1.犬と猫の違いとは?
1-1.習性
1-2.食事
1-3.トイレ
1-4.しつけ
1-5.飼育費用
2.犬と猫どちらが飼いやすい?
2-1.犬の飼育に向いている人
2-2.猫の飼育に向いている人
2-3.犬と猫どちらも飼いたい!
犬と猫の違いとは?
犬と猫の違いは、見た目だけではありません。一緒に暮らすとなると、生活のスタイルや日々の過ごし方というところも犬と猫で違いが出てきます。
どのような違いがあるのか、犬と猫でそれぞれ分けてみてみましょう。
◆習性
犬と猫の違いについては、習性を見てみると明らかです。
犬と猫にどのような行動様式があるのか、それぞれの性質を見ていきましょう。
【犬の習性】
犬は基本的に団体行動を主本とし、群れのメンバーそれぞれが役割を担っている中で、リーダー格の犬中心に群れが形成されています。
現代の飼い犬にもこの団体行動を主本とした習性が残っており、フレンドリーで食べ物や住まいを提供してくれる家族(人間)に対して従属する傾向があるようです。
犬は親密な関係や自分の存在を注視されることに重きを置くため、犬を飼うことは人間の子どもを持つことに匹敵するとも言われています。
【猫の習性】
猫は犬と違って、単独行動を好みます。猫独特の習性から単独で狩りを行い、独りで生活をすることにも抵抗がないため、群れを成して団体行動をすることはありません。
そのため、猫は仲間と協力して暮らす必要性がなく、縄張り意識や警戒心が強くなり、犬と比べると独立心が強いと感じることでしょう。
自由気ままで自分勝手なイメージの強い猫ではありますが、マイペースなだけでなく、社会性が高い一面も持ち合わせています。
時間がかかることもあるかもしれませんが、猫同士だけでなく、異種との絆を形成することも可能です。
時間をかければ愛情を示してくれる動物であることから、一緒に生活する中でも良きパートナーとなってくれることでしょう。
◆食事
【犬の食事】
犬は生物学的に食肉目に分類される肉食動物となりますが、狼が祖先だからといって完全な肉食ではなく、犬は幅広いものを食べる雑食となります。
長い歴史の中で犬の食生活が多様化していったのは、雑食である人間に寄り添ってきたことがうかがえますよね。
【猫の食事】
猫が食べるキャットフードには、炭水化物や穀物といった食材が使用されていることからも、一見犬と同じように雑食かと思いますが、猫は完全な肉食動物
となります。
猫にとって生きるために必要不可欠な栄養素が、肉類に多く含有されていることや、腸が短く植物などの消化吸収が苦手なことからも、食事に対しての多様性は見いだせなかったのかもしれません。
◆トイレ
トイレに関しても、犬と猫によって違いはあるのでしょうか。
【犬のトイレ】
犬はニオイや足の感覚で排泄をする場所を覚えるため、トイレの場所を認識するまで時間がかかるとも言われています。
一度粗相をしてしまえばその場所のニオイや足の感覚で覚えることからも、同じ場所で排泄を繰り返したり、ペットシーツと似た感触のシーツやマットなどで排泄したりすることもあるようです。
【猫のトイレ】
猫は排泄物に砂をかけて隠す習性がある通り、猫砂を敷き詰めたトイレを設置するだけで、すぐに排泄の場所として認識します。
そのため、なかなかトイレを使用しない場合や、別の場所で粗相をする場合は、トイレに不満があったり健康状態に問題が潜んでいたりすることもあるため、注意が必要と言えるでしょう。
◆しつけ
しつけについての犬と猫の違いは、以下の通りです。
【犬のしつけ】
群れを形成して生活をするといった心理行動をとる犬は、本能的にリーダーに従うといった従順な性格をしている個体が多いです。飼い主さんがしっかりと上下関係を築き、それを犬が認識していれば、飼い主さんの要望に応える子がほとんどです。
もちろん犬種や個体によっては、なかなかしつけをしても覚えてくれない子も存在しますが、繰り返すことで徐々に覚えてくれるはずなので、根気よくしつけを行うようにしましょう。
【猫のしつけ】
猫も犬と同様にしつけを行うことが可能ではありますが、もともと意思の強い動物のため、しつけるというよりも飼い主側が、愛猫に過ごしやすい生活環境を提供する気持ちでいた方が良いかもしれません。
しつけをされて学習していく犬と比べるようなことはせず、猫の性格に合わせた生活を心掛けた方が、猫が猫らしく生活できることでしょう。
◆飼育費用
飼育費用についても、犬と猫では大きな違いがあると言われています。
室内で暮らす猫にとって、必要なものは毎日のご飯や猫砂、おもちゃや爪とぎといった支出に対して、犬はご飯にペットシーツ、トリミング代やしつけなどのトレーニング料、犬と遊べる施設への出費や洋服といった出費がかさむようです。
年間の支出が猫は15万円程度なのに対し、犬はその2倍となる30万円ほどになると言われています。
もちろん猫の場合も初期費用などで出費はかさみますが、長い目で見ると年間の支出が抑えられる分、飼育費用はあまりかからないと言えるのではないでしょうか。
犬と猫どちらが飼いやすい?
犬と猫の違いを見ているとそれぞれに異なった魅力があり、飼いたいと思ったときにどちらを飼うかで迷われる方は多いことでしょう。
犬と猫ではどちらが飼いやすいのかは、飼い主さん側の性格や生活環境にもよると言われています。
◆犬の飼育に向いている人
団体行動を好む犬の場合は、飼い主さん自身が社交的で人との交流を好むようなタイプの人が犬の飼育に向いていると言えるでしょう。
散歩も必要ですし、犬自身も飼い主さんとの交流を大切にするため、そのような時間を設けることができ、その時間を苦痛に感じず大切にできる方が理想的です。
そして犬種の特性や性格を理解し、飼い主側の都合を押し付けないような飼育が望ましいでしょう。
◆猫の飼育に向いている人
猫はマイペースで自由度が高い動物のため、飼い主さん自身も一人の時間を大切にし、その時間を幸せと感じられるような方は、猫との生活も苦にならないはずです。
もちろん家族として責任を持ってお世話することが大切ですが、構い過ぎたり干渉しすぎたりせず、お互いの時間や空間を尊重しつつ、共存するといった関係性を築くことが理想となります。
猫が構ってほしい、甘えたいといった感情を向けてきた場合にはしっかりと応えるようにし、適切な距離感で信頼関係を築いていくようにしてください。
◆犬と猫どちらも飼いたい!
習性や性格がまったく異なる犬と猫ではありますが、同時に飼うことができるのかも気になるところですよね。
結論から言いますと、一緒に暮らすことは可能です。しかし、犬と猫の年齢やどっちを先に迎え入れるか、それぞれどのような性格かなど考えることはたくさんあります。
ただ、基本的には集団行動に近い暮らしになると言えるでしょう。群れを作って暮らすことに抵抗がない犬と違って、猫の場合は本能的に単独行動を好むため、集団行動がストレスになってしまうことも否めません。
飼い主側の都合で双方をお迎えするようなことはせず、犬と猫が一緒に暮らせる生活環境は整っているのか、それぞれの習性に合わせた生活リズムや対応が可能なのかを考慮した上で、お迎えをするべきなのかをしっかりと考えるようにしましょう。
初めてのペットにおすすめの種類は?
犬も猫もそれぞれ個性があってかわいらしいことが分かりましたが、ペットを飼ったことがないけれど、これから飼ってみたいと思ったとき、初心者でも飼育しやすい犬種や猫種が存在するようであれば、そのことを考慮しながら検討したいといった方も多いのではないでしょうか。
ペットと暮らしたことがない方でも飼いやすい、犬種や猫種は以下の通りとなります。
◆初心者さん向け犬種
まずは初心者さん向けの犬種ですが、人懐っこくて友好的であり、しつけやお手入れが比較的楽に行えて、運動量がすくなめの犬種がおすすめです。
飼い主さんの好みにもよりますが、やはり大型犬よりも室内で飼いやすい、小型犬の「チワワ」や「ポメラニアン」などの犬種は飼いやすいと言えるでしょう。
一口に小型犬と言っても、「シー・ズー」や「トイプードル」のようにトリミングが必要な犬種や、「パグ」や「フレンチブルドッグ」のように顔や体のシワがあり、お手入れが重要になる犬種もいます。
見た目が可愛いからと選ぶのではなく、その犬種の特徴や気を付けたいことを事前に調べ、よく理解してからお迎えするとよいでしょう。
◆初心者さん向け猫種
猫も犬と同様、品種によって性格が異なるため、初心者さんは好奇心旺盛で元気な猫を選ぶよりも、大人しくて温厚な猫種を選ぶと良いでしょう。
猫の場合は小型の猫種よりも大型の猫種の方が温厚な性格の品種が多いため、長毛種では「ラグドール」や「ペルシャ」、短毛種では「エキゾチックショートヘア」や「ロシアンブルー」といった猫種がおすすめです。
まとめ
犬と猫のどちらかを飼いたいと考えたとき、自分にはどちらが合っているのか、性格や習性などにはどのような違いがあるのかなど、改めて考えてみると知らないことがたくさんありますよね。
どちらも人間にとって身近な動物だからこそ、ある程度人間と共存する過程で進化をしてきましたが、犬と猫の違いを並べてみると、やはりまったく異なる動物だということが一目瞭然となります。
犬も猫もそれぞれ別の魅力があるため、飼い主さんの性格や生活環境に合わせて、一緒に生活しやすい子をお迎えしてあげてください。
そして飼い主さんの使命は責任を持って天寿を全うさせてあげることなので、たくさんの愛情を注いで、楽しい時間をたくさん提供してあげてくださいね。
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