「猫の健康手帳」の作り方:健康管理はもちろん災害時にも役立ちます!

2018.07.05

「猫の健康手帳」の作り方:健康管理はもちろん災害時にも役立ちます!

猫ちゃんのワクチンをいつ接種したか、体重は何kgだったか…忘れちゃうこと、ありませんか?また、動物病院からいただいた猫ちゃんのお薬を飲ませるときに、「あれ?今日はもうお薬あげたんじゃなかったっけ?」って不安になること、ないですか?猫ちゃんの健康手帳を作って記録しておくと、動物病院へ行ったときに獣医師とのコミュニケーションがスムーズになりますし、災害時にも役立ちます。また、ペットシッターさんを頼むときも、この手帳を見せるだけで事足ります。

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猫ちゃんの健康手帳は「手帳サイズ」がオススメです

猫,健康手帳

猫ちゃんの健康手帳は、猫ちゃん1匹につき1冊用意するのがベターです。

ノートの大きさは、A5スリムサイズやB6スリムサイズなどの「手帳サイズ」がオススメです。カバーも豊富に市販されているから、好きなカバーを付けてカスタマイズできますし、動物病院などへの携帯にも便利です。
また、ペットオーナー様がいつも使っていらっしゃる手帳サイズと一緒のノートを使えば、猫の健康手帳を手帳カバーに一緒に入れておけてとても便利です。

私は、文具メーカーのコクヨが出している「ジブン手帳」というシリーズの「IDEA」という薄いメモ帳を使っています。方眼のガイドが付いているので書きやすいです。

IDEAを「CamiApp」というコクヨのスマホアプリで撮影すると、EvernoteやDropboxなど多くのクラウドサービスにアップロードできます。健康手帳のバックアップを簡単に取れるのは、とても便利だと思います。

CamiAppアプリはiPhone、Android双方に対応しています。

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猫健康手帳の付け方その1:最初の見開きには猫ちゃんの基本的な情報を書いておきます

表紙には、猫ちゃんの名前を書いて写真を貼り、かわいくデコレーションしてください。記録のモチベーションがあがります。

また、表紙に写真を貼っておくと、災害時など猫ちゃんとはぐれてしまったときに、猫ちゃんを探し出す手がかりにもなります。

健康手帳の最初の見開きページには、

・猫ちゃんの名前
・生年月日(推定でも大丈夫です)
・性別
・不妊去勢手術済みか否か
・見た目の特徴(茶トラ、サビなど)
・おうちに来た日
・出会ったきっかけ
・体重
・フードの種類(ドライまたはウェット、療法食など)
・健康なときの食事量(朝晩100gずつなど)
・持病がある場合は持病と、飲んでいる薬の名前
・かかりつけの動物病院の名前と電話番号

といった、猫ちゃんの基本的な情報を書いておきましょう。


猫健康手帳の付け方その2:3日坊主になりがちな方は記録する情報を絞るのがオススメ

次の見開きから、健康記録を始めます。

猫の健康記録というと、「毎回毎回、ウンチやオシッコをするたびに記録するのは面倒」と、ハードルが高いように思われる方も多いでしょう。もちろん、毎回、毎日記録するのがベストではありますが、あまり細かく記録すると続かないことも多いです。

「猫の健康手帳」で大切なのは、「記録を続けること」です。

そのために、記録することを以下のものに絞るのがオススメです。

・ワクチンを接種した日時
・異変があったときのウンチやオシッコの様子
・異変があったときの体重
・嘔吐があったときはその日付と時間
・食欲がなかったときの日付
・動物病院へ行った日付と獣医師さんとのやりとり
・もらった薬の内容と投薬記録(日付と時間)

このうち、ワクチンを接種した日時動物病院へ行った日付は、ペンの色を変えるか、後から蛍光マーカーなどで印を付けておくと後から検索しやすいです。

そのほか、

・猫ちゃんのための買い物記録
・好きな遊びといたずら記録

など、楽しい情報も付け加えるといいですね。


猫の健康手帳の付け方その3:異変があったときは「いつから」「どのような頻度で」「どんな様子か」を細かく記録すること

動物病院へ行ったとき、多くの獣医師が聞くのは

「今日はどうしましたか?」
「いつからその様子ですか?」
「(嘔吐や下痢などの場合は)どれくらいの回数ですか?」
「(症状が出るときは)どんな様子ですか?」

だと思います。

ここで、大切なのは「いつから」です。「いつから、どんな様子なのか」を獣医師に詳しく伝えるときに、健康手帳があるととてもスムーズですし、獣医師さんからも「猫ちゃんをとても大切にしているペットオーナー様なんだな」と思ってもらえます。

嘔吐、下痢、食欲不振、オシッコの量が少ないなどの症状があったときは、必ずその症状があらわれた日、異変の様子や回数などを記録するようにしましょう。


猫の健康手帳の付け方その4:動物病院でのやり取りはなるべく細かくメモしておくこと

動物病院では必ず体重を計るので、体重をメモしておきましょう。
また、獣医師さんから診察時に言われたことは、細かくメモしておくことをオススメします。ペットオーナー様が、猫ちゃんのカルテを作るイメージです。

尿検査、血液検査などの数値もメモしておくといいでしょう。検査表のプリントをいただいたときは、手帳に貼るか、カバーに挟んでおくと情報が1冊にまとまるので便利です。


猫の健康手帳の付け方その5:お薬の内容と投薬日時はその都度メモすると忘れません

動物病院からお薬をいただいたら

・何という名前のお薬で
・どんな効果があるか

を必ず伺って、メモしておきましょう。後で別の獣医師にかかる機会があったときも、薬の名前がわかるとやり取りがスムーズになります。

また、「今日はお薬あげたっけ?」と後でわからなくなることを避けるため、お薬をあげたら朝、昼、晩とざっくりした時間でかまわないので「6/15 朝 薬OK」などとメモするようにしてください。自分がわかればいいので、朝薬○などの省略語でかまいません。

重要なのは「忘れずメモすること」です。


災害時はペットと一緒に健康手帳も持って避難すると便利です

災害時は、公益社団法人日本獣医師会や公益社団法人日本愛玩動物協会、一般財団法人ペット災害対策推進協会などが「緊急災害時動物救援本部」「被災動物救護センター」などのペット対策本部を設置するようになってきています。

こういったところでは、猫ちゃんの診察などを行ってくれることも多いです。
「猫の健康手帳」を持って避難すれば、初めて診ていただく獣医師さんともスムーズにコミュニケーションをすることができます。

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石原美紀子

石原美紀子

青山学院大学卒業後、出版社勤務を経て独立。犬の訓練をドッグトレーニングサロンで学びながら、愛玩動物飼養管理士1級、ペット栄養管理士の資格を取得。著書に「ドッグ・セレクションベスト200」、「室内犬の気持ちがわかる本」(ともに日本文芸社)、「犬からの素敵な贈りもの」(出版社:インフォレスト) など。愛犬はトイ・プードルとオーストラリアン・ラブラドゥードル。

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