1.アビシニアンの特徴
2.多頭飼いのメリットとは?
2-1.◆アビシニアンは遊ぶのが大好き!
2-2.◆アビシニアンはとても活発!
3.多頭飼いは要注意!
3-1.◆アビシニアンは神経質!
3-2.◆アビシニアンは嫉妬深い!
5.相性のいい猫種は?
5-1.◆アメリカンショートヘア
5-2.◆マンチカン
5-3.◆メインクーン
6.アビシニアン同士の多頭飼いは?
6-1.◆子猫と子猫
6-2.◆先住の成猫と新入りの子猫
6-3.◆先住の子猫と新入りの成猫
6-4.◆成猫オスと成猫メス
6-5.◆成猫メスと成猫メス
6-6.◆成猫オスと成猫オス
6-7.◆先住の老猫と新入りの子猫
7.多頭飼いを成功させるためには上下関係が大事!
7-1.◆猫の上下関係って?
7-2.◆先住猫を優先しよう!
8.先住猫を優先するコツ
8-1.◆なんでも先住猫が先
8-2.◆先住猫をよくかわいがる
8-3.◆対面させる時のコツ
9.多頭飼いするための準備
9-1.◆高さの異なる台を設置する
9-2.◆キャットタワーを設置する
9-3.◆トイレの数を増やす
9-4.◆トイレやご飯へのアクセスを考える
9-5.◆フェロモン製剤を用意する
アビシニアンの特徴
多頭飼いの話をする前に、アビシニアンの特徴について抑えておきましょう。
アビシニアンは、しなやかで筋肉質なボディーに大きなアーモンド型の瞳が特徴の猫種です。
その上品な見た目から、人気の高い猫種となっています。
毛色がルディ・レッド・フォーン・ブルーと豊富なのも魅力ですよね。
非常に頭がよく、人間の言葉がわかるともいわれています。
また、その容姿とは裏腹に、好奇心旺盛で非常に甘えん坊な性格をしています。
多頭飼いのメリットとは?
容姿と性格のギャップも魅力の一つであるアビシニアン。
では、アビシニアンと他のねこちゃんを多頭飼いするメリットは何なのでしょうか?
◆アビシニアンは遊ぶのが大好き!
アビシニアンは好奇心旺盛な性格で、遊ぶことが大好きです。
また、甘えん坊な一面もあります。
飼い主が留守にするだけで寂しくてストレスが溜まってしまうアビシニアンもいるぐらいなので、多頭飼いすることでアビシニアンの寂しさを埋め、ストレス解消に繋げることができます。
◆アビシニアンはとても活発!
アビシニアンは運動神経がいいので、すぐに部屋中を駆けまわったり高い所に登ったりします。
運動能力が非常に高く、ドアや窓が開いた一瞬の隙を狙って脱走されてしまう、なんてこともあります。
運動が大好きなため、同じ運動量くらいの猫種と多頭飼いすれば、追いかけっこなどして楽しく遊んでくれそうですよね。
多頭飼いは要注意!
多頭飼いに向いているアビシニアンですが、だからといって必ずしも多頭飼いがうまくいくとは限りません。
アビシニアンと他のねこちゃんを多頭飼いするにあたって、特に注意しなければならないことがあります。
それは、アビシニアンの神経質で嫉妬深い性格です。
◆アビシニアンは神経質!
好奇心旺盛で、人なつっこいアビシニアンですが、神経質な一面もあります。
アビシニアンは非常に頭のいい猫種です。ドアを自分で開けて脱走してしまうこともあります。
そのため、環境の変化に敏感です。室内の環境が変化するのをとても嫌います。
また、野性的なので、動くものや人にも敏感です。おとなしいアビシニアンだと、家で体操をするのすら嫌がる子もいるそうです。
があります。
◆アビシニアンは嫉妬深い!
アビシニアンには、嫉妬深い一面もあります。
甘えん坊で飼い主のことが大好きなので、他のねこちゃんや人間の赤ちゃんなどが現れたら、嫉妬してストレスが溜まってしまいます。
ストレスゆえに、他のねこちゃんに攻撃してしまうこともあります。
相性のいい相手を選ぼう!
アビシニアンは神経質で嫉妬深いので、同じように神経質な猫種や嫉妬深い猫種と多頭飼いするのはあまり良くありません。
社交的でフレンドリーな猫種を選んであげると、アビシニアンと相性が良く仲良くしてくれることでしょう。
次に、アビシニアンと多頭飼いするのにおすすめの猫種についてお話しします。
相性のいい猫種は?
ここでは、アビシニアンと相性のいい猫種を紹介していきます。
◆アメリカンショートヘア
アメリカンショートヘアは、筋肉質で頑丈な体と、人なつっこい顔が魅力の猫種です。
性格はおだやかで、遊ぶことが大好き。フレンドリーなので、人や他のねこちゃんともすぐ仲良くなれます。環境への順応性も高いのでアビシニアンとの多頭飼いに向いています。
運動神経が良く、部屋中を駆けまわったり、高い所に登ったりすることが好きという点もアビシニアンと合っています。
また、人がしゃべっていることを理解できるともいわれていて、頭がいいという点でもアビシニアンとの相性バッチリでしょう。
◆マンチカン
マンチカンの特徴で一番に挙げられるのは、やはり短い足でしょう。犬だとダックスフンドやコーギーのようなタイプで、短足ならではの歩き方がとてもかわいく人気です。
意外にも、足は短くても筋肉はついているので、ジャンプ力では他のねこちゃんに負けません。このようにマンチカンは実は運動能力が高いので、アビシニアンとの相性は良いです。
短足で有名ではありますが、足長や中足のタイプのマンチカンもいます。
マンチカンの性格は穏やかで比較的おとなしい性格の猫が多いので、アビシニアンとの多頭飼いに向いています。
また、好奇心が旺盛で、おもちゃなどにも興味を示して元気に走り回ります。好奇心旺盛なアビシニアンと相性バッチリだといえます。
◆メインクーン
メインクーンの特徴といえば、なんといっても身体が大きいことでしょう。骨格はがっしりしており、胸幅は広く、立派な飾り毛を持っています。また、胴長で、まるでヤマネコのようにも見えます。
メインクーンは温厚で人になつきやすい性格をしています。飼い主はもちろん、他のねこちゃんや人間の赤ちゃんともうまく付き合っていけることが多いです。そのため、アビシニアンとの多頭飼いに向いています。
ずっとネズミを追いかけて暮らしてきた猫種なため、狩り能力が高いです。この点でも、野性的なアビシニアンとぴったりだといえます。
また、頭がよく、人間のすることに興味を持ったり投げたボールを取ってきたりといった一面もあります。頭のいいアビシニアンとは相性が良いのです。
アビシニアン同士の多頭飼いは?
アビシニアンは神経質なため、アビシニアン同士で多頭飼いするとあまりうまくいかないことが多いです。
また、嫉妬深いので、飼い主の取り合いで喧嘩してしまう可能性もあります。
兄弟や親子なら大丈夫ですが、そうでないアビシニアン同士を多頭飼いするのはあまりおすすめしません。
しかし、どうしてもアビシニアン同士を多頭飼いしたい!という方には、比較的相性のいい組み合わせというものがありますので、そちらを紹介していきます。
◆子猫と子猫
まだ成熟していない子猫同士であればいい遊び相手となるので、多頭飼いに向いています。
また、子猫の時期は一番周りの環境に適応しやすい時期でもあるので、子猫同士を多頭飼いさせるのがベストです。
◆先住の成猫と新入りの子猫
成猫にとって子猫はライバルにならないので、こちらの組み合わせも相性がいいといえます。
先住猫が成猫の場合は、子猫を迎えるのがベストです。
◆先住の子猫と新入りの成猫
先住猫が子猫だった場合は、比較的仲良くできるでしょう。
◆成猫オスと成猫メス
オスとメスも比較的相性がいいですが、繁殖を考えていないなら必ず猫に不妊去勢手術を受けさせてください。
◆成猫メスと成猫メス
メス同士は縄張り意識が低いので、比較的相性がいいといわれています。
逆に、相性の悪い組み合わせも合わせて紹介します。
◆成猫オスと成猫オス
オス同士は縄張り争いをしてしまうので相性が悪いといえます。
◆先住の老猫と新入りの子猫
よく動き回る子猫を迎えてしまうと、老猫は落ち着くことができなくなってしまうので組み合わせとしてはよくないです。
これらの相性の良し悪しは、アビシニアン同士だけに限ったことではありません。他のねこちゃんがいくら穏やかな性格をしていたとしても、オス猫は本能的に縄張り争いをしてしまいます。
他のねこちゃんとの多頭飼いの際にも、できるだけ相性のいい組み合わせでねこちゃんを選ぶようにしましょう!
多頭飼いを成功させるためには上下関係が大事!
アビシニアンとの多頭飼いの相性がいい猫種、相性のいい組み合わせを紹介しましたが、多頭飼いを成功させるには、相性以外にも大事にしなければいけないことがあります。
それは、「上下関係」です。
◆猫の上下関係って?
そもそも、猫の上下関係とはどのようなものなのでしょうか。
犬だと上下関係のイメージがわきやすいかと思いますが、猫の上下関係と聞くといまいちピンとこない方も多いのではないかと思います。
猫の上下関係はかなりぼんやりとしています。犬のようにしっかりと上下関係があるわけではありません。家族というほどでもないけど、敵というほどでもない…。そんな相手に対してなんとなくどちらかが上位であるかを示す程度です。
しかし、猫の上下関係を侮ってはいけません。
なぜならば、多頭飼いの場合、猫の上下関係は非常に注意しなければならないポイントだからです。
基本的に野良猫は、去勢されていない雄猫が一番トップだといわれています。
では、多頭飼いされている飼い猫同士だとどうなのか。
それは、飼い主のしつけ次第で決まります。
◆先住猫を優先しよう!
新入り猫が家に来ると、ついつい新入り猫に構いがちになってしまうかと思います。
ですが、新入り猫に構ってばかりいると、もともと居た先住猫は飼い主を取られたような気分になってしまいます。
弟が産まれてからお母さんが自分に構ってくれなくなった……といったような人間の感情と似ているかもしれません。
もしアビシニアンが先住猫の場合、アビシニアンは嫉妬深いので新入り猫に対して特にやきもちを焼いてしまう可能性があります。場合によっては新入り猫を攻撃してしまうかもしれません。
また逆に、アビシニアンが新入り猫だった場合、嫉妬をした先住猫に攻撃されてしまう可能性があります。
先住猫を優先するコツ
では、どのようにして先住猫が優先だよ、ということを示せばいいのでしょうか。
◆なんでも先住猫が先
声をかける時、抱っこする時、ご飯をあげる時など、なんでも先住猫を優先するようにしましょう。
◆先住猫をよくかわいがる
先住猫を今まで以上にかわいがって、よく遊んであげてください。
アビシニアンの場合、甘えん坊な性格なので、特によく遊んであげることが大事です。
このようにして安心させ、上下関係を確立させれば、新入りの猫とも仲良くしてくれるようになることでしょう。
◆対面させる時のコツ
先住猫と新入り猫の顔を合わせての対面までには、それなりに時間をかけるようにしましょう。
来てから2~3日は先住猫と新入り猫は別々の部屋で過ごさせるといいです。
その期間に先住猫に新入り猫のニオイを覚えてもらうのもいいでしょう。
初対面させる時は、新入り猫はケージに入れたままの状態で対面させます。
その後、どんなに相性がよくなる猫同士でも、初対面の時は威嚇し合うのがほとんどです。
先住猫との上下関係をはっきりさせることで、ゆっくりと良好な関係を築いていきましょう!
多頭飼いするための準備
次に、多頭飼いのために準備しなければならないことを確認していきます。
◆高さの異なる台を設置する
猫の休息場所となる高さの異なる台は複数箇所設置してあげましょう。
◆キャットタワーを設置する
猫が動き回って遊べるようにキャットタワーを設置してあげましょう。
◆トイレの数を増やす
猫が増える前に、トイレの数を増やしてあげましょう。
◆トイレやご飯へのアクセスを考える
猫がトイレを我慢しないように、導線は複数確保してあげましょう。
◆フェロモン製剤を用意する
フェロモン製剤は多頭飼いによる緊張を和らげてくれるので、猫のストレスを減らすことができます。
先住猫と新入り猫、どちらもストレスフリーの生活を送ることができるように、多頭飼いの準備はしっかりしましょう!
まとめ
アビシニアンは神経質で嫉妬深い性格なので、アビシニアン同士の多頭飼いはあまりおすすめできません。
ですが、アメリカンショートヘアやマンチカンなど社交的でフレンドリーな猫種であれば、相性が良く多頭飼いが可能です。
多頭飼いするためには、先住猫との上下関係が大事。先住猫をいっぱい甘やかしてあげましょう!
また、多頭飼いのための準備はしっかりとしたうえで、新しいねこちゃんをお迎えするようにしましょう!
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