猫のおやつについて詳細解説!適切な頻度や量は?効果的な与え方と注意点

2022.12.13

猫のおやつについて詳細解説!適切な頻度や量は?効果的な与え方と注意点

愛猫に、どのくらいの頻度で、どのくらいの量のおやつをあげていますか?猫ちゃんがおやつを夢中で食べる姿や、ねだる表情はとても可愛いものです。ついつい、ねだられるまま、おやつをあげてしまう飼い主さんも少なくないでしょう。今回は、そもそも猫におやつが必要なのか、どのくらいの頻度と量が適切なのか、猫のおやつについて詳細に解説します。効果的におやつを与えて、愛猫との生活の質を高めましょう。

【目次】
1.猫におやつって必要?
 1-1.コミュニケーションのツール
 1-2.しつけやお手入れなどのご褒美
 1-3.水分補給
 1-4.薬を飲ませるとき
 1-5.プレゼントとして
2.猫のおやつの種類
 2-1.ドライタイプ
 2-2.ウェットタイプ
 2-3.フリーズドライ
 2-4.ジャーキータイプ
 2-5.デンタルケア
 2-6.スナックタイプ
3.猫におやつを与える頻度
 3-1.おやつは毎日与えても大丈夫?
 3-2.与える頻度は?
 3-3.食間または食後に
4.猫におやつを与える時の注意点
 4-1.与えすぎない
 4-2.療法食などを食べている場合
 4-3.子猫の場合
 4-4.猫用のものを与える
5.手作りおやつ
 5-1.ささみジャーキー
 5-2.手作りおやつ
6.まとめ

【掲載:2021.07.03  更新:2022.12.13】

猫におやつって必要?

おやつを食べる子猫

そもそも、猫におやつは必要なのでしょうか?
猫に必要な栄養をバランスよく取るためには、「総合栄養食」を主食として与えることが大切です。総合栄養食は、これと新鮮な水を与えるだけで、必要な栄養を取ることができるキャットフードです。
つまり、栄養面から考えると、おやつは猫にとって必ずしも必要なものではありません。しかし、猫におやつをあげることにはメリットもあります。

◆コミュニケーションのツール

まず挙げられるメリットは、愛猫とのコミュニケーションのツールとして使うことができるということです。
犬のように散歩をしない猫にとっての楽しみは、食べることと言ってもいいでしょう。そのため、ご飯とは別におやつをもらえると、猫も幸福感を得られます。おいしいおやつをくれる飼い主さんのことを、大好きになってくれるでしょう。
保護したばかりで警戒心の強い子とのコミュニケーションを取るためにも、おやつは効果的です。

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◆しつけやお手入れなどのご褒美

爪切りや歯磨きなど猫が嫌がるお手入れの時、病院やお留守番のあと、トイレがきちんとできたときなどのご褒美として与えることで、猫にとってお手入れやお留守番が「いいこと」と結びついて、だんだんと嫌がらずにできるようになっていきます。

◆水分補給

ペースト状やスープタイプのものは水分が多いので、あまり水を飲まない子の水分補給として活用できます。
水分を取ることで尿量が増え、尿が薄くなるので、下部尿路の健康維持につながります。

◆薬を飲ませるとき

薬をうまく与えられない場合に、投薬補助トリーツを用いると、楽に飲み込んでくれる場合もあります。

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◆プレゼントとして

誕生日などの記念日やクリスマスなどのイベントの時にあげると、飼い主さんも猫ちゃんも特別感を味わえます。


猫のおやつの種類

ペットショップに行くと、様々な種類のおやつがたくさん並んでいて、どれを選んでよいか迷うことも多いです。
形状や味付けのほか、カロリーの低いものや毛玉ケアのできるものなど健康に配慮したタイプ、歯が弱い子にも食べやすいタイプなど、様々なタイプがあります。
ここでは、猫のおやつの種類ごとに、特徴などをご紹介します。

◆ドライタイプ

銀のスプーン 三ツ星グルメ おやつ お魚味クッキーサンド

ドライフードのような粒形状のものや、クッキーのようなものなどがあります。何らかの効果をプラスした機能性食品であることも多いです。
手から一つずつ与えられるので、与える量を調整しやすく、猫も満足感を得やすいため、与えすぎを防ぐことができます。
また、歯につきにくい、保存がしやすいなどのメリットもあります。

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◆ウェットタイプ

チャオ ちゅ~る とりささみほたて味

ウェットタイプには、ペースト状のものやスープ状のものなど、様々なタイプがあります。水分が多いため水分補給にもなり、下部尿路の健康維持にも適しています。
また、子猫やシニア猫など歯が弱い子にもおすすめです。
お皿に出さずに、そのまま手から与えられるタイプもあり、コミュニケーションのツールとして使うこともできます。
ドライタイプより嗜好性が高く、味のバリエーションも豊富で、ほとんどの猫ちゃんが喜んで食べるでしょう。
水分が多いため保存料が多いように思われがちですが、密封されているため、保存料を使用していないことがほとんどです。気になる場合は、原材料表示を確認しましょう。
デメリットとしては、歯垢がつきやすいこと、一度開封したら保存がきかないことが挙げられます。

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◆フリーズドライ

フリーズドライのササミ

フリーズドライとは、凍結させた食品を真空状態に置いて、水分を昇華させて乾燥させたものです。食品の香りや栄養素が残りやすいのが特徴です。
素材本来の風味や食感、柔らかさが損なわれていないので、おいしく食べることができます。
また、保存料や着色料などの添加物もほとんど使われておらず、安心して与えることができます。
肉の旨味を感じやすく、猫が喜んで食べるため、与え過ぎに気をつけましょう。小さくちぎって与えるのがおすすめです。

◆ジャーキータイプ

ねこ姫 厳選素材 ジューシースティック

犬のおやつとして定番のジャーキーですが、猫用のジャーキーもあります。
ジャーキーは、牛肉や鶏肉を乾燥させたもので、塩分控えめで、添加物が含まれていないものがほとんどです。
歯ごたえがあり、肉食動物である猫の本来の食性にもあっているので、猫には嬉しいおやつと言えます。開封後も密封しておけば保存がきく点も、メリットと言えるでしょう。
乾燥させた肉のため大変硬いので、食べやすいように小さくちぎって与えましょう。丸ごと与えると、そのまま丸呑みして喉に詰まらせたり、胃腸の弱い子は消化不良を起こしたりする危険性があります。
人間用のビーフジャーキーは、塩分や香辛料がたくさん含まれているので、決して猫に与えないでください。

◆デンタルケア

グリニーズ 猫用

歯みがき効果を期待できるおやつもあります。
長く噛むことのできるガムタイプや、スナックタイプ、煮干しなどを加工したものなど、様々です。
基本は歯磨きをすることですが、それが難しい子には、デンタルケアのできるおやつを与えるのも一つの方法です。

◆スナックタイプ

 焼ミックス ちゅ~る和え まぐろ味とかに味 10g×3袋

ぷにぷにした食感が楽しいソフトタイプのおやつや、ジャーキーを薄切りにし、ふわふわに仕上げたものなど、形状は様々です。
少量ずつ与えやすいものが多いため、ちょっとしたご褒美におすすめです。

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猫におやつを与える頻度

おやつを与える頻度やタイミングについて、ご紹介します。

◆おやつは毎日与えても大丈夫?

猫におやつを与える場合は、2~3日に1回がよいとされています。

◆与える頻度は?

適切な量(カロリー)を守れば、頻度に制限はありませんが、1日2~3回程度がよいでしょう。
頻繁にあげていると、小腹が満たされて肝心のゴハンを食べなくなる可能性があるので、注意してください。
与えすぎを防ぐために、1日分の量をあらかじめ取り分けておき、その中から適宜与えるとよいでしょう。

◆食間または食後に

食前にあげると、満腹感からゴハンを食べなくなってしまいます。
食事と食事の間(食間)または食後に与えるようにしましょう。食事の直後は、胃腸に負担がかかることもあるので、少し時間をおいてからにするとよいでしょう。
おすすめのタイミングは、お手入れやお留守番の後など、猫ちゃんが頑張ったときです。

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猫におやつを与える時の注意点

◆与えすぎない

必要な栄養は、総合栄養食から摂取するものです。
おやつを与えすぎると、カロリーの過剰摂取から肥満につながったり、おやつばかりを欲しがってゴハンを食べず、栄養バランスが崩れて健康に悪影響が出たりと、猫のためにはよくありません。
おやつのパッケージに記載されている量と回数を守ったうえで、1日に必要なカロリーの10~20%を上限としましょう。与えたおやつのカロリー分のゴハン(総合栄養食)を減らして、必要以上のカロリーを摂取しないように調整します。
1日に必要とするカロリーは、健康な成猫で体重1kgあたり約80kcalが目安です。例えば、体重3kgの猫ちゃんであれば、1日当たりに必要なカロリーは約240kcalとなり、1日のおやつは48kcal以内となります。ただし、猫種や年齢、性別、運動量、季節などによって必要なカロリーは変わるので、愛猫の状態に合わせて調節しましょう。

◆療法食などを食べている場合

療法食などを食べている場合や病気の場合には、かかりつけの獣医師さんに相談しましょう。
治療の妨げになる可能性があるので、おやつを控えるのがベターですし、絶対に与えてはいけない場合もあります。
病気の程度によってはあげてもよい場合もありますが、あげる量や頻度、成分などを制限しなくてはならないかもしれません。
原則として、獣医師さんの指導の下で、食事管理をしっかりと行いましょう。

◆子猫の場合

子猫の場合、基本的にはおやつを与えずに育てる方がよいでしょう。
ご褒美や薬を飲ませるときなどにおやつを与えたい場合には、生後3か月ごろから少しずつ与えるようにしましょう。あまり早い時期からおやつを与えすぎると、消化不良を起こしたり、フードを食べなくなってしまったりする可能性があります。
また、あげても1日1回にしておきましょう。成長に必要な栄養を、十分に取れなくなるおそれがあります。

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◆猫用のものを与える

猫ちゃんの中には、飼い主さんが食べているものを欲しがる子もいますが、人間用の食べ物は決して与えないでください。
必ず、猫用のおやつを与えましょう。


手作りおやつ

ささみジャーキー

市販のものもいいですが、たまには手作りしてみるのもおすすめです。
ここでは、ささみを使った簡単おやつのレシピをご紹介します。
ささみは、高たんぱく質・低脂肪なので、市販のキャットフードで使用されていることも多く、おやつにもおすすめの食材です。茹でてほぐしたものをあげるだけでも猫ちゃんは大喜びですが、ひと手間加えて特別感を演出しましょう。

◆ささみジャーキー

(1) ささみの筋を取り、薄く縦長にスライスする
(2) 耐熱皿に並べる
(3) ささみが白っぽくなるまで、電子レンジで加熱する
(4) 200℃のオーブンで両面を焼く(目安は片面10分ずつ)

◆ささみ団子

(1) ささみを茹でて、フードプロセッサーで細かく砕く
(2) 砕いたささみを、小さめのお団子状に丸める
(3) 野菜(ブロッコリー、ニンジン、ダイコンなど)を、細かくカットして茹でる
(4) お団子の上に茹でた野菜を飾りつける
(5) ささみの茹で汁を、上からさっとかける


まとめ

栄養面からは、猫にとっておやつは必要ありません。
おやつを与える場合には、与えすぎに注意しましょう。1日に必要なカロリーの10~20%を上限として、そのカロリー分のフードを減らしてください。
給与量を守れば、1日の頻度の制限はありません。ただし、食間や食後に、少量を与えるようにしましょう。
1日分をあらかじめ用意しておき、その中から適宜、少量ずつ与えると、与えすぎを防ぐことにつながるでしょう。
おやつには、飼い主さんとのコミュニケーションのツール、しつけやお手入れなどのご褒美、水分補給や薬を飲ませるときの補助としてなど、メリットもあります。
愛猫との生活の質を向上させるために、上手におやつを取り入れてみてください。



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SHINO

SHINO

保護犬1頭と保護猫3匹が「同居人」。一番の関心事は、犬猫のことという「わんにゃんバカ」。健康に長生きしてもらって、一緒に楽しく暮らしたいと思っています。


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