1.子猫を拾ったけど、どうすればいい?
1.動物病院に連れていく
2.子猫に与える食べ物は?
2-1.人間の食べ物は絶対NG
2-2.牛乳も与えないように
2-3.コンビニやスーパーにあるフードで対応
3.子猫への食べ物の与え方
3-1.月齢に合ったものを用意する
3-2.子猫が食べられるように工夫をする
4.子猫が人間の食べ物を欲しがる場合
4-1.子猫は生後6ヶ月までで食性が決まる
4-2.市販のおやつで楽しむ
5.まとめ
子猫を拾ったけど、どうすればいい?
偶然が重なり、自分の目の前に子猫が現れたとしたら、その可愛さに足を止めてしまう方も多いのではないでしょうか。
側に母猫が居ない場合や、母猫が迎えに来る様子がない場合は、そのまま子猫を置き去りにしてしまえば、命に関わることもあり大変危険です。
もしご自身のご家庭で猫を飼育する環境が整っており、拾って育てる決意をしたのなら、まずは子猫を拾った責任として、何をしてあげれば良いのでしょうか。
◆動物病院に連れていく
子猫を拾ったら、まずは動物病院に連れていくようにしましょう。
可能であればその足で、動物病院に向かうことが望ましいです。
産まれたばかりの子猫であっても、ウイルスや寄生虫などに感染していることや、病気を患っている可能性も否めません。
もしご家庭に先住猫が居るのであれば、愛猫にも感染の危険性が及んでしまうので、子猫を自宅に迎え入れる際には必ず、動物病院を受診することを心掛けてください。
そのような健康チェックができる以外にも、子猫が出生してどれぐらいなのか(週齢・月齢)、性別は判断できるのか、どのような食べ物を与えるべきかなどのアドバイスもしてもらえます。
そして子猫に必要な哺乳瓶などの販売も行っていますので、ペットショップや量販店に足を運ばなくても、子猫の生活に必要なものを同時に揃えることができますよ。
子猫に与える食べ物は?
動物病院では子猫の目の開き具合や、歯の生え具合によって、生後何日ぐらいかを判断しますので、その時期に最適である食べ物を食べさせてあげなくてはいけません。
子猫が順調に成長していくためにも、飼い主さんはどのような食べ物を与えていくべきなのでしょうか。
◆人間の食べ物は絶対NG
子猫を拾ってから、何を与えるべきか分からなかったとしても、人間の食べ物は絶対に与えないようにしてください。
子猫は成長期ということもあり、体の機能が正常でない上に、臓器なども不完全な状態となります。
人間の食べ物を与えて消化不良を起こし、必要な栄養を摂取することができなければ、猫ちゃんはどんどん弱ってしまい成長ができずに命を落としてしまうことも。
また、私たちが普段口にする食材には、美味しいと感じるために、調味料がふんだんに使用されていることも多いですよね。
そのような食べ物は、猫にとっては塩分過多となりますので、子猫には必ず子猫が食べるべき食べ物を与えるようにしましょう。
◆牛乳も与えないように
人間の赤ちゃんがミルクを飲むように、子猫にもミルクを与えるべきだと思っている方は多いことかと思います。
ミルクは子猫の成長に必要な栄養が豊富なので与えるべきではありますが、牛乳を与えるのは止めておきましょう。
牛乳もミルクであることに間違いはありませんが、私たちが普段飲む牛乳には乳糖が多く含まれており、猫はこの乳糖を分解する酵素を持っていないので、下痢を起こすと言われています。
どれだけ与えても猫に必要な栄養は摂取できませんので、必ず子猫用のミルクを購入して、与えるようにしてください。
子猫用のミルクは、母猫の母乳のように免疫抗体が含まれてはいませんが、その分高脂肪・高たんぱくで、乳糖もしっかりと調整されているので安心です。
◆コンビニやスーパーにあるフードで対応
子猫を拾った時間が深夜などの遅い時間で、動物病院やペット用品を取り扱っているお店が閉まっている場合には、コンビニやスーパーなどで売られているフードで対応しましょう。
お店によっては子猫用ミルクを置いていることもあるので、子猫のために諦めずに探してあげてください。
最近では深夜も営業している量販店などもありますので、家の近くにそのようなお店があるのであれば、そのようなお店も視野に入れておくと安心ですよ。
子猫への食べ物の与え方
子猫が食べる物の準備ができたのなら、お腹を空かしている子猫に実際に与えなくてはいけません。
子猫の週齢や月齢に合った食べ物の与え方をしないと、子猫は上手に栄養を摂取できないこともあるので注意が必要です。
どのようにして子猫に食べ物を与えれば、すくすくと成長してくれるのでしょうか。
◆月齢に合ったものを用意する
子猫の成長期は大きく分けて「授乳期」「離乳期」「普通食期」の、3つの時期に分けることができます。
この成長期に合った食べ物や正しい与え方をしないと、子猫の成長に大きく左右してきますので、必ず子猫の週齢や月齢に合った食事を用意するようにしましょう。
生後4週間ぐらいまでの授乳期には、栄養豊富な子猫用ミルクを与え、生後4週間以降の離乳期には、ミルクからウェットフードなど猫用フード(離乳食)と水の食事へ徐々にシフトしていきます。
そして生後4週間を過ぎたころには、乳歯が生え始めてくる頃ですので、生え揃った生後8週間ぐらいからは普通食期に入り、活動も活発になることから、子猫用の総合栄養食を与えるようにしましょう。
◆子猫が食べられるように工夫をする
子猫は飼い主さんの手助け無しではごはんを食べることができないので、生後間もない期間はとくに、子猫がお腹いっぱい食べられるような工夫が必要です。
授乳期には人肌に温めたミルク(35度程度)を哺乳瓶やスポイトに入れ、1日の中で数時間おきに、少量ずつ子猫のペースに合わせて飲ませなくてはいけません。
その際に誤嚥して気管にミルクが入らないような工夫も必要ですし、子猫のペースに合わせた生活となるので、子猫に付きっきりの生活となることでしょう。
離乳期には徐々にミルクを与える回数を減らし、離乳食と水の食事内容にシフトしていきます。
そして普通食期にはドライフードも食べられるようになっていますので、始めはお湯でふやかすなどをして、少しずつ離乳食から普通食へと移行していきます。
成長期の区切りを迎えたからといって、いきなり全量のフードを切り替えるのではなく、徐々にシフトさせていくことがポイントです。
子猫が人間の食べ物を欲しがる場合
子猫が普通食に慣れてきた頃には、色々な物に興味を示すようになってきます。
飼い主さんが食べている物にも興味津々といった表情で見つめ、隙があれば食べてみようと狙っているかもしれません。
子猫が人間の食べ物を欲しがるようになった場合、飼い主さんはどのようにして子猫に猫らしい食事を覚えてもらうべきなのでしょうか。
◆子猫は生後6ヶ月までで食性が決まる
子猫は離乳期に食べていた食事の内容によって、成猫になってから食べる餌の許容範囲が決まると言われています。
大切な成長期である子猫時代に、子猫が食べるべきではない人間の食べ物や、嗜好性の高いウェットフードばかりを与えてしまえば、その味や食感に慣れ、ドライフードを餌と認識してくれないことも。
なので生後6ヶ月ぐらいまでは、成長期特有の食事内容をしっかりと守り、健康な体づくりの手助けをしてあげてください。
子猫用のフードを切らしたからといって、家にあるもの(人間の食べ物)で代用するのはご法度です。
猫が猫らしい食事をするために大切なことですので、しっかりと覚えておきましょう。
◆市販のおやつで楽しむ
子猫がしっかりと成長し、生後6ヶ月以降を過ぎた頃から徐々に、成猫用のフードへ切り替えを始めていくようにしてください。
この頃には1日の食事回数も2、3回程度に減らしていくので、ごはんの間隔が伸びたことにより、さらに人間の食べ物を欲しがるようになってきます。
催促してくるのは健康な証拠でもありますが、根負けして人間の食べ物を与えてしまえば、常習化し飼い主さんの顔を見るなり欲しがることが多くなります。
「今回だけ」「少量なら大丈夫」といった甘い考えで与えてしまえば、その都度貰えると勘違いさせてしまいますし、その食べ物がきっかけで体に負担をかけてしまうかもしれません。
結果的に良いことはありませんので、猫には猫が食べるべき食べ物を与え、満足してもらうべきなのではないでしょうか。
このようなときのために、嗜好性の高い猫用のおやつが市販で販売されていますので、常備しておき有効に活用してみるのもおすすめです。
ですがその市販のおやつも与えすぎてしまえば、そればかり欲しがるようになってしまうので、1日の摂取量を守り、与えすぎに注意するようにしましょう。
まとめ
子猫を拾うといった経験は、誰しもができる体験ではないので、その分飼い主さんには重大な責任がのしかかってきます。
育てるのが大変な分、この可愛らしい時期に子猫がもたらしてくれる癒しは、この上ない貴重な時間でもありますよね。
子猫は生きるために一生懸命食べ物を欲しがるので、母猫になったつもりで、成長期に合ったごはんを食べさせてあげてください。
そしてある程度色々な食べ物を食べられるようになったとしても、猫のために人間の食べ物は絶対に与えないようにしましょう。
猫が猫らしく生きられるために、子猫が食べるべき食べ物を理解して、健康に育つ手助けをしてあげてくださいね。
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