猫用ベッドは必要?メリットと季節によるおすすめを紹介

2021.04.20

猫用ベッドは必要?メリットと季節によるおすすめを紹介

愛猫の質の良い睡眠のため、猫用ベッドを検討している飼い主さんもいるのではないでしょうか?今回は、ベッドを使うメリットや季節ごとのおすすめ、猫に気に入ってもらうためのポイントをお伝えしていきます。

【目次】
1.猫にベッドは必要?メリットを考えてみよう
 1-1.メリット1.眠るときの負担を減らしてくれる
 1-2.メリット2.自分専用のスペースで安心できる
 1-3.メリット3.清潔なところで眠らせてあげられる
2.季節に合わせたベッドを選んであげよう
 2-1.春・秋におすすめ
 2-2.夏におすすめ
 2-3.冬におすすめ
3.猫にベッドを使ってもらうためのポイント
 3-1.年齢やサイズに合わせたものを購入する
 3-2.愛猫が使用中にケガをしないかチェック
 3-3.清潔をキープできるかは重要!洗濯やお手入れがしやすいものを選ぶ
 3-4.置く場所も考えよう
 3-5.猫が寝やすい素材やデザインかも確認しておきたい
 3-6.多頭飼いなら、それぞれのベッドを準備したい
 3-7.ベッドにプラスαを…
4.まとめ

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猫にベッドは必要?メリットを考えてみよう

猫,ベッド

一見、熟睡しているように見える猫の眠りは浅く、警戒アンテナを張り巡らせ良質な睡眠をとっていないこともあります。成長に関わることなので、質の良い睡眠タイムを過ごしてほしいですよね。

猫を見ているといろんなところで寝ているので、「そもそもベッドは必要なの?」と感じる飼い主さんもいるかもしれませんが、ベッドで寝るのはいくつかのメリットがあります。

◆メリット1.眠るときの負担を減らしてくれる

ソファやカーペット、家具、テーブルなど、さまざまなところでも寝ることができる猫。気持ちよさそうに見えても、硬い素材の上での睡眠は少なからず体に負担がかかっていることも。

体にフィットするような素材の猫用ベッドなら、体への負担を和らげてくれます。

◆メリット2.自分専用のスペースで安心できる

猫は、外敵から身を守るように眠りが浅い動物です。室内飼いの猫は、野生猫ほど警戒心はなくなるかもしれませんが、やはり周囲の動きに敏感。

猫用のベッドがあれば、「ここなら安心して眠れるよ」と猫専用のスペースを作ってあげることができます。

◆メリット3.清潔なところで眠らせてあげられる

フローリングやカーペット、ソファなど、掃除機をかけていてもダニが心配ですよね。

猫用ベッドを買って、お手入れを習慣にすれば、いつも清潔な場所で眠ることができます。皮膚の病気も防げるのがメリットと言えるでしょう。


季節に合わせたベッドを選んであげよう

たくさんの猫用ベッドがありますが、季節ごとに「どんなものがおすすめか?」を見ていきましょう。

◆春・秋におすすめ

・開放的な「オープン型」

上に屋根がついていないタイプのオープンベッドは、とても開放感があります。気温が安定している春や秋におすすめです。

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内側に猫ちゃんの舌のような肌ざわりのザラザラ感のある生地を使用。このザラザラ感で、スリスリするとマッサージされているようにうっとりとろける!
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・窓用ベッド

猫と言えば「日光浴」が大好き。窓の近くで日向ぼっこしている姿を見かけますよね。

そんな窓際に設置できる「窓用ベッド」は、晴れている日が多い春や秋にはおすすめです。日向ぼっこが日課になりそうですね。

一般的な窓用のベッドは、ガラス面に強力な吸盤で取り付けができますが、「愛猫が寝ても大丈夫か?」と、耐荷重をしっかり確認してから購入するべきです。

特に、体重の重い猫ちゃんが利用するのであれば、注意しましょう。

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◆夏におすすめ

・囲いのない「オープン型」で涼しめに…

春や秋と同じように、夏にもオープン型のベッドはおすすめですが、素材選びに注意しましょう。こもった熱が放出しにくい素材だと、上側が開放的なオープン型でも猫の体温が放出されにくくなります。

また、オープン型のベッドはクッション部分が取り外せるタイプのものが多いので、夏にはひんやりマットを敷いてあげるのもいいかもしれませんね。

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・涼感素材のベッドを購入しよう

エアコンで温度管理をしても、暑い夏には家のなかでも避暑地を探す猫たち。フローリングの廊下や玄関のたたきに、べったり体をつけて熱を放出させているのを見かけることもあるものです。

そこで、涼感素材のベッドが夏にはおすすめ。メッシュ素材で通気性を確保しているもの、涼感タイプの不思議な素材でクール感を持続させるもの、ジェルマットやアルミ製の「ベッドというよりもプレート」など、真夏を乗り切る寝具はさまざまです。

猫ちゃんの好きそうなものをいくつか準備してあげると喜びそうですね。

・涼しい素材の「ラタン製ベッド」で通気性をキープ

通気性を大事にしたい夏には、ラタン(籐)素材のベッドがおすすめ。周りが囲まれているデザインでも、素材が空気を通すので熱がこもりにくく快適です。

ラタン製のベッドには、二段タイプのものもあり、「中に入ってグッスリ寝る」「上で開放的に過ごす」と、猫ちゃんの気分で使い分けができる魅力があります。

それに、猫のベッドっぽくないオシャレな外見なので、お部屋のインテリアと合わせたい人にもぴったりですね。

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・空気が下を抜けていく「ハンモックベッド」

ハンモック型のベッドには、猫用ケージに吊り下げるタイプ、窓ガラスに取り付け可能なタイプ、床に置いて使えるロータイプなど、いくつかの種類があります。

“ハンモック”と聞くと、「高いところに吊り下げる…?」とイメージするかもしれませんが、ロータイプなら年代問わずどんな猫ちゃんも使いやすそうですね。

ハンモック型の寝床は、寝ている猫の「上」も「下」も空気が通ります。暑い空気がこもりにくいので、夏には寝心地がいいでしょう。

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くつろぐ姿が良く見えるオープンタイプのサークル専用猫用ハンモックです。中綿入りで寝心地バツグン!
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窓に貼りつけられるペントハウス。側面には4つの入り口があり、上部と内部の床はフワフワ素材で寝心地抜群。
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◆冬におすすめ

・風をシャットアウト!周りが囲まれている「ドーム型ベッド」

周りが囲まれているドーム型のベッドは、寝ている猫の周りの空気の動きをおさえてくれる特徴があります。

しかも、暗くて狭いところが好きな猫ちゃんも、安心して過ごしてくれるでしょう。個室感覚で、冬には人気のベッドです。

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・まるでお菓子…!?「マカロン」「どら焼き」みたいなベッド

お菓子のマカロンやどら焼きを連想させるベッドもあります。ドーム型よりも入口が狭いですが、体の柔らかい猫ならスルッと入り込めるイメージです。

入口から顔をちょこんと出しているのも、かなり可愛いですよ。

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・モコモコ&フワフワ素材のベッド

「ドーム型」や「マカロン」スタイルのベッドに入ってくれないときには、オールシーズン使えるスタンダードなオープン型を選んでもいいでしょう。寒い冬でも暖かでいられるモコモコやフワフワした素材を選ぶのが大事です。

オープン型のベッドでも、上から毛布をかけてあげれば、寒い季節も乗り越えられそうですね。

・袋型、もぐるタイプのベッド

人間の布団のようなデザインや寝袋のようなベッドもあります。ドーム型と違って、猫とベッドとの間に隙間ができにくく、特に寒い冬には温かい体温をキープできるでしょう。

しかも、狭い隙間を見つけて「潜る」という習性がある猫ちゃんのワクワク感を刺激してくれそうですね。

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猫にベッドを使ってもらうためのポイント

ベッドでくつろいでいる猫

マイペースな猫は、日中は太陽のあたる窓際、夕方になると高いところ、夜になるとリビングの中央など、いくつかの寝場所を使い分けています。

日中は部屋でゴロゴロ移動するけど、飼い主さんが寝る夜には猫も自分のベッドで眠ってくれる…なんていうイメージが理想的です。

愛猫が安心してベッドで眠ってもらうためのポイントを見てきましょう。

◆年齢やサイズに合わせたものを購入する

元気で活発な若い猫と体の機能が衰えてきたシニア猫では、ベッドを使うときの感覚は違います。ハンモックベッドや二段ベッドなど、通常のベッドよりも高さがあるベッドだと、高齢の猫ちゃんは昇り降りがしにくくて気に入らないかもしれません。

それに、寝ている時間が長くなるシニア猫にとっては「寝やすさ」に直結する素材選びも重要。硬い素材を選ぶと、寝ているときに体が痛くなって、何度も起きてしまうかもしれません。
クッションがあって、体に負担の少ない素材選びが大事です。

また、一般的な猫よりもサイズが大きい猫は、ハンモック型だと重量に耐えられないこともあるでしょう。ドーム型、袋状のタイプのベッドも、小型サイズの猫用のものを大きな体型の猫に買うと「ギュウギュウ過ぎて安眠できない」なんてことになるかもしれません。

年齢や体のサイズに合わせたものを選んであげましょう。

◆愛猫が使用中にケガをしないかチェック

いろいろなデザインのベッドに寝ている猫の姿は可愛らしいですよね。飾りでボタンやリボンなどがついていると、猫ちゃんの興味がそそられ過ぎて誤飲の危険も…。飼い主さんのいないところで、「これは何だ~?」なんて取って食べてしまうと大変です。

「簡単に外れるものがついていないか?」は、初めに確認しておきましょう。

また、表面の布が薄く、猫がガリガリしているうちに中の綿が出てくることも…。愛猫の性格も考え、素材選びをしていきましょう。

◆清潔をキープできるかは重要!洗濯やお手入れがしやすいものを選ぶ

猫のベッドは、定期的なお手入れが欠かせません。サラッとした布素材やモコモコしたフリースなど、たくさんの素材がありますが、猫の体から落ちた抜け毛や皮脂汚れなど、寝ているうちにベッドに溜まるものです。

洋服を着ていない猫は、ベッドの素材と皮膚が直接触れ合います。不衛生なベッドで寝ると皮膚のトラブルのもとです。
家庭で洗濯できるタイプのものは、清潔さをキープできるので安心できますね。

ただ、洗濯の方法を間違うと、素材のなかから綿が飛び出してきたり、形が変形したりなどもあります。

また、洗ったあとしっかり乾かさず「半乾き」状態で眠ると、愛猫は心地よくありません。洗濯後には、しっかり乾燥させて、サラッとした状態で寝せてあげましょう。

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◆置く場所も考えよう

「夏には涼しい」「冬には暖かい」「季節関係なく安眠できる」と、ベッドの置き場所に工夫が必要です。

「夏は窓際を避ける」「冬は暖房の効かない廊下はNG」「家族の出入りが激しいドア近辺に置かない」「エアコンの真下に置かない」…というように、温度の影響があったり、落ち着かない気分になったりしないように配慮してあげましょう。

◆猫が寝やすい素材やデザインかも確認しておきたい

一般的に、室内でペットとして飼われている猫ちゃんの多くは「ふんわり素材」のタイプがお好みのようです。ふかふかした素材は、心地よい睡眠をもたらしてくれるかと思います。

ただ、素材は猫自身のお好みがあるので、一概に「ふんわり」が良いとは言い切れません。なかには「硬いベッドが安心する~」という猫だっているでしょう。

猫ちゃんのふだんの様子をチェックしながら、気に入りそうなものを選んでみてくださいね。

◆多頭飼いなら、それぞれのベッドを準備したい

多頭飼いで、一見仲良しに見える猫たちも、実は内面で縄張り意識を持っているものです。頭数分のベッドがなければ、「自分もここに寝たい」とトラブルが起こるかもしれません。

理想的なのは、「1匹の猫に対して、ひとつのベッド」です。それぞれの猫ちゃんがくつろげるように、頭数分のベッドを準備してあげたいところですね。

◆ベッドにプラスαを…

愛猫にベッドを用意しても「すんなり寝てくれない」というケースもあるでしょう。今までベッドで寝たことがない猫ちゃんは、「ベッド」そのものに興味を持ってくれないかもしれません。「寝るところなのか?」「安心できないのでは?」なんて警戒していることもあるでしょう。

そこで、寝てくれないときには、ベッドにプラスαのアイテムを。猫が大事にしている猫用おもちゃ、自分のニオイが染み込んでいる毛布やタオル、飼い主さんのぬくもりが伝わるようなタオルなど、ベッドが安心できる場所と伝えていくといいですね。


まとめ

愛猫の健康と深い関わりを持つ「ベッド」。スヤスヤと眠ってくれるように、猫の年齢やサイズ、性格など、いろんな観点からベッド選びをしていきましょう。

今回は、季節によっておすすめのベッドを紹介しましたが、ハンモックベッドやオープン型のベッドは、季節を問わずに年中使っている飼い主さんも多いです。「素材」を変えてあげれば、季節問わず猫ちゃんの快適性も保たれる工夫がされているものもあります。

それぞれに好みがあるので、「コレなら寝てくれる」といいきれるタイプはありません。初めてのベッドは、警戒心から寝てくれないこともあるでしょう。

そんなときには、タオルやオモチャで猫のニオイをつけ、「安心できる場所」というアピールもおすすめです。

試行錯誤はあるかもしれませんが、飼い主さんが考えたベッドが愛猫のお気に入りスポットになってくれると嬉しいものですね。



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中岡 早苗

中岡 早苗

可愛い猫ちゃん達に囲まれながら、猫の知識や暮らしを日々学んでいます。 学んだ情報はどんどんお伝えしていきます。楽しいネコライフをおくりましょう。

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