1.ヒマラヤンの性格
1-1.性格
2.室内飼いと放し飼い
2-1.室内飼いの注意点(デメリット)
2-2.ヒマラヤンを室内飼いする際のメリット
3.ヒマラヤンが快適に過ごせる環境を作る
3-1.避妊・去勢手術をしてあげよう
3-2.トイレを綺麗にしてあげよう
3-3.ヒマラヤンが上下運動できるようにしてあげよう
3-4.隠れられる場所を作ってあげよう
3-5.爪とぎをする場所を作ってあげよう
3-6.外を眺める場所を用意してあげよう
3-7.食器
ヒマラヤンの性格
ヒマラヤンを室内飼いするには、まずヒマラヤンの性格や特徴を知っておかなければなりません。それを把握した上で環境作りをしていきましょう。
◆性格
ヒマラヤンの性格は、とても穏やかでおとなしいペルシャと、活発なシャム猫の中間と言われています。とても社交性が高く、おとなしく甘え上手です。ただ大人しいがゆえに運動不足になりがちになります。
室内飼いと放し飼い
ネコちゃんの飼い方にも種類があり、家から出さない「室内飼い」と自由に家に出入りできる「放し飼い」があり、現在は「室内飼い」が推されています。ですが室内飼いにも注意しなければいけない点があります。「室内飼い」の注意点(デメリット)をご説明していきます。
◆室内飼いの注意点(デメリット)
室内飼いをしているネコちゃんの寿命は、放し飼いをしているネコちゃんよりも高い傾向があります。これはメリットでも上げた通り事故などによる被害がないためです。
では、ただ室内飼いをしていればいいのか?と考えるかもしれませんが、室内飼いにはデメリットもあり、注意しなければいけないことがたくさんあります。
誤食・誤飲
まず、最初に気を付けたいことは誤食・誤飲です。ヒマラヤンが食中毒を起こしてしまう食べ物はもちろん、人間が服用する薬や、小さな生活用品(ボタン電池、輪ゴム、糸くず)などを飼い主さんが気付かない所で飲み込んでしまう可能性があります。特にネコちゃんはひも状の物が大好きなので、糸くず系の物には注意しましょう。部屋の中を常に清潔に保ち、整理整頓をしましょう。
電気のコードを噛む事故も多く危険です。電気のコードもひも状になっているので、いたずらがされやすく、コンセントが刺さっている状態で噛むと感電してしまう可能性があります。噛まなかったとしても、コードを引っ張ることで、繋がっている電化製品が落ちてきてしまう場合もあります。電気のコードは見えないようにするか、カバーを付けるなどをして、壁や床にしっかり這わせるようにしましょう。
日光不足
ネコちゃんは日光浴をすることで、体内時計の調整をします。また、体を温めることで、血行が良くなり病気の予防などにも繋がります。ですが、室内飼いになると日光浴をする機会が不足してしまいます。ヒマラヤンが日光浴できる場所を作ってあげるようにしましょう。
室内での事故
室内ならではの事故もあります。飼い主がドアの近くにいるネコちゃんに気が付かずに、勢いよく閉めて挟まってしまったり、風によって自動的にドアに挟まってしまう事故などがあります。他にも、水を張ったままのお風呂に足を滑らせて落ちて溺れることもあります。カーテンやカーペット、ソファなどの布製の家具に爪が引っ掛かり折れてしまうなどの事故もあります。
部屋の中を常に点検して、ネコちゃんにとって危険だなと感じたものは片付けておきましょう。
運動不足による肥満
ヒマラヤンはとてもおとなしいので運動をあまりしません。それに室内だと行動範囲が狭くなるので、さらに運動不足になり肥満になってしまいます。飼い主さんがヒマラヤンと遊んであげるか、1人でも遊べるおもちゃやキャットタワーなどを置くなどして肥満対策をするようにしましょう。ただ、ヒマラヤンは先ほども言った通り、運動をあまりしないので、食事を制限するなどの工夫をするのが良いと思います。
このように注意点(デメリット)を上げてきましたが、メリットはあるのか?と疑問になりますよね。安心してくださいメリットもあります!
◆ヒマラヤンを室内飼いする際のメリット
ヒマラヤンを室内飼いする際に、どんなメリットがあるのかを、ご説明していきます!
交通事故に遭う危険性を避けられる
ヒマラヤンに限らず、外に出るネコちゃんのケガの原因が最も多いとされているのが交通事故です。自由に歩き回れるネコちゃんは交通事故のリスクが非常に高く、危険です。交通事故に遭いやすい理由として、ネコちゃんの習性が上げられ、ネコちゃんは来た道を引き返すことができません。車の前に飛び出してしまった時に、大きな車に驚いて硬直してしまい、引かれてしまいます。
また、ボンネットの上やタイヤの間によくネコちゃんがいるのを見たことがある人もいると思いますが、あそこでのんびりしている所を車が急に動き出して引かれてしまうケースもあります。
室内飼いをすることによってヒマラヤンを外に出さないので、事故に遭うリスクを減らすことができます。ですが、1つ注意もしなければならないのが脱走です。ネコちゃんが脱走しやすい箇所は、外出時や帰宅時の出入り口となる玄関のドアが多いです。
対策として玄関や廊下に高い柵を設置するようにしましょう。ただネコちゃんのジャンプ力は最大で2mにもなるので、柵を設置したからといって油断しないようにしましょう。
感染症や伝染病、エイズ、ノミやダニ対策
ヒマラヤンが他のネコちゃん同士の縄張り争いや、女の子のネコちゃんの奪い合いになる喧嘩でケガをするリスクが減ります。
外で交尾を行うことによって感染してしまう猫エイズは、根本的な治療法がありません。また、予防接種やワクチンなどもないため、防ぐには感染経路となる他のネコちゃんとの接触を避ける為に室内で飼う事が有効になります。
ノミやダニは、ヒマラヤンの皮膚病の原因になります。また、人間にもアレルギーや皮膚病を発症させてしまうトラブルにもなります。室内飼いすることでこれを防ぐことができます。
迷い猫の防止
ネコちゃんに限らず、動物には帰巣本能があると言われていますが、よく迷い猫のポスターが貼り出してあるのを見た人もいると思います。大きな道路を超えて戻れなくなってしまったり、他の動物に追い掛け回されて帰り道がわからなくなってしまったりと、要因は様々です。室内飼いをすれば迷い猫にならずに済みます。
ご近所トラブルに遭いづらい
ご近所の庭に侵入して、荒らしたり、排泄したりするなどのトラブルがあります。ヒマラヤンは賢いネコちゃんですが、ダメといっても流石にわかりません。室内飼いをすることでトラブルを最小限に収めることができます。
悪い人から守ることができる
悲しいことに人間は皆いい人であるとは限りません。飼いネコで首輪を付けていても誘拐される可能性もあるし、虐待を受ける可能性もあります。中には敷地内を荒らされ腹を立てた人間が、毒が入っているエサをばら撒くかもしれません。そのような事件に巻き込まれないように室内飼いをするようにしましょう。
ヒマラヤンが快適に過ごせる環境を作る
上記で室内飼いの注意点を上げましたが、ヒマラヤンが快適に過ごしてくれるようにするにはどのような環境を作ってあげればよいのかをご紹介していきます!
◆避妊・去勢手術をしてあげよう
避妊・去勢をしてあげることによって、縄張り意識やマーキングをしなくなり、発情のストレスから解放されます。そのことによって室内飼いをされるストレスが軽減されます。
◆トイレを綺麗にしてあげよう
ヒマラヤンはとても綺麗好きです。トイレは常に綺麗にしてあげるようにしましょう。ネコちゃんの頭数+1個程度のトイレを用意してあげましょう。
◆ヒマラヤンが上下運動できるようにしてあげよう
ヒマラヤンに限らずネコちゃんは高い所が大好きです。キャットタワーやキャットウォークなどを設置して、上下運動や動き回れる空間を作ってあげましょう。
◆隠れられる場所を作ってあげよう
ネコちゃんは基本単独行動をしますので、自分だけの空間を作ってあげるようにしましょう。基本的には臆病なので驚いた時にはすぐに隠れられるスペースなども作るようにしましょう。
◆爪とぎをする場所を作ってあげよう
爪とぎ用の道具などを用意してあげないと、ネコちゃんは壁を引っかいて傷をつけてしまいます。必ず用意してあげましょう。
◆外を眺める場所を用意してあげよう
室内飼いのネコちゃんはたまに窓の外を見ていますが、これは自分のテリトリーの外に興味があるからです。安全な窓の内側にたたずんで、動いている人や乗り物、他の動物などを見て好奇心を満たしています。飼い主さんは外の世界が見えやすいように場所を作ってあげるようにしましょう。
◆食器
キャットフードを入れる食器もきちんと選ぶようにしましょう。大きさはヒマラヤンの体長にあったサイズで、食べ散らかさないようにある程度そこが深く、軽すぎない物が良いです。軽すぎてしまうと食べている時にひっくり返ってしまいます。プラスチック製の食器もありますが、プラスチックは傷が付きやすく、汚れが落ちにくいです。傷が付いた所から菌が繁殖してしまう可能性もあります。食器を購入する際は気を付けるようにしましょう。
ヒマラヤンを室内飼いする時の便利グッズ
ヒマラヤンを室内飼いする時にとても便利なグッズをご紹介していきます。
◆ブラシ
ヒマラヤンにとって最も大事なのがブラシです。ヒマラヤンの特徴は太く長毛ですので、毎日ブラッシングをしてあげてください。ブラッシングを怠ってしまうと「毛球症」という病気になってしまいます。
◆猫じゃらし
運動をあまりしないヒマラヤンに最適なのは猫じゃらしです!昔からの定番ですが、ネコちゃんが飛びつきやすいおもちゃの代表なのです!
◆マタタビ
マタタビを嗅がせることによって動きが活発になります。これを利用してヒマラヤンに運動させてあげることもできちゃいます。ただ注意が必要で、マタタビはネコちゃんにとってはアルコールと同じ作用なので、与えすぎないようにしましょう。
まとめ
今回はヒマラヤンを室内飼いする際の注意点を紹介してきました。室内で飼えば安全だろうと油断していてはいけません。室内飼いには室内飼いのメリット・デメリットがあります。それを常に意識するようにしてヒマラヤンと楽しい日々を過ごしましょう。
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