1.猫専用回し車とは?
1-1.猫サイズになった回し車
1-2.猫用回し車は海外で誕生
1-3.運動不足解消に役立つ
2.回し車の選び方は?
2-1.大きさ
2-2.素材(耐久性)
2-3.静音性
2-3.価格帯
3.猫用回し車の上手な遊ばせ方
3-1.思ったように使ってくれない?
3-2.遊び方がわかっていない場合も
4.猫用回し車は危険?
4-1.小動物用の回し車では
4-2.必ず説明書を読む
4-3.猫用の回し車をDIYで作る
5.キャットタワーで運動させていれば回し車は必要ない?
6.メスの猫ちゃんの運動量が劇的にアップ?
7.まとめ
猫専用回し車とは?
回し車は室内飼い猫ちゃんのストレスや運動不足解消に役立つグッズです。
◆猫サイズになった回し車
ハムスターの回し車を想像できる方は多いと思いますが、形状としてはほぼ同様でサイズが猫ちゃん用に大きくなったものです。
現在では多くの会社から猫ちゃん用の回し車が販売されていますが、このような商品ができたのは比較的最近で、日本で販売が始まったのは2016年頃からとなります。
◆猫用回し車は海外で誕生
猫ちゃん用の最初の回し車にあたる商品の「CatExerciseWheel(キャットエクササイズホイール)」はアメリカのクラウドファウンディングサイトの「kickstarter」で開発費を募ったところ、見事に目標以上の金額を達成し商品化しました。
目標金額は1万ドルだったのに対し、最終的に集まった金額は約34万ドル(日本円で3400万円相当)だったので、世間からの注目や期待はとても高いものであったと考えられます。
◆運動不足解消に役立つ
本来猫は狩猟をしてエサを確保する動物ですが、飼い猫の場合は飼い主からエサを与えてもらえるので、当たり前ですが狩りをする必要がありません。
そうなると元々狩りをこなすために持っている力(運動量)を持て余してしまい、ストレスが溜まることにつながってしまいます。
家の中だと猫ちゃんになかなか思いっきり運動をさせられないと悩んでいる飼い主にとっては、猫ちゃんのために運動しやすい環境を作れる救世主となる商品ですね。
回し車の選び方は?
猫ちゃん用の回し車はまだ登場して歴史が浅く、商品の種類もすごく豊富なわけではないですが、
素材・大きさ、価格帯など様々なタイプが販売されています。
◆大きさ
・直径
猫ちゃん用の回し車はハムスター用と比べるとサイズが非常に大きく、回し車本体部分でも直径が60~120cm前後のサイズ感となります。
60cmは子猫用なので、成猫の場合は100cm前後のサイズ感を選ぶとよいでしょう。
猫ちゃんのサイズと比較したときに回し車がかなり大きく見えるかもしれないですが、スピードがでていると回し車を猫ちゃんが少し登っている状態となりますので、ケガをしないためにもある程度の奥行があることが望ましいです。
一般的な乗用車のタイヤが50~60㎝くらいが多いので、タイヤと比べてもかなり大きいサイズ感となります。
・全体のサイズ
回し車の土台部分も含めると、全長のサイズは+10~20cm増えると考えるとよいでしょう。
横幅(奥行)は縦幅に比べるとそこまで大きくなく20~30cmくらいほどの商品が多いので、
・設置スペース
壁に寄り添うように設置するとそこまで場所をとらずに設置できるかもしれません。
メリットとしてスペースがあまりなくても設置できることがよく取り上げられていますが、それなりにスペースをとります。
家の空きスペースに設置できよう必ず大きさを確認してから購入しましょう。
飼っている猫ちゃんのサイズによっても適切な回し車のサイズがありますので、猫ちゃんの大きさも適しているか合わせて必ず確認をしましょう。
◆素材(耐久性)
回し車を製造している各社で採用している素材は様々でプラスチック、段ボール、木材などがあります。
猫ちゃんが走る部分はカーペット素材などでできていることが多く、爪や肉球を気づけない工夫が施されている商品が多いです。
カーペット素材のものですと取り外しが可能なので、汚れたときに外してキレイにしたり、抜け毛がたくさんついている場合の抜け毛をとってキレイにしてあげることができます。
最大収容可能体重が商品ごとに違うので、まだ子猫の場合などは将来大きくなることも想定し、商品を選ぶようにしましょう。
多頭飼いの場合、複数の猫ちゃんが回し車に乗って遊んでしまうこともあるようなので、複数の猫ちゃんが乗っても大丈夫なように最大収容可能体重を考えたほうがよいかもしれません。
◆静音性
各社商品開発にあたり気を付けているポイントのようですが、猫が全力で回し車を回している場合は結構音がででしまう商品もあるようです。
YoutubeやSNSなどで飼い主が回し車で猫ちゃんを遊ばせている動画がアップされているので、お目当ての商品が見つかったときは実際の音も確認してみるとよいでしょう。
回し車は壁際に置くことが多いと思いますが、一人暮らし用のアパートやマンションの場合は隣人に配慮して音があまり出ない商品を選ぶようにしましょう。
設置場所をあらかじめ隣接する部屋の壁には設置しないなど、実際に設置する場所などを想像しながら購入するとよいでしょう。
猫は夜行性ではなく「薄明薄暮性動物」で明け方と夕方の時間帯に活発になる種類の動物です。
ただ現代の飼い猫は人間の生活リズムに合わせて生活していることが多く、だいだい人が起きている時間に起きている(そもそも昼間も寝ていることが多いが)ことが多くなっているようです。
なのでが早朝から回し車を使って活発に運動しないかもしれませんが、飼い主が夜寝ているときは猫が回し車で遊べないようにしておくとよいでしょう。
◆価格帯
価格は商品によりまちまちで安いもので10,000円台ぐらいから、高価なものだと100,000円程の回し車もあります。
ダンボール製のものが比較的に安価な傾向にあります。
猫ちゃん用の回し車の走りとなった海外の「CatExerciseWheel(キャットエクササイズホイール)」は非常に高価で約100,000円の値を付けおります(販売している会社によって値段に大きな差異あり)。
近年では、飼い主が専用のスマートフォンのアプリから回転のスピードを調整したり、カメラと連携することで遠隔から運動している様子を確認できる高額な商品(200,000円相当)も出ているようです。
猫用回し車の上手な遊ばせ方
猫ちゃんの運動不足、ストレスを解消するため回し車を購入したものの、購入後いざ猫ちゃんを遊ばせようとしたら、なかなか回してくれない(運動してくれない)ケースも多々あるようです。
◆思ったように使ってくれない?
回し車を購入したタイミングで猫ちゃんが実際に使っている様子をYoutubeやSNSなどに動画をアップしている人も多いですが、軽快にグルグル回し車を回す猫ちゃんもいれば、上に座ってしまう猫ちゃんも。
ゆらゆら揺りかごみたいに遊んでいる猫ちゃん結構いるみたいで、飼い主としては「いやいや回ってよ!運動してよ!」と困惑しているかたも多いようです。
猫好きで有名なYoutuberのヒカキンさんも回し車を購入し、猫に遊ばせる動画をアップしていますが苦戦を強いられなかなか猫ちゃんが回し車を回してくれていませんでした。
おやつなどを利用してなんとか回してもらおうとしていましたが、結局動画内では軽快に回すことはないまま終わっていました。
急に見慣れないものが目の前に現れたのですから、警戒心が強くなってしまっているかもしれませんね。
◆遊び方がわかっていない場合も
そもそも遊び方がわかっていないケースもあると思います。
すぐには思うように遊んでくれないことは充分に想定できますので、慣れるまでは飼い主が回し車の上にのせてあげたり、ねこじゃらしやエサなどを誘導するなどしつつ、自然と近づき遊び始めるのをまずは待ちましょう。
猫ちゃんに上手に回し車で遊んでもらうポイントして、進行方向にレーザーポインターの光を当ててあげるとうまく回し車の上で走ってくれることが多いようです。
猫用回し車は危険?
猫用の回し車が登場してからまだ歴史は浅いですが、回し車で猫ちゃんがケガをした事例はインターネットなどで調べる範囲では特に起きていなそうです。
◆小動物用の回し車では
同じように回し車で遊ぶハムスターやチンチラ、ハリネズミなどでは、
・ベアリングの不具合で回し車がガタガタしている
などが原因で思わぬケガをしてしまうこともあるようです。
◆必ず説明書を読む
猫用の回し車はサイズが大きいので飼い主が組み立てて作るタイプのものが多いですが、必ず説明書をよく読み、適切に組み立てるようにしましょう。
また猫ちゃんが回し車で遊んでいるうちに経年劣化で故障してしまうこともあると思いますので、遊んでいる様子をちゃんと見てあげて、音などに違和感がないか注意するようにしましょう。
普段から遊ぶ様子を見ていれば、万が一猫ちゃんが適切な遊び方をしていないときにも気づくことができます。
◆猫用の回し車をDIYで作る
普段からDIYなどで家具を作っている飼い主の場合、DIYで回し車を作っている方もいるようです。
耐久性などの観点からはちゃんと企業で作られている回し車を購入して利用したほうが良いとは思いますが、DIYで自作する場合は安全性に充分に考慮しつつ、実際に猫ちゃんが遊んでいる際もおかしなところがないか、回し車がしっかり回っているかなどはしっかり確認するようにしましょう。
キャットタワーで運動させていれば回し車は必要ない?
そもそもすでにキャットタワーがあるから猫ちゃんの運動不足に困っていない、おもちゃで遊んであげているから大丈夫、という飼い主もいるかと思います。
ただ猫ちゃんは気分屋なので、楽しそうに遊んでいたおもちゃで急に遊ばなくなるなんてこともしばしば。また人間が遊んであげるタイプのおもちゃの場合、忙しくてなかなか遊んであげられない、なんてこともあるのではないでしょうか。
しっかりと今あるおもちゃで遊んでくれているときは問題ないと思いますが、なかなか遊ばなくなってしまったときは、選択肢の一つとして回し車を覚えておくとよいのではないでしょうか。
メスの猫ちゃんの運動量が劇的にアップ?
アメリカの大学で猫回しの導入前後での運動量に変化が出るかを実験しましたが、その際の実験結果にて、メス猫がオス猫と比較し最大で約2.5倍運動量に変化ありました。
日中はオス・メスで運動量にさほど差が出ていなかったのですが、夜間ではメスの運動量が劇的に増加しました。
オス猫8匹(平均年齢8.6歳)とメス猫11匹(平均年齢3.3)の24時間での実験で、メスの平均年齢がだいぶ低いのと実験時間が短いので信憑性はなんともいいにくいとところがありますが…
まとめ
最近では一人暮らしで猫を飼う方も増えていますが、家が狭くて全然運動させてあげられていない…飼い主も多いのではないでしょうか。
運動不足により肥満、ストレスがたまらないような環境を作ってあげることも飼い主の立派なお仕事です。
猫ちゃんの運動不足を解消する方法の一つとしてぜひ覚えておいてくださいね。
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