アレルギーでも猫を飼える?症状・原因・検査方法(費用)について

猫に出会うと、くしゃみが出る・鼻水が出る・目がかゆくなるといった症状が出る人は、もしかすると「猫アレルギー」かもしれません。猫アレルギーだから猫を抱っこできない、猫を飼うことができないということは、猫が大好きな人にとってはとても悲しいです。猫アレルギーの検査方法、症状を抑えるための対策法にはどのようなものがあるのでしょうか。また、猫アレルギーの人も飼える猫の品種についてもご紹介します。

猫アレルギーとは?症状は?

猫アレルギー

猫アレルギーとは、猫に接触するとアレルギー症状が出ることをいいます。人によっては、猫を飼っている人に接触するだけで症状が出る方もいるそうです。

◆猫アレルギーの症状

・目の症状…かゆみ、腫れ、充血、涙
・鼻の症状…くしゃみ、鼻詰まり、かゆみ、鼻水
・皮膚の症状…赤くなる、かゆみ
・喉の症状…咳、痛み、喘息

猫アレルギーの人は、くしゃみが出る、鼻水が出る、目がかゆくなるといった花粉症と同じような症状が出ます。その他にも喘息のように咳き込む、胸が締め付けられるように苦しい、唇の荒れ、吐き気などがあります。重症化すると目が腫れる、皮膚が赤くなって腫れる、呼吸困難になるという症状も現れます。

一概に猫アレルギーといっても人によって様々な症状があります。喘息などの症状が出ている方は、ホコリなどに弱くアレルギー体質な場合が多いです。猫を飼うことを考えているのであれば、十分な対策をすることが必要です。

◆こんな人は猫アレルギーかも…

・猫を触ったり、抱っこをするとくしゃみや鼻水が出る、かゆくなる
・猫に触れた部分の皮膚が赤くなる
・猫の近くにいると呼吸しづらい

外で猫と触れ合ったり、猫を飼っている家に行くと猫アレルギーに似た症状が出る方は、もしかすると猫アレルギーの可能性が高いです。猫を飼おうと思っている方は病院で猫アレルギーの検査を受けてから猫を飼うことをおすすめします。


猫アレルギーの原因は?

猫アレルギーは「ヒスタミン」と呼ばれる体内にある化学物質が原因となって引き起こされると考えられています。

アレルギーが起こる理由は、体内に入ってきた異物を免疫機能が排除しようとすることで体調を悪くする症状のことをいいます。これらのアレルギーを引き起こす異物を「アレルゲン(抗原)」と呼びます。
猫の主なアレルゲンは、毛やフケ、尿や唾液だといわれています。最近の研究では、猫の唾液に含まれているタンパク質でアレルギーを引き起こすということもわかっています。

何が猫アレルギーのアレルゲンになっているのかは人によって違い、一般的には猫から分泌されるホルモン、猫の毛、猫のフケ、ホコリや垢、カビなどが関係しているのではないかといわれています。これを異物と体が感じるかどうかは、人の体質によって違いがあり、今まで猫に触っても平気だったという方が突然猫アレルギーになる場合もあるようです。


猫アレルギーかどうかを確認!検査方法や費用は?

猫アレルギー 検査

猫アレルギーといっても、猫アレルギーが軽度か重度かによる違いがあります。人によってアレルギーの症状は様々なので、猫と一緒に暮らすには、まずは飼い主さんの猫アレルギーがどのぐらいなのか知る必要があります。

◆猫アレルギー検査はどこでする?

猫アレルギーを調べてもらうには、内科、耳鼻科、皮膚科、アレルギー科で検査をすることができます。

通常の検査方法は血液検査になりますが、他には、問診、パッチテストもあります。できれば、アレルギー専門外来で検査を行ったほうがいいでしょう。専門医なら、猫アレルギーが見つかった場合にその後の対処法などを含めて詳しく説明してくれます。

◆猫アレルギー検査の費用は?

検査の費用は、猫アレルギーかどうかを知りたいという方には保険適用外のため、自己負担で1万円ぐらいになります。アレルギー症状が出たから検査を受けたいという方は保険適用になることが多く、5000円前後の費用がかかります。

猫アレルギー以外にも他にアレルギーがあるかどうかを調べたい時にまとめて検査ができる『RAST検査』という血液検査があります。イネ科、動物、ハウスダストなど保険適用の項目が13種類あり、1種類だけの検査にすると600円ぐらいの検査費用がかかります。

検査内容や費用は病院によって変わってくる場合があるので、病院を受診する前に問い合わせてみましょう。

◆自宅で検査することも

今は自宅でできるセルフチェックキットもあります。猫アレルギー、犬アレルギー、ハウスダストのアレルギーがあるかどうかがわかり、指先から数滴の血液を出すだけで簡単に調べられるようです。

費用は6000円前後で決して安くはないですが、病院にいってまでと考えている方には手軽なキットで検査をすることができます。購入はインターネットでの購入になります。購入すると3日~4日以内に発送されて、検査結果は3ヵ月以内にわかるようです。

自分は猫に出会うとくしゃみや鼻水が出る、目がかゆくなるといった判断をしてしまい、勝手に猫アレルギーだと思っている人は多いです。初めて猫を飼おうと思っている方や猫を飼っているけど猫アレルギーに似た症状が出る方は猫アレルギーの検査することをおすすめします。


猫アレルギーにかかりにくい猫の品種

猫アレルギーに優しい猫たちは「ハイポアレジェニック・キャット」と呼ばれています。ハイポアレジェニック・キャットは他の猫の品種と比べてアレルギーが起こりにくい猫の品種です。
ただ、必ずしも猫アレルギーにかからないわけではありません。猫を飼う環境や個体によって変わりますので、その点は注意しましょう。

– スフィンクス –

スフィンクスは、毛が非常に少ないのが特徴です。全身にうっすらと産毛のような毛が生えています。足の先などはところどころにわずかに毛が生えていることがあります。

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– ロシアンブルー –

ロシアンブルーは、短毛種でとても抜け毛が少ない猫の品種です。被毛はダブルコートで細く滑らかな毛に覆われています。毛色のラベンダーグレーと瞳の緑色が特徴です。

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– ベンガル –

ベンガルは、ヤマネコとイエネコの交配によって産まれた猫の品種です。短毛種で抜け毛が少ないです。野生を感じさせる模様が特徴です。

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– オリエンタルショートヘア –

オリエンタルショートヘアは、シャムの一種です。短毛種でアレルゲンであるタンパク質が少ないといわれています。アーモンド形の目が特徴です。

– デボンレックス –

デボンレックスは、巻き毛が特徴で巻き具合には個体差があります。抜け毛が落ちる量が少ないです。イギリス原産の猫で大きな耳とスリムな体型が特徴です。

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他の猫の品種と比べてアレルギーが起こりにくい猫の品種は他にもたくさんいます。飼い主さんの猫アレルギーの度合いと飼い主さんのお好みの猫の品種と出会えることでしょう。


猫アレルギーを治すには?

猫アレルギーを引き起こすアレルゲンは極めて小さく、空気中に舞い散ると長い時間、部屋の中にとどまることも珍しくありません。猫アレルギーとわかっている方は、できるだけ猫や猫に接触した物に触れないように注意が必要です。

ですが、猫を飼っていて突然猫アレルギーを発症したという方もいます。猫との共存生活を続けていかなれればならないという飼い主さんはどのような予防法や対策があるのでしょうか。

◆対策①アレルギー薬を飲む

アレルゲンは体内に入ることで起こるということに関しては花粉症と同じです。猫アレルギーの症状を抑えるには、処方されたアレルギー薬を飲むことになります。症状によっては、アレルギー薬を飲むことによってアレルギー症状をかなり抑えられることができます。

◆対策②部屋を清潔に保つ

猫アレルギーの環境対策を行いましょう。掃除はこまめに行うことが大事です。ホコリを溜めやすいぬいぐるみは置かない、家具の材質を考慮するというのも1つの対策方法です。部屋に空気清浄器を各部屋に1台置くのが理想的ですが、なかなか難しいのであれば、猫が絶対に入らない部屋というのを作った方がいいでしょう。

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◆対策③猫とは一緒に寝ない

猫と一緒に寝たいという気持ちは理解できますが、そのたびに飼い主さんのアレルギーの症状が出るようであれば、絶対に一緒に寝ることはやめてください。軽度の猫アレルギーが重度の猫アレルギーになる可能性があります。

猫が部屋に入ることによって、猫の毛やフケが空気中に飛んでしまい布団の上やシーツの上に落ちます。それにより、猫アレルギーの症状が出てしまうことがあります。
まずは飼い主さんの寝室には猫は入れない対策をとりましょう。そして、布団のシーツなどはこまめに洗いましょう。洗う時は、60度ぐらいのお湯で洗うことで、フケやダニなどしっかりと落としてくれます。

◆対策④猫に触ったら手を洗う

飼い主さんにとって猫に触ることは当たり前の行動ですが、猫アレルギーのことを考えると極力触らない方がいいでしょう。猫からすり寄ってきたら少しは触ると思いますが、その後は必ず手を洗いましょう。手を洗わないまま目や鼻を触ると、かゆくなったり、くしゃみや鼻水の原因になります。

◆対策⑤猫をお風呂に入れる

猫に対する対策は、猫自体をキレイにすることです。猫は毛が抜けたり、フケが出ます。抜け毛やフケが気になる場合は、猫をお風呂でキレイに洗うといいでしょう。猫がお風呂を嫌がる時は、シャンプー用のウェットシートがあるのでこまめに猫の体を拭いてあげましょう。

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猫アレルギーの対策は、空気清浄器の設置や部屋をこまめに掃除するとなどいろいろとあります。また、マスクを使用するといった対策もあります。猫アレルギーがあるのなら、飼い主さんは自分自身の体調管理をしっかりとしていかなれればいけません。体調が崩れると猫アレルギーがひどくなることがあるので気をつけましょう。


最後に…

猫が大好きなのに猫アレルギーに悩んでいる方はとても悲しいです。猫を飼うためには、いろいろな環境作りや予防や対策をしなければいけません。猫アレルギーが出にくい猫の品種もたくさんあるので、その猫の品種から猫を選ぶといいでしょう。一説によると、メス猫よりもオス猫のほうが強いアレルゲンを持っているようです。猫アレルギーの方は、メス猫を飼ったほうが猫アレルギーの症状が出にくいかもしれません。

猫アレルギーは完治することはないですが、対策や症状を軽くすることは十分に可能です。飼い主さんに合う方法で猫アレルギーと付き合っていきましょう。

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munoco

munoco

猫を飼いはじめて20年。完全な猫派です。 今まで4匹の猫と過ごしてきました。現在は2匹の猫と楽しく過ごす毎日です。 ツンデレされて20年。猫の行動1つ1つが大好きで、ずっとツンデレにやられてしまっている人間です。


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