- 1.猫にさつまいもを与えてもいい?
- 2.猫にさつまいもを与える効果は?
- 3.猫にさつまいもを与える方法は?
- 4.猫にさつまいもを与える時の注意点は?
- 5.まとめ
1-1.猫にさつまいもを与えても大丈夫!
1-2.さつまいもに含まれる栄養素
2-1.便秘解消の効果
2-2.皮膚に潤いを与えて毛艶を良くする効果
2-3.粘膜の強化の効果
2-4.生活習慣の予防の効果
2-5.骨密度を高める効果
3-1.熱を通す
3-2.味付けはしない
3-3.少量を与える
3-4.液状化にして与えるのもおすすめ
4-1.食べ過ぎによる肥満
4-2.栄養素の過剰摂取
4-3.皮による消化不良
4-4.さつまいもアレルギー
猫にさつまいもを与えてもいい?
焼いたり蒸かしたりすることによって、甘味が増すさつまいも。私たち人間も栄養のために食べるというよりも、嗜好物として楽しむ人の方も多いのではないでしょうか?
こんなにも甘味が際立つ美味しい食べ物であれば、野菜ということもあって愛猫にも味わせてあげたいと思ってしまうことでしょう。
そんな甘みたっぷりのさつまいもですが、猫に与えても大丈夫なのでしょうか?
◆猫にさつまいもを与えても大丈夫!
結論から言いますと、猫にさつまいもを与えても問題ありません!
しかし猫は人間ほど繊細な味覚は持っておらず、さつまいもの独特な甘みを堪能することは出来ません。そのため、嗜好品感覚で与えるというよりも、さつまいもの栄養面を重視して与えるのが良いでしょう。
◆さつまいもに含まれる栄養素
食物繊維が豊富で知られているさつまいもですが、その他にも以下のような栄養素が含まれています。
・ミネラル
・カリウム
独特な色をしているさつまいもの皮に、毒素やアレルギー成分があるのでは?と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、皮の付近にはビタミンCが多く含まれています。
そしてさつまいもの皮には有効成分も多く含まれているので、捨てずに一緒に食べるべき部分でもあるとも言えるでしょう。
ただし、猫にとってはさつまいもの皮で消化不良を起こす可能性もあるので、与え方には注意が必要です。
猫にさつまいもを与える効果は?
沢山の栄養素が含まれているさつまいもは、様々な効果を期待することが出来ます。猫にとっても嬉しい効果が期待出来るので、さつまいもを欲しがる猫ちゃんには与えてみるのもいいかもしれません。
これらのさつまいもの栄養素は、猫にどんな効果をもたらしてくれるのでしょうか?
◆便秘解消の効果
なんといってもさつまいもは食物繊維が豊富なことから、整腸作用が期待出来ます。
さつまいもにはヤラピンと呼ばれる成分も含まれており、緩下剤として古くから知られている成分です。
食物繊維とヤラピンの相乗効果により、便秘を改善へと導いてくれるでしょう。
◆皮膚に潤いを与えて毛艶を良くする効果
野菜は生でこそ栄養素を多く摂れるとされていますが、さつまいもに含まれるビタミンCは熱にも強く破壊されにくいので、茹でたり蒸かしたりしても多くのビタミンを摂取することが可能となります。
ビタミンCは皮膚に潤いを与えて毛艶を良くし、ストレス軽減にも効果がある優れた栄養素です。
猫は体内でビタミンCを作ることが出来る動物ですが、免疫力が低下した老猫などはビタミンCの生産力が低下していくので、食べ物で補ってあげると良いでしょう。
◆粘膜の強化の効果
ビタミンAは身体全体の粘膜を強化してくれる働きをするので、ウイルスの侵入を防いでくれます。その結果、免疫力を高めて風邪などを引き難くしてくれる、有り難い栄養素と言えるでしょう。
ビタミンAに関しては食事から摂る必要がある必須栄養素となるので、猫にとっても嬉しい栄養素が豊富な野菜であると言えますよね。
◆生活習慣の予防の効果
抗酸化作用のあるビタミンEは老化防止のビタミンとも呼ばれ、血液をサラサラにしてくれる働きをします。
毛細血管が拡張し血液をスムーズに身体に行き渡らせることによって、皮膚や被毛を健康に保ってくれるのです。
また、ビタミンEはガンの抑制にも効果があるとされています。高齢になればなるほどガンの発症率も上がっていきますので、予防として与えるのも良いかもしれませんね。
◆骨密度を高める効果
さつまいもには豊富なミネラル類も含まれています。ミネラルの一種であるカルシウムやカリウムは、骨を強くし骨密度を高くする効果が期待出来ます。
また、カリウムには血圧を正常値にし、脳卒中を予防する効果も期待でき、さらには体内の塩分濃度を調節してオシッコと一緒に排出させてくれる働きまで促す、優れた栄養素と言えるでしょう。
猫にさつまいもを与える方法は?
優れた栄養素を持ち、猫にとっても様々な効果をもたらしてくれるさつまいもは、飼い主さんとしては是非与えてみたい野菜とも言えますよね!
実際に猫に与える際は、どのようにして与えるべきなのでしょうか?
◆熱を通す
私たちもさつまいもを食べるときに生のままで食すことをしないように、猫に対しても生で与えず必ず加熱するようにしましょう。
生のまま与えてしまうと、炭水化物の消化が苦手な猫にとって負担をかけてしまい、胃腸の調子を悪くしてしまう恐れがあります。
猫にさつまいもを食べさせる際は、必ず熱を通してから与えるようにしてください。
◆味付けはしない
さつまいもを与える際は、味付けをしないようにして与えましょう。人間が食べるように調理した物を与えてしまうと、肥満や虫歯の原因になってしまうことも。
また、販売されている調理パンやお惣菜などにもさつまいもが含まれていることがありますが、そのような食べ物も与えないようにしてくださいね。
◆少量を与える
さつまいもが栄養価の高い野菜だからといって、沢山の量を与えることはやめましょう。
さつまいもは炭水化物になるので、食べ過ぎてしまえば肥満の原因になりますし、豊富に含まれる食物繊維が作用して軟便になり、嘔吐や下痢をしてしまうこともあります。
まずは様子を見ながら、ティースプーン一杯程度を目安として与えるようにしましょう。
◆液状化にして与えるのもおすすめ
元々胃腸が弱い子や、固形の野菜に興味を示さない子には、茹でたさつまいもを磨り潰してペースト状にしたり、スープにしたりして与えるのがおすすめです。
ウェットフードや猫用ミルクなどに混ぜると、抵抗なく食べてくれることが多いです。
愛猫の様子を見ながら、工夫して与えると良いでしょう。
猫にさつまいもを与える時の注意点は?
人間の食べ物の中で猫が食べても問題ない野菜であるさつまいもは、せっかくなら愛猫にも嗜好品として楽しんでもらいたいと願う飼い主さんも多いのではないでしょうか?
安全に食べてもらうためにも、猫にさつまいもを与える際にいくつか注意しなくてはいけない点があります。注意点を守りながら、与えるようにしてくださいね。
◆食べ過ぎによる肥満
さつまいもは炭水化物となります。エネルギー源として必要となる成分ですが、「栄養が高いから」「美味しそうに愛猫が食べるから」と言って、欲しがる分だけあげてしまうことは控えましょう。
いくら栄養価の高い野菜であるとはいっても、食べ過ぎてしまえば肥満へと繋がってしまいます。
さつまいもはおやつと同様に考え、一日に与える量(ティースプーン一杯程度)を守り、主食には年齢やライフスタイルに合ったキャットフードを与えましょう。
◆栄養素の過剰摂取
さつまいもに栄養が多く含まれているからといって、与えすぎて栄養素の過剰摂取をしてしまうと、健康に悪影響を引き起こす可能性があります。
そしてミネラルはバランスよく摂取することが大切なので、過剰摂取は厳禁です。
過不足により高カリウム血症や低カリウム血症を引き起こす可能性もあるので、注意が必要と言えるでしょう。
◆皮による消化不良
さつまいもの皮付近に栄養が多く含まれてはいますが、皮は消化しにくいので猫が消化不良を起こしてしまうことも。
消化不良を起こしてしまえば食欲不振、嘔吐、下痢などの症状が見られ、猫にとっても苦痛を伴うので望ましくありません。
さつまいもの皮は剥いてから与えるようにしましょう。
◆さつまいもアレルギー
猫によっては食物アレルギーを発症する子も存在するので、さつまいもを与える際はアレルギー反応を起こしていないかの経過観察をするようにしましょう。
与えたことによって下痢や嘔吐、鼻水や湿疹が出ていたら要注意です。
食物アレルギー中には、目が充血したり呼吸困難を起こしたりすることもあるので、食べている途中と食べ終わった後は、しっかりと様子を見るようにしましょう。
まとめ
私たちが食べて美味しいと感じる食べ物は、家族である愛猫にも嗜んでほしいと願う飼い主さんは多いことだと思います。
中でも嗜好性の高いさつまいもは、含まれている栄養素も高いことから、是非愛猫にも食べて欲しいと思ってしまいますよね。
「愛猫に健康で居てほしい」「長生きしてもらいたい」と望んでいるのなら、尚更のことでしょう。
猫にさつまいもを与える際は、与え方や量を守り、普段食べているごはんの補助として与えるようにしてあげてくださいね。
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