- 1.長毛猫とは?
- 2.長毛猫の代表的な種類8猫種!
- 3.長毛猫の被毛の種類は?
- 4.長毛猫がかかりやすい病気は?
- 5.長毛猫のトリミング方法は?
- 6.まとめ
1-1.長毛猫は突然変異で生まれた種類
1-2.気候に対応して進化していった
2-1.長毛猫①ペルシャ
2-2.長毛猫②マンチカンロングヘア
2-3.長毛猫③スコティッシュフォールドロングヘア
2-4.長毛猫④ラグドール
2-5.長毛猫⑤メインクーン
2-6.長毛猫⑥ノルウェージャンフォレストキャット
2-7.長毛猫⑦アメリカンカール
2-8.長毛猫⑧バーマン
2-9.長毛猫⑨サイベリアン
2-10.長毛猫⑩ソマリ
2-11.長毛猫⑩ブリティッシュ・ロングヘアー
2-12.長毛猫⑩ラガマフィン
3-1.長毛猫のシングルコート
3-2.長毛猫のダブルコート
4-1.毛玉の絡まりから皮膚炎に…
4-2.毛玉がひどい場合はトリミングサロンへ
4-3.毛球症にも注意
5-1.長毛猫にはトリミングが必要
5-2.毎日のブラシングで毛並みを整えよう
5-3.長毛猫はお尻カットもおすすめ
【掲載:2020.01.21 更新:2023.01.12】
長毛猫とは?
長毛猫とは、被毛の長い猫のことです。全身が長い毛で覆われ、肉球の間や耳周りなどにも豊かな被毛が見られます。また、短めのセミロング、毛がウェーブした猫など、長毛猫の中にも違いがあるようです。
◆長毛猫は突然変異で生まれた種類
長毛猫の正確な起源は分かっていませんが、一説によると、数世紀前の中央アジアで長毛猫が誕生したと推測されています。そのうちの長毛の猫が何匹かが1550年頃イタリアに渡り、その後にフランスに渡りました。
1871年には、ロンドンで初めて開催された「クリスタルパレスキャットショー」では、長毛猫であるペルシャとアンゴラが披露されました。
ちなみに、長毛猫の誕生に関しては、チベットのマヌルネコからイエネコに長毛の遺伝子が引き継がれたという説がありますが、そういった証拠はありません。ほとんどの場合、突然変異で長毛の猫が産まれたといわれています。
◆気候に対応して進化していった
アメリカで初めて披露された長毛猫は、メインクーンです。メインクーンの出身はアメリカ北東部で、とても寒く、厳しい環境を生き抜くために、体が大きく長い毛を持つ猫が進化したといわれています。
長毛猫の誕生はいろいろな説がありますが、環境に応じて毛が長くなるといった進化もあるといわれています。長毛とっても、猫によって被毛の種類もいろいろあり、長毛猫の魅力の1つです。
長毛猫の代表的な種類8猫種!
猫の種類は100種類以上あるといわれています。その中でも長毛猫は、とてもキレイな毛並みが魅力の1つです。
長毛猫にはどのような猫の種類があるのでしょうか。
◆長毛猫①ペルシャ
長毛猫の王様ともいえるペルシャです。被毛は、優雅で艶やか、厚みのある毛質で、手触りが柔らかく滑らかです。
性格は、穏やかで温和です。のんびりとマイペースですが、愛情深い性格から初めて猫を飼う人にも飼いやすい猫の種類です。
◆長毛猫②マンチカンロングヘア
猫のダックスフントともいわれている足が短い猫の種類です。マンチカンには、短毛種と長毛猫があります。被毛は、シルキーで滑らかで、被毛の色のバリエーションもたくさんあります。
性格は、人懐っこく、人見知りをあまりしません。人と遊ぶのが大好きで、子どもや他の猫とも仲良くすることができます。
◆長毛猫③スコティッシュフォールドロングヘア
折れ耳やスコ座りがとてもかわいいスコティッシュフォールドにも、短毛種と長毛猫があります。
スコティッシュフォールドの長毛猫はとても数が少なく、珍しい猫の種類から「幸運を呼ぶ猫」といわれています。別名「ハイランドフォールド」「ロングアンフォールド」ともよばれています。被毛は、厚みがあり手触りがとてもいいです。
性格は、穏やかで愛情深く、人懐っこいです。鳴くことが少ないのも特徴です。
◆長毛猫④ラグドール
ラグドールの名前の由来が「ぬいぐるみ」であるように、被毛はシルキーな触り心地です。長毛猫で一般的なダッフルコートですが、毛がもつれにくい毛質でトリミングがしやすいです。成長がゆっくりで、被毛の色は2歳半~3歳で定着します。
性格は、穏やかで落ち着いており、ほとんど鳴くことがありません。寂しがりで甘えん坊の性格です。ぬいぐるみと名前が付けられるほど飼い主さんに抱っこをされるのが大好きです。
◆長毛猫⑤メインクーン
大型の猫の種類で代表的なのはメインクーンです。長毛猫の種類でも代表的ですね。
被毛は、とても柔らかく、首やお腹、尻尾の被毛はフサフサです。長毛猫で一般的なダッフルコートでこまめなお手入れが必要になります。世界で最も体が長い猫としてギネス記録に登録されています。
性格は、とても穏やかであまり鳴くことがありません。とても賢く、しつけがしやすいです。子どもや他の猫がいても仲良くすることができます。
◆長毛猫⑥ノルウェージャンフォレストキャット
北欧の長毛猫の猫で、昔から愛されているノルウェージャンフォレストキャットです。被毛は、豪華で毛並みが美しく、被毛に覆われた尻尾は長いことも特徴です。
ウールのようなアンダーと撥水機能に優れたオーバーのダブルコートを持ち、被毛は多いですがトリミングは簡単にできます。
性格は、穏やかで落ち着いています。甘えん坊で遊び好きな一面もあります。
◆長毛猫⑦アメリカンカール
外向きにカールした耳が特徴のアメリカンカールです。アメリカンカールは、短毛種と長毛猫があります。被毛は、手触りがよく滑らかです。アンダーコートが少なめで、トリミングが比較的に簡単にできます。
性格は、人懐っこく、子どもや他の猫とも仲良くすることができます。人と遊ぶことが大好きで「ピーターパンキャット」ともよばれています。賢く、あまり手間がかからないので、初めて猫を飼う人にも飼いやすい猫の種類です。
◆長毛猫⑧バーマン
足先が白いのが特徴のバーマンです。前足はグローブ、後足はレースとよばれている純白の足先をしています。足先が白い靴下を履いたような模様から「ホワイトミテッド」ともよばれています。
被毛は、シルキーでとても美しいです。長毛猫の猫ですが、シングルコートで毛玉になりにくく、トリミングが簡単にできます。
性格は、とても温和で親しみやすいです。活発的で子どもとも上手に付き合える性格をしています。とても賢く、初めて猫を飼う人にも飼いやすい猫の種類です。
◆長毛猫⑨サイベリアン
サイベリアンは、別名「シベリア猫」とも呼ばれるロシア出身の猫です。ロシアの極寒の地で狩りをしていたため、防寒と防水のダブルコートより更に毛に密度がある「トリプルコート」という長毛を持ちます。
首回りの毛はライオンのようにフサフサとしていて、メインクーンやノルウェージャンフォレストキャットと同様に大型種の猫のため、堂々とした迫力があります。
◆長毛猫⑩ソマリ
ソマリは、アビシニアンから偶然生まれた長毛猫が猫種として認められた猫になります。
美しい長毛は「ティッキング」と呼ばれる特徴を持ち、1本の毛に数色の色が含まれ濃淡の縞模様になっています。光や動きでキラキラと輝き、シルキーな被毛は豪華さを感じさせます。
◆長毛猫⑪ブリティッシュ・ロングヘアー
ブリティッシュショートヘアの長毛パターンです。様々な毛色が認められます。むちむちの体に、ふわふわとした被毛を兼ね備えた抱き心地抜群の猫です。
ブリティッシュショートヘア同様、フレンドリーな性格をしています。
被毛の密度が高く毛玉になりやすいため、毎日丁寧にブラッシングをしてあげる必要があります。
◆長毛猫⑫ラガマフィン
ラガマフィンはラグドールを基礎として、ペルシャやヒマラヤンを交配した種類の長毛猫です。
性格は甘えん坊で、飼い主さんにくっついて寝たり、そばにいることを好む子が多いです。遊び好きで無邪気な面もありますので、おもちゃを使って遊んであげると喜びます。
他の長毛種と比べるともつれにくく抜け毛の少ない毛質といわれていますが、綺麗な毛並みを保つためにはやはり定期的なブラッシングが必要となります。
長毛猫の被毛の種類は?
被毛には、オーバーコート(皮膚の保護)とアンダーコート(体温調節)の2種類があります。
◆長毛猫のシングルコート
シングルコートとは、オーバーコートのみを持ち、アンダーコートがない、もしくは少ないことをいいます(猫の種類:アメリカンカール・バーマンなど)。
◆長毛猫のダブルコート
ダブルコートとは、一般的にオーバーコートとアンダーコートの2種類の被毛があることをいいます(猫の種類:ペルシャ・マンチカンロングヘア・スコティッシュフォールドロングヘア・ラグドール・メインクーンなど)。
換毛期は、体温を調節するアンダーコートのほうが抜け替わる時期なので、念入りなトリミングが必要になります。このことから、シングルコートの猫の種類は、トリミングが比較的に簡単にできるといわれています。
長毛猫のコートの種類以外にも、猫の種類によって毛質や抜け毛の量が異なります。
長毛猫がかかりやすい病気は?
長毛猫は、短毛種の猫に比べて毛が長いことから、お手入れを怠ると様々な病気にかかる可能性があります。
◆毛玉の絡まりから皮膚炎に…
長毛猫は、トリミングなどの被毛のお手入れが大切です。何もせずにそのまま放っておくと、長毛猫の特徴の長くて柔らかい毛が絡まり始め、ひどい時には毛玉となってしまいます。この毛玉の中で細菌などが増殖すると、皮膚炎の原因になることもあります。
長毛猫と暮らす場合は、常に清潔な被毛を保つようにしてあげましょう。
◆毛玉がひどい場合はトリミングサロンへ
毛玉がひどくなってしまった場合、飼い主さんだけで毛玉を取ることは難しいので、トリミングサロンにお任せしたほうがいいでしょう。猫のトリミングを行っているサロンでは、毛玉カットのメニューなどもあります。
ただし、毛玉を取るのも猫にストレスなどの負担がかかるので、ひどい毛玉が出来ないように飼い主さんが普段からブラッシングをしてあげることが大切です。
◆毛球症にも注意
猫は自分自身で毛づくろいをします。この毛づくろいによって飲み込んだ被毛が猫の胃の中で固まる「毛球症」になってしまうことがあります。
猫は通常、飲み込んだ毛を便や吐き戻しとして排出しますが、うまく毛を排出できなくなってしまいます。猫の毛づくろいは習慣なのでやめさせることはできません。飼い主さんがこまめにトリミングをして猫が毛を飲み込毛の量を減らしてあげましょう。
長毛猫のトリミング方法は?
◆長毛猫にはトリミングが必要
上記のような理由から、長毛猫の猫には定期的なトリミングが必要です。トリミングとは、シャンプー、ブラッシング、耳掃除、爪切りなどの猫の身体に関するお手入れのことです。
長毛猫のトリミングというと、トリミングサロンに行ったり、サマーカットをするイメージがありますが、必ずしもトリミングサロンに行かないといけないわけではありません。猫の性格によっては、慣れていない場所に行くことがストレスの原因になることもあります。
普段のブラッシングや爪切りなど、家でできるトリミングは、飼い主さんが行うことをおすすめします。
◆毎日のブラシングで毛並みを整えよう
できるだけ1日に1回~2回はブラッシングで長毛猫の毛並みを整えてあげましょう。
特に、猫は春から夏にかけて、秋から冬にかけて、全身の毛が生え替わる「換毛期」があります。換毛期は毛の量がたくさん抜けるので、ブラッシングの頻度を増やしてあげましょう。
毛玉ができると、猫も毛が引っ張られて痛い思いをすることになります。飼い主さんがトリミングを怠ると毛球症や皮膚炎などの病気になる恐れがありますので、しっかりと毎日ブラッシングをしてあげましょう。
◆長毛猫はお尻カットもおすすめ
長毛猫は、食べカスや排泄物、ホコリなどが毛に付きやすく、毛を清潔に保つためにシャンプーが必要になります。
全身のシャンプーの頻度は、1~2ヵ月に1回ぐらいがいいでしょう。あまりにもシャンプーばかりすると、猫の皮脂を取り除いてしまうのでよくありません。汚れているところだけを部分的にシャンプーをするか、ドライシャンプーをしてあげましょう。
特にお尻は排泄物で汚れやすいです。長毛猫の場合、バリカンなどでお尻周りの毛をカットすると清潔に保つことができます。
まとめ
猫の中にも長毛猫(毛が長い猫)と短毛種(毛が短い猫)がいます。
長毛猫の猫ならではの魅力のひとつが、キレイな毛並みです。このキレイな毛並みを清潔に保つには、飼い主さんのトリミングが大切になってきます。
毛並みをキレイにするにはシャンプーするのが1番ですが、飼い主さんの毎日のトリミングも大切です。長毛猫の猫は毛玉になりやすいので、飼い主さんがトリミングを怠ると、毛球症や皮膚炎の原因になります。
定期的なトリミングが必要なのは、長毛猫も短毛種も同じです。猫も飼い主さんも快適に過ごせるように心がけましょう。
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