- 1.猫のケージのメリットは?
- 2.ケージを使用するデメリット
- 3.適切な猫用ケージの選び方は?
- 4.ケージを使用した猫の飼い方のポイント
- 5.猫がケージで鳴く理由、対処法は?
- 6.猫とケージまとめ
1-1.必要な理由①留守番時の安全確保
1-2.必要な理由②猫の落ち着くスペースを作る
1-3.必要な理由③去勢・避妊手術後、体調不良の時
1-4.必要な理由④多頭飼いを始める時
1-5.必要な理由⑤猫の飼育スペースを決めたい時
2-1.長時間の使用はストレスになる
2-2.閉じ込められる場所として認識してしまう
4-1.必要時のみ利用する
4-2.ケージの環境づくり
4-3.子猫の頃から慣れさせる
4-4.恐怖心を与えない
4-5.褒めてあげる
5-1.ケージで鳴く理由を見極めよう
5-2.認知症の場合も…
猫のケージのメリットは?
猫ケージは、それぞれの飼育方法によって必要性も変わってくるかと思います。
例えば、猫のケージはどんな時に必要になるのでしょうか。
◆必要な理由①留守番時の安全確保
猫の安全を確保する意味では、ケージは非常に役立つアイテムです。
仕事や買い物で家を空けるとなると、目が届きません。
少しの時間とはいえ、その間に人間用の食べ物や薬、サプリメントを誤飲してしまうなど、様々なトラブルが考えられるでしょう。
薬やサプリメントの誤飲は、最悪中毒症状を起こして死に至る事もあります。
こういったトラブルから守る意味で、ケージでお留守番させることができます。
また、物を倒す、こぼすなど猫が怪我をするリスクと、イタズラも防げるので、飼い主さんの悩みも減らせます。
◆必要な理由②猫の落ち着くスペースを作る
猫は警戒心が強く、縄張りを大切にする動物なので、寝る場所やくつろぐ場所など、落ち着けるスペースが必要になります。
ケージ内が自分の縄張りになれば、猫にとっての安心できる場所になります。
また、猫は高い所を好むため、ケージがキャットタワー代わりにもなったりと、使い方は自由です。
◆必要な理由③去勢・避妊手術後、体調不良の時
生後半年頃になると、動物病院で去勢・避妊手術を行う猫も多いでしょう。
去勢・避妊手術は麻酔を使うため、手術後は体力の回復に時間を要したり、安静が必要となる場合があります。
また、猫が体調不良になった時もおとなしくしておく必要があるでしょう。
そのような過度な運動を控えた方がいい際に、ケージを使用すると安心です。
◆必要な理由④多頭飼いを始める時
多頭飼いを始める際は、別々の部屋で先住猫と新参猫のお互いの存在を認識させたあと、同じ部屋で新参猫をケージに入れて徐々に慣れさせていく方法が一般的です。
先住猫とのトラブルを起こさないためにも、初めての対面時はケージやキャリーを使用する方法がおすすめです。
◆必要な理由⑤猫の飼育スペースを決めたい時
賃貸マンションやアパートなどでは、猫を飼う上で抜け毛やニオイが気になる場合もあるでしょう。
その際、2~3段の大きめなケージを購入して、フードや水、トイレをケージに入れて使用しましょう。
こうすることで掃除が一箇所で済むため、飼い主側の手間も減ります。
ケージを使用するデメリット
一方で、ケージの使い方によっては猫にとってストレスになる場合もあります。
◆長時間の使用はストレスになる
飼い主さんのいない間はケージ内のフードや水、トイレの交換が出来ないため、汚れを嫌う猫にとってはストレスに感じるでしょう。
また、すでに家の中全体が縄張りとなっている猫の場合、家の中をパトロールできないこともストレスにつながります。
猫はストレスが原因で病気になることも少なくない生き物です。
そのため、仕事の合間に猫の様子を見に帰ったり、少しの買い物の間や掃除の間だけ活用するなどする必要があり、長時間のケージの使用は難しいかもしれません。
◆閉じ込められる場所として認識してしまう
猫がイタズラなどをする度にケージに入れて怒ってしまうと、ケージに入れられることを嫌な思い出として覚えてしまい、ケージの中で暴れたり鳴き続けるなどしてしまいます。
使い方によっては、ケージが猫のストレスになってしまう可能性もしっかり覚えておきましょう。
適切な猫用ケージの選び方は?
ケージは決して安いものではないので、部屋の間取りを考えて、コストや機能性を見極めて購入する必要があります。
大体1段~3段までの物があり、選び方は部屋の広さや用途に合わせて購入しましょう。
ケージを選ぶ際のポイントは、以下の3つになります。
◆キャスター付き
キャスターがあれば簡単に移動出来るので、抜け毛やフードのカスで汚れやすいケージ下も楽に掃除出来ます。
また、高さのあるケージであれば、景色を楽しませてあげる意味で窓辺の方へ移動させてあげると、ケージの中の猫も退屈をしのぐことができます。
◆ケージの段数
ケージの段数は、できれば2段以上をおすすめします。
例えば、1段目(下)にトイレ、2段目(中)にフードや水、3段目(上)は寝床にしてあげると、環境が一気に充実します。
また、多頭飼いの場合にも、段数があった方が場所をとることなく、飼育環境を充実させることができます。
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◆素材
ケージの素材は大きく分けて、鉄・スチール素材かプラスチック素材の2つあります。
鉄・スチール素材は、強度がしっかりしていて、多頭飼いであっても安心です。ただし、オス猫のスプレーなどで錆びる恐れもあります。
プラスチック素材は、掃除もしやすく、錆びる心配もないでしょう。ただし、スチールに比べて強度は弱く、割れたりかけたりすることもあります。
飼育環境や愛猫の状態に合わせて選ぶようにしましょう。
ケージを使用した猫の飼い方のポイント
間違ったケージの使い方や行き過ぎたしつけは、本当に活用したい時に使えなくなってしまう原因になるので、場面場面で使い方を注意してケージに慣れさせましょう。
◆必要時のみ利用する
ケージを活用している方のほとんどが、常に猫をケージに入れて飼育するのではなく、必要な状況のみにケージを利用しています。
必要な状況をまとめると以下になります。
・体調不良の時
・少しの留守番
・多頭飼いの飼い始め
これらの理由で猫をケージに入れる際は、猫の様子を見ながらなるべく短時間で済ませるようにしましょう。
また、体調不良の時など特別な理由がない限り、飼い主が家にいる時は基本的にケージ内を自由に出入りできるようにすることが大切です。
◆ケージの環境づくり
猫は、生活する中で自分のお気に入りの場所を見つけます。
そして、猫は好奇心も強いため、新しいものには興味を持ちやすいです。
ケージを購入したら、ケージの中に猫の好むようなクッションや、猫ちぐらを置いてあげましょう。
ケージの中は、安心できる場所、落ち着く場所、と覚えさせてあげると自然とケージの中が猫にとって居心地の良い場所になります。
また、留守番をさせる際も必ずトイレを設置し、飲み水は自動給水器などを使用し、水を新鮮に保ってあげると快適な環境になるでしょう。
◆子猫の頃から慣れさせる
今まで放し飼いだったのに、急にケージに入れられると猫も戸惑ってしまいます。
猫は自分の慣れ親しんだ場所を好むので、子猫の頃からケージに慣れさせておくと、成猫になった時にも、猫が嫌がって鳴く事に悩まされる事なく、ケージを活用することが出来ます。一度慣れてしまうと、自分から入ってくれるくらいになる猫もいるそうです。
最初は、5分、10分と徐々に慣れさせてあげましょう。飼い始めが成猫でも同様です。
◆恐怖心を与えない
これは、人間にも動物にも言える事ですが、痛い思いや怖い思いをするとその出来事や物事に対して、猫にとっては嫌な思い出として、記憶されてしまいます。
猫も同じなので、ケージの中に猫を入れている際に、怒ったり大声を出したりしないようにしましょう。
ケージの中は、嫌な場所と覚えてしまうと、猫がケージに寄り付かなくなってしまいます。
◆褒めてあげる
猫も犬と同じで、しつけて覚えさせることが出来ます。
例えば、猫がケージの中に入ったら毎回ご褒美を与え、沢山撫でて褒めてあげましょう。こうすることで、ケージへ入るとご褒美を貰える、と猫に楽しい記憶を植え付けることが出来ます。
猫がケージで鳴く理由、対処法は?
猫は自由気ままな生活を好む生き物です。猫にとっては、ケージの長時間の使用をストレスに感じてしまい、ケージから出たくなると、ケージを噛む、鳴くなどの行動に出ます。
◆ケージで鳴く理由を見極めよう
猫が鳴くのは、お腹が空いている、喉が渇いた、甘えたいなどの理由が挙げられます。
これらを満たしていても、猫が鳴く場合はケージから出してあげるしかありません。ケージに入れている時に、猫が鳴く=ストレスを感じていると考えた方が良いでしょう。
子猫の場合は、母猫を求めて寂しくて鳴く、ということが考えられます。
◆認知症の場合も…
猫にも老猫になると認知症の症状が現れる猫もいます。ケージに入れても、普段は鳴かないのに鳴く事もあるという時は、そういったものも考えられるでしょう。外出時、鳴く猫をケージに入れて置いていくのも、胸が痛みますよね。
猫をケージに入れなくてもトラブルが起こらないように、一室だけ猫専用の部屋にするか、危ない物は閉まっておく事も大切です。
猫とケージまとめ
・ケージのデメリットは、猫へのストレスが懸念される。
・恐怖心を与えない、環境を充実させる、褒めて覚えさせる、必要時のみ利用する、子猫の頃から慣れさせる。
・猫が鳴く時は、まずは鳴く理由を突き止める。
・ケージの段数や、素材を見て選ぶ。
猫のケージ飼いは賛否両論、意見が分かれます。猫の安全を確保したい。いや、ケージ飼いはストレスの原因になる。どちらも猫を思うからこその意見でしょう。
ケージ飼いは、間違った使い方をすると、お互いにストレスになってしまいます。
飼い主さんも、愛猫もなるべくストレスフリーで、長く一緒に暮らせるよう猫に寄り添ったケージ飼いをしましょう。
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