1.猫は留守番が得意?苦手?
1-1.猫は留守番中ほとんどを寝て過ごす
1-2.留守番が長い場合は食事の準備が必要
1-3.季節によって留守番環境を整える
2.子猫はケージでの留守番が安心!
2-1.子猫でも留守番は可能
2-2.怪我や誤飲を防ぐためにケージがおすすめ
2-3.猫のケージの選び方
3.猫をケージで留守番させる時の注意点は?
3-1.長時間の留守番はストレスになる
3-2.ケージを嫌いになってしまう可能性
3-3.飲み水を溢してしまう可能性
3-4.寒暖差の調節が出来ない
3-5.災害時の危険性
4.まとめ
猫は留守番が得意?苦手?
一日のうち、ほとんどの時間を寝て過ごしている猫にとって、留守番は苦痛に感じないような気もしますよね。
実際のところ、猫は飼い主さんが家を空けている時間、どんな気持ちで過ごしているのでしょうか。
◆猫は留守番中ほとんどを寝て過ごす
基本的に猫は一日のほとんどの時間を寝て過ごしているので、家に人がいない時間帯は静かに眠ってお留守番してくれていることだと思います。
特に成猫であれば家の中は自身のテリトリーにもなっているので、一日の行動範囲も決まっています。ご飯も朝にしっかりとあげているのなら、新鮮なお水を用意してあげておけば、飼い主さんの心配をよそにのんびり過ごしてくれていることでしょう。
そのため、飼い主さんが家を空ける時間が半日ぐらいでしたら、さほど心配は要りません。
◆留守番が長い場合は食事の準備が必要
ただ、半日以上家を空けることが事前に分かっているのなら、夜の分のご飯が心配になってしまいますよね。「これは夜の分だからね」と言ってご飯を設置して出掛けたとしても、貰った分だけ喜んですぐに食べてしまう子も多くいます。
このような場合にとても便利なのが、自動給餌器(オートフィーダー)です。
一定量のドライフードを決まった時間に自動で出してくれるので、長時間留守番をさせてしまうことが多いご家庭でしたら、準備しておくと良いかもしれません。
トイレやご飯の場所にも自由に行き来出来るように、ドアを解放してお出掛けをするようにしてくださいね。
◆季節によって留守番環境を整える
夏場や冬場の留守番は、室温管理も気を付けなくてはいけません。猫は寒暖差を感知するセンサーが弱いので、いつの間にか熱中症や脱水症状を起こす可能性が高いです。
夏場はエアコンを28度前後に設定し、日差しが入って温度が上がらないように遮光カーテンなどで工夫しましょう。
冬場は暖かい毛布や、隠れて眠れる場所をいくつか用意しておけば問題ありません。
子猫はケージでの留守番が安心!
基本的に留守番が得意な動物である猫ですが、留守番させるのが子猫の場合、成猫よりも気を配らなくてはいけません。
◆子猫でも留守番は可能
生まれたての子猫の場合、数時間おきにミルクを与えなくてはいけないので、留守番させることは難しいでしょう。
ただ、生後2ヶ月以上の健康体な子猫の場合、数時間程度の短い時間であれば、留守番を始めることは可能です。
ちょっとずつ留守番の時間を伸ばしていくことによって、生後4ヶ月前後の子猫であれば、半日程度の留守番が出来るようになってきます。
◆怪我や誤飲を防ぐためにケージがおすすめ
しかし、多感な子猫ですので、成猫よりも落ち着きがなく、怪我や誤飲など心配はつきものです。ストレスを溜めさせないためにと、部屋の中を自由に行き来できるようにしてあげたくなりますが、子猫である故に事故のリスクが高くなってしまうのです。
そのため、子猫の留守番は、出来ればケージを使用するようにしましょう。「ケージの中で子猫が留守番をしてくれている」と思うことによって、飼い主さんの気持ち的にも、負担が減ることだと思います。
◆猫のケージの選び方
ケージは子猫であっても、上下運動が可能な段差のある物を選ぶと良いでしょう。上下運動をすることによってストレス発散になる上に、一匹でいる寂しさを紛らわすことが出来ます。
そして、成猫になっても使用することが出来るので、置くスペースが確保出来るのなら、大きめの物を選ぶことをお勧めいたします。
ケージの中にはトイレと飲み水の設置を忘れずにするようにしましょう。飲み水は溢してしまう可能性も高いので、ケージの中に2箇所ほど設置しておくと更に安心出来るかもしれません。
成猫同様、夏場と冬場はしっかりと寒暖対策をしてあげてくださいね。
猫をケージで留守番させる時の注意点は?
もちろん子猫だけでなく、いたずら好きな成猫や脱走しがちな成猫の対策としても、ケージでの留守番は推奨されています。
メリットの多いケージではありますが、注意して使用しなければいけない点も多く挙げられます。
留守番でケージを使用する際の、注意点は以下の通りです。
◆長時間の留守番はストレスになる
飼い主にとってケージは安心出来るアイテムではありますが、猫にとっては狭い檻に閉じ込められているようなもの。
「本当は部屋を駆け回って遊びたい」「お気に入りの場所で眠りたい」などと思ったとしても、猫は自分でケージを開けることは出来ないので、その望みは叶うことはありません。
普段の日課である家の中のパトロールも出来なければ、自由に部屋を行き来出来ないもどかしさは、不満に思って当然ですよね。
また、トイレの汚れや、長時間用を足したトイレと近い空間にいるだけでも、ストレスを抱えてしまう子は意外と多いのです。
普段自由に生活している猫ほど、ケージでの留守番はストレスになりやすいです。ケージを利用する時は、短時間の留守番に使用することを心掛け、日常使いするのは控えましょう。
◆ケージを嫌いになってしまう可能性
飼い主がお出掛けの際や、掃除の際などに閉じ込められるようにして使用される場合、猫はケージに対して嫌悪感を抱くようになってしまいます。
せっかく高いお金を出してケージを購入しても、猫が入ってくれないのなら元も子もありませんよね。
「この中に入れられるときはいつも独り…」と寂しい気持ちになってしまう子もいるので、可能であれば普段から出入り出来るような場所に設置しておくことが望ましいでしょう。
警戒心が強い子であれば、ケージの中でおやつをあげるなどをして、慣れてもらうと良いでしょう。
◆飲み水を溢してしまう可能性
範囲が限られているケージの中で、準備しておいた飲み水を溢してしまい、飲みたいときに水が飲めない可能性も否めません。大きめのケージでしたら予備の飲み水が設置出来ますが、それでも溢してしまう可能性は無いとは言い切れませんよね。
そこでお勧めなのが、ケージに取り付けて使用するノズルタイプの給水器です。
猫も飲みやすい受け皿タイプの物も販売されていますので、飲み水を溢す心配から解放されますよ。
また、飲み水だけでなく、自動給餌器をケージ内に使用しておくと安心です。
◆寒暖差の調節が出来ない
猫は暑ければ自分で涼しい場所を探し、寒ければ暖かい場所を見つけるのが得意です。
しかし、ケージの中だと、その範囲内でしか眠ることも動くことも出来ないので、寒かったり暑かったりしたとしても、適温の場所を探す手段がありません。
そのため、熱中症や風邪を引くといったリスクが高まってきてしまいます。
留守番をさせる前には、ケージの中でも安心して眠って過ごせるような、部屋の温度調整が必須となります。
◆災害時の危険性
ケージの使用はメリットも多い分、災害時には猫に危険が及ぶ可能性も非常に高いです。
火事や地震などが起きてしまった際に、逃げたり隠れたりする場所が全くないので、命を落としてしまう危険性もあるのです。
ただこればっかりは予測することも出来ないので、非常に難しい問題ですが、災害は突然やってくるものだと思いながら、日々を送るしかないようにも思います。
万が一に備えて、常にケージの傍に非難グッズも一緒に置いておけば、多少安心は出来るかもしれません。
まとめ
猫と一緒に暮らす以上、四六時中一緒にいることはなかなか難しいため、留守番をしてもらうことは必要不可欠になってきます。
「いい子でお留守番していてね」と言葉で伝えても、猫にとっては何のことか全く分からないですよね。
だからこそ、私たちは愛猫が快適にお留守番出来るように、ありとあらゆる工夫をこなし、安心安全に過ごせる環境を整えてあげる必要があるのです。
成猫であれば家の中が縄張りになっているので、そのまま自由に行き来出来るように留守番させることも出来ますが、子猫はそうはいきません。
その場合便利なケージを使用し、短時間のお留守番から様子を見つつ、一匹でいることに慣れさせるようにしていきましょう。
飼い主さんが安心する意味でも事前準備をしっかりして、互いにストレスの無い留守番タイムを実行してくださいね。
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