猫はお餅を食べても大丈夫?与えることによる5つの危険性とは?

2022.09.11

猫はお餅を食べても大丈夫?与えることによる5つの危険性とは?

もちもちっとした食感がたまらないお餅は、日本でも古くから愛されている食べ物であり、焼いても煮ても美味しくいただけますよね。 とくにお正月にはお餅を食べる文化があり、猫と一緒に暮らしている方であれば、縁起物として愛猫にもお餅を食べさせたいと、考える飼い主さんも多いことかと思います。 猫にとってお餅は、食べても安全な食べ物と言えるのでしょうか?

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猫はお餅を食べられる?

お餅つきをする猫

猫がお餅を喜んで食べるといったイメージはありませんが、与えても安全な食べ物なのか気になっている方も多いことでしょう。

飼い主さんがお餅好きなのであれば、美味しいお餅を愛猫と一緒に楽しみたいと考えても不思議ではありませんよね。

もし愛猫がお餅を欲しがった場合、与えても問題はないものなのでしょうか。

◆成分的にはOK

お餅の原材料はもち米となり、蒸したのちに杵(きね)でついた搗き餅(つきもち)が一般的ですよね。

日本ではさまざまな形で食べられており、お正月やお供え物として用いられる丸餅や、長期保存が可能な切り餅など、搗き合わせる食材や味付けの調味料によって、色々な楽しみ方ができる食べ物と言えるでしょう。

でんぷんが主成分となるお餅は重要なカロリー源となります。
炊くことによって粘りが出るためとても腹持ちがよく、お米と同じような満足感が得られます。

このようなことからもお餅は猫にとって害のある成分は含有されておらず、猫が口にしたとしても問題のない食べ物だと考えられます。

成分的には猫に与えても問題がないように思えますが、猫にお餅を与えることによって得られる効果などはあるものなのでしょうか。

◆基本的に食べさせる必要はない

お餅には猫にとって害のない成分でできてはいます。
しかし、猫が食べることによって嬉しい効果が得られるわけでもないため、基本的に敢えて食べさせる必要はありません。

原材料のもち米自体は猫にとって中毒症状を起こしにくい食材となり、カロリー源となってくれることからも、猫が食べても安全な食べ物と考えられています。

毎日総合栄養食のキャットフードを食べている猫であれば、お餅を食べることによってカロリー過多となることも否めません。

愛猫と同じ食べ物を食べて美味しさを共有したい気持ちがあったとしても、猫がお餅から得られる効果がない時点で、猫に食べさせるといった選択肢を持つ必要はないと言えるでしょう。


猫にお餅を食べさせる危険性

焼いた切り餅

猫にお餅を食べさせる必要は特にないことが分かりましたが、猫ちゃんの中には飼い主さんが食べているところを見て、興味を示す子も多いと思われます。

炊きたてのお米のニオイを嗅いで、食べたがるような猫ちゃんであれば、原材料がもち米のお餅に興味を示すこと自体、不思議なことではありませんよね。

しかし、猫にとってお餅は、食べ方を誤るとさまざまな危険が及んでしまう可能性もあり、何かしらの理由によって口にした場合には注意が必要となってくるでしょう。

猫がお餅を口にした際に及ぶ危険性は、以下のようなものが挙げられます。

◆喉や食道に詰まる

お餅はもち米特有の粘り気があり、口の中で細かく噛まなければ喉に詰まる可能性が高い食べ物でもあります。

この独特な食感が人気ではありますが、猫にはこのような特徴があることが分かりませんので、勢いよく飲み込もうとしてしまえば、喉や食道にお餅が詰まって呼吸ができなくなる可能性も否めません。

人間でもお正月のシーズンには喉にお餅が詰まって、救急車で搬送されたといったニュースをよく目にします。
人間でも注意喚起が必要なぐらい意識をしなくてはいけない食べ物となるため、猫がお餅を口にした際には十分に気を付けなくてはいけませんよね。

とくに猫は食べ物を噛み砕きやすい歯の形状をしていませんし、よく噛んで食事をするといった習性もない動物です。

そして水をあまり飲まない分、口の中も乾燥しやすいため、人間よりもはるかにお餅を詰まらせてしまう可能性が高いと言えるのではないでしょうか。

◆口の中にくっつく

猫が普段から食べているキャットフードは、粘り気のある材料を使用していないこともあって、あまり噛まなかったとしてもすんなりと飲み込むことができます。

しかし、お餅はほかの食材と比べてネバネバしており、ある程度の唾液を含んだとしても、噛みやすくなったり飲み込みやすくなったりはしませんよね。

食べ物をほとんど噛まずに、丸飲みするといった特性のある猫にとってお餅は、相性の悪い食べ物であることは一目瞭然です。

そんな得体の知れない食べ物を猫が誤って口にしてしまえば、思うように噛みきれず、喉をスムーズに通っていかないお餅に、パニックを起こしてしまう子も居ることでしょう。

口腔内や歯にお餅がくっつけば、経験したことのない恐怖の中で、必死にお餅を口の中から出そうとするはずです。

猫は器用に前足を使う動物ということもあり、嗚咽しながら前足でかき出そうとすれば、口の中だけでなく口周りやアゴ、手足や被毛もお餅だらけとなり、そのまま乾燥すればさらに取り難くなってしまうことでしょう。

◆消化器に負担がかかる

お餅を猫が食べると詰まらせたりくっついたりするだけでなく、消化器にも負担をかけてしまう恐れがあります。

猫はもともと肉食動物であり、植物性の食べ物の消化を得意としません。

そのためイネ科のもち米は、猫にとって消化不良を起こしやすい食べ物と言えるでしょう。

猫の腸は雑食の人間に比べて長さが短く、強力な消化酵素や酸性度の高い消化液がしっかりと消化のサポートをします。

主にたんぱく質からエネルギーを要する猫にとって、もち米の糖質からエネルギー源を得ることは難しい上に、糖質を分解する力も不十分なのであれば、お餅は猫にとって負担をかけるだけの食べ物と考えられても仕方ありません。

◆肥満の原因に繋がる

お餅の糖質が消化不良の原因になるだけでなく、消化されずに体内に残った糖質は貯蔵され、肥満の原因に繋がります。

どんなにカロリーを計算された総合栄養食のキャットフードを食べていたとしても、量を多く食べ過ぎれば肥満に繋がりますし、それが糖質の多い食べ物であれば尚更ですよね。

食べる必要がない食材とも言えるお餅は、猫に負担をかけるリスクの方が高いため、このようなことからも与えることを控えた方が良さそうです。

◆食物アレルギーの可能性

お米はアレルギー反応の少ない食べ物として一般的に認知されてはいますが、これはあくまでも人間側のお話となります。

猫ちゃんの中にはお米を口にすると皮膚にかゆみが出ることや、嘔吐や下痢を起こす子も居るため、すべての猫たちが安全に口にできる食べ物とは言い切れません。

食物アレルギーを持っている子はもちろん、何かしらの理由により愛猫がお餅を口にした場合には、食べた直後に何かしらのアレルギー反応が出ていないかの、確認を怠らないようにしましょう。

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お餅以外の食べ物にも注意が必要

お餅は猫にとって問題のない成分で作られてはいますが、敢えて与える必要がない食べ物であることが分かりました。

ほかにもお餅に似た食べ物はたくさん販売されていますが、それらの食べ物は猫に与えても問題がないのでしょうか?

◆大福なども猫に与えない

豆大福

もちもちとした触感の和菓子といえば、大福や団子などを思い浮かべる方も多いと思われます。
これらの食べ物も原材料はお餅と同じくお米となるため、成分的には問題ないと言えます。

しかし、このような甘味目的の商品にはあんこやきなこに入っている砂糖、塩や醤油などといった、さまざまな調味料が使用されていますよね。

このような調味料を過剰に摂取してしまえば、生活習慣病のリスクが上がってしまうためおすすめできません。

そしてお餅と同じように、猫が食べれば口の中でくっつきやすく、上手に飲み込めない可能性も否めません。
安全を考慮する上でも与えない方が賢明であると言えるでしょう。

もし万が一、愛猫が何かしらの理由により、お餅やお餅以外の食べ物を食べたあとに具合が悪そうな様子が見られたときは、そのまま経過観察をするのではなく、すぐに動物病院を受診して適切な対処を受けてください。

お餅が喉や気道に詰まってしまえば呼吸困難に陥り、最悪の場合命を落としてしまう危険性もあります。
お餅はそれぐらいリスクの高い食べ物ということをしっかりと覚えておきましょう。


まとめ

鏡餅

日本人も大好きなお餅は、焼き餅として楽しむだけでなく、お雑煮やぜんざいといった多彩な味付けも魅力的な食べ物と言えますよね。

古くから親しまれていることもあり、現在でも食べる機会の多い食べ物ではありますが、猫が欲しがった場合には、与えても良いものなのか悩まれる飼い主さんは多いことかと思います。

お餅の成分がお米だからこそ、猫に与えても大丈夫だと思われがちですが、お餅を与えることによる危険性が高いことからも、敢えて猫には与える必要のない食べ物となっています。

お餅を与えることによって、それこそ愛猫が命を落とすようなことがあれば、後悔してもしきれないはずですし、そんな大変なリスクを背負う必要はありませんので、飼い主さん自ら猫にお餅を与えることは止めておきましょう。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


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