1.猫にホタテを与えてもいいの?
2.猫にホタテを与える効果
2-1.ホタテの効果①タウリンが豊富
2-2.ホタテの効果②高タンパクなうえに低カロリー
2-3.ホタテの効果③亜鉛が豊富
2-4.ホタテの効果④ビタミンが豊富
3.猫にホタテを与える時の注意点
3-1.猫が食べられるのはホタテの貝柱部分のみ
3-2.ホタテは生で与えない
3-3.ホタテの干物は与えない
3-4.ホタテを与える際は少量から
4.ホタテ好きの猫におすすめのフード6選
4-1.チャオ ホワイティ とりささみ&ほたて貝柱
4-2.金缶 焼津のまぐろ ほたて貝柱入りまぐろとほぐしささみ とろみ仕立て
4-3.銀のスプーン 三ツ星グルメ おやつ お魚味クッキーサンド ほたて
4-4.チャオ Pureちゅ~る まぐろ&ほたて貝柱[ちゅーる]
4-5.銀のスプーン 三ツ星グルメ お魚味クリーム ほたて味レシピ3種のアソート
4-6.チャオ とろみプチ 4連パック ささみ・まぐろ ほたて味
【掲載:2020.05.02 更新:2022.12.01】
猫にホタテを与えてもいいの?
「猫が貝を食べると耳が落ちる」といった言葉があるように、猫に貝類を与えない飼い主さんは多くいらっしゃると思います。
大切な愛猫の耳が無くなってしまうなんて、考えただけでも恐ろしいですよね。
そもそもこのような言い伝えがあるのは、しっかりとした根拠があるようで、貝類の一種には「ピロフェオホルバイドα」といった毒成分が含まれています。
この成分は貝の中腸腺(肝)に含まれており、この肝を食べることによって、猫の耳が落ちてしまうと言われているのです。
とくに2月~5月ぐらいの春先になると、この成分が肝に溜まり濃く色付き、毒成分が強化していくのだそう。
なぜピロフェオホルバイドαを摂取した際に、猫の耳が落ちてしまうのかというと、貝類を食べることによってその成分は猫の血液に取り込まれていきます。
血液に取り込まれただけでは、毒成分は猫に直接的なダメージを与えないのですが、猫が日光(紫外線)に当たり血液と反応することによって、様々な炎症を引き起こします。
このような疾患を「光線過敏症」と呼ぶのですが、日向ぼっこが好きな猫にとってこの病気は、出来ることなら患いたくない病気であると言えるでしょう。
猫は全身を毛で覆われていますが、耳は頭の上にあって毛も薄いので、紫外線の影響を直に受けやすい部位であるとも言えますよね?
紫外線の影響を受けやすい猫の耳は血管も多いので、血液の中に毒成分が取り込まれていたとしたら、細胞を破壊し炎症を起こすので、猫はその部分が痒くなって掻きむしってしまうことでしょう。
そうなってしまうと最悪の場合、皮膚が壊死して耳が取れてしまうことから、「猫が貝を食べると耳が落ちる」といった言葉が現代にも残っているのかもしれません。
このようなことからも、猫に貝類は与えるべき食材ではないことが分かりましたが、その中で猫が食べても大丈夫な貝と言われているのが、「ホタテ」なのです。
与える際には多少の注意が必要となりますが、ホタテには猫に与えることによって嬉しい効果もありますので、たまには愛猫に贅沢させたいときなどに、与えたい食材と言えるのかもしれません。
猫にホタテを与える効果
私たちが食べても幸福感が増す食材のホタテですが、猫に与えることによってどんな効能や効果が得られるのでしょうか?
◆ホタテの効果①タウリンが豊富
健康な体を維持し続けるためにも、必須アミノ酸である「タウリン」は、猫にとっても重要な栄養素となります。
なぜなら私たちと違って猫は体内でタウリンを合成することができませんので、食事から補うしか摂取方法が無いんですよね。
「毎日のフードに飽きている」「人の食べ物を欲しがる」などの悩みがあるときに、是非利用してみたい食材と言えるのではないでしょうか。
疲労回復を促す効果だけでなく、動脈硬化や心臓の疾患、視力低下などの予防にも役立つ栄養素となりますし、ビタミンと共役することによって強い抗酸化作用を持つようにもなるようです。
◆ホタテの効果②高タンパクなうえに低カロリー
肉食動物の猫にとって、「タンパク質」はとても大切な栄養素です。
骨や筋肉、そして被毛まで健康に維持させるためには、タンパク質を欠かすことはできませんよね。
普段猫が口にしているフードの主な原材料はタンパク質ですが、やはり自然食材の質の高さにはかないません。
猫は嗜好性も高い動物でもあるので、ホタテは猫が好む傾向の高い食材であるとも言えるでしょう。
そしてカロリーも低いので、肥満気味の猫ちゃんにもおすすめですよ。
◆ホタテの効果③亜鉛が豊富
ホタテにはミネラルの一種である、「亜鉛」も含まれています。
亜鉛もタンパク質と同じように、猫の様々な機能を維持する上でとても大事な栄養素なんですよね。
とくに細胞の生まれ変わりに深く関わっているので、亜鉛が不足してしまえば発育不良や傷の回復に時間がかかるようになってしまうことも。
そして味覚を司る味蕾(みらい)の細胞を作る働きもしていますので、亜鉛が不足してしまえば食事を楽しむことができなくなってしまう可能性もあるのです。
このような効果が望めることからも、ホタテは嗜好性の高い猫にとって理想的な食材と言えますよね。
◆ホタテの効果④ビタミンが豊富
体の機能を正常に保つための「ビタミン」も、ホタテに含まれています。
猫はビタミンの種類によって体内合成ができると言われているものの、その過程で酵素を欠いてしまうので、食事からの摂取が理想と言われています。
水溶性ビタミンであるビタミンB12やビタミンB9(葉酸)は、水に溶けやすい性質から、余分なものは体外へと排出されてしまうのだそう。
多く摂りすぎる心配がないとしても、ビタミンが不足してしまえば猫の体に負担がかかってしまうので、できれば飼い主さんが気にして摂取させてあげたい栄養素であると言えるでしょう。
ビタミンB12は貧血や神経障害を予防する働きをし、葉酸も貧血予防、そして細胞増殖にとくに必要になる栄養素なので、妊娠している母猫にも積極的に摂取させたい栄養素であると言えますよね。
猫にホタテを与える時の注意点
猫にとってホタテは栄養満点の食材であることが分かりましたが、前述した通り与える際にいくつか注意しなくてはいけない点も存在します。
愛猫に美味しく食べてもらうためにも、飼い主さんはどんなことに気を付けて美味しいホタテを食べさせてあげれば良いのでしょうか?
◆猫が食べられるのはホタテの貝柱部分のみ
二枚貝の中で唯一猫が食べることのできるホタテですが、新鮮だからといってすべての部位を猫が食べて良いわけではありません。
黒っぽいウロ(肝)はもちろん、クリームやオレンジ色をした生殖巣、貝柱側のエラなどは必ず取り外すようにしましょう。
ホタテの内臓部分はアレルギーを引き起こす原因になることがあるので、どんなに珍味であっても猫には不向きです。
ホタテの貝ひもは多少与えても良い部分と言われてはいますが、消化不良を起こす可能性もあるので、猫が安全に食べられるのは貝柱のみだと認識しておいた方が安心です。
◆ホタテは生で与えない
帆立貝のお刺身は甘味があってとても美味しいので、愛猫にも同じように味わってほしいといった思いから、お刺身用の貝柱を与えたい場合でも止めておきましょう。
猫にホタテを与えるときは、必ず火を通してから与えてあげるようにしてください。
生の魚介類にはビタミンB1を破壊するチアミナーゼ(酵素)が含まれており、ビタミンB1は食事からしか摂取ができない栄養なので、ホタテを生で与えることによって欠乏しては大変です。
この酵素は熱を加えることによって破壊できますので、ホタテを猫に与える際には必ず火を通してから与えるようにしましょう。
◆ホタテの干物は与えない
中華料理などでもよく使われているホタテの貝柱の干物ですが、見た目は生ではないし旨味も凝縮されているので、猫に与えて良い気もしますが、干物も猫にとってはNGです。
ほとんどの商品は一度ホタテを塩茹でしてから天日干しされているので、塩分濃度がとても高くミネラルも多いです。
このような物を猫が食べてしまえば、もちろん塩分過多になってしまうので、猫の健康に影響してきますよね。
また、ホタテエキスなどの加工食品も調味料が加えられていますので、旨味がある分塩分も強いので与えないようにしましょう。
◆ホタテを与える際は少量から
すべての注意点を守ったからといって、たくさんの量を猫に与えることも止めておきましょう。
とくにほかの食材でアレルギーなどの症状が出たことのある猫ちゃんは、初めて口にする食べ物はとくに、慎重に行動しなければいけませんよね。
欲しがるからといって欲しい分だけ与えるのではなく、ごく僅かの分量をたまにあげることによって、特別感も生まれます。
そして大量に与えてしまえば、何かしらの異常が出た際に、猫の体に負担をかけるリスクが必然的に上がってしまうので、愛猫に長生きしてもらうためにも貝柱一つ程度を目安として与えるようにしましょう。
ホタテ好きの猫におすすめのフード6選
市販のホタテももちろん与えられるのですが、ホタテの味がするフードは簡単に愛猫に与えることができるので、とても便利ですよね。
ホタテ味が好きな猫ちゃんにぴったりな、フードをいくつかご紹介させていただきます。
◆チャオ ホワイティ とりささみ&ほたて貝柱
高タンパクで低脂肪のとりのささみとホタテが使用された缶詰は、嗜好性の高い猫ちゃんにもぴったりです。
旨味が凝縮された商品となるので、食欲が落ちた高齢の猫ちゃんにもおすすめです。
◆金缶 焼津のまぐろ ほたて貝柱入りまぐろとほぐしささみ とろみ仕立て
人気の金缶シリーズから、焼津魚市場に水揚げされたまぐろの白身肉と鶏ささみをベースに人気の具材をミックスしたとろみ仕立てをご紹介。
まぐろの旨味を余すところなく使用した、飽きのこないおいしさです。
📌【金缶 焼津のまぐろ ほたて貝柱入りまぐろとほぐしささみ やわらかゼリー仕立て】はこちら
◆銀のスプーン 三ツ星グルメ おやつ お魚味クッキーサンド ほたて
お魚味のうまみ層をお魚味のクッキー風生地でサンドしたドライおやつです。
様々なお味が出ている中、こちらのほたて味も新登場!小分けの袋になっているので、あげすぎや商品の劣化も防げます。
◆チャオ Pureちゅ~る まぐろ&ほたて貝柱[ちゅーる]
猫ちゃんが大好きなちゅ~るから、素材の旨味を楽しめるシリーズが登場しました!
香料や調味料なども使用していないので、自然派の猫ちゃんや飼い主さんにぴったりの商品です。
◆銀のスプーン 三ツ星グルメ お魚味クリーム ほたて味レシピ3種のアソート
カリカリにお魚味クリームを絡めた今までにない味わいのごはんです。
贅沢な素材のうまみたっぷりで、お魚の風味を楽しめます。
◆チャオ とろみプチ 4連パック ささみ・まぐろ ほたて味 35g×4コ
こちらの商品は、とろみスープがささみとまぐろに美味しくからみあった使いきりサイズのパウチです。
ささみとまぐろだけでなく、ホタテの味がしっかりとついているのもおすすめ!
まとめ
私たちが食べても美味しいと感じるホタテですが、魚介類が好きな猫にとってもホタテは特別な食材となりますよね。
猫も貝類の中でホタテは安全に食べることのできる食材となりますが、与える際には注意しなくてはいけない点もあるので、そこだけは飼い主さんが気を付けてあげなくてはいけません。
面倒なことはとくにないので、ある意味与えやすい食材となる上に、ホタテには猫に嬉しい栄養がたくさん詰まっています。
たくさん与えすぎなければ嬉しいメリットが多い食材となりますので、愛猫に長生きしてもらうためにも、取り入れてみたい食材と言えるのではないでしょうか。
そしてこちらの記事でご紹介させていただいた通り、市販の商品にもホタテを使用したフードやおやつが販売されていますので、この機会に是非お試しになってみてくださいね!
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