猫にもフケが出る?
猫先輩たち教えて!ブラッシングしたらヴィヴィの背中から白い粉いっぱい出てくるの!何これ?フケ?病気?ギギからは出ないの!知ってる人教えてくださーい!明日病院行った方がいいかな? pic.twitter.com/IhYTANfhuj
— 本田みずほ / Em Zed Eych???? (@MizuHonda) 2014年10月19日
フケ(頭垢)とは、毛に覆われた頭の皮膚が乾燥して剥がれる、うろこ状の老廃物のことを言います。
フケを放置してしまえば慢性化してしまい、見た目にも不快感を与えてしまいがちですよね。このフケ、人間と同じように猫も出ると思いますか?
結論から言ってしまうと、全身が毛で覆われている猫もフケは出ます。しかも、頭部のみから出る人間と異なり、猫は全身からフケが出てしまうのです!
基本的にフケは身体の垢なので、身体に影響を及ぼすほど問題がある訳ではありませんが、「なぜフケが出るのか」の原因を探る必要はあります。
原因によっては、他に何かしらの影響を及ぼす可能性が無いとは言い切れないからです。
猫のフケの原因は?
猫のフケの原因には、どんなことが考えられるのでしょうか。
◆体質でフケが出やすい
元々の体質によってフケが出やすい猫も多くいます。普段から背中や尻尾の付け根に白い粉上の物が付着しているのなら、体質的にフケが出やすいのかもしれません。
毛の生え変わりの抜け毛が多くなる季節の変わり目には、更にフケが多く発生してしまう可能性があるので注意しましょう。
◆ストレスを感じている
日頃から何かしらのストレスを感じて生活している猫は、身体に様々な異変が出てきやすくなります。その中に、フケの症状も含まれることがあります。
この場合は他にも身体に不調が出ている可能性が高いので、異変が他にないかしっかりと観察してみましょう。
◆皮膚の乾燥
猫も年齢を重ねると、皮膚の水分量は低下し、毛もツヤが無くパサパサになってきます。
家猫であれば夏にはクーラー、冬は暖房と、室内は乾燥しがちなことも多いです。そして、普段からあまり水を飲まない猫にとって、皮膚も乾燥し、水の摂取量が少なければ自然とフケが出やすくなってしまうのは必然的なのです。
あまり水分を摂らないと肝臓病なども患ってしまう危険性があるので、注意しましょう。
◆アレルギー体質
人間と同じように元々アレルギー体質である猫も、ハウスダストや花粉症などのアレルギーに反応し、フケが出やすくなります。
身体の痒みから必死に後ろ足で身体を掻いている仕草を見せるようでしたら、早めに動物病院に受診してあげてください。
◆皮脂腺に問題がある
皮膚の保護や保湿をする際に、皮脂腺から分泌される皮脂が皮膚を守り、乾燥を防ぐ役割を果たします。この皮脂腺に何かしらの問題が起こってしまうと、皮膚の表面に皮脂が広がらず皮膚は乾燥してしまうのです。
他にも脂漏症や糖尿病を患っている場合にも、フケが出やすくなる傾向があるので注意しましょう。
◆寄生虫などの感染症
猫の平熱は高く、毛に覆われた身体は、寄生虫などが生きるために最適な環境と言えます。一度寄生されてしまえば急激に繁殖し、猫に多大な被害をもたらしてしまう、恐ろしい感染症と言えるでしょう。
その痒さから身体を掻きむしり、毛が毟り取れてしまう前に、対処をしてあげてください。
◆栄養が足りていない
猫に必要な栄養が足りず、フケが出てしまうこともあります。
猫は年齢や体重などによって、一日に必要な栄養素が決まっています。カロリーを極端に控えてある物や、添加物が多い物は、猫の体質に合わない物も多いです。
重要なのは新鮮な食材のタンパク質です。安いフードを大量購入するよりも、内容を重視してフードを選ぶようにしましょう。
猫用フケ対策シャンプーの選び方は?
シャンプーが苦手な子も多いですが、フケが大量に発生している場合には、やはりシャンプー以外の対策だと綺麗に取り除くことが出来ません。
猫のフケ対策に有効なシャンプーを選ぶ際、どんなシャンプーを選ぶべきなのでしょうか。
◆猫専用の物を選ぶ
シャンプーであれば、人間用のフケに特化した物を選んでも平気なのでは?とお思いになる方もいらっしゃるかもしれませんが、必ず猫専用の物を選びましょう。
人間用のシャンプーや石けんなどは、洗浄力が強すぎるため、猫の皮膚には合いません。
フケが多い時点で皮膚が弱っていることは確かなので、必ず猫専用のシャンプーを使ってあげるようにしましょう。
◆低刺激の物を選ぶ
サラサラの粉っぽいホコリのようなフケが出ている場合には、低刺激のシャンプーが効果を発揮してくれます。皮膚に皮脂が足りない状態となっているので、刺激を抑えマイルドな洗い上がりになる物が最適です。
また、シャンプーに化学成分が含有されていると、その成分によって皮膚に刺激を与え、さらに症状が悪化してしまうこともあります。
辛い思いをするのは愛猫ですので、なるべく皮膚への負担が強い物は選ばないことが得策です。
◆薬用の物を選ぶ
フケが大きく被毛が油っぽくベタベタした印象を受けるようでしたら、汚れをしっかりと浮かせて落としてくれる、薬用の物を選びましょう。
薬用シャンプーは殺菌や除菌効果が高い商品も多いので、被毛の生乾きや洗い残しの油分から、さらに雑菌を増殖させて皮膚に負担をかける…という二次被害を防いでくれるのです。
愛猫のフケの状態をしっかりと確認し、皮膚に合った物を選ぶようにしましょう。
◆フケに特化した物を選ぶ
フケにお困りであるのなら、フケに特化したシャンプーを選ぶことが一番です。
市販のシャンプーにも沢山フケに特化されている物が販売されていますが、選ぶことが難しい場合には動物病院に相談してみましょう。
獣医さんは知識も豊富ですので、愛猫の症状に合ったシャンプーを紹介してくれるはずです。
猫のフケ対策におすすめのシャンプー
では、実際におすすめのシャンプーをいくつかご紹介していきたいと思います。
◆水のいらない泡シャンプー 猫用
水を使わず使用できるので、水が苦手な猫にもピッタリの商品です。
食品に使用を認められている成分を100%使用しているので、猫の体にも安心して使用できます。
◆ノルバサン シャンプー0.5(コンディショナー入り) 236ml
「フケが出なくなる」との口コミが多い、ノルバサンシャンプー。主成分の酢酸クロルヘキシジンがカビや細菌などを殺菌消毒し、皮膚や被毛を清潔に保ってくれます。
低刺激なので安心して使用することが出来ます。
◆ペットキレイ ごきげんケア 水のいらない泡リンスインシャンプー 猫用
泡で出てくるタイプのドライシャンプーです。水は不要で付けて拭くだけというお手軽ケア。
別売りのネコペロブラシと並行して使用することで、体の隅々までシャンプーが行きわたります。
◆リバイバルウォーター シャンプーのいらない洗浄・除菌のアルカリイオン水 からだ用 500ml
こちらも拭き取りタイプとなりますが、特許医療水であるアルカリイオン水の力で、シャンプーをしたかのように汚れを落としてくれます。
さらにノロウィルスなどの食中毒菌までも除菌してくれるので、外に出る猫にも重宝する商品と言えるでしょう。
◆ウエットシャンプータオル 猫用 大判
水もシャンプーもスプレーも全部苦手!何もかもストレス!という子には、シャンプータオルを使用してみてはいかがでしょうか。シートでサッと拭くだけなので、ストレスはかなり軽減出来るはずです。
フケが気になるときにすぐに使用出来る手軽さも重宝しそうです。
シャンプーでフケ対策する時の注意点は?
猫のフケが沢山発生してしまうと、飼い主さんにとってもお掃除が大変になってしまい、お互いにストレスが増えてしまいますよね。
そんなフケの対策に有効なシャンプーですが、注意点もあります。
◆手早くシャンプーを済ませる
フケに気付いた時点でシャンプーをしてあげるべきなのですが、猫にとってシャンプーは恐怖以外の何物でもありません。
シャンプーをする際には、極力短時間で済ますことを心掛け、ドライ時のタオルを準備しておき、お湯も36℃前後のぬるま湯に設定しておきましょう。
そして話しかけながら怖がらないように素早くシャンプーをし、シャンプーはしっかりと流し漏れが残らないように流してあげてください。
◆ドライヤーによる乾燥に注意する
フケ対策で重要なのは、乾かす際にはしっかりと水分を拭き取り、必要以上に水分を蒸発させないことです。単にドライヤーで乾かしてしまえば、また皮膚は乾燥し、フケがすぐに出て来てしまうので意味がありません。
タオルドライしたあとにドライヤーを使用する際には、猫をタオルで優しく覆いながら乾かしてあげてください。
猫が熱がらないだけでなく、乾かす時間も短くすることができ、直接風が皮膚に当たることを防ぐことが出来るので、必要な水分を皮膚に残すことが出来ますよ。
人間の髪も同様なので、パサつきが気になる際は、是非この乾かし方をお試しください!
◆保湿ローションなどで保湿する
人間でも、乾燥している場合は化粧水やローション、クリームなどを使って保湿しますよね。
シャンプーやドライヤーの後の乾燥が気になる場合は、ペット用の保湿ローションを使用するのもおすすめです。
シャンプー以外で可能なフケ対策は?
基本的に猫は綺麗好きで自らグルーミングをする生き物ですので、頻繁なシャンプーは必要ないのですが、フケが大量に発生しているようでしたら、すぐに何かしらの対策をしてあげる必要があります。
対策としてはシャンプーで一度、綺麗にフケを洗い流してあげることが理想的です。
ただし、シャンプーが嫌いな子も多いと思いますので、シャンプー以外の対処法も併せてご紹介していきたいと思います。
◆ブラッシングをしてあげる
いくら綺麗好きの猫でも、グルーミングが身体の隅々まで出来る訳ではありません。飼い主さん自らブラッシングをしてあげることによって、抜け毛と共にフケを一緒に除去することが可能です。
皮膚が乾燥しすぎていると、痛がったり更に皮膚を傷つけてしまったりしますので、様子を見ながらブラッシングを行いましょう。
◆蒸しタオルで保湿する
水が苦手な猫にとって、濡れたタオルも苦手であることは間違いありませんが、硬く絞った蒸しタオルで身体を拭いてあげるのも効果的です。
皮膚の表面まで綺麗に拭き取れる訳ではありませんが、リフレッシュさせてあげることは出来ますよ。
◆爪を切る
肌が乾燥しフケが既に大量に発生している状態だと、猫は必死に身体を掻こうとします。その際に爪が尖っている状態だと、皮膚そのものを傷つけ、そこから菌が入ってしまえば、別の病気を患ってしまう危険性が高いです。
普段から爪は短く切りそろえておき、皮膚を傷つけないような対策を心掛けておきましょう。
◆乾燥を防ぐ
家の中が乾燥している場合には、加湿器などを利用してある程度の湿度を上げるようにする必要があります。そして飲み水も絶やさないように用意しておいてあげてくださいね。
まとめ
猫も人間と同じようにフケが出ますが、全身を毛で覆われている分、猫のフケは深刻であることが伺えます。
普段から綺麗好きである猫であっても、体質やその他の原因によってフケの発生を導いてしまっているのなら、原因を突き止め対策をしてあげるしかありません。
市販のシャンプーは種類も豊富ですが、猫の性格や乾燥の度合いに合わせて商品を選んであげることが望ましいです。
日頃から猫のことをよく観察し、異変にすぐ気付けるようにしておけば焦らず対応することが出来るので、コミュニケーションは欠かさないようにしましょう。
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