1.迎える前の準備①~子猫の暮らす環境を考える
1-1.サイベリアンは広い飼育スペースが大切
1-2.快適な温度管理ができるようにしよう
2.迎える前の準備②~子猫を迎える心構えを知る
2-1.子供がいる家庭なら…?
2-2.多頭飼いは大丈夫?
2-3.留守番の頻度はどのくらいか
2-4.慣れるまではできるだけ猫のペースで
3.迎える前の準備③~子猫を育てるのに欠かせないアイテムを準備する
3-1.その①:トイレ環境を整える
3-2.その②:食事に関するアイテムを準備する
3-3.その③:ぐっすり快眠できる環境
3-4.その④:留守番時に重宝するケージ
3-5.その⑤:外出時のアイテムも揃えておこう
3-6.その⑥:お手入れグッズは欠かせない
3-7.その⑦:粗相の後に使える消臭グッズ
迎える前の準備①~子猫の暮らす環境を考える
サイベリアンは、「大きな猫」に分類されます。
子猫のときは小さいですが「これからどんどん成長する」と意識して環境を整えてあげましょう。
♦サイベリアンは広い飼育スペースが大切
一般的な猫と比べると2倍くらいの体重まで増える可能性があるサイベリアン。
生後2~3か月くらいのときは、まだまだあどけない子猫。
そんなに広いスペースは必要ではないですし、これから大型になるイメージが沸かないかもしれません。
ただ、最終的に10キロ近くにまで育つ可能性を秘めている猫なので、テーブルや椅子など、家具が密集していると大型となったときに狭く感じてしまいます。
迎える時点で飼育スペースを広めに確保しておくようにしましょう。
♦快適な温度管理ができるようにしよう
サイベリアンは、極寒のシベリアでワイルドに生きてきた歴史から進化した猫。
モフモフした被毛が体を温めてくれるので、冬の寒さには強いです。
ただ、心配なのは夏季。
トリプルコートのボリュームある被毛のせいか、人間よりも「暑い」と感じやすい体質になっています。
「エアコンをしているから大丈夫」と過信しがちですが、設定温度や部屋の大きさ、向きなどにより熱中症になるケースもあります。
広い部屋なのに設定温度が高めだと、いつまでたっても冷えないかもしれません。
部屋の向きによってはエアコンをつけても日光が差し込むので、カーテンを閉めるなどの対策も必要です。
またエアコンがない環境でサイベリアンを飼うのは、厳しいかもしれません。
「窓を開けているから」という考えもありますが、空気の流れが悪いと熱がこもります。
それに、サイベリアンのいる部屋が南向きだと一日中暑いですし、西向きだと夕方の西日が部屋の温度を急激にあげることがあります。
サイベリアンを飼うときには、エアコンでしっかり温度環境ができる部屋を準備しておきましょう。
迎える前の準備②~子猫を迎える心構えを知る
目に見えた環境の準備も必要ですが、「猫を迎える」という気持ちも整えておきたいものです。
♦子供がいる家庭なら…?
サイベリアンは優しい性格なので、子供がいる家庭でも飼いやすいと言われて人気があります。
飼い主さんへの忠実性も高く、しつけもしやすく手がかかりにくい猫ちゃんです。
ただ、子猫時代のサイベリアンは、成猫になったときと比べると好奇心がかなり強めでしょう。
慣れるまでは警戒心からおとなしめに過ごすかもしれませんが、家の環境に慣れてくると結構活発です。
それにサイベリアンは忍耐強いのが特徴ですが、我慢できなくなると抵抗から手を出してしまうことも考えられます。
子供と触れ合わせるときには、お互いがケガのないように大人が見守ってあげることが大事です。
♦多頭飼いは大丈夫?
社交性があるサイベリアンは、ほかの猫との暮らしもこなせます。
ただ、迎え入れるタイミングによっては難しいこともあるでしょう。
いくら穏やかなサイベリアンでも、慣れない環境…そして見知らぬ他の猫となれば、ちょっとしたことで苛立ってしまうかもしれません。
相性を見極めるため、初めの数日間は別々の部屋で暮らさせるのがいいでしょう。
初めはちょっとケンカ腰になるかもしれません。
相性が悪くなければ少しずつ仲良くなっていくかと思うので、飼い主さんが注意しながら楽しい多頭飼いが実現できるようにしたいものです。
♦留守番の頻度はどのくらいか
通常、猫は留守番が得意な動物ですが、甘えん坊で寂しがり屋のサイベリアンは、長く放っておかれるとストレスを抱えます。
迎えたばかりのサイベリアン子猫を長く留守番させると、ストレスからますます環境に慣れなくなります。
できるだけ、留守番時間を短めに家族間で配慮しましょう。
♦慣れるまではできるだけ猫のペースで
初めて子猫が我が家にやってくる…、家族の一大イベントですよね。
連れてきた瞬間から「カワイイ!」「抱っこしたい!」と大騒ぎしたくなるかもしれません。
しかし、子猫はぬいぐるみではなく生きている動物。
いきなり見知らぬ人に囲まれて、食事やトイレを監視されている状況に、サイベリアンは戸惑いを隠せません。
なるべく、過干渉しないようにしましょう。
また、小さい子供は、子猫を可愛がっているつもりで乱暴に扱っていることも。
大型サイベリアンでも子猫のときは、子供よりも小さい体です。
自分よりも大きな人間にちょっかいをかけられると、怖さを感じるかと思います。
いきなり手を出さない、寝ているときに触らないなど、サイベリアンの子猫の扱い方を教えておきましょう。
迎える前の準備③~子猫を育てるのに欠かせないアイテムを準備する
初めて子猫を迎えるときには、ゼロからのスタートなのであれこれ猫用アイテムを準備しなければなりません。
猫を迎えてから揃えていけばOKというものもありますが、「これだけは揃えておきたい」というものをいくつかピックアップしました。
♦その①:トイレ環境を整える
猫は清潔な生き物で、不潔な環境を嫌います。
トイレが汚いと「ここでは用を足せない」と別の場所にしてしまうことも。
トイレは必ず準備しておきましょう。
トイレには、屋根がなくてオープンになっているタイプ、上に猫砂、下のトレイにシーツと上下に分かれているシステムタイプ、屋根に囲まれたドームタイプなどさまざまな種類があります。
子猫がどんなタイプを好むかは、それぞれ違います。
「サイベリアンの子猫にはコレ!」と断定できるものはないので、特徴をよく理解して購入しましょう。
子猫のサイベリアンは小さいものでもいいですが、大きくなったとき窮屈に感じないように、サイズを大きめなものにするのもいいかもしれませんね。
また、猫砂には、鉱物タイプ、シリカゲルタイプ、紙タイプなどの種類があります。
トイレの種類によっておススメの砂も変わるので、こちらも特徴をよく理解してから準備しましょう。
♦その②:食事に関するアイテムを準備する
ペットショップ、ブリーダーと迎える先はさまざまですが、「どんなキャットフードを食べていたか」を確認しておきましょう。
新しい環境に慣れていない子猫は、食事も違うものを出されると警戒して食べないかもしれません。
今まで食べていたキャットフード、そして少しずつ新しいものを混ぜながら、少しずつ変えていくのが理想です。
キャットフードを新たに買うときには、「子猫用」と記載されたものを準備します。
子猫の成長に必要な栄養素が含まれたキャットフードで健やかな成長を願いたいものですね。
そして、食器の種類にも配慮しましょう。
食べている途中にお皿をひっくり返さないように、安定しているものがおすすめです。
面積が広くて浅いものは、猫が足を引っ掛けてビックリしてしまうことも。
グラグラとする食器は、食事に集中できずに猫のストレスが溜まります。
床の上に直置きすると、滑って安定しないことも考えられます。
食器スタンドを使えば、食器はずれなく固定され、さらには食事の姿勢が楽になるでしょう。
また、素材の違いから選ぶこともできます。
重くて安定するのは「陶磁器製」ですが、汚れが付きにくい衛生面で選ぶなら「ステンレス製」もおすすめです。
安く買える「プラスチック製」は価格面ではお得ですが、何度も使うと表面が傷つき、菌がなかなか取れずに衛生面では不安が残ります。
食器はそんなに高くないものなので、子猫時期から成猫期と、猫の成長に合わせて何度か買い替えてもいいでしょう。
さらに、キャットフード用の食器とは別に、水専用のものも必要です。
普通の食器にいれて飲ませてもいいですし、留守番時に重宝する自動給水器もあります。
お皿に水を入れておくタイプの場合、遊んでいる途中で足を引っ掛けてこぼすケースが多いです。
「こぼしたから水が飲めない」となっては大変です。
水用の食器はいくつか用意し、場所をかえて常に置いておく工夫もいいかもしれませんね。
♦その③:ぐっすり快眠できる環境
健康的に育つためには、上質な睡眠が欠かせませんよね。
特に、子猫の期間は寝ている時間が長いです。
「寝る」という目的はもちろん、「安心していられる場所」になるように、子猫の緊張を和らげる居心地の良い素材のものを準備してあげましょう。
サイベリアンは、大きく育つので、子猫用を買うと「いつの間にか狭くなった」ということも。
子猫のとき限定で、ベッドの代わりになる箱や段ボールを用意し、毛布やタオルを入れて寝床にしても良さそうですね。
♦その④:留守番時に重宝するケージ
留守番の多い家庭、ほかにも猫がいる家庭、お客さんが多い家庭などは、猫の一時避難所としてケージを用意しておくと安心です。
ベッドとは別にケージがあれば、猫は自分の気分次第で移動してくつろげるでしょう。
サイベリアンの子猫はすぐに大きくなるので、あまり小さいサイズを買うと、すぐに使えなくなるかもしれません。
少し大きめのものを買っておくといいかもしれませんね。
♦その⑤:外出時のアイテムも揃えておこう
完全室内飼いでサイベリアンを飼っても、動物病院やペットホテルなど外出する機会はあるものです。
アクティブなサイベリアンは、抱っこして連れて行こうとしてもスルリと逃げられてしまいます。
動物病院では「キャリーバッグに入れること」と決められていることも多いので、子猫を迎えるなら必ず準備したいアイテムと言えるでしょう。
♦その⑥:お手入れグッズは欠かせない
猫が家具や壁でガリガリと爪を研ぐのは、本能的な行動です。
いったん「ここだ!」とお気に入りの爪とぎ場所ができると、常にそこで研いでしまうでしょう。
猫の本能を満たすために爪とぎ場所は必要なので、壁などを定位置にしないため、早めに爪とぎ器を準備してあげるといいですね。
また、モフモフの大量の抜け毛が出てしまうサイベリアンは、日頃のブラッシングが欠かせません。
「長毛種用」のブラッシングアイテムを準備してあげましょう。
子猫の頃から習慣化することで、こうしたお手入れを嫌がらなくなります。
シャンプーや吸水タオルもペット用のものを購入しましょう。
♦その⑦:粗相の後に使える消臭グッズ
初めのころは、トイレの失敗をするかと思います。
トイレと違う場所に粗相をしたり、足にウンチをつけてそのまま部屋を歩いたり…なんてことがあるかもしれません。
汚れた場所をサッとキレイにできるように、消臭スプレーやペット用のウェットティッシュがあると便利です。
まとめ
いかがでしょうか。
サイベリアンの子猫を迎えるときに準備しておきたいアイテムや心構えについてお伝えしました。
アイテムに関しては、それぞれたくさんの種類が市販されています。
どれがいいか悩むかもしれませんが、愛猫のサイズやイメージに合いそうなものを用意しましょう。
サイベリアンは最終的にとても大きく育ちます。
食器やベッドなどは、サイズが合わなく使いづらくなったときは、その都度、サイベリアンが使いやすそうなものを買い替えるのもいいでしょう。
いよいよ子猫との新生活!
生活環境や家族の心構えを胸に刻み、サイベリアンとの暮らしを楽しんでくださいね。
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