1.子猫との暮らしにケージは必須!
1-1.子猫は好奇心の塊
1-2.子猫のためのケージレイアウト
2.子猫はいつまでケージが必要?
2-1.最低でも生後3か月ほど
2-2.様子を見ながらケージ外の時間を増やす
2-3.ケージは処分しない
3.猫との暮らしのケージ活用シーン
3-1.お留守番
3-2.料理・作業中
3-3.就寝中
3-4.猫が病気になったとき
3-5.先住猫との隔離
3-6.被災時
4.猫のケージの選び方
4-1.子猫のとき
4-2.成猫になったら
4-3.介護が必要になったら
5.まとめ
子猫との暮らしにケージは必須!
生後間もない子猫を迎え入れることになった場合、その小さな命をどうやって慎重に扱うべきか、喜びと不安を同時に覚えてしまう方は多いことかと思います。
子猫の時代は本当に可愛い盛りで、どんな出来事も貴重な体験になってしまうほど、一緒に居られる時間は尊いものになることでしょう。
尊い時間だからこそ、飼い主さんは全力で子猫を危険から回避し、責任を持って守るといった心構えが必要にもなってきます。
猫を迎え入れる際には子猫に限らず、さまざまな事前準備が必要となりますが、事前に購入しておくアイテムとして「ケージ」の購入を考える方は多いはずです。
その反面、ケージの設置は場所をとりますし、長期的にいつまでも使用するものではないと認識されている方も多く、購入を見送ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ケージがいかに猫にとって必要で重要となるのかは、子猫との生活を共にしてみると明確となります。
子猫の特徴性から見える、ケージの必要性とはどんな部分に当てはまるのでしょうか。
◆子猫は好奇心の塊
成猫よりも体の小さい子猫は、部屋の中にある隙間空間にも簡単に入れてしまう上に、好奇心の塊なので室内に置かれているさまざまな物に興味を示します。
そのような環境の中で生活していると、危機管理能力の低い子猫は、自ら危険な行動をとってしまったとしても、回避の方法も知らないので命に危険が及んでしまうことが無いとは言い切れません。
自ら行動して安全か危険かの判別ができないうちは、安全な場所というものを飼い主さんが提供する必要がありますよね。
広い室内を自由に行き来させるのではなく、徐々に環境に慣れてもらうためにも、子猫にケージは必要と言えるのではないでしょうか。
◆子猫のためのケージレイアウト
さまざまな物に興味を持つ子猫には、ケージのレイアウトにも多少の工夫をしてあげなくてはいけません。
ケージ内に用意しておくべきアイテムは「寝床」「トイレ」「ご飯スペース」「おもちゃ」などです。
中でも成長過程で大切な睡眠には、安心して眠れる寝床が重要となってきますので、ケージのレイアウトは寝床を中心に考えるようにしましょう。
ご飯スペースにフード入れとお水入れを置いておくようであれば、子猫が水を溢してしまった際に、寝床が濡れないような配置にすべきですし、おもちゃやトイレも食事をする場所から離してあげた方がレイアウトとして理想的ですよね。
ケージは子猫にとって唯一の空間となるので、快適な時間が過ごせるように考えながらレイアウトをしてあげてください。
子猫はいつまでケージが必要?
子猫にケージが必要なのは分かりましたが、いつまでケージの中での生活を続けていくべきか、ということも悩むところですよね。
ケージでの生活を長く続ければ続けるほど、子猫にストレスがかかってしまうような気もしますが、実際のところはどうなのでしょうか?
◆最低でも生後3か月ほど
生後間もない子猫を迎え入れたのであれば、最低でも3か月はケージの中でお世話をしてください。
生まれてから3か月以内の子猫は成長期となり、足元もおぼつかず体力もないので、部屋の中を自由に行き来させてしまうと怪我や事故の元になってしまいます。
筋肉や骨格が成長し、社会スキルが芽生え出す頃合いの3か月を目安に、ケージの外へ出してあげるようにしましょう。
◆様子を見ながらケージ外の時間を増やす
子猫が成長して外に出せるからといって、まるっきりケージが必要なくなるというわけではありません。
生後3か月を過ぎた子猫にとってケージの中は安心できる場所であり、ケージ外はいくら室内であっても別次元とも言える場所に違いないからです。
何かあったらすぐにケージの中に戻れるように、常に出入り口の扉はロックをかけず開けたままにしておき、いつでも中に入れる状態にしておけるようにしてあげてください。
そして徐々にケージ外で過ごす時間を増やしていき、外の世界に順応できる手助けをしてあげましょう。
◆ケージは処分しない
子猫がケージ外での生活が問題なくできるようになったのであれば、いつまでも部屋に設置しておかずに撤去、もしくは処分したいと考える飼い主さんは多いはずです。
しかし、前述した通りケージは、子猫が成長過程の長い間過ごしてきた安心できる場所となっています。
可能であれば成猫になってもケージが利用できるよう、ケージの扉を解放したまま自由に出入りできるようにしておき、撤去はせず設置しておくことをおすすめいたします。
猫との暮らしのケージ活用シーン
子猫が成長してもケージを処分せず利用する目的は、子猫時代の名残を尊重するだけでなく、さまざまなシーンでケージが活用することが挙げられます。
とくにケージがあって良かったと思えるようなシーンが、以下の通りとなりますので、愛猫のために有効的にケージを活用してみましょう。
◆お留守番
猫を室内で放し飼いをすることは、猫にとって自由の幅が広がりますのでストレスの軽減はできますが、やはり飼い主さんが家を空ける留守中の時間帯は、そのまま自由に過ごせる空間がかえって不安要素になってしまうことでしょう。
とくに1歳未満の若い猫ちゃんは好奇心旺盛ですし、飼い主さんの居ない隙に室内のあらゆる物に興味を示して部屋の中を散策するかもしれません。
どんなに危険な物が部屋に置かれていなかったとしても、私たち人間が予想もしない物に興味を抱いてしまうのが猫という生き物です。
誤飲などの事故も飼い主さんが不在や目を離した隙に起こることが多いので、お留守番を愛猫にさせるときはケージの利用を強くおすすめいたします。
◆料理・作業中
お留守番だけでなく、飼い主さんが愛猫から目を離す時間帯は、毎日の生活の中でも多々ありますよね。
火を使う料理の時間や、洗濯をベランダに干すときなどは特に注意が必要で、愛猫を室内で放し飼いにしていることに煩わしさを感じてしまう飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。
ほかにもアイロンの使用や、玄関のドアを開け閉めするときなども注意が必要です。
一時的に愛猫を隔離したい場合にも、ケージが大活躍してくれます。
◆就寝中
猫は体内時計がとても正確なので、人間の生活リズムに寄り添ってくれることがほとんどです。
そのため飼い主さんが就寝する時間には、自分自身も眠る時間を認識している個体が多く、ゆっくり眠ってもらうためにもケージの開放は必要と言えるでしょう。
就寝中の怪我や事故といったトラブルも防げるので、一石二鳥です。
◆猫が病気になったとき
愛猫が病気を患ったとき、怪我をしたときなどにもケージは活躍します。
無理に室内を動き回って二次災害を起こす可能性や、多頭飼いのご家庭では食事の時間もケージ内で隔離できますので、飼い主さんからしてみても愛猫を管理しやすくなるのではないでしょうか。
◆先住猫との隔離
多頭飼育や保護活動を行っているご家庭では、必ず新しい猫の受け入れをするタイミングが生じますので、双方にストレスを与えないためにも、先住猫とは別に新しい猫を隔離することが一般的です。
その際にもケージが活用できますので、猫を2匹以上飼いたいという願望がある飼い主さんであれば、子猫時代に使用していたケージは処分しないでおきましょう。
◆被災時
日本は災害大国と言われている通り、自然災害が頻繁に起きることを想定した上で、猫の安全を確保してあげなくてはいけません。
もし自分が被災して避難所での生活が必要になったとき、避難所ではペットは人間とは別の場所で隔離されることが多く、その場合ケージやキャリーなどでの生活を強いられることがほとんどです。
普段からケージのような四方が囲まれた場所に慣れさせておかないと、いざというときに猫がパニックを起こし、多大なストレスを与えてしまう可能性も否めないので、愛猫を守る目的でもケージを普段から活用しておくことをおすすめいたします。
猫のケージの選び方
ケージはさまざまなシーンで活躍するアイテムとなりますが、そこまで猫にとって重要なアイテムであれば、長期的に使用できる商品を購入したいと思う飼い主さんは多いはずです。
ケージは成長過程によって理想的なサイズがありますので、以下を参考にして購入を検討されてみてはいかがでしょうか。
◆子猫のとき
子猫にケージを使用する場合は、小さすぎず大きすぎないケージが理想的ではありますが、今後大きく成長していくことも見越した上で、ある程度の大きさや高さのあるケージを選ぶようにしてください。
可能であれば成長過程によって、サイズをカスタムできる商品が理想的です。
◆成猫になったら
子猫のときはケージ内での行動がある程度制限できるケージが理想ではありますが、体が成長して活発になってきたら、上下運動が可能な高さのある大きめなケージが望ましいと言えるでしょう。
2段式や3段式のステップがついたケージが販売されていますので、寝床となるベッドやハンモックなどを上段に設置し、落ち着いて眠れる場所の提供と同時に、運動不足解消も期待できるのでおすすめです。
◆介護が必要になったら
介護が必要な猫ちゃんにケージを使用するようであれば、高すぎたり広すぎたりするケージは二次災害が起こる可能性も高いので不向きです。
猫は四方が囲まれた狭い場所を好みますので、食事スペースやトイレスペース、そして落ち着いて眠れる場所があれば、猫ちゃん自身も不自由しないはずなので、猫の体格や設置するアイテムのサイズを考慮した上で商品を選ぶようにしましょう。
まとめ
ケージの使用を懸念する飼い主さんもいらっしゃるとは思いますが、猫ちゃんも個体によってはケージの使用が向き不向きの場合もありますので、子猫のうちからケージに慣れてもらうことが一番です。
しかし、ケージは場所をとることもあり、いつまで使用を続ければ良いのか悩んでしまう飼い主さんも多いことでしょう。
ケージ飼いを推奨するのは生後3か月程度までの子猫であり、その後は飼い主さんのライフスタイルと猫ちゃんの性格によって活用してみてはいかがでしょうか。
こちらの記事で紹介したことはすべての猫ちゃんに当てはまるわけではないので、参考程度にしていただき、日常的にケージを活用するかしないかを改めて考えるきっかけにしていただければ幸いです。
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