猫がおねだりをする時の行動は?
ご自宅で猫を飼われている方やご実家で飼われている場合、猫がおねだりをしている時になんとなく雰囲気から「何かを要求されている」と感じ取れるかと思います。
では、猫がおねだりする時に見せる行動は、具体的にどんな様子なのでしょうか?
◆おねだりの行動①高い声で鳴く
猫がおねだりする時や餌を欲しがる時に、飼い主さんや餌をくれる相手に向かって高い声で鳴くことがあります。
普段の鳴き声とは少し違い、明らかに何かを訴えている感じの甘えたような鳴き声です。猫好きさんにとっては、甘えたような声で鳴かれるとついつい餌をあげたくなってしまうのではないでしょうか?
猫は賢い動物なので、こんな風に鳴けば餌が貰えると分かっている確信犯の子も少なくないようですよ!
◆おねだりの行動②見上げる・見つめる
高い声で鳴くと同時に、餌をくれる相手を見上げたり見つめたりする事もあります。
まん丸なおめめに見つめられるとハートを鷲掴みにされて、「もーしょうがないなぁ♡」なんて甘やかしたくなってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?
◆おねだりの行動③すりすりする
上記の2つに加え、飼い主さんの足や手にすりすりして餌を欲しがる猫もいます。
すりすりには様々な意味や理由がありますが、餌が欲しくておねだりしている時は訴えながらすりすりする猫が多いようです。
我が家でも餌の時間になり用意していると、「まだー?ねぇねぇまだなの?早く早く!」といった感じで鳴いて見上げてすりすりされるのです。いやいや、あげたいけどあなたが足にまとわりついて餌を置きたいのに前に進めません!と困る程トリプル攻めにあいます。
猫が餌を欲しがる時の理由は?
餌の時間が決まっているという場合には、お腹がすいて猫が餌をおねだりしてくる事がありますね。
しかし、餌は少し前に与えたはずなのに、また欲しがっておねだりしてくるケースもあります。
可愛い声で鳴く愛猫を見ると、ついつい甘やかして餌をあげたくなってしまいますが、どうしてしっかり食べたはずなのに餌を欲しがるのでしょうか?
◆餌を欲しがる理由①餌の量が足りていない
いつも餌を食べたあとにも欲しがる場合は、量が足りているかどうか、猫の適正体重などもチェックしてみて下さい。
猫の1回分の食事は、個体によって適量が変わってきます。例えば、人間でも子供と大人の胃袋の大きさが違うように、子猫と成猫でも量は変わってきますし、同じ成猫でも大きさによって適量は違うんです。
猫の餌の袋には、体重によっておおよその目安量が記載されています。そちらを参考に餌を与えているという飼い主さんも多いかと思いますが、あくまでも目安量であってそれが必ずしも正しいとは限りません。なぜなら、同じ体重の猫であっても運動量によってお腹の減り具合も変わってくるからです。
1日中力仕事をしている方とデスクワークの方でも、お腹の減り方や食事の量が違いますよね。
餌の与えすぎは厳禁ですが、適正量を与えられているかどうかも確認してみましょう。
◆餌を欲しがる理由②おねだりすれば貰えると思っている
猫はとても賢いので、餌の量が足りていても、おねだりしたら餌やおやつを貰えた経験があると、それをしっかり覚えている動物です。甘えるように鳴く愛猫が可愛くてついついおねだりされる度に餌やおやつを与えてしまうと、「こうすれば貰える」と思い、ちょっとでもお腹が空けば飼い主さんに要求してくるようになってしまいます。
本当にお腹が空いている時や餌の時間ならいいですが、愛猫が可愛いあまりに甘やかしてしまうと肥満になってしまうので注意したいところです。
◆餌を欲しがる理由③病気の心配も
猫はストレスなどが原因で拒食になってしまう事がありますが、中には病気で過食に走ってしまう子もいます。
猫にも人間と同様に摂食障害があり、特に野良出身の猫や迷い猫などは飢餓を経験しています。いつ食べ物にありつけるか分からないような思いをした事がある猫は、毎日餌を貰える安心できる場所にいても過食症になってしまう可能性があるんです。
ご自宅で保護猫を飼っているという場合には、ストレスから過食気味になっていないか様子を見てあげて下さいね。
猫が餌を欲しがる時の対策は?
いくら甘えた声で鳴く猫が可愛いからといって毎回餌を与えてしまっては、その可愛い愛猫が肥満になってしまい、更に他の病気を引き起こしてしまう危険性もあります。しかし、ご家庭の猫のおねだりにどう対処したらいいのか、どの程度なら与えてもいいものなのか困っている飼い主さんも少なくないようです。
そこで猫が餌を欲しがる時におすすめの対策をご紹介したいと思います。
◆餌を欲しがる時の対策①とにかく無視する
充分に餌の量は足りていて、決まった時間にしっかりと餌を食べているのに欲しがる場合には、無視することも必要です。
餌を欲しがる猫が適正体重を維持出来ているのであれば、餌が足りないという事はありません。甘えた声で鳴く子を無視するのは心が痛むかもしれませんが、可愛い愛猫だからこそ甘やかしすぎると、後々大変なことになってしまいます。
おねだりする度に餌やおやつを与えて、肥満や病気になってしまう方がもっと飼い主さんの心が痛むことになるので、最初は辛いかも知れませんが無視を徹底しましょう。
そうすることで、猫も「おねだりしても貰えないのね…」と学び、過剰に餌を欲しがらなくなります。
◆餌を欲しがる時の対策②おやつではなくドライフードを与える
たまにご褒美としておやつを与えるのは問題ありませんが、おねだりされたり欲しがる度におやつを与えるのは危険です。人で考えてもそうですが、子供がお腹空いたと言う度にポテチやチョコレートを与えるというのは体に悪そうな気がしませんか?
食べれば美味しいものなのでたまにはOKですが、どうしても猫が要求してくる時にはドライフードを2~3粒程度与えるようにしましょう。ドライフードは栄養のバランスも考えられていますし、規定量の範囲内であれば肥満にはなりません。
◆餌を欲しがる時の対策③量ではなく回数を増やす
1回餌をしっかり食べれば次の餌の時間まで待てる子もいますが、運動したり少し時間が空いたりするとすぐにまた餌を欲しがる子もいます。
猫は元々野生の頃に少量を小分けにして食べる習性があったようです。そのため、頻繁に餌を欲しがる場合は餌の量ではなく、小分けにして回数を増やしてみるのもいいと思います。
そうすることで猫の空腹時間が短くなりますし、おねだりされても1日分の餌の範囲内から与える分には肥満になってしまうのは避けられそうです。
また、時間をかけて食べさせるために、突起のある皿や知育玩具を利用するのもいいでしょう。
◆餌を欲しがる時の対策④餌以外に注意を逸らす
愛猫がおねだりで鳴く度に餌を与えるか迷ってしまう飼い主さんもいるようですが、そんな時は餌ではなく他に注意を逸らして紛らわせる方法もあります。
例えばおもちゃで沢山遊んであげれば猫のストレスも溜まりにくいですし、体を動かす事は猫の健康にも◎です。
仮におねだりに負けて少量の餌を与える場合にも、餌だけでなくしっかりと遊び相手になって体を動かしてあげれば、カロリーオーバーにならずに済みますよ!
◆餌を欲しがる時の対策⑤動物病院の受診
今まではそんなに頻繁に餌を欲しがる事がなかった猫が、急に沢山餌を欲しがるようになった場合には、独自で判断せずに一度動物病院で診てもらう事をおすすめします。
ストレスが原因で過食に走ってしまっているなんて事もありますし、消化器の病気にかかってしまっている可能性も考えられます。
また、消化器官や肝臓の病気で栄養が吸収されずに異常に餌を欲しがるというケースもあります。
もし、以前とは様子が違うと感じたら、早めに動物病院を受診しましょう!
まとめ
今回は可愛い猫のおねだりや餌を欲しがる時の対策についてお話させて頂きました。
愛猫が可愛いあまりに、甘えられると甘やかしてあげたくなる気持ちは皆さん同じだと思います。しかし、猫の言いなりになってしまったり甘やかし過ぎは良くありません。ご家庭の猫が適正体重であれば餌が足りない訳ではないので、与えすぎには注意したいところです。
愛猫にいつまでも健康でいてもらう為にも、おねだりの度に餌を与えるのではなく、猫の運動量や体重に応じて食事の管理をしてあげて下さいね。
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