1.猫が壁で爪とぎをしてしまう理由は?
1-1.爪とぎの理由① 爪のお手入れ
1-2.爪とぎの理由② マーキング
1-3.爪とぎの理由③ ストレス
2.猫の爪とぎから壁を守る方法
2-1.壁に爪とぎ保護シートを貼る
2-2.保護シートの代わりになるものを貼る
2-3.ウォール型やポール型の爪とぎを置く
2-4.爪とぎの数を増やす
3.猫の縦型爪とぎのおすすめ品
3-1.ガリガリウォール
3-2.バリバリつめとぎポール
3-3.モダンルームスクラッチ
猫が壁で爪とぎをしてしまう理由は?
飼い主さんの頭を悩ませる猫の爪とぎ。
爪とぎには立派な理由があり、主に下記3つがよく言われるものです。
・マーキング
・ストレス解消
それでは、爪とぎの理由について、詳しく見ていきましょう。
◆爪とぎの理由① 爪のお手入れ
猫は本来、狩りをして獲物を捕らえていました。
爪は大切な狩りの武器ですから、いつも鋭くしている必要があったのです。
おうちの中で、猫の爪の薄皮が剥がれているのを見かけませんか?
その薄皮を剥ぐという行為も、爪とぎで行っています。
もともとは木の皮や根などで爪とぎを行い、爪のメンテナンスを行っていました。
今でも野良猫を観察していると、木の根っこでガリガリしている様子を見ることができますよ。
◆爪とぎの理由② マーキング
猫の肉球には強い匂いを出す臭腺があります。
爪をとぐことで匂いの分泌を促し、自分の縄張りだと主張するのです。
よく知られているマーキングには、スプレーというおしっこをかける行為がありますが、爪とぎでは視覚的に爪痕が残るので、スプレーとまた違った意味合いを持つマーキング方法になります。
猫が背伸びをして爪とぎをするのも、より高い位置に爪痕をつけ、自分を大きく・強く見せるためだと言われています。
猫が同じ場所で爪とぎをすることが多いのは、このマーキングによるものです。
◆爪とぎの理由③ ストレス
猫はストレスを感じても爪とぎをします。
怖いことがあったときや、興奮して駆け回ったときなど、ガリガリしているのを見かけたことはありませんか?
自分を落ち着かせるためや、フラストレーションが溜まって憂さ晴らしをしている可能性もあります。
欲求不満かなと思ったら、たくさん遊んであげるなどして、猫ちゃんをかわいがってあげてください。
ここまで猫の爪とぎの理由についてお伝えしてきました。
もし猫ちゃんが壁で爪とぎをするのであれば、爪の手入れをしていたり、自分の縄張りだと主張していているのかもしれません。
でも、いくら猫ちゃんが壁で爪とぎをしても、叱ることはよくありません。
猫にとっては本能なので、爪とぎをやめさせることはできないのです。
一番理想的な解決策は、私たちが『爪とぎをしていい場所』と『爪とぎをしてはいけない場所』をつくり、それを猫にわかってもらうことです。
猫ちゃんが好きなだけ、思う存分爪とぎをする場所を作ってあげましょう。
猫の爪とぎから壁を守る方法
◆壁に爪とぎ保護シートを貼る
猫はガリガリと爪を研ぐことが目的ですから、爪が引っかからない場所で爪とぎはしません。
そのために有効な対策は、壁に爪とぎ保護シートを貼ることです。
ほとんどの商品はフィルムタイプで、好みの長さに切って使えるようになっています。
一度その場所で爪が研げないということを猫にわかってもらえると、別の爪とぎスポットへ誘導することができます。
猫がお気に入りの爪とぎスポットを見つけてしまえば、保護シートがなくなっても、壁で爪とぎをする可能性はぐんと減るでしょう。
もし、引っ越したり、家具の新調などをしたときは、猫が爪とぎをしそうな壁面等にあらかじめ保護シートを貼ることをおすすめします。
猫は決まった場所で何度も爪とぎをするもの。
最初に爪とぎができない状況を作ってやると、猫の習慣を防ぐことができます。
◆保護シートの代わりになるものを貼る
猫ちゃんの爪とぎ対策にはもってこいの保護シートですが、価格が高価であることが難点。
保護シートを購入するまでの代用や、保護シート以外のものでも、爪とぎから壁を守る方法はあるのでしょうか?
どのおうちでも、試行錯誤されているようです。
こちらでは、プラスチック段ボールを壁に貼って保護されています。
プラスチック段ボールは保護シートに比べてお安く、様々な色が揃っているので、お部屋に合うものを選べますね。
こちらは、レンガ調のタイルを窓際の壁に貼り付けて、おしゃれに爪とぎ対策をされています。
DIYがお好きな方は、かわいい爪とぎカバーを自作してみては。
100均で購入した壁紙を貼り、爪とぎカバーに。
お部屋のアクセントにもなっており、一見すると爪とぎ対策とは思えません。
100円ですので、貼り替えも気軽にできることが魅力。
こちらは壁にアルミシートを貼り付けています。
粘着力に問題はありますが、一時的にしのぐには効果的。
つるつるしたものであれば、このように簡易的な爪とぎ対策がすぐに用意できます。
◆ウォール型やポール型の爪とぎを置く
猫が既に壁で爪とぎをしてしまっている場合、ウォール型の爪とぎを設置してしまう方法もあります。
壁に立てかけたり、貼ったりすることで、壁を守ることができる優れものの爪とぎです。
コーナーにフィットするように、90度で作られた商品も出ています。
高さも色々なものが販売されていますので、猫ちゃんが爪をとぐ部分をカバーできるものを選ぶと良いですよ。
爪とぎの理由でもお話したとおり、猫は高い位置に爪痕をつけることにより、自分を強く見せているということもあります。
ですので、ウォール型や、背の高いポール型の爪とぎの設置はおすすめです。
ポール型の爪とぎでは、インテリアにもなるようなかわいらしいデザインのものや、猫ちゃんがくつろげるフロアが設置されているものもあります。
お気に入りの爪とぎを見つけてみてくださいね。
◆爪とぎの数を増やす
爪とぎを用意しているのに猫が使ってくれない場合は、爪とぎの数を増やしてみましょう。
爪とぎにもさまざまな形状や素材があります。
縦型、据え置き型、ドーム型のものや、麻、段ボール、木でできたもの。
色々なバリエーションの爪とぎを用意し、猫が気に入る爪とぎを見つけてみてください。
また、部屋ごとに爪とぎを用意してみるのもよいでしょう。
猫が爪とぎをする場所は1カ所ではありません。
猫が十分に爪とぎできるように、何カ所かにわけて設置してあげてください。
多頭飼いの場合は、猫ちゃんそれぞれで使う爪とぎが違う場合もあります。
爪とぎにはマーキングの意味もありますので、すべての猫ちゃんが安心して爪とぎができる場所を作ってあげることが大切です。
爪とぎを準備していくうちに、まったく使わない爪とぎが出てくることも。
猫ちゃんの趣味に合わない爪とぎは撤去し、お気に入りのものを揃えてあげましょう。
猫にとってより良い空間にしてあげてくださいね。
猫の縦型爪とぎのおすすめ品
◆ガリガリウォール
壁際設置型の爪とぎ。
55㎝/70㎝/90㎝と、長さを選べます。
55㎝は子猫にぴったり。
3㎏ほどの小さな猫には70㎝を、4㎏を超えてきた大人の猫には90㎝を目安にしてください。
段ボール素材で、猫ちゃんが立ったままのびのび爪とぎができる設計です。
底面でもガリガリでき、こちらでは猫ちゃんがくつろぐこともできます。
◆バリバリつめとぎポール
こちらは麻・綿・段ボールと、3種類の爪とぎが用意されています。
爪とぎ部分は交換用が別売りされていますので、猫の好みの素材を探しながら使えます。
台座は白くてふわふわ。コンパクトでお部屋のインテリアにも馴染みやすいデザインです。
◆モダンルームスクラッチ
猫ちゃんが遊んだり、くつろげるようなスペースも設けられた設置型の爪とぎです。
縄の爪みがき・カーペットの爪みがきと、素材も2種類用意されています。
高さは60㎝~120㎝までの展開ですが、大人の猫には60㎝以上が良いでしょう。
猫ちゃんが大好きなボールもついているので、遊び道具にもなります。
爪とぎ以外の特性も備えたものをお探しの方におすすめです。
まとめ
猫には満足して爪とぎができる場所を確保してあげることが大切です。
時間がかかるかもしれませんが、素材や形状など、さまざまな爪とぎを試して猫が気に入るものを見つけてくださいね。
同時に、爪とぎをしてはいけない壁には保護シートなどを貼り、爪とぎができない状況を作りましょう。
猫が安心して心ゆくまで爪とぎができるお気に入りの場所があれば、壁での爪とぎも防げますよ。
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