- 1.メインクーンは大きく育つ猫ちゃん
- 2.気になるメインクーンの子猫の値段
- 3.いつまで一緒に過ごせる?メインクーンの寿命について知ろう
- 4.メインクーンがかかりやすい病気
- 5.寿命は飼育環境によって変わる
- 6.まとめ
2-1.参考までに知っておきたい相場
2-2.「ペットショップorブリーダー」入手先によっても値段が変わる
2-3.希少な毛色は高額傾向
2-4.月齢が浅いほど値段が高くなる
3-1.メインクーンの平均寿命とはどのくらい?
3-2.最高齢のメインクーンは何歳まで生きた?
3-3.オスとメス…どっちが長生きする?
3-4.メインクーンってどんな風に年をとるの?
4-1.その1:心臓の疾患「肥大型心筋症」
4-2.その2:腎臓の異常「多発性嚢胞腎」
4-3.その3:神経系の異常「脊髄性筋萎縮症」
4-4.その4:股関節の異常「股関節形成不全」
5-1.室内で飼うようにしよう
5-2.健康診断でプロの目線で健康チェックを
5-3.運動させてストレスを溜めないようにしよう
メインクーンは大きく育つ猫ちゃん
子猫時代のメインクーンは、ほかの一般的な猫と同じくらい小さく見えて「カワイイ!」と感じるでしょう。でも、メインクーンは「大きく育つ」という特徴を忘れてはなりません。
いったいどのくらいの大きさなのでしょうか?
◆体長は1m超え…!
SNS上などにアップされているメインクーンの写真を見ると、単体で写っているものは、それほど大きさを感じないかもしれません。でも、飼い主さんが抱っこしているメインクーンを見ると、その大きさに釘付けになるかと思います。
メインクーンの平均的な体長は100㎝前後と長めです。過去には「世界一」とギネスに記録された、100㎝超えの「長身」のメインクーンもいました。
体長とは「猫の胸から測ってお尻のあたり」とのことで、頭とシッポを除いた長さを体長としています。
一般的な50㎝程度の猫の2倍以上の体長なので、かなり大きいことがイメージできますね。
◆ガッシリ体型が特徴的
メインクーンは、筋肉たっぷりで骨太のガッシリした体型です。オスは6~8㎏ほど、メスは4~6㎏ほどの体重まで成長すると言われています。
主に、オスの方が大きく重くなります。オスでは、6~8㎏程度が理想とされているメインクーンですが、なかには10㎏を超える個体もいます。
気になるメインクーンの子猫の値段
「飼ってみたい」と思っても、気になるのはその値段。飼うまえに相場を知っておくと安心ですよね。
いったいどのくらいの値段で購入できるのでしょうか。
◆参考までに知っておきたい相場
人気沸騰中ということもあり、日本国内でもメインクーンのブリーダーさんは多いです。ペットショップやブリーダーによって値段の設定が違いますが、15万円ほどから30万円くらいが中心価格帯となっています。
なかには10万円ほどと安く購入できたり、逆に40万円近くになる高額な値段のメインクーンの子猫もいるようです。
◆「ペットショップorブリーダー」入手先によっても値段が変わる
メインクーンの子猫を購入する手段としては、ペットショップやブリーダーから購入するのが一般的でしょう。どちらから迎えるかによっても、値段の相場が若干変わります。
・ペットショップから迎えるケース
メインクーンは近年注目度が高い猫ですが、人気猫トップ1、2を争うアメリカンショートヘアやスコティッシュフォールドよりは少し控えめ人気かもしれません。ペットショップによっては、店頭では見かけないこともあります。
ただ、大型店舗のペットショップではそもそもたくさんの猫種が店頭にいるケースが多く、近ごろ人気のメインクーンもきっといるかと思います。
だいたい15万円から25万円くらいで販売されているケースが多いでしょう。
特に、繁殖期には販売される子猫も増え、可愛らしいメインクーンの子猫との出会いが待っていそうですね。
・ブリーダーから迎えるケース
メインクーンを繁殖しているブリーダーも増えてきています。全国各地にブリーダーがいますが、遠方からの購入もできます。
インターネットで子猫の写真や動画、子猫の紹介、値段、体重、毛色、ブリーダー情報などが確認できます。直接見学に行くこともできるので、子猫の両親を見せてもらえば将来の成長像の参考にもなるかもしれませんね。
また、ブリーダーは「良血統」にこだわっているケースも多く、15万円くらいから30万円ほどが価格帯と考えられます。
「血統の良さ」や「珍しい毛色」など、特に美しく育ちそうな自慢ポイントがあると、30万円台と高額な値段設定になるケースが多そうです。
◆希少な毛色は高額傾向
メインクーンは毛色の種類が多彩な猫です。「毛の色」と「毛の柄の混じり方」のパターンがたくさんあるので、よく見かけるような定番の色合いから、「これは珍しい」という奇跡的な外見までさまざまです。
毛の色によってイメージが変わるのがメインクーンの良さでもあります。
希少度が高いほど高めの値段がつけられているケースが多いです。
◆月齢が浅いほど値段が高くなる
やはり「赤ちゃん期に迎えたい」という飼い主さんが多く、一般的には月齢が浅い「子猫」のメインクーンは高い値段設定になっていることが多いです。
生後49日を過ぎなければ引き渡しできませんが、その前から見学や購入相談はできるため、注目度が高い子猫はすぐに飼い主さんが決まります。
逆に、残念ながら飼い主さんがなかなか決まらず生後1年を迎えると、値段がだいぶ下がります。なかには、10万円前後の値段がつけられているケースもあるようです。
いつまで一緒に過ごせる?メインクーンの寿命について知ろう
家族の一員としてメインクーンを飼うなら、できるだけ長く一緒に過ごしたいですよね。
子猫のメインクーンを見ていると、あどけない表情から「いつまで生きられるか」と考えるのは少し寂しい気もします。でも、初めに寿命についての知識を持つことで、少しでも長く一緒にいられるようになるものです。
それでは、メインクーンの寿命について、知っておきたい基礎知識を見てみましょう。
◆メインクーンの平均寿命とはどのくらい?
これまでのデータを見ると、11~14歳くらいが平均的なメインクーンの寿命と考えられています。
「猫全体」としての平均寿命が約15歳と言われているので、11歳で寿命を全うする個体もいるかと考えると少し短めに感じます。
◆最高齢のメインクーンは何歳まで生きた?
世界にはかなり長生きしたメインクーンも存在しています。20歳を超えた子もいますし、なかには30歳まで生きたメインクーンも!
メインクーンの平均寿命の2~3倍まで生きられるなんて驚きですよね。
このことから、平均寿命とは関係なく、個体が持つ性質や飼育される環境次第で寿命は長めにも伸ばせることが分かります。
◆オスとメス…どっちが長生きする?
人間でも女性の方が長寿傾向で、メインクーンも同じ。若干ですが、オスよりもメスが長生きする傾向というデータが報告されています。
◆メインクーンってどんな風に年をとるの?
年齢の重ね方は、猫と人間では異なります。平均寿命が11~14歳と言われるメインクーンですが、人間の年齢に換算するとだいたい何歳か気になりませんか?
猫は7歳を過ぎると「シニア」の仲間入りと言われています。その後は次のようなイメージで年齢を重ねていきます。
・猫の11歳⇒人間では60歳
・猫の12歳⇒人間では64歳
・猫の13歳⇒人間では68歳
・猫の14歳⇒人間では72歳
・猫の15歳⇒人間では76歳
・猫の16歳⇒人間では80歳
人間の4年ほどが猫の1年にあたるようです。そう考えると、年を取るスピードが早いことが分かりますね。
10歳を過ぎると、
・白髪が生え始める
・歯が抜ける
・足腰が弱まる
・白内障になる
・内臓に疾患がみられる
・神経にも異常が出てくる
・認知症を発症する
など、人間と同じように老化が進んでいきます。
メインクーンがかかりやすい病気
飼育していく環境によって、どんな病気になるかは異なりますが「遺伝性の病気」について知っておくようにしましょう。
◆その1:心臓の疾患「肥大型心筋症」
心臓の筋肉が厚めとなって「心臓が大きくなる」という病気です。厚い筋肉が心臓の動きを圧迫し、心臓がポンプとなって循環させている血液の流れにも異常をきたします。
初期にはあまり症状が分かりませんが、病状が進むと呼吸困難で苦しそうにすることもあります。
また、血栓ができたことで、足の痛みや歩きづらさ、かなり進行すれば寝てばかりと悪化する可能性も。
呼吸や歩き方に異常がないかふだんから様子をチェックすることが大事です。
◆その2:腎臓の異常「多発性嚢胞腎」
水分が入ったのう胞が腎臓に多数できてしまう病気で、腎臓が肥大化して正常な働きを阻害、腎機能が低下していきます。
この病気は発症しても進行がかなりゆっくりで、症状に気づきにくいことがあります。
3~10歳程度の間に発症する例が報告されていますが、特にシニア世代に突入して病気にかかると言われています。
ふだんの愛猫の様子をチェックしていると気づきやすいですが、「食欲がなくなる」「おしっこの回数が増える」「水を大量に飲む」「体重が減る」など、いつもより気になる様子が見られたら病気が疑われます。
◆その3:神経系の異常「脊髄性筋萎縮症」
神経に異常をきたし、筋力が低下する病気です。生まれて数か月後に発症するケースが多いため、猫が得意であるはずのジャンプができなかったり、歩行異常などが主な症状です。
◆その4:股関節の異常「股関節形成不全」
体が大きいがゆえ発症してしまう病気です。メインクーンのように大型の猫は特に注意が必要で、腰の奇形が原因で動きが制限されてしまいます。
後ろ足に違和感があるので、スムーズな歩行ができなくなります。奇形のある後ろ足には痛みもともなうため、歩くときに引きずるようにも見えます。
「歩く様子がおかしい」と思ったら、原因の特定のため、動物病院に行くべきでしょう。
寿命は飼育環境によって変わる
さきほど、一般的な猫よりも短命傾向とお伝えしましたが、あくまでも「平均」のデータ。飼育していくなかで、長生きさせるための秘訣を知れば、それ以上に生きてくれる可能性が高まります。
特に、気をつけたいポイントをまとめていきます。
◆室内で飼うようにしよう
昔と違って、家庭でペットとして飼われている猫は「外には出さない」と完全室内飼いで飼うケースも増えてきました。
基本的に室内で飼っていても、外出が日常的な猫は、命を落とすリスクが増えるものです。特に、交通事故に遭って命を落とす事例も多く、「外出させなければ…」と後悔する飼い主さんもいます。
また、ワクチン接種などをおこなっていない野生猫から、死に直結する感染症をもらってくることも。
好奇心旺盛なメインクーンの場合、飼い主さんの隙を見て脱走を試みるケースもあるようです。
◆健康診断でプロの目線で健康チェックを
愛猫に長生きして欲しい飼い主さんは、日常的に愛猫の健康チェックをするかと思います。動物病院は「異変があるときしか訪れない」というケースもあるかもしれません。
でも、動物のプロである獣医師目線の健康チェックにより、早期発見ができれば、進行をおさえたり、症状を緩和できたりなどの病気もあります。
異常があったらすぐに獣医師に相談するのはもちろんですが、定期健診を受けるのも愛猫の寿命を延ばす秘訣です。
◆運動させてストレスを溜めないようにしよう
メインクーンは、数年かけてゆっくり成猫になります。栄養バランスの整った高たんぱくのキャットフードで食事管理が必要です。
ただ、成長期を過ぎると高カロリーが「肥満」へと直結しやすくなります。平均体重を超えると動きづらく、「ますます運動しない」と悪循環で肥満になりやすいです。
そもそも太りやすいので、「ケージに閉じ込めない」「キャットタワーを準備する」「オモチャで一緒に遊んであげる」など、運動も日々の生活に取り入れるようにしましょう。
まとめ
メインクーンは「大きい」猫です。購入の値段に関しては、どこから迎えるか、生後何か月の子猫なのか、被毛の色などでだいぶ変わってきます。
ただ、「生き物を飼う」ので、価格の安さだけで安易な購入をするのはよくありません。ペットショップやブリーダーからじっくり説明を受け、納得した状態で迎えるようにしましょう。
また、体が大きいので寿命はやや短めですが、飼い主さんが飼育に関する知識を持っていれば、もっと長く一緒にいることもできます。
大事な家族となったメインクーンのため、たっぷりと愛を注いで楽しく幸せに暮らしてくださいね。
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