1.引っ越しの準備をしよう!
1-1.引っ越し業者さんへの依頼
1-2.お気に入りのグッズは新居に持っていく
2.猫と引っ越しする時の移動方法は?
2-1.電車(新幹線含む)
2-2.バス
2-3.飛行機
2-4.我が家の引っ越し方法
3.猫と公共交通機関で移動する時の注意点は?
3-1.飛行機移動は体調管理が必須
3-2.乗り物酔いに注意
3-3.ハーネスやリードで脱走対策を!
3-4.周囲への配慮も忘れずに
4.猫との引っ越し当日は?
4-1.猫を安全な場所に隔離する
4-2.隔離した部屋には張り紙を忘れずに!
4-3.心配な場合はあらかじめキャリーケースへ
5.新居に到着してからは?
5-1.引っ越しが完全に終わるまで待機
5-2.猫のペースに合わせてあげる
6.猫との引っ越しの注意点まとめ
引っ越しの準備をしよう!
私たちは生活していく上で、どうしても引っ越しをしなければならない決断に迫られることがあります。そんな時は慌てず、不安になっている猫ちゃんを配慮し計画を立てましょう。
◆引っ越し業者さんへの依頼
ほとんどの人が引っ越しをする際、業者さんに荷物の搬送をお願いすると思いますが、業者さんには猫がいることを伝え、引っ越し当日も猫に関する注意点を伝えておきましょう。
場合によってはキャリーケースも荷物として荷台で搬送してくれる業者もあります。見積もりを依頼する前に相談しておいて損はないでしょう。
◆お気に入りのグッズは新居に持っていく
新居では新しい物を置きたい、猫がボロボロにしてしまった物は捨てて行きたいと思いがちですが、これまで猫が愛用していた物は捨てずに、新居へ持って行くことが必須です。
これは、猫が環境の変化を嫌う動物のため、自分のニオイがついたものがまったくない状態だと、新居でストレスを感じてしまうからです。
人が使う物の梱包はそれほど神経質になることはありませんが、普段猫ちゃんが使っている物はできるだけ引っ越し当日まで「いつもの場所」に置いておきましょう。
猫と引っ越しする時の移動方法は?
引っ越しと言えども、町内移動の近距離から中距離、はたまた北海道から九州のような長距離と、それぞれ移動手段が違います。
ご近所への引っ越しなら、キャリーケースに入った猫ちゃんを自家用車や徒歩で移動させることも可能ですが、電車、バス、新幹線、飛行機などの公共交通機関を使用する場合は、それぞれに規制があります。
また、猫の性格上どのような移動方法がベストか考えておく必要があります。
参考までに、各公共交通機関のルールを記載しておきます。目安程度にご参照ください。
◆電車(新幹線含む)
・ペットの乗車料金は鉄道会社にもよりますが、JRは手回り品扱いで290円です。
・有人改札口で切符を購入します。
・キャリーケースに入れての乗車が義務付けられています。
・鳴き声など他者に迷惑がかかる場合は乗車拒否されることもあり。
※新幹線などで乗車券を2枚購入し、猫用として指定席を確保することは禁止されています。
◆バス
・料金は設けていない会社が多いようですが、乗車前には運転手さんに一声かけるのがマナーです。
・混雑時などは断られる可能性もありますので、利用時間は検討するべき。
・キャリーケースに入れての乗車。
・鳴き声など他者に迷惑がかかる場合は乗車拒否されることも。
◆飛行機
・国内線は貨物扱いの搭乗になります。
・料金は4,000円~6,000円程度(航空会社により)。
・搭乗前には「何が起きても責任は問いません」という主旨の誓約書を書きます。
・ハード型のキャリーケースを使用、布製等のソフト型のキャリーバックはNG (航空会社からの貸し出しも有)。
・季節や外気温によっては乗車不可の場合があります(熱中症になってしまう恐れがある為)。
・5月1日~10月31日の夏季期間は、短頭種の猫も乗車不可の場合があります(ペルシャ、ヒマラヤン、エキゾチックショートヘアなどは、酸欠になる恐れがある為)。
・国際線は基本貨物扱いの搭乗、一部客室で同乗できる航空会社もあり。
・料金は40,000円ほど(航空会社により)。
・出国の前に検疫所の獣医さんの健康診断を受け「輸出検疫証明書」を発行してもらいます。
・出国の条件を満たしていても、受け入れ国の条件を満たしていないと入国できないので、大使館への問い合わせが必要。
他にもペットタクシーやペット輸送のサービス業者があります。安心安全を考慮してから決めるのがベストです。
◆我が家の引っ越し方法
余談ですが、我が家の引っ越しは猫3匹を連れ1人で行いました。
都内から隣県への距離でしたが、1匹は車に乗り慣れているので引っ越し業者のトラックを利用し、業者さんの心遣いで助手席の足元にキャリーケースを置いてくださいました。
他2匹は車に慣れていないこと、かなりの怯え症なので、飼い主と一緒の方が良いと判断し、キャリーバックを2つ抱え電車移動しました。
いずれにせよ、猫にとっての移動は命がけと言っても過言ではありません。愛猫の性格や性質を一番理解しているのは飼い主です。できるだけ負担のかからない移動方法を選択してあげてくださいね。
猫と公共交通機関で移動する時の注意点は?
◆飛行機移動は体調管理が必須
長距離の場合、飛行機を利用した方が効率的ですが、非効率だと思っても猫の状態によっては車移動や新幹線を選択する余地も入れておいてください。
飛行機は気圧の変化や騒音など、車移動とは環境が異なるため、事前に健康診断を受けておくと安心です。
◆乗り物酔いに注意
乗り物酔いで嘔吐してしまう猫もいます。愛猫に辛い思いをさせない為にも、予防策はいくつか考えておきましょう。
特に、念のためシニア猫を連れての長距離引っ越しは、移動手段問わず、事前に獣医さんに相談しましょう。獣医さんに相談すれば、精神安定剤や酔い止め、リラックス効果のあるフェロモン製剤の処方をしてもらうことも可能です。
◆ハーネスやリードで脱走対策を!
公共交通機関は自家用車と違い、家族だけではありません。匂いや物音、いつもとは違う環境に猫は敏感になっています。ビックリして脱走してしまったりすると、事故が起きてしまう可能性は大。
普段からハーネスやリードを装着する練習をしたり、キャリーケースに慣れさせておくのも効果的です。キャリーケースの中には、普段使っているおもちゃや匂いのついたタオルなどを入れておけば、猫ちゃんも安心するでしょう。
◆周囲への配慮も忘れずに
公共交通機関は様々な人が利用しています。動物嫌いな人、アレルギーがある人もいますので、迷惑をかけないよう飼い主さんが心がけることも大切です。
猫との引っ越し当日は?
◆猫を安全な場所に隔離する
引っ越し当日は、ペットホテルや知り合いに猫を預けることが出来れば理想的ですが、難しい場合は隔離するしかありません。
必ず業者さんが到着する前に、猫を隔離します。部屋数に余裕があれば空き部屋を先に作り、いつもより少量の餌と猫トイレを準備しましょう。
空き部屋が作れない場合は、お風呂場など完全に扉が閉められる場所で代用してもOKです。
◆隔離した部屋には張り紙を忘れずに!
忘れてはならないのは、隔離している場所の扉には「猫がいます」「開放厳禁」等の貼り紙を必ずしておくことです。伝達が行き届いておらず、猫の存在を知らないスタッフがいることもあり得ます。
うっかり扉を開けてしまい脱走…という事態が起きないための対策です。
◆心配な場合はあらかじめキャリーケースへ
引っ越し作業中は、玄関ドアから全てのドアが開放されます。「ウチの猫は人懐っこいし、中と外の出入りもしているから大丈夫」などと言う過信は禁物です。
知らない人がドヤドヤと部屋に入ってきて、大きな物音がしたり、家具を運び出すことが引っ越しだと理解できる猫はいません。また、いざとなったらキャリーケースに入りたがらない猫もいます。普段ならすんなり入ってくれる猫でさえも不穏から逃げ回ることも。
可哀想な気がしますが、不安になっている猫ちゃんを追いかけ回すよりも、予め、キャリーケースに入れておいた方が負担を与えずに済みます。
新居に到着してからは?
◆引っ越しが完全に終わるまで待機
隔離されたり、車や電車で移動したりで猫も疲労困憊。一刻も早く、広い場所でゆっくりさせてあげたいのは山々ですが、全ての荷物が運び込まれるまではもう少し我慢してもらいましょう。
新居のお風呂場や部屋はこれまでの生活臭がなく、まったく知らない場所です。開放している玄関から飛び出してしまっては、迷子になってしまいます。飼い主としても慣れない土地、どこに行ったのか見当もつきません。
移動や引っ越しのストレスで猫ちゃんの体調に異変がないか?を確認し、キャリーケースのまま隔離しておき、荷物の運び入れが済み、家族だけになってから自由にしてあげましょう。
◆猫のペースに合わせてあげる
何が起こったのかわからない猫は、なかなか出てこない場合もあります。無理矢理引きずり出したりせずに、猫のペースに任せましょう。
キャリーケースからは出てきてもクローゼットや押し入れの奥、ベットやソファの下に引っ込んでしまったり、ウロウロ落ち着きなく歩き回ったりとそれぞれですが、猫にとっては初めての場所。この場所が安全かどうか確認しているのです。納得行くまで、そっとしておきましょう。
慣れるまでは時間の問題です。優しい飼い主さんのスキンシップや声かけで日常を取り戻していきます。
猫との引っ越しの注意点まとめ
最後に猫との引っ越しの注意点として、いくつかあげておきます。
・猫が気に入っていたマットやおもちゃは捨てずに新居へ持って行く。
・引っ越しの際の危険は脱走です。脱走しないよう細心の注意を。
・家具の配置は引っ越し前に近い配置で。
・家具の新調は猫が新居に慣れてから。
・シニア猫は引っ越し前に健康診断を。
・新居付近の動物病院をチェック(診療時間、休日など)。
・キャリーケースには布をかける。
新居に移り住んでも、なかなかテリトリーを確保できず落ち着かない猫もいます。逆に2~3日後には慣れてしまう猫も。
飼い主さんがこれまでと同じように生活し、同じように愛情をかけてあげることで猫に安心を与え、楽しい新生活を迎えられるでしょう。
ライター/Uera
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