1.猫にマッサージは効果あり?
1-1.スキンシップに
1-2.ブラッシングを兼ねて
1-3.便秘解消
2.猫のマッサージ方法
2-1.猫の気持いいサインが出やすい部位
3.猫がマッサージを嫌がる場合
3-1.触れられ慣れていない子は嫌がることも
3-2.無理強いはしない
3-3.段階を踏んで練習をしていく
4.まとめ
猫にマッサージは効果あり?

猫はとても体が柔らかく、疲れとは無縁な気がしますが、猫も人間と同じように筋肉が凝り固まることがあるようです。
そして人間と同じくツボもありますので、マッサージは猫に効果があると言えるでしょう。
マッサージをすることによって、猫はどのような効果を得られるのでしょうか。
◆スキンシップに
猫の体はとても華奢ですので、私たちと同じように、ツボをしっかり押すといったマッサージを、猫に対して行うことに抵抗を感じる方もいらっしゃることでしょう。
そして猫自身もむやみやたらに体を触られることを嫌がる子は多いので、嫌がらない程度にマッサージをしてあげたいものですよね。
まずは猫のマッサージ初心者の方であれば、ツボや凝った箇所などは意識せず、スキンシップを図る目的で猫ちゃんに触れてみることから始めましょう。
猫のマッサージは触れることによって成立しますので、絆が深まれば深まるほど、体を触られることに抵抗を感じなくなる子は多く居ます。
回数を増やしていくことによって、愛猫とのスキンシップが自然と増えていきますので、距離がぐっと縮まるはずですよ。
◆ブラッシングを兼ねて
スキンシップの回数を重ねて、猫ちゃんがマッサージに抵抗がなくなってきたのであれば、ブラシを使用した全身マッサージも効果的です。
ブラシの毛材部分を利用し、毛並みに沿って皮膚を刺激することによって、指圧をしているような効果が得られるので、血流が自然と良くなっていくことでしょう。
凝りの原因は筋肉の血行障害によって起きますので、血流を改善する目的のマッサージは猫ちゃんにとっても喜ばしいことですよね。
とくに猫は飲水量や運動量が少なく、血流が停滞しやすい体質の動物ですので、積極的にマッサージを行ってあげるようにしましょう。
ほかにも猫に使用できる猫用ローラーなども販売されていますので、そのようなアイテムを利用したマッサージもおすすめですよ。
◆便秘解消
猫へのマッサージは、猫が信頼している飼い主さんの手によって行うことが理想とされており、温かい手のひらで触れられるだけでも、リラックスしてくれる猫ちゃんは多いはずです。
温かい手で触れられると気持ちが良い上に、皮膚がじんわりと温まっていきますので、便秘気味の猫ちゃんにも効果を発揮します。
はじめは猫が喜ぶような部位を優しく撫で、徐々に慣れてきたら猫の脇腹を両側から触り、優しく前後に動かしながら、腸を刺激するように揉んでいきましょう。
強い力で揉んでしまうと嫌がってしまう子は多いので、優しく揉むことがポイントです。
また、猫の背骨には「百会(ひゃくえ)」と呼ばれるツボがあり、整腸作用や免役向上などの効果が期待できると言われています。
腰の横幅が一番広い箇所に背骨が交差する部分にこのツボはありますので、優しく人差し指で刺激し、便通を促すお手伝いをしてあげてくださいね。
猫のマッサージ方法

猫の体にはたくさんのツボがありますが、そのツボを一つ一つ指圧していくようなマッサージよりも、全体を優しく撫でてもらうようなマッサージのやり方を、喜んでくれる猫ちゃんは多いように感じます。
大切なのは愛猫がマッサージをすることによってリラックスをし、心の底から気持ち良いと思ってくれているかどうかが重要なのです。
猫がどこを触られて喜ぶのかが分からない場合は、全体的に優しく撫でていき、喜んだ反応を見せてくれる部位があった場合は、そのサインを見逃さないようにすることです。
そのサインが出た部位を中心に、日頃から集中的にマッサージすることによって、猫ちゃんの血流が良くなり、筋肉の凝りが少しずつ取れていくことでしょう。
◆猫の気持いいサインが出やすい部位
一般的に猫が気持ちいいといったサインを出しやすい部位と言えるのが、首やあご、額などの頭頂部、肩から背中にかけてのラインなどが挙げられます。
ほかにも肉球やしっぽの付け根なども、神経が集中しているのでツボが多いとされていますが、その部位を触れられるだけで怒る子も居ますので、すべての猫ちゃんが好きな箇所ではないので注意が必要です。
また、オス猫は目と目の間から頭頂部にかけての額や、耳の後ろ側に喜ぶツボがあり、メス猫はしっぽの付け根が喜ぶツボとして知られています。
このツボを参考にしつつ、愛猫の喜ぶ箇所を探しながら、マッサージをする方法が望ましいと言えるのではないでしょうか。
猫がマッサージを嫌がる場合
猫ちゃんの喜ぶツボは個体差がもちろんありますが、飼い主さんとしては愛猫にマッサージをしてストレスを発散させ、気持ちよくなってもらいたいと願っていることでしょう。
しかし、猫の中にはむやみやたらに触れられるのを嫌う子は居ますし、執拗に触られることを疎ましく思う子ももちろん居ることでしょう。
少しでもマッサージに対して嫌悪感を見せる子に対して、飼い主さんはどのようなことを心掛けるべきなのでしょうか?
◆触れられ慣れていない子は嫌がることも
猫ちゃんの中には、育ってきた環境によって人に触れられること自体に慣れていない子も居ます。
元々の性格で触られることが苦手な子も居ますが、中には人間に虐待をされた経験を持つ子などは、なかなか人間に対しての警戒心を解けないでいる子が居ても不思議ではありませんよね。
そんな思いを過去にしてきた子に対して、マッサージは気持ち良いものだと教えてあげたいと思っても、理解してもらうまでには相当の時間を要するはずです。
なぜ触られることに慣れていないかをしっかりと考え、その気持ちをしっかりと汲み取ってあげることこそが大切ですよね。
そのような子の場合には、飼い主さんから歩み寄るのではなく、時間をかけて猫ちゃんが歩み寄ってきてくれるのを待つ方が、信頼関係が築かれやすいので、触れられることにまずは慣れてもらえるように心掛けていきましょう。
◆無理強いはしない
少しでもマッサージに対して嫌がる傾向を猫ちゃんが見せるようであれば、無理強いはせずに、触れること自体を止めておいた方が得策です。
マッサージは飼い主さんの気分でするものではなく、あくまでも猫ちゃんの意思を尊重して行うものですよね。
無理にマッサージをしてしまえば、飼い主さんへの信頼関係も崩れてしまいますし、触れられることに対してまで抵抗してしまうようになるのでおすすめできません。
猫ちゃんが興奮しているときや、機嫌が悪そうなときはもちろん、愛猫の気分をしっかりと感じ取って、マッサージのタイミングを見計るようにしましょう。
そして猫ちゃんが飼い主さんに擦り寄ってきたり、甘えたりしてきたときはチャンスですので、優しく撫でるようにしてマッサージをしてあげてみてはいかがでしょうか。
◆段階を踏んで練習をしていく
猫はしつこくされるのを嫌いますので、一度でもマッサージを受け入れてくれたからといって、毎日行うことや最初から強めの力でマッサージをするのは止めておきましょう。
猫にもその時々に気分がありますし、最初はよくても途中から嫌な気分になってしまうこともあるでしょう。
猫の気持ちをその都度汲み取ってあげられるのであれば良いですが、現実問題そのようなことをするのは、難しいと感じる飼い主さんの方が多いのではないでしょうか。
愛猫のためを思ってのマッサージとなりますので、はじめから色々と揉みほぐすのではなく、段階を踏んで少しずつ練習をする気持ちで、スキンシップ的にマッサージを行ってあげてください。
無理矢理するマッサージは逆にストレスを与えることに繋がり、余計に筋肉を凝り固めてしまうことになってしまうので注意が必要です。
まとめ

今回は猫のマッサージについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
一日の大半を眠って過ごしている猫を見ていると、体が凝り固まって、疲労が溜まっているのではと心配になってしまいますよね。
猫は私たち人間のように「肩が凝っている」、「マッサージしてほしい」などと要求してくることはありませんが、撫でられると至福の表情を浮かべる猫ちゃんが多いように、マッサージをして喜んでくれる子はきっと多いはずです。
各ツボを押すといった難しいマッサージではなく、全体的に撫でて体を温めてあげるといった簡単なマッサージで構いませんので、猫ちゃんの機嫌の良いときにマッサージをしてみるようにしましょう。
信頼している飼い主さんに触ってもらえることは喜ばしいことですし、普段のスキンシップとしても効果的ですのでおすすめです。
そしてマッサージを嫌がる猫ちゃんには無理強いはせず、猫ちゃんのペースに合わせてマッサージをするように心掛け、さらに絆を深めていけるように距離を縮めていってくださいね!
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