猫とフクロウって実は共通点がたくさんあるんです!その共通点をご紹介!

2021.12.20

猫とフクロウって実は共通点がたくさんあるんです!その共通点をご紹介!

ペットとして人気の猫ちゃんは、実はフクロウと似た部分が多いと言われています。 基本的に地上で過ごす哺乳類の猫、そして空を飛べる鳥のフクロウ…。 まったく違う動物ですが、どんな共通点があるのでしょうか?

【目次】
1.猫はこんな動物!基本的な生態について
 1-1.単独行動~誰も頼らず自力で生きる
 1-2.高いところが大好き
 1-3.暗いときに活動的
 1-4.狭いところが好き
 1-5.グルーミングで清潔に

2.フクロウはこんな動物!基本的な生態について
 2-1.独特の鳴き声
 2-2.視力が良い
 2-3.首をクルクルと回せる
 2-4.基本的に単独で行動する

3.実は共通点がたくさん!猫とフクロウはどんなところが似ている?
 3-1.◆1.暗いところが得意・光る目
 3-2.◆2.木の上が好き
 3-3.◆3.日中は寝ることが多い
 3-4.◆4.縁起が良い動物
 3-5.◆5.静かに動ける
 3-6.◆6.体が柔らかい
 3-7.◆7.爪が鋭い
 3-8.◆8.肉食で生きる動物
 3-9.◆9.基本的におひとりさま行動
 3-10.◆10.とても繊細な性格

4.まとめ

猫はこんな動物!基本的な生態について

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可愛い顔立ちちょっとマイペースなギャップが魅力的な猫ちゃん。
たくさんの人に愛されている動物です。

ただ、見ているだけでも癒される「可愛い」というイメージが大きく、猫の生態を深く知らない人も多いかもしれません。

まずは、猫がどんな動物なのか、基本的な生態について見ていきましょう。

◆単独行動~誰も頼らず自力で生きる

飼育下の猫は多頭飼いで仲間たちと生活を共にできますが、そもそも野生では単独行動をします。
仲間とともに行動するのは効率が悪いため、単独で動くのが普通です。

成猫になったオスの場合、「子孫を残そう」という本能から、ほかのオス猫とメスを取り合う争いをします。

一方、成猫になったメスは「子を産み育てる」という役割があるため、自分が産んだ子猫たちと小さな集団を作って暮らします。

つまり、オス、メスに関わらず、生まれて間もない子猫時代は「お母さん猫・一緒に生まれた兄弟猫」と仲間で行動を共にします。

いずれ、ひとりで生きていけるようになれば、オス猫は放浪して単独を好むようになります。

◆高いところが大好き

猫は、ジャンプできるほど運動神経が良い動物。
高いところへ上ったり、地面に着地したりも余裕です。

ペットとして室内で暮らしても、冷蔵庫や本棚、タンスなども軽々と移動する運動能力を披露してくれるでしょう。
高いところにいると、どこかホッと安心している様子を見せます。

実は、猫が高いところが好きなのには、生まれ持った狩猟本能が関係しています。

高いところに登ることで、敵の動きを広い視点で観察することができます。
地上にいる敵からも襲われにくいため高いところが好きなのは「身をを守っているから」と言われています。

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気配を感じた先に目をやると、高い場所から愛猫がこっちを凝視している…。 猫ちゃんの飼い主さんであれば、誰しも一度はそんな経験をしたことがあるのではないでしょうか。 猫という動物は、飼い主が思いもつかないような場所に居ることがあり、それが高確率で高い所だったと実感している方も多いはずです。 地面よりも少しでも高い所に行きたいといった猫の心理は、一体どのようなところからきているのでしょうか。

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◆暗いときに活動的

猫がゴロゴロとまったり寝ている姿は可愛らしいですよね。
子猫や成猫かでも異なりますが、猫の平均睡眠時間はだいたい15時間前後です。

猫は、日中寝て、夜になると活動的になることが多いです。
もともと、生まれながらにしてハンターの猫は、明るい日中は体力温存のために寝て過ごし、暗い夜になると活動的になると言われています。

また、猫はよく「夜行性」と言われますが、実は正しくは薄暗い時間帯に活動的になります。
薄明りの明け方、そして薄暗い夕方に活動的になる「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)」というタイプです。

◆狭いところが好き

猫は、敵に襲われない狭い場所を好みます。

野生の猫なら、小さい穴蔵のようなところを就寝場所とにする傾向があります。
四方を囲われている方が、「敵に襲われない」という安心につながるからでしょう。

ペットとして飼われるときでも、狭くて暗いようなところを見つけて潜り込んだりすることも多いです。

◆グルーミングで清潔に

猫は、自分の体を自分で舐めてケアします。
これは「グルーミング(毛づくろい)」と言われる猫の基本的な習性です。

よく見るとギザギザになっている猫の舌は、ペロペロ舐めるときにブラシのように毛並みを整える働きもあるのです。

また、体を舐めることで自分のニオイを消していると言われています。
狩猟で生きている野生猫にとっては、自分のニオイが強いと敵から気づかれやすくなるからです。

ただ、毛づくろいや消臭だけでなく、「なんだかイライラする…」と蓄積されたストレスが原因で舐めているケースもあると考えられています。


フクロウはこんな動物!基本的な生態について

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フクロウと言えば、奥深い森で静かに鳴いているイメージがあります。

種類によって見た目に違いはありますが、大きな黒い瞳がキュートで、最近はペットとして飼う人も増えています。

まだまだ身近とは言えないフクロウですから、どんな動物か分からない人も多いかもしれません。
それでは代表的なフクロウの生態を見てみましょう。

◆独特の鳴き声

フクロウは、低音ながら遠くまで響く「ホーホー」という独特な鳴き声が特徴です。
鳴き方にはいくつかのバリエーションがあって、獲物に対して威嚇で「ギャアッ」という大きな声を出すときもあります。
オスの方が「自分は強いのだ」と周りにアピールするため鳴き声も大きいと言われています。

◆視力が良い

フクロウは、人間と比べると10倍近くもの視力の持ち主です。

フクロウは鷹やワシなどと同じ猛禽類のため、遠く離れた空から地上にいる獲物を見つけてキャッチできるほどの優れた視力があります。
特に、夜の視力は動物界のなかでもずば抜けて優れているのだとか。
動体視力もいいので、ビルの上からでも動く小動物を発見できるとも言われています。

◆首をクルクルと回せる

フクロウの視野はやや狭く、広い範囲を見るために首をクルクルと回します。

一般的な鳥の目は顔の横側ですが、フクロウは平たい顔立ちで人間のように前に目があります。

視野の狭さをカバーするため、首を270°も回して周囲を見渡すことができます。
人間の倍の頸椎の数があるので、後ろをクルっと振り返られるしなやかさです。

◆基本的に単独で行動する

野生のフクロウは、基本的に単独、もしくは「オスとメス」という夫婦での行動パターンが多いです。

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実は共通点がたくさん!猫とフクロウはどんなところが似ている?

古くから人間とともに生活していた哺乳類の猫、そして森で暮らしていた鳥のフクロウ。
まったく違った種類の動物ですが、実は似ているところもあります。
どんな共通点があるのか、ひとつずつ見ていきましょう。

◆1.暗いところが得意・光る目

どちらも暗いところが得意な生態をしています。

その秘密は“目”にあります。

猫の目のなかには、入ってきた光を跳ね返す「反射板」があります。
夜に、猫の目が光って見えるのはこの反射板があるからです。
この反射板は、弱い光でも取り込むことができ、それを倍増させる働きをします。
たとえちょっとした光しかない暗闇でも、猫はよく見えているのです。

フクロウは夜行性なので、暗いなかでも活動できるように目が発達しています。
少しの光でもはっきり見えるほどの構造です。

◆2.木の上が好き

猫は高いところが好きで、おうちで飼われている猫でもキャットタワーで喜んで運動する様子が見られます。
高いところにいれば敵に襲われない」という野生時代の名残です。
キャットタワーがなくても、テーブルやキッチン、家具、カーテンなどの高いところで遊ぶのがお好みです。

一方、フクロウも木の上が好きです。
森の番人や森の賢者とも言われることがあるフクロウは、森の奥でホーホーと鳴いているイメージがありますよね。
フクロウは大木の腐った部分にできた穴などを巣として寝床や繁殖場所にするため木がある近くに生息しています。

◆3.日中は寝ることが多い

「寝る子」から「ネコ」となったという名前の由来もあり、猫は寝るのが大好きです。
一日の睡眠時間が長いのが特徴的な猫。
ただ、ペットの猫の場合、昼夜問わず「寝たいときに寝る」というマイペースさもあります。

フクロウは夜の視力が特に優れているため、夜に活動することが多いです。
夜間活動に備えて、日中はできるだけ眠るか、動かずに体力を温存しています。
夜になると木の上などから地上の小動物や昆虫などの動きを観察し、狩りをして餌を手に入れます。

◆4.縁起が良い動物

猫は縁起が良いと言われる動物です。
特に有名なのが招き猫。
商売繁盛や金運、対人関係まで幸運をもたらしてくれる幸せな動物と昔から考えられています。
日本のみならず海外でも守り神と古くから言い伝えられている縁起の良い動物なのです。

フクロウも「邪気を払う」「幸福を運ぶ」として縁起が良いとされている鳥です。
フクロウをモチーフとしたアイテムは、幸せを呼び込む縁起の良いものと多くの人に注目されています。

◆5.静かに動ける

猫は、生まれながらのハンターですから、敵に気づかれないように近づく「忍び足」が得意です。
足の裏にある肉球は足音を消す役割をしているんですよ。

また、フクロウも静かに動くことができるという点では共通しています。
一般的に、鳥と言えば翼をパタパタとするときに音が出るものです。
でも、フクロウは飛び立っても無音なのだとか。
これは、獲物を捕獲するための体の構造で、セレーションと言われるギザギザな風切羽のおかげと言われています。

広げると大きな羽なのに音がしないのは不思議な感じがしますが、無音を可能にしているのは羽の形状から。
羽の縁がギザギザしているので空気を乱すことなくサッと流れ、羽音をほとんど出さずに無音で飛べるのです。

◆6.体が柔らかい

猫もフクロウもしなやかな体をしています。

猫は骨の数が多く、柔軟な筋肉の持ち主なので、びっくりするくらい柔らかな動きができます。

一方、フクロウは首が回るという特徴があります。
フクロウは平面顔で視野が狭く、筒状という構造で眼球を動かせないため、周りを見るときにグルグルと顔を動かさなくてはなりません。
獲物を目でキャッチすると、柔らかい動きを見せてくれます。

◆7.爪が鋭い

猫にとっては狩猟時の武器となる爪。
実は鋭い爪があり、「ふだんは隠し、必要があれば出す」というように、自由自在に出し入れできる構造です。

また、フクロウも鋭い爪の持ち主です。
最近はペットとして飼われることもあり、穏やかなイメージもあるフクロウですが、猛禽類なので鷹やワシのような鋭い爪を持っています。
獲物をしっかり掴まえたまま離さないワイルドな爪です。
ペットとして飼えば獲物を捕まえる必要がないものの、爪は伸びるので定期的なケアが欠かせません。

◆8.肉食で生きる動物

猫もフクロウもどちらも肉食です。

肉から得られる動物性たんぱく質は、猫にとっての大事な栄養源となります。

野生で生きるフクロウも猫と同じように、ネズミなどの小動物や昆虫などを好んで食べる肉食動物です。

◆9.基本的におひとりさま行動

単独で行動するところも共通点です。

猫は、幼少期には家族とともに過ごしますが、年齢を重ねると単独で放浪します。

フクロウも単独行動が多いです。
なかには夫婦で生活を共にしているケースもあります。

猫もフクロウも狩猟をしながら生き延びるため、基本的には集団生活はしません。

◆10.とても繊細な性格

猫もフクロウも肉食ですから、「敵に見つからずに捕獲できるか」が日々の生活に求められる課題です。

敵に狙われないか、気づかれずに近づく…など、常に臨戦態勢を取れるように警戒心もあります。

ペットとして人間と生活する猫やフクロウは、餌の心配はないので、警戒心を持ちつつも、穏やかな面も見せてくれるでしょう。

とても繊細ですが、人間に慣れることで穏やか系に変化してくれることでしょう。


まとめ

4本脚で歩く猫と空を飛べるフクロウ。
生物学的にもまったく異なる動物ですし、一見、似ている感じないので、共通点がたくさんあるというのはとても意外です。

でも、今回お伝えしたように、生態を読み解いていくと、「狩猟が得意」という根本的なところが多くの共通点に結び付いていることが分かりましたね。

猫の人気は高まるばかりですが、そんな猫と共通点を持つフクロウにも親近感が湧いてきます。

どちらも幸せを象徴する代表的な動物でもあります。
猫やフクロウをペットとして一緒に暮らすことになったら、今回ご紹介した視点でも観察してみてくださいね。



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中岡 早苗

中岡 早苗

可愛い猫ちゃん達に囲まれながら、猫の知識や暮らしを日々学んでいます。 学んだ情報はどんどんお伝えしていきます。楽しいネコライフをおくりましょう。


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