猫に大理石マットが人気な理由
夏の暑さは猫にとって、いかに快適に過ごせるかが鍵となってきますので、暑さ対策に最適なアイテムを準備されるご家庭も多いことでしょう。最近では猫の暑さ対策として、大理石も一般的になりつつありますよね。
夏は日が出ている時間が長くなるので、その分室内の温度は上昇したままになります。昼間に家の中で留守番している猫たちは、その暑さの中でどの場所が一番涼しいかを探しながら、生活をしているんですよね。
そのような中で大理石を夏の時期に取り入れているご家庭は多く、需要が高まってきていることがうかがえます。
大理石がなぜ猫と暮らす飼い主さんに選ばれているのか、人気の理由を考えていきましょう!
◆大理石マットの効果
大理石は触れてみるとひんやりした感覚がある通り、冷却効果のある石材です。
この大理石はライムストーンと呼ばれる石灰岩で、古代生物の化石が地中で炭酸カルシウムとして推積され、熱や圧によって硬く結晶化した鉱物(方解石)となります。丈夫な石材でもあることから、古代では建築や彫刻の材料として使用されていたほど、歴史の古い石材でもあるのですよね。
そんな大理石が今の時代に猫にこんなにも愛されているなんて、きっと古代の人々もビックリしてしまうことでしょう。
現代の猫たちが使用している大理石のマット。その冷たさこそが猫に支持されているのですが、なぜあんなにもひんやりとした触感が持続するのか不思議ですよね。
私たちの体温よりも低い物体に触れたとき、体温よりも低い温度の物体であれば触れると「冷たい」と感じることでしょう。この感覚は熱伝導率(体熱を奪われる速さ)が、大きいほど冷たく感じる仕組みとなっています。
大理石は方解石の結晶の集まりなので、岩石の中で熱伝導率が高く、そのおかげで触れた際にひんやりと冷たいと感じることが出来るのです。
体温の高い猫にとって大理石のマットは、特別冷たいと感じて好んでいるのかもしれません。
◆大理石マットのメリット
大理石のマットには、たくさんのメリットを挙げることが出来ます。
熱伝導率が高いことからも、電気を使わなくても冷たい状態を持続することが出来るので、使用の際には電気代を心配する必要もありません。
また、エアコンや扇風機の風を嫌がる子はとても多いので、猫にとって使用しやすい冷却アイテムと言えますよね。
そして大理石のマットは、お手入れがとても簡単です。大理石のマットは表面がツルツルしている商品が多く、汚れが目立ってきたら水拭きをするだけで、汚れをキレイに落とすことが出来ます。
何よりも布製品のひんやりマットなどは、汚れるたびに水洗いが必要となりますので、洗っている間は使用が出来なくなってしまいますよね。
簡単に手入れをすることの出来る大理石マットは、猫にとっても飼い主さんにとっても有り難い商品であると言えるのではないでしょうか。
◆大理石マットの見た目
大理石は建築や彫刻の材料に使われることからも、多彩な色合いや独特な模様が魅力的ですよね。シンプルに見えながらも気品漂う見た目は高級感があるので、どんなお部屋にもすんなりと馴染んでくれます。
猫が夏に使用するアイテムであったとしても、出来ることならお洒落でインテリアの邪魔をしない商品を使用したいと思っている飼い主さんも多いことでしょう。
大理石のマットはランダムに模様が入っている商品から、ほとんど模様の入っていない商品まで様々です。飼い主さんの好みの模様を選ぶことも出来るので、ひんやりしたマットの購入を検討している方には、是非おすすめしたい商品であると言えますよね。
天然の素材となりますので、猫が使用している姿も様になりますし、大理石を使用している猫までも高級感が漂ってくるので不思議です!
SNSに上げる写真を撮影する際にも映えますので、まだ大理石マットを経験したことのない飼い主さんは、この機会にお試しになってみてはいかがでしょうか。
猫の大理石マットの選び方
猫に大理石のマットを選ぶときには、猫にとっても飼い主にとっても使いやすい商品を選びたいですよね。
大理石のマットを購入する際には、どんな商品を選べば良いのでしょうか?
◆大きさを決める
猫用の大理石のマットは、正方形の形で販売されている物が多いです。
一匹の成猫が使う場合は、40cm×40cmぐらいの大きさで十分でしょう。もし子猫や小柄な猫が使用する際には、30cm×30cmぐらいの商品でも良いかもしれません。
多頭飼いのご家庭なら、同じサイズの商品をいくつか購入して並べて使用しても良いですし、長方形の大理石マットを探して購入しても良いでしょう。
◆角が丸い商品を選ぶ
大理石のマットは、ペット用に販売されている商品だけでなく、石材を販売している業者やホームセンターなどでも購入が可能です。
このような業者から購入した方が、安価な価格で手に入れることが出来ますが、ペットが使うためとして販売していないので、角が尖っていたり、側面が粗く削れたりしている商品も多いです。そのような商品をそのまま使用してしまうと、猫が怪我をする可能性も否めませんよね。
猫に使用する際には、動物が使用しても安全なようにカットされた、角が丸く粗い削り方がされていない商品を選ぶようにしましょう。
◆持ち運べる商品を選ぶ
大理石はその名の通り石材となりますので、持ちあげてみるととても重いです。大きなサイズになればなるほど、重みも増してきます。
夏の時期だけに使用するアイテムなだけに、片付けをする際にあまり重すぎる大理石だと、片付けるのも億劫になってしまいますよね。
とくに飼い主さんがご高齢の場合、足腰にも負担がかかってしまいますので購入の際には、自分が持ち運び出来る重さかどうかの確認も必要となってきます。持ち運びが出来ないとなると、床に置きっぱなしとなり掃除の邪魔になってしまいますので、次第に猫も使用しなくなってしまうかもしれません。
そのようなことからも、大理石もマットを選ぶ際には、重さも加味して選ばれてみてはいかがでしょうか。
猫が大理石マットに乗らない時の対処法
大理石のマットは猫が好む傾向が高いですが、中には購入したのに全然乗ってくれない猫ちゃんももちろん居ます。
猫は新しい物が好きなはずなのに、乗らないということは、大理石に何か警戒要素があるのかもしれません。もしかしたら触れて「冷たい」と感じることに、戸惑っているのかもしれません。
もし猫が大理石に乗らない場合には、どんな対処法を用いて乗ってくれるように誘導すれば良いのでしょうか?
◆設置する場所を工夫する
猫が新しい物を使用する際に、設置する場所も重要となってきます。
大理石のマットは床に設置することが多いかとは思いますが、猫がよく居る場所や寝っ転がっている場所に設置するのがおすすめです。
夏場はとくに涼しい場所として床に寝ることが多いのですが、猫は日が当たる場所と当たらない場所を熟知しています。床でもとくに涼しい場所を知っているので、そのような場所に大理石マットを設置すれば、すんなりと使用してくれる傾向にあるようですよ。
◆硬さを和らげる
大理石のマットはとても硬いので、その硬さに違和感を覚えてしまう子も居ます。
そのような理由で大理石のマットに猫が乗らないのなら、まずはお気に入りのブランケットやタオルなどを上に敷いて、大理石に乗ってもらうことから慣れてもらいましょう。
その場所で何度か眠るようになってくれれば、敷いたブランケットやタオルを外しても、使用してくれる可能性が高いです。
◆乗ってくれるまでひたすら待つ
とてもアナログな方法ではありますが、猫が自ら乗ってくれるまで、ひたすら待ってみるのも一つの手段です。
猫はそのときの気分で行動することが多いので、何かのきっかけで大理石に興味を抱き、乗ってくれるようになるかもしれません。
このように時間をかけて待つことも、猫と一緒に暮らす醍醐味にもなりますので、愛猫の気が向くまで気長に待ってみましょう。
◆思い切ってリフォームをしてみる
ほとんどのご家庭では玄関に石材を使っていることが多いと思いますが、夏場はその場所に居座っている猫ちゃんも多いですよね。
このようなことからも石材は猫にとって涼しい場所と認識されますので、もしおうちのリフォームなどの予定があれば、猫が好みそうな場所の材料に、大理石を使用してみるのもおすすめです。
家の一部になってしまえば、猫が当たり前のように使用してくれるかもしれませんので、もしタイミングが合えば検討されてみてはいかがでしょうか。
まとめ
猫の居るご家庭では、暑い夏をどのようにして快適に過ごすかが、課題となってきますよね。エアコンなどの冷房機器を嫌がる子も多いので、部屋の中で涼める場所を多めに設けておくことこそが、解決への近道となるでしょう。
そんな中で是非おすすめしたいのが、大理石のマットです。熱伝導率の高い石材となっていますので、急激に猫の体を冷やすことなく、ひんやりとした冷たさを持続させてくれ、猫にはピッタリの冷却アイテムとなりますよね。
その反面、足腰の弱った老猫や、関節や骨の病気を患った猫には、固すぎる素材となるのであまりおすすめは出来ません。
そして大理石はある程度の重さがあるので、飼い主さんも掃除や手入れをする際には注意をしなくてはいけませんよね。
このような天然素材のマットを使用する場合には、細心の注意を心掛けなくてはいけませんので、大理石の取り扱い方の情報収集や、こちらの記事を参考にしていただければ幸いです。
大理石を上手に利用して、愛猫にとって辛くて暑い夏を、快適に過ごせるような夏に変えてあげてくださいね。
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