1.猫の睡眠時間は長い
2.猫が安眠できる環境
2-1.高いところ
2-2.暗いところ
2-3.静かなところ
2-4.ぽかぽか暖かいところ
猫の睡眠時間は長い
猫はよく眠る動物としても知られているように、一日の大半を眠って過ごしていますよね。
猫の語源は「よく寝る子=寝子(ねこ)」だったといった説もあるように、猫と一緒に暮らしていると、本当によく眠るなぁ、などと感心してしまうものです。
肉食動物である猫の睡眠時間は、ライオンやトラなどネコ科の動物と同じであると言われていますので、平均時間にして12~15時間ぐらいと言われています。
なぜネコ科の動物は、こんなにも長い時間を眠らなくてはいけないかと言うと、そこには狩猟本能が関係してきます。
肉食の動物は主に、草などの植物を主食とする草食動物を狩り、命を繋いでいますよね。
そのためには体力を温存し、草食動物が活発になる時間まで、ゆっくりと体を休めておく必要があるのです。
ほとんどの場合、どんな状態でも体が動かせるように眠りが浅いので、深い眠りに就くのはほんの数時間とも言われています。
一方で獲物として狙われる立場にある草食動物は、ゆっくりと眠ることはなく、睡眠時間も数時間程度となるようです。
このネコ科特有の野生の本能は、現代を生きる猫たちにも強く残っていますので、実際に狩りをしていなくても、猫は長い睡眠時間をとるようにと悟っているのかもしれません。
猫が安眠できる環境
猫は本能的に睡眠時間が長い動物だったとしても、熟睡している時間が短いのであれば、落ち着ける時間が少ないのではないかと心配になってしまいますよね。
とくに完全室内飼いの猫ちゃんであれば、ゆっくりと落ち着いて安眠してほしいと願うことでしょう。
猫に安眠してもらうためには、どのような環境づくりを飼い主さんは意識すべきなのでしょうか?
◆高いところ
気付くと愛猫が高いところに居る。そんな経験をしたことはありませんか?
見晴らしの良い高い場所は、猫が野生時代に外敵から身を守りつつ、獲物を見つけてきた場所として本能が認識しているのです。
ほかにも汚れが付かない、ダニやノミなどの寄生虫から身を守る、優位性を表現できる、冬は温度が高いなどのメリットが多く、部屋の中でより高いところを目指して寝床を探す子も居るのだとか。
高い場所は落下などの不安も残りますが、猫は平衡感覚に優れた動物でもありますので、安全の確認も怠りませんので心配無用です。
◆暗いところ
暗い場所でも鮮明に目が見える猫は、室内のような人口の光は刺激が強すぎることもあり、照明が付いている場所では浅い眠りになってしまいがちです。
ぐっすり眠りたいときは、自身の前足で目を覆うように眠ることもありますので、猫に安眠をさせたいのであれば、暗いところに寝床を準備しておくようにしましょう。
部屋が狭く、照明を暗くできるような場所がない場合は、ドーム型の寝床や、布やダンボールなどを利用して、光を遮る工夫をしてあげるのもおすすめです。
◆静かなところ
狩猟本能が根付いている猫は、大きな音にも敏感に反応しやすいと言われています。
うるさいのもしつこくされるのも嫌いな猫にとって、静かなところは心が落ち着く場所として認識されることが多いです。
室内であれば、人の集まりやすいリビングや、人の行き来の激しい廊下などは、猫が眠る場所として相応しくありません。
猫は単独行動を好む動物でもありますので、誰にも邪魔をされない隠れ家のような、静かな寝床を用意しておくようにしましょう。
◆ぽかぽか暖かいところ
猫は窓辺で日向ぼっこをするのが好きなように、ぽかぽかとした暖かいところも大好きです。
私たちも体が温まってくると眠くなるように、猫も暖かさに心地よさを感じれば、安心して眠ってくれることでしょう。
猫の体温は約38度と高めですが、体感温度の適温は28度前後と言われています。
やみくもにストーブや暖房などを用いて部屋を暖めるのではなく、猫が快適に思える温度を知って、室温を調整してあげるだけで十分です。
自ら暖かい場所を求めて猫は移動をしていきますので、太陽の光を取り込む位置にいくつか寝床を準備しておけば、その都度快適な場所で安眠してくれるはずですよ。
猫のベッドは必要なのか
猫に安眠を提供するためには、寝心地の良いベッドなどが最適なようにも思いますが、猫はとても警戒心の強い動物です。
新しい物に興味は示すものの、ニオイや形が気に入らなければ、せっかくベッドを購入しても使ってくれないことがあるので、無駄になってしまうことも否めません。
猫は自分で落ち着ける場所を見つけるのが得意ですので、普段から好んでいる場所に、自分のニオイの付いた毛布やタオルなどを置くだけでも十分なのです。
もちろんそのような場所にベッドを準備しておけば、使用してくれる確率は上がりますので、季節に合った生地で体にフィットする商品を選び、安眠を誘う手助けをしてあげましょう。
寝ている猫を触ってもいいのか
気持ち良さそうに安眠している猫の寝顔は、なんとも言えないかわいさがあり、見ているだけで癒される飼い主さんも多いことでしょう。
そんな愛猫のかわいい寝顔を見ていたら、ついつい触ってみたくなってしまうものですよね。
ですが、もし安眠しているときにいきなり触られたとしたら、自分の場合はどうでしょうか?
せっかく気持ちよく眠っていたのに目が覚めてしまい、もっと気持ちよく眠りたかったと思うのではないでしょうか。
これは猫にも同じことが言えるので、目をしっかりと閉じぐっすりと眠っているのであれば、触ることはやめておきましょう。
もし薄目を開け、催促してくるように鳴かれるのであれば、触っていいよの合図かもしれませんので、そのようなときだけ撫でてあげてくださいね。
寝顔のかわいい猫
寝ていても起きていてもかわいい猫ではありますが、やはり愛猫の寝顔は特別と感じている方も多いのではないでしょうか。
なぜなら猫の寝顔は、ただかわいいだけではないからです!
警戒心の強い動物のくせして無防備な寝顔を見せてくれる子も多いので、どんな特徴的な寝顔をすることがあるのか、詳しく解説させていただきます!
◆白目をむいている
猫の寝顔がブサイクであればブサイクであるほど、愛しさが込み上げてくる飼い主さんも多いことかと思います。
その中でも白目をむいている寝顔は、飼い主さんだけが拝むことのできる表情であるとも言えますよね。
猫が白目をむくときは、瞬膜と呼ばれる薄い膜が眼球を覆っている状態となります。
普段はまぶたの下にあるので見えませんが、眠くなったり瞬きをしたりするときに出てきますので、警戒心なく寝ているときの寝顔と言えるでしょう。
猫が寝ている、もしくは眠いときに瞬膜は見られますが、長時間出ているなどの異常が見られるときは、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。
◆舌が出ている
猫の寝顔で、舌をしまい忘れている表情をみたことはありませんか?
このような仕草は飼い猫に多く見られるとも言われており、人間とともに暮らす猫は警戒心が解かれ、安全な環境で暮らしていることからも、常にリラックスをした状態で居ることができるのです。
猫の舌は筋肉が発達しているので、警戒心の強い猫は、舌をしまい忘れるようなことはなく、起きている状態の体は緊張状態となっているはずです。
ですので舌が出ている愛猫の寝顔を見られたのなら、安心して眠ってくれている証拠となりますので、起こさないように幸せな表情を堪能しておきましょう。
◆口が開けっぱなし
猫はもともと鼻呼吸をする動物ですので、口が開けっ放し状態で眠っているのであれば、口腔内に何かしらの異常があるのかもしれません。
たとえば猫風邪を引いて鼻が詰まっていることや、口内炎や腫瘍など、病気が原因のこともあるので注意が必要です。
ほかにも花粉などのアレルギーや、肺や心臓にトラブルがあり、上手に呼吸ができていない可能性もありますので、口が開けっ放しの状態が続く場合は、早急に動物病院を受診してあげてください。
もちろん健康な猫ちゃんであれば、ニオイを取り込んだ瞬間に寝落ちすることや、夢を見て口が開いてしまうことも無いとは言い切れないので、飼い主さん側で異常かどうかの見極めも大切です。
◆溶けている
猫の中には表情筋を無視したかのように、寝顔が溶けていることがありますよね。
液体と例えられることもある猫ですが、このように言われるのには、ちゃんとした理由が存在します。
猫は人間よりも骨の数が多く皮膚と筋肉が柔らかいので、私たちには難しい寝相であっても、猫は難なく体を溶かしたように眠ることができるのです。
安心感の中ぐっすりと深い眠りに就いてしまえば、自然と寝顔まで溶けてしまっても不思議ではありませんよね。
猫が溶けていたとしても病気ではありませんので、起こさないようにカメラで撮影して、記録してみるのもおすすめですよ!
まとめ
最近では色々なWEB投稿サイトなどで、世界各国のかわいい動物の画像を見ることができますよね。
その中でも猫好きの方であれば、ついつい気分よく眠る猫の寝顔を検索される方も多いのではないでしょうか。
たとえ猫と一緒に暮らせなかったとしても、ねこ画像やねこ動画を見るだけで癒されますので、猫の就寝時の様子はとても需要が高いとも言えるでしょう。
猫の寝顔は子猫だけでなく成猫や老猫、年齢や猫種に関係なくかわいいことが特徴ですよね。
もちろん猫ちゃんと一緒に暮らしている方であれば、愛猫の天使のような寝顔を見たるためには、眠っている猫ちゃんの協力なくしては見ることができない寝顔のために、安眠できる環境を整えてあげることも大切です。
安眠できる環境=ストレスを感じない環境にも繋がりますので、自然と長生きにも繋がっていくので、この機会に是非、生活環境の見直しもしてあげるようにしましょう。
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