- 1.猫には感情がない?ある?
- 2.猫の感情を知る方法①尻尾を見る
- 3.猫の感情を知る方法②耳を見る
- 4.猫の感情を知る方法③鳴き声を聞く
- 5.まとめ
1-1.実は猫は感情豊かな動物
1-2.猫の感情は仕草や行動でわかる
2-1.尻尾を立てている時の感情
2-2.尻尾を振っている時の感情
2-3.尻尾の毛が逆立って膨れている時の感情
2-4.尻尾を後ろ足の間に巻き込んでいる時の感情
2-5.尻尾を小さくピクッと動かす時の感情
3-1.耳が前を向いている時の感情
3-2.耳が横を向いている時の感情
3-3.耳が後ろを向いている時の感情
3-4.耳を伏せている時の感情
4-1.長く鳴く時の感情
4-2.短く鳴く時の感情
4-3.ゴロゴロ鳴く時の感情
4-4.大きな声で鳴く時の感情
4-5.短く小さな鳴き声を出す時の感情
猫には感情がない?ある?
◆実は猫は感情豊かな動物
猫は感情がわかりにくい時があり、感情があまりないと思われることもあるようです。猫の顔は人間ほど表情筋が発達していないため、よく見ていないと変化に気付きにくいことがひとつの理由でしょう。
だからといって猫は感情がないわけではなく、人間同様に様々な感情をちゃんと持っています。
遊んでもらって嬉しい、ご飯を食べて満足、留守番していて寂しい、同居猫と喧嘩中で怒っているなど、喜怒哀楽、日々色々なことを感じて生活しています。猫は感情豊かで、日常の様々なことに対して感じたことをちゃんと表現しています。
ただ、猫の感情表現が人間と違うところは、表情だけでなく、顔以外のところに現れているということです。
◆猫の感情は仕草や行動でわかる
猫の感情を知りたい時には、表情だけではなく、猫の仕草や行動も合わせて見るようにすると、わかるようになります。
一番わかりやすいのは尻尾で、そのほかには耳、体の動きなどを見ること、さらに鳴き声を聞くことです。
猫の顔にも表情筋はありますので、実際には顔を見ているだけでも感情の変化はわかります。例えば、口元のヒゲが生えている部分では、怒っていると膨れていたり、ヒゲが立っていたりします。驚いたり、怖がったりしている時には、猫の瞳孔が変化しています。
ただ、表情の動きはあまり大きくないので、猫をよく見ている人でないとすぐにはどんな感情なのかわかりにくく、無表情に見えてしまうこともよくあります。
猫の表情と、仕草や行動を合わせて見ることで、猫が今どんな感情なのかがわかりやすくなるでしょう。特に鳴き声は、猫が相手に対して何かを伝えようとしている時なので、猫の感情がわかりやすいものと言えます。
猫の感情を知る方法①尻尾を見る
◆尻尾を立てている時の感情
猫が尻尾を立てる仕草は、とても嬉しい、楽しいという感情の時です。
留守番していて飼い主さんが帰宅して嬉しい時、餌をもらって嬉しい時、遊んでいて楽しい時、なでてもらって嬉しい時など、猫は尻尾をぴんと上に立てています。
他の猫と近づく時や遊んでいる時にも尻尾が立っていると、仲の良い猫同士だということがわかります。
子猫が母猫にお尻をなめて排泄を促してもらったり、自分の存在を知らせたりするために尻尾を立てますが、この名残が成猫になると嬉しさや楽しさといった感情になると考えられます。例えば、飼い主さんに尻尾を立てて近寄ってくる時には、好意と甘えたいといった感情もあります。
◆尻尾を振っている時の感情
尻尾を振っている時の猫の感情には、いくつか種類が考えられます。
立ったまま大きく尻尾を振っている時には、何かを見つけて警戒したり、あれは何だろうと考えたりしている時です。そんな時には猫の顔も緊張気味で、目が大きく開かれ、耳も立っています。
猫が寝転がっていて、尻尾を大きくゆっくり動かしている時には、リラックスしている時です。何か物思いにふけって考えていたりすることもあります。
猫を抱っこした時に、尻尾を早く振っていたら、抱っこがあまり嬉しくないという感情です。ゆっくり振っていれば、リラックスしたり喜んでいたりといった感情です。
座っている時に尻尾を激しく振っている場合には、イライラして何か気に入らないという感情の時です。ゆっくりと振っていれば、怒ってはおらず、何か考えている時です。
尻尾については、大きく振っていれば感情も大きく動き、小さく振っていれば小さな感情の時だと考えると良いでしょう。
◆尻尾の毛が逆立って膨れている時の感情
猫の尻尾の毛がブワッと逆立ち、尻尾が太くなったように見える時には、怒っている時や威嚇している時、とても興奮している感情の時です。
猫が遊んで走り回ったり、他の猫とじゃれたりしている時、尻尾が膨れていれば、とても興奮しているということになります。
また、驚いたり、恐怖を感じたり、相手を威嚇したりしている時にも尻尾が膨れます。
◆尻尾を後ろ足の間に巻き込んでいる時の感情
尻尾を後ろ足の間に巻き込みおなか側に隠れている時には、怖いという感情の時です。体を小さく丸くして、攻撃されないような体勢をしています。
新しい場所で不安があり動けない時などにも、尻尾を後ろ足の間に隠します。
抱っこされた時に同様に尻尾がおなか側にいく時にも、怖がって不安になっているということです。
◆尻尾を小さくピクッと動かす時の感情
猫に声をかけた時、鳴いたりこちらを向いたりはしませんが、尻尾だけを小さく動かすことがあります。鳴いたりそばに行ったりしないけど、聞こえたよ、という感情表現だと考えられます。
猫はたとえウトウトと眠っていても、声をかけると尻尾を動かしたりするのは、聞こえているという合図をしてくれているのかも知れません。
猫の感情を知る方法②耳を見る
猫の耳は感情に合わせてよく動きますので、観察することで猫の気持ちが読み取れます。
◆耳が前を向いている時の感情
目の前のことに好奇心がある時、また普段の時には耳が前を向いています。特に力が入っていない状態で、落ち着いていると言えます。
◆耳が横を向いている時の感情
耳を横に向けて寝かせた状態の時は、寝ている時やリラックスしている時です。
耳が動いている時には、周囲の音が気になっているということになります。猫はうとうとしながらでも音を聞いていて、何かあったときにすぐ行動できるようにしています。
◆耳が後ろを向いている時の感情
耳が横または後ろを向き、ピンと力が入っている状態をイカ耳、または飛行機耳と呼ぶことがあります。上から見た時にイカや飛行機の翼の形に似ているといったことからきています。
猫がイカ耳をする時には、恐怖の感情や、警戒している時、怒っている時、集中している時などです。
飼い主さんに叱られた時にイカ耳を見せる猫もいます。不安な感情の時にもイカ耳になることがあります。
◆耳を伏せている時の感情
耳を横向きまたは後ろ側にぴったりと倒している時には、怒っているとか怖いという感情の表れです。
猫同士で威嚇をし合っている時にも、劣勢の方の猫は、耳をぴたっと倒して体勢を低くしています。
叱られた時や、他の猫の猫パンチをくらいそうな時などにも、猫は耳をぴたっと伏せます。
猫の感情を知る方法③鳴き声を聞く
◆長く鳴く時の感情
猫がニャー、ニャーオ、ニャーンといったふうに長めに鳴く時には、何か要求がある時や、飼い主さんの興味を引きたいという感情の時です。遊んで欲しい、餌が欲しいなどのほか、構って欲しいという時の感情表現です。
飼い主さんのそばに来たり、前足で触って来たりして鳴く猫もいます。その仕草から、何か要求があるんだなということがわかります。
◆短く鳴く時の感情
ニャッ、と短く鳴くのは、呼びかけに対しての返事や、猫なりの挨拶の表現の場合があります。猫によっては、餌が欲しい、撫でて欲しいという要求の時にも短く鳴くことがあります。
飼い主さんとコミュニケーションを取る時、して欲しいことがある時などに短い鳴き声を出します。
◆ゴロゴロ鳴く時の感情
鳴き声というよりも音に近いですが、猫がゴロゴロと喉を鳴らすことがあります。猫がゴロゴロという鳴き声の時の感情は、リラックスしている、嬉しいといったものになります。
子猫の頃には母猫に自分の存在を知らせ、母猫とコミュニケーションをとるために出していると考えられます。
成猫になった時には、母猫といた時のような幸せな感情で、リラックスして安心しているという状態の時にゴロゴロ音を出しています。
また、ゴロゴロ音には嬉しい、幸せといった以外のものもあります。体調が悪い時にも、猫はゴロゴロと鳴き声を発することがわかっており、これは幸せな時に出すゴロゴロ音よりも低めだと言われています。
◆大きな声で鳴く時の感情
猫がアオーン、アーォ、マーォ、といった大きく太い鳴き声を出すときは、相手を威嚇したり怒ったりしている時です。オス猫同士が喧嘩で、睨み合っている時、どちらかと言えば優勢なほうの猫が大きめな鳴き声を出します。
威嚇の鳴き声が大きくなり、どちらも譲らない場合は、実際にとっくみあいの喧嘩に発展することになります。
◆短く小さな鳴き声を出す時の感情
猫はカカカ、ケケケ、といった音で、口を小さく小刻みにあけて発する鳴き声を出すこともあります。窓際で外にいる小鳥などを見た時、壁にいる虫を見つけた時など、手に届かないものに対してよく発せられる鳴き声です。
獲物を見つけたけれども、つかまえることができずにもどかしい、といった感情ではないでしょうか。
まとめ
猫は一見無表情のように見えますが、よく観察してみると、目を細めたり口元に力が入ったりと、顔に感情が現れています。そして、表情だけでなく尻尾や耳の動き、鳴き声などから、猫がどんな感情でいるのかをより正確に知ることができます。
猫の様子をよく観察して感情を捉えられるようになると、猫との仲もずっと深まっていくことでしょう。
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