ドッグランだけじゃない!キャットランって知ってる?

2022.04.11

ドッグランだけじゃない!キャットランって知ってる?

街中に、ドッグランはよく見かけますが、猫の“キャットラン”はないですよね。 それなら、自宅に愛猫だけのキャットランをDIYしてはどうでしょうか。 キャットランのDIY方法や注意点などを詳しくまとめてみました。

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【目次】
1.そもそも「ドッグラン」とはどんな施設?

2.猫用キャットランがない理由とは?
 2-1.理由1.集団が苦手
 2-2.理由2.犬よりも運動量が少ない
 2-3.理由3.見知らぬ場所を怖がる
 2-4.理由4.ほかの猫とケンカをするかもしれない
 2-5.理由5.広い場所にソワソワ…

3.猫の遊び場「キャットラン」とは?

4.キャットランをDIYしてみよう!
 4-1.ケース1.ウッドデッキを作って囲う
 4-2.ケース2.ベランダを利用する
 4-3.ケース3.サンルームをそのままキャットランに

5.キャットランをDIYするときの注意点
 5-1.注意点1.フェンスの高さへの配慮、そしてネットで脱走対策をする
 5-2.注意点2.しっかりした強度のものを作る
 5-3.注意点3.フェンスやラティス、木材の隙間に注意する
 5-4.注意点4.接合部などの部品に注意する
 5-5.注意点5.ベランダにDIYするなら転落対策をする

6.まとめ

そもそも「ドッグラン」とはどんな施設?

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わんちゃん向けのドッグランは全国に多数存在し、楽しそうな犬を見かけることができます。
ドッグランは、リードで動きを制限することなく、犬たちが自由に動き回れる広々とした施設のことを言います。
英語で言うなら、「ドッグパーク」です。

犬が思いっきり駆け回って遊んで運動ができ、仲間たちと共に過ごせる憩いの場となっています。
ドッグランのなかでは事故防止のために、飼い主さんが目を離さないことが大前提。
飼い主さんが見守るなか、多くのわんちゃん達が楽しそうに遊んでいます。

犬は日常的に散歩をして運動量を確保していますが、「もっと遊ばせたいとき」「社会性を身につけさせたいとき」などの目的でドッグランは利用されています。


猫用キャットランがない理由とは?

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一方、猫が遊べるキャットランは見聞きしたことがない人も多いですよね。
キャットランがないのは、どうしてなのでしょうか。
街でキャットラン施設を見かけない理由を考えてみました。

◆理由1.集団が苦手

まず、考えられるのは「猫は集団が苦手」ということです。

犬と猫は、野生下での習性がそれぞれ異なります。
群れで生活する犬に対し、猫は赤ちゃん時代を過ぎて自立すれば、基本的に孤独なライフスタイルです。
単独で生きていくため、仲間とともに遊ぶようなことは苦手と言えるでしょう。

犬の性格にもよりますが、ドッグランでは他の犬に興味を持って「一緒に遊ぼう!」と歩み寄っている子も多いですよね。

しかし、猫の場合、もともと見知らぬ猫に好意的ではなく、初対面で意気投合することはないのです。

◆理由2.犬よりも運動量が少ない

犬よりも運動量が少ないことも、キャットランがない理由のひとつかもしれません。

ドッグランで駆け回る犬はとても楽しそうですよね。
飼い主さんが投げたボールを追いかけたり、お友達の犬を追いかけたりと、本能的に走っていることもあるでしょう。

もともと犬の祖先はオオカミだったこともあり、「何かを追いかけ回す」という本能的なものからドッグランでは自由奔放に走る姿を見かけます。

特に、大型犬や運動量の多い犬種の場合、室内飼いだけでは運動不足になるのでドッグランが大活躍です。

一方、そもそも猫は散歩もいらず、基本的には室内で動いているだけですが、散歩をしないことによって運動不足になることはありません。

◆理由3.見知らぬ場所を怖がる

“猫は家につく”と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

猫は、自分の縄張りをとても大事にします。
縄張りにいるときは安心して落ち着きますが、自分の“素”を出せる住み慣れた家から離れると緊張して不安になることが多いようです。

もし、キャットランのような広い施設があっても、ドキドキしながら固まってしまうことが予想されます。

◆理由4.ほかの猫とケンカをするかもしれない

警戒心の強い猫は、「見知らぬ場所&見知らぬ他の猫」と二重の不安を抱きます。

相手に威嚇して敵対心をアピールしたり、ひどければパンチを繰り出してケンカするかもしれません。

◆理由5.広い場所にソワソワ…

猫は、本能的に「敵から見つけられにくい狭いところ」を好みます。
室内で飼っていても、段ボールや家具の隙間などを好む傾向にあります。
周りが覆われているところはとても安心するのです。

逆に、ドッグランみたいな広い場所は苦手です。
囲われていないのがとても不安で、「どうしていいか分からない…」とソワソワするのかもしれませんね。


猫の遊び場「キャットラン」とは?

ドッグランの猫バージョンが「キャットラン」と考えることができます。

散歩がいらない猫のライフスタイルと言えば、基本的にお家の中で動き回っているかと思います。
日向ぼっこが好きな猫は、窓際でまったりしていることもあるでしょう。
そんな猫の様子を見ると、どこか外に行きたそうにも見えます。
猫だって「お外で思いっきり遊びたい!」と思っているのかもしれませんね。

でも、さきほどお伝えしたような猫の習性を考えると、ほかの猫ちゃん達が集まるところでは緊張しまくりで楽しく遊んでくれないでしょう。

そこで、愛猫のために自宅で作る“キャットラン”はいかがでしょうか。

「ほかの猫がいない」「自分専用の遊び場所」となれば、きっと猫も活き活きと遊んでくれるかと思います。


キャットランをDIYしてみよう!

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広いドッグランで駆け回る犬と違い、横に走るよりも高いところにジャンプするなど立体的な運動が好きな猫ちゃん。

「我が家の庭は広くないから無理かな…」と諦めなくても大丈夫。
1~2畳ほどのスペースがあれば、キャットランをDIYできるでしょう。

次に、猫用キャットランのアイデアをまとめてみました。

◆ケース1.ウッドデッキを作って囲う

お庭スペースにゆとりがあるなら、ウッドデッキを利用してキャットランにしてはいかがでしょうか。

ウッドデッキは、リビングの窓を開けてそのまま出られる“半”屋外です。
DIYのなかでも挑戦しやすく、初心者の方でも作ることができます。

必要な材料は、ホームセンターやインターネットから揃えることもできます。

初めての人でも簡単なのは縁側のように置くだけタイプのもの、DIYに慣れていれば微調整しながら組み立てるタイプのものがあります。

ウッドデッキを囲うものは、木製のラティスフェンスなら統一感が得られるでしょう。
そのほかアルミ製や樹脂製などの素材もあります。

猫は縦に動くことができる動物ですから、1畳ほどでも思いっきり遊べます。
お庭に余裕があれば2~3畳の広めのキャットランが自作できそうですね。

◆ケース2.ベランダを利用する

キャットラン…というからにはお庭に作るイメージがありますが、立体的に“ラン(走る)”ができる猫ならベランダを利用してもいいかもしれませんね。
外の空気にも触れられますし、日光浴もできそうです。

ただし、ネットを張るなどして、高所からの落下を防ぐ対策もしっかりとしましょう。

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◆ケース3.サンルームをそのままキャットランに

サンルームをそのまま猫の遊び場所にすれば、愛猫も喜びそうですね。
すでに、ガラスで覆われているので、囲いなどを新たに設置しなくても遊べるでしょう。

リビングからそのまま床が繋がった床納まりタイプのサンルームなら、キャットランとして遊ぶほか、日向ぼっこの場所にもなります。

リビングからの延長線のスペースがあれば、お外気分が味わえるのではないでしょうか。


キャットランをDIYするときの注意点

自宅の敷地内のキャットランなら、見知らぬ他の猫もいませんし、愛猫もきっと楽しく遊べるはず。

“自分だけの専用キャットラン”で、愛猫の満足度も高いことでしょう。

ただ、前述したように、猫の習性を理解した視点でDIYすることが大事です。予期せぬ事故につながる可能性もあるので、十分に注意しましょう。

それでは、キャットランを作るときの注意点です。

◆注意点1.フェンスの高さへの配慮、そしてネットで脱走対策をする

猫は高い位置までジャンプができる優れた身体能力を持っています。
猫種によって異なりますが、「年齢が若い・体重が軽い」という条件が重なれば、人間の身長よりも高い位置にヒョイと飛び乗ることができるでしょう。

そのためキャットランの周りに柵を設けるときには、高さに注意が必要です。

また、飛び越えられないようにフェンスなどで囲っても、上部があいていると逃げるリスクもあります。
囲いのデザインによっては猫がよじ登りやすいため、簡単に上側まで到達してしまいます。

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上から外に出ては大変ですからネットを使って屋根を設け、脱走対策をしましょう。

◆注意点2.しっかりした強度のものを作る

「ウッドデッキの周りに柵を置いただけ」
「フェンスの設置は紐で縛っただけ」
「ラティスを外側に立て掛けただけ」
など、キャットランの囲いを簡易的に設置するのは危険です。

猫は、“囲い部分”も含めてキャットランとして遊ぶかもしれません。
猫が体重をかけて囲いに上ったときに簡単に倒れるようでは、猫のケガのリスクが高まります。
フェンスやラティスで囲うときは、「猫がよじ登ること」を前提として強度に配慮しましょう。

◆注意点3.フェンスやラティス、木材の隙間に注意する

フェンスやラティスなど周りを囲う部材の隙間にも注意しましょう。

細かい網目のフェンスであれば、隙間から猫の体が通り抜ける心配はありません。

しかし、「網目が大きめのデザイン」「木材同士を自分で組み合わせて作った」などの場合、体の小さな猫が隙間を通り抜けるリスクがあります。

逆に、外側からほかの野生猫が入ってくるかもしれません。

猫の体型によっても一概に言えませんが、直径10センチほどの隙間があれば頭をスッと入れて体ごと通ることができます。

つまり、「猫の頭が通過しそうな隙間」があれば、脱走される可能性が高まるでしょう。

たとえば、木材の細い板を縦方向に10数センチ程度の隙間をあけて並べた場合、逃げてしまう可能性もあります。

脱走対策のためには、フェンスのデザインにも配慮しましょう。

◆注意点4.接合部などの部品に注意する

ウッドデッキと、フェンスやラティスなどの囲いの接合部は、猫がケガしないように気をつけましょう。

たとえば、既製品のウッドデッキの囲いの上部にフェンスやネットを取り付ける場合です。

金具や紐などであれば、猫が触れたときにケガをするリスクは低いでしょう。

ただ、針金や結束バンドなどを用いてしまうと、切ったときの先端部分が猫に引っ掛かってケガをするリスクがあります。

また、簡単に取れるような部品を使うと、猫の誤飲に繋がるリスクも考えられるので気をつけましょう。

◆注意点5.ベランダにDIYするなら転落対策をする

前述しましたが、ベランダにキャットランのような遊び場所を作る際は、猫が転落しないようにしっかりと対策してくださいね。

ネットを張るのもいいですが、「飼い主さんが一緒の空間にいる」のも猫の安全対策の一環になります。

身軽な猫ちゃんが、目を離した隙に落ちないように徹底しましょう。

また、マンションやアパートなどの場合、そもそもベランダに猫の遊び場所を作ることは難しいでしょう。
賃貸物件においてのベランダは、専有部分ではなく共用部分です。

基本的に、住戸の借主が専用で使えるものの、ベランダは避難経路の意味合いがあるため、万が一のときに通れるようにしなければいけません。
管理規約では、「ベランダを改造するのはダメ」としていることも多いです。


まとめ

窓辺で外の景色を眺めている愛猫を見ると「外で遊ばせてあげたい」という気持ちになりますよね。
犬のようにドッグランに連れ出してあげられればいいですが、「集団が苦手」「初めての場所に緊張する」という猫の性質を考えると難しいことが分かります。

そこで、自宅のスペースを利用して愛猫専用のキャットランを作ってあげてはいかがでしょうか。
庭やベランダなどのスペースを利用できれば、日向ぼっこをしながら屋外の空気感を楽しんでくれることでしょう。

ただ、高いところにも上れるという猫の特徴を理解したうえでキャットランを作ってあげることが大事です。
「ネットで覆う」「高いフェンスで囲う」「猫がくぐり抜けられないデザインにする」など、くれぐれも猫が脱走しないような構造を考えましょう。
また、素材選びへの配慮、倒れないようにしっかりと設置するなど猫の安全のためにも細かな点まで気をつけてくださいね。

“愛猫のためだけのキャットラン”なら、飼い主さんも近くで見守ることができます。
愛猫と一緒に、お外の開放感を楽しみながら楽しいひと時を過ごしてくださいね。



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中岡 早苗

中岡 早苗

可愛い猫ちゃん達に囲まれながら、猫の知識や暮らしを日々学んでいます。 学んだ情報はどんどんお伝えしていきます。楽しいネコライフをおくりましょう。

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