猫が同じ場所をぐるぐる回るのはなぜ?隠された4つの理由とは?

2022.08.12

猫が同じ場所をぐるぐる回るのはなぜ?隠された4つの理由とは?

猫は常に私たち人間を驚かすような行動をとりますが、その中でも不可解な行動といえば、ぐるぐる回るといった行動ではないでしょうか。 猫なりに何かしらの意味があってぐるぐる回っているのかもしれませんが、その行動はもしかしたら深刻な病気のサインかもしれません。 もし愛猫がぐるぐる回るといった行動をとっていた場合、どのような理由によってそのような行動をとっているのかを考えてみました。

なぜ猫が同じところを回ってるの?

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不可解な行動をとる動物としても知られている猫ではありますが、飼い主さんも見たことのないような行動を取られてしまうと、理由が分からずびっくりしてしまう方も多いのではないでしょうか。

もちろん猫自身になぜぐるぐる回るのかを問い質すことは難しく、日々愛猫の行動を観察することによって、何かしらの法則を見出せるかもしれません。

健康な猫ちゃんであれば病気の可能性は低いかもしれませんが、猫ちゃんが高齢の場合は少し注意が必要です。

昨今ではキャットフードの向上や獣医療の進化とともに、ペットの高齢化も進んできていますよね。

そのため脳や体の機能低下による病気を患う確率が上がり、そのようなことも踏まえた上でお迎えの際には、責任を持ってペットを飼育する覚悟が必要であると言えるでしょう。

大切なことは愛猫がぐるぐる回るといった行動をとったとき、見て見ぬふりをせずにどんな理由があるのかをしっかりと追究することです。

飼い主さんが早期に気付いてあげられることによって、深刻な場合でも早急に対応ができますし、愛猫の命を守る目的でも同じ場所をぐるぐる回っていたら、疑問を抱いてしっかりと観察をするようにしましょう。


猫が同じところをぐるぐる回ってる理由

とても不思議な行動となるぐるぐる回るといった動作には、以下のような理由が隠れていると考えられています。

◆猫の日課

一日のほとんどを眠って過ごしている猫ではありますが、起きている時間には食事を摂り、自身のグルーミングのために時間を費やしているイメージが強いですよね。

自分が飼い主さんに構ってもらいたいときには甘えてみたり、構われすぎれば不機嫌になってみたりと、様々な表情を見せてくれることこそ、猫らしい姿とも言えるのではないでしょうか。

そんな猫ちゃんの中には、1日の行動パターンを細かく時間割化し、その通りに行動している子も少なくありません。

猫にとって飼い主さんと一緒に暮らす室内はテリトリー内となり、その中で体内時計が正確に働けば「何時に何をする」というスケジュールが体にインプットされていても不思議ではありませんよね。

もしかしたらぐるぐる回るといった行動を毎日行っている猫ちゃんであれば、そのタイミングで回ることこそが日課となっている可能性も否めません。

ぐるぐる回った前後に体調を悪そうにすることなく、元気な様子を見せてくれているようであれば、飼い主さん自身もそこまで気にする必要はないと言えるでしょう。

◆遊び

猫は様々なものを獲物に見立てて遊ぶため、時には自分の身体の一部がその対象となることがあります。

特に猫はしっぽが長い動物ということもあり、自分のしっぽを追いかけてぐるぐると回る子はたくさん居ますよね。

捕まえようにも自分が回れば自然としっぽもぐるぐると付いてくるのに、夢中になって遊ぶ姿は、やはり可愛い以外の何ものでもありません。

目を大きくし口元を膨らませてぐるぐる回っているようであれば、遊びに夢中となっている証拠ですので、邪魔をするようなことはせずにそっと見守っておくようにしましょう。

◆栄養バランスが乱れてる

日課や遊びといった雰囲気ではなく、体調が思わしくない感じでぐるぐる回っているとしたら、何かしらの病気を発症する前のサインとなっている可能性が高いため注意が必要です。

毎日の食事による栄養が足りていない、食事の内容に偏りが出ている場合には、栄養バランスが乱れているかもしれません。

猫は栄養バランスが乱れてくると平衡感覚を失いやすく、真っ直ぐ立っているつもりでも足元がおぼつかない状態となり、結果としてぐるぐる回るといった動作になっている可能性があります。

特にビタミンB1といった栄養素が欠乏すると、目眩やふらつきといった症状が出ることがあり、ぐるぐる回る原因となりやすいです。

ビタミンB1を分解する「チアミナーゼ」と呼ばれる酵素を含んだ食事の過剰摂取や、劣化により酸化したフードを摂取することによって、ビタミン欠乏症を引き起こすことがあるため注意しましょう。

◆老化

猫の平均寿命が伸びることはとても喜ばしいことですが、老化が進むにつれて様々な問題が出てくることは仕方のないことです。

それでも1分1秒でも大切な家族である愛猫と過ごす時間は、かけがえのない時間となるため、活発だった若い頃の愛猫よりも、あまりじっと動かず穏やかな毎日を過ごしている高齢化が進んだ愛猫に、より愛しさを感じるといった飼い主さんも多いのではないでしょうか。

そんな老化は飼い主さんだけでなく、きっと猫自身が一番老いを感じ取っているため、昔のように身体が思うように動かないことを、不安に思っていることから同じ場所をぐるぐる回る可能性も否めませんよね。

老化が原因でこのような行動をとる猫ちゃんのほとんどは、ぐるぐる回るだけでなく夜鳴きといった行動が伴います。

猫自身が老いを受け入れることは難しいかもしれませんが、飼い主さんは愛猫と過ごす時間を増やすようにし、日常的な不安を軽減させてあげるように努めましょう。


ぐるぐる回ってるのは病気のサイン?

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猫がぐるぐる回るといった行動の裏には、様々な原因が隠されていましたが、特定の病気を患っている場合にも、このような行動をとることがあります。

ぐるぐる回るといった症状が出る代表的な病気は、以下の通りです。

◆耳の炎症

猫が患いやすい病気の中には、耳の炎症が挙げられますが、耳に何かしらの異常が来たした際にも、平衡感覚が失われやすく、炎症が悪化していくにつれてぐるぐる回るといった行動を起こしやすいと言われています。

外耳炎のような初期段階で気付きやすい病気であれば、治療にもそこまで時間はかかりませんが、中耳炎や内耳炎、腫瘍といった症状の悪化により、頭を振ったり耳を掻いたりといった行動だけでなく、ぐるぐる回る行動もエスカレートしていくそうです。

早期発見こそが重要となるため、愛猫が執拗に耳周辺を気にしている素振りが見られたときには、早めに動物病院を受診するようにしましょう。

◆脳神経疾患による障害

脳は身体に対して様々な命令を出す役割を担った大切な器官ですが、神経異常や脳内血管に障害が起きると、信号が上手く送れず平衡感覚が失いやすくなります。

脳神経疾患の原因のほとんどは、耳や鼻、口の中などで起こった炎症トラブルがきっかけとなりますが、事故やケガなどでも脳に障害が残ることはよくあるそうです。

また、元々「てんかん」や「脳腫瘍」といった病気を患っている子も、ぐるぐる回るといった行動を起こしやすく、そのようなときは意識障害を起こしているため、飼い主さんの呼びかけにも反応しないはずです。

脳神経疾患が原因の場合は、他にも吐き気があることや、歩行困難や痙攣といった症状が見られることもあるため、早急に動物病院を受診することをおすすめします。

◆認知症

猫の寿命が伸びた分、高齢化が進むにつれて懸念が必要となってくる病気の一つが、認知症ではないでしょうか。

認知症の原因は加齢による脳や自律神経の衰え、極度のストレスなどと言われていますが、どの猫ちゃんにもリスクのある病気と言えますよね。

加齢が原因となる認知症には予兆があり、その症状の中にぐるぐる回るといった行動が見られます。

その他には愛猫の名前を呼んでも反応が薄い、日常の動作が遅くなる、排泄を失敗するなどの症状が見られるため、少しでも異変を感じた場合は獣医師さんに相談をして、適切な治療(緩和ケア)を行うようにしましょう。

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猫がぐるぐる回ってる時の対策方法

基本的に日課や遊びでぐるぐる回るといった行動をしているようであれば、飼い主さんが問題視する必要はありませんが、その他の原因でぐるぐる回っている場合には、できる限りの対策をするべきとも言えますよね。

栄養バランスが原因となっているようであれば、食事内容を見直して年齢や体重に合った総合栄養食を選んであげなくてはいけませんし、老化が原因であれば愛猫の気持ちにしっかりと寄り添い、不安な気持ちを軽減させてあげなくてはいけません。

病気が原因となるようであれば、前兆を見逃さずに早急の対処が必要となりますし、治療法がない病気の場合でも、一緒に過ごす時間をどのように使うかによって、充実したかけがえのない時間を共有できるはずです。

大切なのは飼い主さんがどれだけ愛猫のことを思い、愛猫に寄り添ってあげられるかですので、常日頃から行動をよく観察し、異常を感じた際にはすぐに対応できるような心構えを持っておきましょう。


まとめ

愛猫がぐるぐる回るといった行動は、猫の生態から考えると必要のない動作に見えますが、そのような行動をしているということは、何かしらの理由があるということを念頭に置いておかなければいけません。

猫自身も無意識の旋回行動を起こすことは、本望ではないかもしれませんし、心の不安に対して身体が別の行動を起こしているのであれば、その気持ちを察して飼い主さんが愛猫の不安を取り除くといった、手助けをしてあげる必要がありますよね。

猫は言葉で気持ちを飼い主さんに伝えることはできませんので、愛猫のよき理解者となり、異変を感じた際にはすぐに対応をして、不安な気持ちを軽減させてあげるように努めてみてはいかがでしょうか。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


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