スタジオジブリの作品に出てくる猫キャラについて知りたい!

2021.09.15

スタジオジブリの作品に出てくる猫キャラについて知りたい!

日本が世界に誇るアニメ制作会社といえば、迷わず「スタジオジブリ」と答える方は多いことでしょう。 作画や動画の美しさはもちろん、登場人物のキャラクター性や心理描写などが繊細に描かれ、見る人すべてをその世界観へと優しく誘ってくれるような作品がとても魅力的ですよね。 そしてジブリ作品で欠かせない登場人物といえば、やはり動物のキャラクターではないでしょうか。 中でも猫が登場する作品はとても多く、キーパーソンとして描かれているときには心奪われてしまう方も多いことでしょう。 今回はそんなジブリの猫キャラについて、スポットを当ててみました!

ジブリ作品には意外と猫キャラがいっぱい!

猫の置物

ジブリの映画にはたくさんの動物キャラクターたちが出てきますが、中でも猫キャラクターがたくさん出てくると感じている方も多くいらっしゃることでしょう。

ジブリが誇る宮崎駿監督が猫好きなのか、猫キャラを多く作品に出す根拠は語られておらず不明ではありますが、生き物への尊敬の気持ちがなければ、あのような作品は生み出せませんよね。

宮崎駿監督は犬派だと言われていることもあり、過去には「猫は何も分かってないくせに、分かったような顔をするから嫌いだ」といった発言をしたことがあるそうです。

しかしこの言葉の裏を返せば、猫はそれぐらい心の読めない生き物で、物語に登場させれば彩りを添えるキーパーソンとしての役目を果たしてくれると思ったのではないでしょうか。

猫だけでなく動物キャラの個性が生きるのも、ジブリ映画の魅力となりますので、まずはどんな猫キャラが出てきているのかを、ご紹介させていただきます!


ジジ(魔女の宅急便)

ジブリ映画に登場する猫キャラといえば、真っ先に「魔女の宅急便」に登場する、黒猫の「ジジ」を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。

「魔女の宅急便」は、主人公である魔女の少女キキの成長物語として描かれたこちらの作品ですが、ジジが物語のキーパーソンとして描かれていることは明らかですよね。

魔女の家で生まれた女の子は、同じ時期に産まれた黒猫を相棒として育てるといった仕来りがあり、キキとジジは同い年(13歳)ではありますが、精神年齢がジジの方が高いことが会話の節々からうかがえます。

ジジはキキの魔法で喋れるといった、いわばイマジナリーフレンドのようなポジションでもあり、キキが大人になるにつれて会話ができなくなってしまうシーンは、なんとも切なく胸の奥がギュッとしますよね。

ジジのガールフレンドである「リリー」も登場しますし、猫好きとしては押さえておきたいジブリを代表する猫キャラと言えるでしょう。


ネコバス(となりのトトロ)

子供たちに大人気のジブリ作品とも言える「となりのトトロ」

舞台は昭和30年前半、2人の姉妹(さつきとメイ)が主人公のファンタジー物語ですが、見た目が猫そのものである「ネコバス」が登場し、その見た目の可愛らしさからも多様のグッズ化がされており、とても人気のある猫キャラですよね。

子供にしか見えないという設定で描かれていながらも、走り去るネコバスの姿に反応した犬が吠えつき、送電線に留まっていた鳥たちが、ネコバスの接近によって飛び立つ描写はさすがの一言です。

バスといった無機質な乗り物が猫として描写されることにより、温かみのある作品となっているので、子供はもちろん大人まで楽しめる物語と言えるでしょう。

実際のバスと同じように行先表示窓があり、状況に応じて行き先が変化していくところも作品の見どころでもありますよね。

また、オス猫という設定があることから、ラストでネコバスの鼻にさつきが抱きつくシーンでは、心なしか照れているような描写が見られます。


バロン(猫の恩返し)

スタジオジブリで唯一の猫映画と言えるのが「猫の恩返し」ではないでしょうか。

車に轢かれそうな黒猫を助けたことをきっかけに、主人公の女子高生ハルが猫の国の猫王と猫一行から目録やお礼の品を貰います。

その後、猫の国のルーン王子の妃として迎えられそうになって困っていると、一躍買ってくれるために登場するのが猫男爵である「バロン」です。

バロンが登場した前後にも様々な猫が登場したり、主人公まで猫になってしまったりするので、猫好きにはたまらない作品と言えるでしょう。

この作品は「耳をすませば」の主人公が書いた物語といった、スピンオフ作品として位置づけられているので、バロンは耳をすませばにも登場しています。

バロンはどこをとっても紳士的で男前なので、女性ファンが多くいらっしゃることにも納得です。


ムーン(耳をすませば)

ジブリ映画の中でも甘酸っぱい青春恋愛ストーリーとして定評があるのが「耳をすませば」ではないでしょうか。

読書が大好きな主人公の月島雫は、図書館の貸出カードに何度も連ねられた天沢聖司の名前に思いを馳せつつ、物語は進んでいきます。

いつものように雫が図書館に向かうために電車に乗っていると、車内で1匹の猫に出会い、目的の駅でその猫も降りたため、雫は猫の後を追うことに。

猫が行きついた場所は地球屋という雰囲気のあるお店でしたが、そこの主人の孫が聖司であり、地球屋をよく出入りしていた猫は聖司に「ムーン」と名付けられ可愛がられていました。

猫の恩返しにも登場するムーンですが、猫の恩返しでは「ムタ」という名前で呼ばれており、バロンの仲間として紹介されています。

どちらの作品でも主人公を導くといった、重要な役割を担っているので、どこかふてぶてしさのある容姿とのギャップがうまく相まって、作品に味を出してくれている猫キャラとなっているようです。


ニーヤ(借りぐらしのアリエッティ)

人間には見られてはいけないという掟のもと、人間の古い屋敷の床下で暮らす小人の家族の物語となる「借りぐらしのアリエッティ」

人間の生活用品を借りながら密かに暮らしているのですが、この屋敷には「ニーヤ」と呼ばれる猫が飼われています。

このニーヤは以前スタジオジブリで飼われていた「牛子(ウシコ)」という猫がモデルになっているようで、作中のニーヤの細かい描写は、よく猫を観察しながら描かれていることが伝わってくることでしょう。

スタジオジブリで飼われていた牛子は、耳をすませばのムーン、猫の恩返しのムタのモデルとも言われているので、猫が身近な存在であったからこそ、ジブリ作品に自然な形の猫キャラとして登場しているのかもしれません。


ジブリに出てくる猫以外の動物キャラクター

ジブリ映画の中には、猫以外の動物キャラもたくさん登場しています。

架空の動物が多く登場するジブリ作品ではありますが、描写力と丁寧な動画力により、アニメとは思えないほど動きがスムーズなのも、ジブリ映画の魅力といえますよね。

作中に出てくる動物キャラにも再度注目し、この機会にスタジオジブリの作品を見返してみてはいかがでしょうか。

◆ジェフ(魔女の宅急便)

ジジに似たぬいぐるみを届けられることを頼まれたキキですが、訳あってジジがぬいぐるみの代わりとして犬の居る家に届けられます。

その家で飼われていた犬が「ジェフ」と呼ばれるセント・バーナードで、当時のジブリ映画では珍しい犬のキャラクターとして注目を集めました。

◆山犬(もののけ姫)

山犬に育てられたもののけ姫であるサンは、壮絶な生い立ちから人間を憎むようになります。

サンの育ての親となる「モロの君」が語る言葉一つ一つには重みがあり、スタジオジブリの作品の中でも特にメッセージ性の強い物語と言えるでしょう。

ニホンオオカミがモデルとなっていますが、山犬一家は物語のキーパーソンとなっているので、その存在感と美しさに心奪われる方も多いことでしょう。

◆ヒン(ハウルの動く城)

ハウルたちの前に魔女サリマンの使い魔として現れた犬「ヒン」は、調査目的でハウルたちのもとを訪れたものの、ハウルやソフィーにすっかり懐いてしまい、そのままハウルの城に居座ってしまうことに。

魔女の手下でありながら、間の抜けた見た目のギャップや、自分に正直に生きる姿勢が観る者を魅了し、強く印象付けられた方も多いのではないでしょうか。

◆トト(猫の恩返し)

バロンの仲間であるカラスの「トト」は、普段はガーゴイル(彫刻)として存在していますが、バロンの事務所が動き出すと、知性を持つといった特徴を持っています。

普段は猫のムタとケンカばかりして言い争いが絶えませんが、困難に直面したときはしっかりと力を合わせて協力するので、仲間想いのカラスであると言えるでしょう。

◆テト(風の谷のナウシカ)

警戒心が強く人に懐かないキツネリスの「テト」ですが、ナウシカには心を許し、行動を共にしました。

天空の城ラピュタでも、ロボット兵の上で戯れている姿が描かれており、その可愛さから、ジブリファンの多くに愛されている動物キャラといっても過言ではありません。

◆ヤックル(もののけ姫)

アシタカと常に行動を共にする「ヤックル」は、多少臆病なところがありながらもアシタカを慕い、後にサンや山犬の子たちと親しくなるといった、心優しい動物キャラとなります。

架空の動物であるとされていますが、アカシシと呼ばれるオオカモシカがモデルとなっているようです。

このヤックルはもののけ姫だけに登場する動物キャラかと思いきや、宮崎駿監督の絵物語である「シュナの旅」が、ヤックルのデビュー作として知られています。

◆トトロ(となりのトトロ)

ジブリの代表的なキャラクターとして最も有名なのは、やはり「トトロ」なのかもしれません。

トトロは森の主であり、精霊などではなく動物として描かれていますので、ふわふわとした毛並みは、観る者すべてを癒してくれるような存在感があります。

初期設定ではトトロという名前ではなく、ミミンズクという名前だったことからも、トトロのモデルはフクロウ科のミミズクと言われているようです。

◆ススワタリ(となりのトトロ・千と千尋の神隠し)

となりのトトロには、トトロやネコバス以外にも、人気の高いキャラクターが登場しますよね。

「ススワタリ」と呼ばれるイガ栗のような生き物は、別名「まっくろくろすけ」とも呼ばれ、千と千尋の神隠しにも登場しています。

その見た目の可愛さはと臆病な性格が相まって、虜になってしまった方も多いのではないでしょうか。


まとめ

猫型の雲

ジブリ作品に欠かせないといっても過言ではない、動物のキャラクターたち。

中でも猫キャラといった猫のキャラクターが多く登場し、作品のキーパーソンとして使われていることがとても多いですよね。

それぐらいスタジオジブリにとって、猫や動物はなくてはならない存在であると思いますし、その描写力からして生き物すべてに尊敬の念が込められていることが伝わってきます。

これからジブリ作品を鑑賞する予定のある方は、物語の脇を固める動物キャラに再注目し、繊細なアニメーションの世界を是非楽しんでみてはいかがでしょうか。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


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