猫が寝てばっかりいるけど大丈夫?適切な睡眠時間は?

2023.01.23

猫が寝てばっかりいるけど大丈夫?適切な睡眠時間は?

「うちの愛猫は寝る時間が長いな…」、そんな風に思っている飼い主さんも多いのではないでしょうか。あまりにも睡眠時間が長すぎると、ちょっと心配になりますよね。 今回は「猫と睡眠」との関係についてのお話です。

【目次】
1.猫の睡眠時間ってどのくらい?猫の年齢によって睡眠時間も変わるもの?
 1-1.猫は1日にどのくらい寝るの?
 1-2.育ち盛りの子猫は睡眠時間が長め
 1-3.シニア猫の睡眠時間も長い

2.猫は熟睡できない動物?

3.そもそも猫が長く寝るワケとは?
 3-1.獲物をとるための知力とパワーが必要
 3-2.ライバル猫にも勝たなければいけない
 3-3.野生の習性が現在も残っている

4.体調が悪いの?猫の「睡眠」で心配なもの
 4-1.人間の動きや音にずっと反応しない
 4-2.呼吸がおかしい
 4-3.まるで不眠症…寝る時間が極端に少なめ

5.睡眠不足になるとどうなる?

6.睡眠不足にさせないために飼い主ができること
 6-1.温度調整をする
 6-2.居心地が良い寝床を作ってあげよう
 6-3.寝ている猫のじゃまをしない
 6-4.うるさくしない

7.寝相で知る!猫の熟睡度やリラックス気分
 7-1.丸まって寝る
 7-2.仰向けでお腹を上に向けて寝る
 7-3.腕を横向きにして寝る

8.まとめ

【掲載:2018.07.17  更新:2023.1.23】

猫の睡眠時間ってどのくらい?猫の年齢によって睡眠時間も変わるもの?

猫

まず、初めにお伝えしておきたいのは、猫の睡眠時間は「長い」ということです。
「我が家の愛猫は寝る時間が長い?」「猫がずっと寝ている、起きない」と不安に思っている飼い主さんも安心できるのではないでしょうか。でも、猫の年齢や体調によっては、睡眠時間も変わってくるもの。

それでは、猫の睡眠時間についてお話していきます。

◆猫は1日にどのくらい寝るの?

寝ている時間が多い愛猫を見ると、「寝過ぎじゃない…?」と思うかもしれません。そもそも「猫」という名前になったのも「寝る子⇒寝子」との説もあるほどです。

一般的な猫の1日に寝る時間をトータルにすると、なんと平均12~16時間くらい。1日の半分は寝る時間に費やしていることになるのです。

ただ、だからと言って「半日ずっと寝続けている」わけではありません。ちょっと寝る、起きる、動く、また寝る…という活動のなかで、「寝る」時間が半日ほどあるということになります。

◆育ち盛りの子猫は睡眠時間が長め

子猫の平均睡眠時間は18~20時間ほどとさらに長めです。1日の7~8割の時間を睡眠時間にしていることになります。

「育ち盛り」の時期の子猫は、たくさん食べる、そしてたくさん寝ることで、グングンと成長していくために長い睡眠時間が必要なのです。

◆シニア猫の睡眠時間も長い

シニア期に突入した猫も睡眠時間が長い傾向にあります。子猫の時期と同様に、1日の大半を寝て過ごすことは珍しくありません。

体の免疫や代謝など、若い猫と比較すると衰えていくので、ちょっとした動きに使うエネルギー量も増え、体力が減りがちな世代です。
そのため、シニア期に突入すると、エネルギッシュに活動することは減りますが、基本的には「元気」ですので安心しましょう。寝る時間が長くても、食欲もあれば問題はありません。

子猫、成猫、シニア猫…と年代が変わっても、基本的に「寝る」時間は人間よりもかなり長いです。「寝る動物なんだ」と思えば、猫が一日中寝ていてもそんなに慌てなくてもいいのかもしれませんね。


猫は熟睡できない動物?

寝る時間が長い猫ですが、睡眠の深さは実はかなり浅めです。寝ている猫を見ながら近づくと目を開けたり、何かの音に反応してむくっと起きたりする姿を見かける飼い主さんも多いかもしれません。

基本的に猫の眠りは「ぐっすり」というよりも、「うたた寝」という表現が近いでしょう。これは、眠りの状態が関係しています。

「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」という言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。レム睡眠は、体は眠っているものの頭が起きている状態。一方、ノンレム睡眠は、頭が眠っていて体は活動中という逆パターンです。
このレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しながら「寝る」のですが、猫の場合は「レム睡眠」の割合が大きいので、猫の眠りは浅めな状態になるのです。


そもそも猫が長く寝るワケとは?

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家庭で飼われている猫のルーツは、野生で暮らしていた時代までさかのぼることになります。猫の体の構造や動きなど多くの習性が体に残っているものですが、「寝る時間が長い」のもそのうちのひとつです。

◆獲物をとるための知力とパワーが必要

猫が野生で行く抜くためには、獲物を狩って食べる必要がありました。
ターゲットにする小動物や虫は、猫の体よりも小さいとはいえ、動きが素早い動物たちばかり。敵に気づかれないように近づく「知力」、ターゲットを瞬殺できるほどの「パワー」が必要となるでしょう。
長時間寝て体力回復をし、狩りに備えるのです。

◆ライバル猫にも勝たなければいけない

野生で暮らしていると「ライバル猫」も多いです。いつも獲物が周囲をウロウロしている状態ではなく、せっかく見つけた貴重なターゲットを他の猫に捕られることもある厳しい世界。狙った獲物を逃がしてしまうと体力が無駄に減るので、獲物が現れた瞬間の1回1回は大きなチャンスなのです。

そんな瞬間に備えて、エネルギーを溜めこんでおく必要がありました。それが寝る時間の多さに繋がっていたのです。

◆野生の習性が現在も残っている

この猫の習性は、ペットとして飼われている猫ちゃんにも残っています。
飼い主さんから食事を提供してもらえるので、「獲物を捕まえるため」という理由で一日中寝ているわけではないかもしれませんが、本能的に日中に活動するパワーを溜めこんでいます。


体調が悪いの?猫の「睡眠」で心配なもの

猫のエネルギー温存のためには重要な役割を担う“睡眠”。そんな睡眠のなかでも、体調の悪さを表わすものもあります。

◆人間の動きや音にずっと反応しない

猫の1日の眠りのうち2割ほどは「熟睡モード」なので、近づいてもスヤスヤ眠っていることもあるでしょう。

しかし、猫の眠りは基本的に「浅め」。寝ている猫の近くにそっと近づいても、その気配を察知して起きることは多いものです。
そのため、「何度近づいても目を覚まさない」となると体調が悪いのかもしれません。

同じ場所でずっと寝ている、同じ体勢から変わらないようなら、注意してみてくださいね。

◆呼吸がおかしい

健康な猫が寝るときには、「スヤスヤ…」という表現がぴったりです。特に、お腹を上に向けて寝ているときは、究極にリラックスしているときです。

しかし、呼吸が早い、息が苦しそうなど、明らかに寝苦しそうな様子が見られたら具合が悪くなっている証拠。動物病院への受診がおすすめです。

ちなみに、いびきをかいたり、寝言のようにムニャムニャしたり、ピクピクっと足を動かすことは、猫の睡眠にまつわる「あるある現象」なので心配は特に必要ないでしょう。
明らかにいつもと違った様子が見られたときには、注意してあげるようにしてくださいね。

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◆まるで不眠症…寝る時間が極端に少なめ

一般的な猫は、夜間よりも日中に多く寝るパターンが多いようです。特に飼い主さんが日中留守にすることが多いと、夜間に活動的になるケースは珍しくありません。
日中起きている猫だとしても夜には何度か起きてしまうこともあるものです。

しかし、極端に夜間に活発過ぎるのは、不眠症の可能性も考えられます。日中も夜も寝ないとなれば、猫のエネルギーは確保できません。

他にも、成猫であれば発情期が影響している可能性もあります。また老猫の場合は、活動量が増える甲状腺機能亢進症も疑われます。
子猫の場合、ずっと起きているのは遊びたい・お腹がすいたなどの欲求の場合がほとんどですが、どこか体調不良を訴えている可能性も捨てきれません。
「起きている時間が長いな」などといつもと違うようすを感じたら、獣医師に相談してみるといいでしょう。


睡眠不足になるとどうなる?

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本能的に「たくさん寝る」という習性が備わっている猫は、平均的な睡眠時間が満たされないと「睡眠不足」になります。寝る時間が減ることは、猫のストレスを増やすことに繋がります。

ストレスが溜まると、イライラして本来の穏やかさを失いがち。愛猫と良好な関係を持ちたいとスキンシップをしようとしても、毛を逆立てて反抗するようになるかもしれません。

それに、ストレスを紛らわそうと自分の体を舐め過ぎて、皮膚炎を起こす可能性もあります。睡眠が満たされないため、抵抗力が落ちて病気にかかりやすくなったり、感染症にかかってしまったりと、体調悪化に直結しています。

猫の寿命にも関わることなので、「愛猫に長生きしてもらいたい」と思えば、猫の睡眠時間を飼い主さんが適切にコントロールしてあげることも大切なのです。


睡眠不足にさせないために飼い主ができること

猫にとって大事な睡眠時間なので、快適に過ごせるように飼い主さんにできることをまとめました。

◆温度調整をする

人間でも同じことが言えますが、「寒い」「暑い」でも睡眠の質が変わります。
体を丸めて寝ているなら、「寒い」のかもしれません。また、フローリングなどの冷たいところにお腹をつけて寝たり、仰向けになって体を広げているときは、「暑い」のかもしれません。

人間と猫の体温は違っています。人間が快適と思える温度が、猫にとっては不快と感じることも。
一般的には15~22℃くらいが猫の快適温度と考えられています。猫が寝苦しくないように季節に応じて温度調整した快適な空間をキープすることが大事です。

◆居心地が良い寝床を作ってあげよう

猫がリラックスして寝ることができる「寝床」を作ってあげましょう。

★暗い空間
猫は、敵から攻撃されないような暗めの空間がお好みです。ペットの猫ちゃんは、敵に狙われることはありませんが、本能的に暗くて狭い空間を探し求めることがあります。

段ボールや箱などを用意してあげると、睡眠場所として選ぶこともあるでしょう。

★高い場所
敵に襲われない場所として本能的に好きなのが「高い場所」です。キャットタワーや家具の上など、猫の寝るスペースを確保しておくといいかもしれませんね。

★暖かな窓際
猫は窓際での日向ぼっこが得意。特に、寒い時期には、陽の当たる快適な場所を求める傾向にあります。

窓際がお気に入りのようなら、少しスペースを空けておいてあげると喜びます。

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◆寝ている猫のじゃまをしない

猫の寝姿が可愛いので「抱っこしたい」「触りたい」と思うかもしれません。しかし、できれば寝ている猫をわざと起こすようなことは避けましょう。

寝ている猫を起こすようにオモチャを見せたり、オヤツを与えようとしたりなど、睡眠を中断すると「睡眠の質」を著しく下げます。子供がいる家庭なら、「猫が寝ているときには触らないように」と教えておくのもいいですね。

◆うるさくしない

ちょっとの音で目覚めてしまう猫にとって、騒音は安眠妨害をするものです。飼い主さんが部屋を動く、テレビをつけるなど、日常的な生活音なら慣れている猫ちゃんなら問題ないかもしれませんが、極端にうるさくすると目覚める頻度が高くなって安眠できません。

部屋のドアをバタンバタンと大きな音で開け閉めする、猫の寝ている近くで子供たちが騒ぐ、大音量で音楽を聞くなど、猫にとって騒音と思えることは控えるべきでしょう。


寝相で知る!猫の熟睡度やリラックス気分

体を丸めて小さく寝る姿、お腹を上に向けて無防備に寝る姿、横に足をピンと伸ばして寝る姿…。どの寝姿も可愛らしくて、見ているだけで癒されますよね。そんなキュートな愛猫が可愛らしく寝る姿を見られるのは、飼い主さんの特権でもありますよ。

寝る姿によってある程度の熟睡度を知ることができます。また、安心して眠っているのかどうか、寝心地の良さも表わしています。

◆丸まって寝る

さきほどもお伝えしましたが、丸くなって寝るのは「寒い」のかもしれません。自分で温度調整している状態なので、快適温度に調整されているか確認してみてくださいね。

◆仰向けでお腹を上に向けて寝る

逆におへそを上に向けるように仰向けで寝る姿は、「暑い」ときによく見られます。体の熱を放出していることも考えられるので、暑くないかチェックしましょう。

また、基本的には、仰向けの無防備な寝姿は「リラックスモード」と言われています。室温を確かめてもこの寝姿のときは、「安心して熟睡している」のかもしれません。飼い主さんに絶大な信頼を寄せている証拠なので、嬉しくなりますね。

◆腕を横向きにして寝る

暑さや寒さをあまり感じていなく、温度に関しては「快適」と感じている寝相です。リラックスして寝ているときに見られます。

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そこで、今回は変わった寝相の猫ちゃんの紹介と寝相から分かるその意味、添い寝についてなど、猫の寝相の心理に迫ってみたいと思います。

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まとめ

年齢によって若干の時間の差はありますが、猫の睡眠時間はかなり長めということが分かりました。

基本的には浅い眠りですが、睡眠の質が良ければ、猫ちゃんは健康的にイキイキと生活ができ長生きできるでしょう。
しかし、睡眠の質が悪ければ体調を悪くしてしまうことも。「猫が起きているときにはたくさん触れ合う」「眠っているときには起こさないように」という飼い主さんの姿勢こそ、猫の睡眠の質を高める方法と言えるでしょう。

「眠ってばかりいて…!」と起こさずに、優しい気持ちで見守ってくださいね。



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中岡 早苗

中岡 早苗

可愛い猫ちゃん達に囲まれながら、猫の知識や暮らしを日々学んでいます。 学んだ情報はどんどんお伝えしていきます。楽しいネコライフをおくりましょう。


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