1.シンガプーラの特徴
2.シンガプーラに運動をさせよう!
2-1.◆運動させないと…
2-2.◆シンガプーラはどれくらい運動が必要?
2-3.◆飼い主さんも一緒に運動に付き合ってあげよう!
3.シンガプーラにおすすめのおもちゃ
3-1.◆猫じゃらし
3-2.◆ネズミのおもちゃ
3-3.◆猫用ボール
4.シンガプーラにおすすめの運動グッズ
4-1.◆キャットタワー
4-2.◆猫用ランニングホイール
5.運動させるにあたって
5-1.◆運動は食前に!
5-2.◆誤飲に注意!
5-3.◆タイミングのコントロールを!
5-4.◆安全確保はしっかりと!
5-5.◆シンガプーラはいたずら好き?
5-6.◆しつけをしっかりしよう!
6.まとめ
シンガプーラの特徴
最初に、シンガプーラの特徴を抑えておきましょう。
シンガプーラは現存する純血種の猫の中では一番小さいとされています。
一般的な猫は成猫になると体重が3.5~4.5kgほどになるといわれていますが、シンガプーラは2~3kgほどにしかなりません。
顔の面積に対して目と耳が大きく、被毛がキラキラと輝いているのが特徴的。
身体は小さいですが、意外と筋肉質です。
性格は非常に甘えん坊で、飼い主さんのことが大好き。
いつどんな時でもくっついてきて、一緒にいようとしてきます。
また、もともとシンガプーラは下水溝でネズミを捕っていたとされているので、運動能力が高い猫種でもあります。
とにかく小さくて可愛く、「猫界の妖精」とも呼ばれているシンガプーラ。
病気にかかることなく、元気にすくすく育ってほしいですよね。
シンガプーラに運動をさせよう!
シンガプーラに元気に育ってもらうために、シンガプーラに運動をさせましょう!
シンガプーラはもともと運動が好きなので、積極的に運動させようと働きかける必要はありませんが、シンガプーラが運動しやすい環境を作ってあげるようにしましょう。
◆運動させないと…
室内飼いの猫は、どうしても運動量が少なく肥満になってしまいがちです。
猫の先祖、リビアヤマネコが獲物を得る方法はエネルギー消費を極力抑えた待ち伏せ型でした。家猫となった現在でも、無駄な労力を避けるスタイルは健在です。
猫は、常にエネルギー消費を抑えた状態、つまり常に省エネの状態なので、一度肥満になってしまうと痩せるのは難しいです。
また、肥満になってしまうと、過重により足や指の形が変形してしまったり、高い所から飛び降りた時に靭帯を損傷してしまったりなど、病気やケガになる可能性が高くなります。
シンガプーラの健康のためにも、運動できる環境づくりは非常に大切なのです。
◆シンガプーラはどれくらい運動が必要?
では、シンガプーラはどれくらい運動すればいいのでしょうか?
猫の被毛の種類は短毛種と長毛種の二種類がありますが、シンガプーラは短毛種です。
一般的に短毛種は長毛種に比べて運動量が多いといわれています。
長毛種の代表的な猫種といえばペルシャなどが挙げられますが、ペルシャは一日の大半を寝て過ごします。
逆に短毛種の代表的な猫種であるアメリカンショートヘアは運動好きで、運動量の確保が必要なので最低でも1日に10分間は運動させる必要があります。
アメリカンショートヘア同様、シンガプーラも1日最低10分間は運動する必要があるのです。
◆飼い主さんも一緒に運動に付き合ってあげよう!
シンガプーラを遊ばせるだけでなく、飼い主さんも一緒になって遊んであげましょう。
シンガプーラは飼い主さんのことが大好きです。自分一人で遊ぶよりも、飼い主さんと一緒に遊びたがります。
キャットタワーやランニングホイールがあれば、シンガプーラは一人で遊ぶことができますが、猫じゃらしやボールなどを使って一緒に遊んであげるようにしてください。
一緒に遊ぶことでシンガプーラとのコミュニケーションもとれますし、運動不足も解消できて一石二鳥です!
シンガプーラにおすすめのおもちゃ
次に、シンガプーラにおすすめの遊びながら運動できるおもちゃを紹介していきます。
◆猫じゃらし
猫のおもちゃとして定番中の定番ですが、運動するにはもってこいのおもちゃです。
猫じゃらしには様々な種類がありますが、シンガプーラがもっとも喜ぶ猫じゃらしは、鳥の羽根やネズミ・昆虫の形など、生き物をイメージさせる形をしたものです。
これらは狩猟本能を刺激するので、もともと下水溝でネズミを捕っていたシンガプーラなら夢中になって遊んでくれること間違いなし!
また、猫じゃらしは様々なバリエーションのものを揃えるようにしましょう。
人間の赤ちゃんもずっと同じおもちゃでは遊んでくれません。それと同じように、シンガプーラもずっと同じ猫じゃらしでは飽きてしまいます。
シンガプーラが飽きてしまわないように、様々な種類の猫じゃらしを使い分けるのが良いでしょう。
◆ネズミのおもちゃ
猫はネズミを追いかけたくなる生き物。
もともとネズミを追いかけていた猫種であるシンガプーラであれば、なおさら狩猟本能が刺激されることでしょう。
※誤飲しないように注意!
ネズミのおもちゃは遊ぶのにもってこいではありますが、猫にとって非常に魅力的な見た目をしているうえにサイズの小さいものが多いので、誤飲してしまう危険性があります。
ネズミのおもちゃを与える場合、できるだけ口の中に入り込まないようにサイズの大きいものを選ぶようにしてください。
また、遊んでいる際は、片時も目を離さないようにしましょう。
◆猫用ボール
フェルト素材、ゴム素材の他に、天然素材にこだわって、ツルやマタタビで作ったボールもあります。
フェルト素材やゴム素材は、汚れても洗うのが簡単というメリットがあります。
ですが、こちらも誤飲に注意しましょう。特にフェルト素材は毛糸がポロポロと落ちやすく誤飲しやすいので、注意して見てあげるようにしてください。
シンガプーラにおすすめの運動グッズ
次に、シンガプーラにおすすめの運動グッズを紹介していきます。
◆キャットタワー
シンガプーラのような運動量の多い猫にはもってこいのグッズです。
キャットタワーは、大きく分けて
・据え置きタイプ
・突っ張りタイプ
の2種類のタイプに分けられます。
据え置きタイプは、固定しないで床に置いて使うタイプのキャットタワーです。
サイズのバリエーションが豊富で、一般的なポールを使ったタワー型の他、家型や箱型などデザインのバリエーションも豊富なのが特徴です。
突っ張りタイプは、天井までの高さのあるポールを、床と天井に突っ張って固定するタイプのキャットタワーです。
1本のポールにステップをつけたシンプルなものが基本形ですが、ポールを2~3本使って小部屋やハンモックをつけられるようにするなど、遊具性を高めたタイプもあります。
運動量が多く小柄なシンガプーラには、上下運動がしやすい「突っ張りタイプ」がおすすめです。
ただし安全を確保するためにも、週に一回は突っ張り具合を調整することを忘れないようにしましょう。
もしキャットタワーを設置する場所がないという方は、家の階段などの段差でも代用できますよ。
◆猫用ランニングホイール
ハムスターが回し車で走るように、猫のランニングマシーンのような運動グッズです。
回し車と同じように円形をしていて、猫がずっとホイールを走り続けられる作りになっています。
猫が走った時に回転する力を利用してホイールが回転するため、電源をつなぐ必要はありません。
運動させるにあたって
次に、シンガプーラに運動させるにあたって注意しなければならないことを紹介していきます。
◆運動は食前に!
空腹時のほうが狩猟本能が強まっているので、よりアクティブに動くことができます。
食後すぐだと、動きすぎたり興奮したりして、胃の中のものを吐き出してしまう危険があるのでやめましょう。
◆誤飲に注意!
先ほども説明しましたが、おもちゃの誤飲には注意しましょう。
ねずみ型のおもちゃの他に、ヒモの付いているおもちゃには要注意です。
ヒモは猫の腸の中でひっかかりやすく、もし飲み込んでしまうと開腹手術で取り出すしかありません。
遊んだ後は必ず猫の手の届かないところに置くようにしてください。
留守番中のおもちゃとして使うことも絶対に避けましょう。
◆タイミングのコントロールを!
猫は鳴き声を出すことで「遊んで!」と催促してくることがありますが、原則として催促に応じるのはNGです。
「鳴く→遊ぶ」というのを繰り返していると、猫は「鳴けば遊んでくれる」と思い込んでしまい、飼い主さんが遊んでくれるまで鳴き続けるという癖がついてしまいます。
遊ぶタイミングは開始・終了ともに飼い主さんがコントロールするようにしてください。
◆安全確保はしっかりと!
シンガプーラが安全に運動できるような環境を常に整えておきましょう。
角がある家具は布などで角をカバーしておいたり、滑りやすい床の場合はマットを敷くなどの工夫をするようにしましょう。
また、シンガプーラは狭いところが大好きです。
好奇心旺盛なうえ小柄なので、積極的に狭い場所に入り込んでいきます。
テレビや冷蔵庫の裏に入ってコードをかじられる危険や、棚の後ろに入り込んで出てこなくなってしまう場合もあります。
壁との隙間は開けないように設置するなど、対策を徹底してください。
◆シンガプーラはいたずら好き?
シンガプーラは好奇心旺盛でいたずら好きな一面があります。
飼い主さんのことが大好きなので、いつでも飼い主さんに構ってほしいと思っています。
それゆえいたずらをしてしまうことが多いのです。
食事の容器をひっくり返したり、植木鉢を倒したり、また高い所から飼い主さんの肩に勢いよく飛び乗ってくることもあり、非常に危険です。
構ってほしいがためにいたずらをしていると考えると可愛いですが、あまり度の過ぎたいたずらには困ってしまいますよね。
食事の容器は重い物を選んだり、倒されそうな植木鉢は置くのをやめたりして、いたずらされるのを防ぎましょう。
◆しつけをしっかりしよう!
シンガプーラにいたずらされないためにも、しつけをしっかりするようにしましょう。
シンガプーラは飼い主さんのことが大好きなので、比較的しつけはしやすいといわれています。
ダメなことはダメと言えば、ちゃんとわかってくれる猫種です。
ですが、しつけといっても、ただやみくもに怒ることはしつけとは言えません。
怒鳴ったり叩いたりしてしまうと、シンガプーラとの信頼関係が築けなくなってしまいます。
叱るときはすぐに簡潔に叱る
叱るときはその場ですぐに叱りましょう。時間が経ってから叱っても、シンガプーラは何のことで怒られているのかわからなくなってしまいます。
また、「ダメ」や「NO」といったように簡潔に叱りましょう。ダラダラと叱ってもシンガプーラには伝わりませんし、ただ不快感だけが残ってしまいます。
音や水で制止
シンガプーラがいたずらをしそうになっている姿を発見したら、手を叩いて大きな音を出したり、水鉄砲や霧吹きなどで水を少量かけたり、空気を吹きかけたりして行動をストップさせましょう。
そうすることでシンガプーラは驚いて「このいたずらをするとイヤなことが起きる」と学習してくれます。
安全確保としつけをしっかりしたうえで、シンガプーラに運動させるようにしましょう!
まとめ
シンガプーラに元気に育ってもらうためには、運動させることが大事です。おもちゃや運動グッズなどを使い、運動不足を防ぎましょう!
また、飼い主さんのことが大好きなので、シンガプーラの運動に付き合ってあげるようにしましょう!
運動させる際は、家の安全確保を徹底したうえで運動させましょう。いたずら好きな一面もあるので、しっかりしつけをすることも忘れずに!
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