1.黒猫が不吉とされていた理由
1.魔女の使い魔といわれていたため
1.現代では、黒猫の日が制定
2.日本において、黒猫は幸運の前兆の福猫!
2-1.商売繁盛の福猫〔平安時代〕
2-2.結核が治るという迷信が流行る〔江戸時代〕
2-3.「吾輩は猫である」のモデル猫
3.黒猫にまつわるスピリチュアル5選
3-1.黒猫が横切るのはチャンス到来
3-2.黒猫が家に来る(飼う)と金運アップ
3-3.黒猫を夜に見るとライバルに勝てる
3-4.黒猫が近づいてくると大きな幸運が訪れる
3-5.黒猫に触ると恋愛運が上がる
4.黒猫以外の幸運な猫の特徴
4-1.幸運の猫①三毛猫
4-2.幸運の猫②サビ猫
4-3.幸運の猫③白猫
4-4.幸運の猫④オッドアイの猫
4-5.幸運の猫⑤かぎしっぽの猫
黒猫が不吉とされていた理由
◆魔女の使い魔といわれていたため
中世ヨーロッパでは、猫は魔女の使い(手先)であり、不吉なもの、不幸をもたらすものとして、迫害を受けていました。
猫の、自由気ままで警戒心が強く、人の命令になかなか従わないところや、夜行性の性質、暗闇で目が光る様子などが、邪悪な「魔女」のイメージと結び付けられてしまったようです。大
変悲しいことですが、当時の「魔女狩り」によって、猫を飼っている女性たち、そして多くの猫たちが、大切な命を失いました。
また、猫の中でも、特に黒猫が最もひどい扱いを受けたと言われています。海外ではこのような歴史があったのですね。
◆現代では、黒猫の日が制定
現代では、「魔女狩り」のような大規模な迫害は、もうなくなりました。
しかし、いまだに黒猫に対してネガティブな印象を持つ方も一定数おり、残念ながら、昔からの悪習慣や迷信が、完全に消え去ったとは言えないようです。
このような悪習慣や迷信によって、何の罪もない黒猫の命が奪われてしまうのは、大変悲しいことです。
アメリカやヨーロッパでは、黒猫の命を守り、黒猫を大切にするため「黒猫の日」を制定している国もあります。
<アメリカ:8月17日>
大切に飼っていた黒猫が亡くなった後、後を追うように亡くなった飼い主の女性の命日を、兄の男性が「Black Cat Appreciation Day(黒猫感謝の日)」としたのが始まりと言われています。
<イギリス:10月27日>
イギリスの動物愛護団体が「National Black Cat Day(全英黒猫の日)」を制定したのが始まりと言われています。
<イタリア:11月17日>
イタリアの動物愛護団体が、ハロウィーンの夜に黒猫が殺されるなどの悪習慣から黒猫を守るために「Gatto Nero Day(黒猫の日)」を制定したのが始まりと言われています。
この他にも、黒猫に関する記念日が制定されている国や地域があるようです。
気になった方は、是非調べてみてはいかがでしょうか。
日本において、黒猫は幸運の前兆の福猫!
◆商売繁盛の福猫〔平安時代〕
猫を飼っていることが記述されている日本最古の記録は、なんと、平安時代のものだそうです。
宇多天皇の日記「寛平日記」に、父から譲り受けた黒猫についての記述があります。
その中には、
『ふせると丸くなって足や尾が見えなくなり、黒い玉のように見える』
『私の猫は墨のような漆黒の毛色をしておりとても美しい』
などという意味のことが、書かれていたようです。
まるで、現代の猫ブログのようですね!
黒猫は「暗闇でもよく目が見える」ということから、魔除け、幸運、商売繁盛の象徴と考えられ、平安時代の貴族たちから愛され、大切にされてきたようです。
◆結核が治るという迷信が流行る〔江戸時代〕
結核(けっかく)は、主に結核菌という細菌に感染することで起こる病気です。
現代でも、結核に罹患する方は多く、決してその脅威が完全に消えたとは言えませんが、研究が進み、治療法が開発されたことで、昔に比べると死亡率が低下しています。
昔は「労咳」(ろうがい)や「肺病」(はいびょう)などとも呼ばれ、原因のはっきりしない不治の病として、大変恐れられていました。
江戸時代には、「恋煩いが原因で結核になる」や、「黒猫を飼うと結核が治る」、「恋煩いが治る」などという、現代では考えにくいような迷信も広まっていたそうです。
◆「吾輩は猫である」のモデル猫
『吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生まれたかとんと見当がつかぬ。』
これは、小説「吾輩は猫である」の冒頭部分です。
多くの方が知っている、大変有名な作品ですよね。
実は、この物語に登場する「名前のない猫」は、夏目漱石の家に住み着いた、野良猫の黒猫をモデルにしたと言われています。
歴史に残る有名な小説は、黒猫がきっかけで生まれたのかもしれませんね。
黒猫にまつわるスピリチュアル5選
ちょっとミステリアスで、神秘的な印象もあり、独特の魅力に溢れた黒猫。スピリチュアルの世界でも、黒猫は「幸運の前兆」と捉えられているようです。
科学的根拠は不明ですが、黒猫に関するスピリチュアルなお話は、数多くあるようです。そのいくつかをご紹介します。
◆黒猫が横切るのはチャンス到来
幸運の前兆である黒猫が現れるのは、何らかのチャンスが到来している合図とも言えます。
目の前を横切るのは「チャンスを逃さないで!」と、教えてくれているということかもしれませんね。
◆黒猫が家に来る(飼う)と金運アップ
黒猫が家にやって来ることや、黒猫を飼うことが、金運アップに繋がるとの説もあるようです。
◆黒猫を夜に見るとライバルに勝てる
夜の暗闇の中で、その姿を隠しながら歩く黒猫。
スピリチュアル的には、「ライバル達が休んでいる間に、一歩先へ進む」と考えるのだそうです。
現在、何かの勝負事に挑んでいる方にとっては、ライバルに勝てるという暗示かもしれませんよ。
◆黒猫が近づいてくると大きな幸運が訪れる
幸運の前兆である黒猫が、あなたに近づいてきたということは、きっと運が味方しているのかもしれません。
これからは黒猫が近づいてきたら、ラッキーな気持ちになれることでしょう。
◆黒猫に触ると恋愛運が上がる
同じく、幸運の前兆である黒猫に触ると、恋愛運がアップするとの情報もあるそうです。
真偽のほどは定かではありませんが、そのように考えると、毎日をより楽しく過ごせることでしょう。
黒猫以外の幸運な猫の特徴
私達に幸運を運んできてくれるのは、もちろん黒猫だけではありません。黒猫以外にも「幸運の猫」や「福猫」と言われる特徴は数多くあります。その代表的なものをいくつかご紹介します。
◆幸運の猫①三毛猫
「三毛猫」とは、黒、茶、白の三つの毛色をもつ猫です。
「3」という数字は、古くから縁起が良いとされています。
商売繁盛の「招き猫」も三毛猫で、まさに「福猫」のイメージそのものではないでしょうか。
毛色の遺伝子の関係で、ほとんどがメスのため、オスの三毛猫は珍しいです。
◆幸運の猫②サビ猫
「サビ猫」とは、黒と茶色の毛が不規則に入り混じった毛色の猫のことです。
茶色の部分が金属の「さび」に似ていることから、「サビ猫」と呼ばれます。鼈甲(べっこう)柄にも似ているため、別名「べっこう猫」とも呼ばれます。
とても個性的で、他の猫とは違う、オンリーワンの模様です。
こんな猫ちゃんに出会うと、なんだか良いことがありそうな気がしますよね。三毛猫と同様に、ほとんどがメスで、オスのサビ猫は珍しいです。
◆幸運の猫③白猫
「白猫」とは、その名の通り、全身が真っ白な毛色の猫です。
比較的、その数が少ないため、白猫に出会うと幸運と言われているようです。
また、白という色が、気品があって、神聖なイメージに通じることからも、縁起が良いとされています。
◆幸運の猫④オッドアイの猫
「オッドアイ」とは、左右の目の色が異なる状態(虹彩異色症)を言います。
オッドアイは、どのような毛色の猫にも存在するそうですが、特に白猫に発生することが多いです。
片方が青色で、もう片方が橙色、黄色、茶色、緑色のいずれかであることが多いそうです。
とても神秘的で、宝石のように美しい瞳。オッドアイの猫も「福猫」だと言われています。
◆幸運の猫⑤かぎしっぽの猫
「かぎしっぽ」の猫とは、しっぽの先が、鍵のように曲がっている猫のことです。
曲がったしっぽの先に「幸運を引っかけてきてくれる」と言われています。
また、「鍵」のイメージが、「幸運の扉を開けてくれる」や「大切な財産を守ってくれる」といった、良いことを連想させるため、縁起が良いとも言われています。
まとめ
かつて海外では、黒猫は「魔女の使い手」とされ、ひどい扱いを受けていました。
現代では、このような悪い習慣から黒猫を守るため、各国で「黒猫の日」が制定され、黒猫を大切にしようという意識が高まりつつあります。
日本では昔から、福を呼ぶ「福猫」として、人々に愛されてきました。江戸時代には、結核が治る、恋煩いに効くという迷信も広まり、明治時代には有名な小説のモデルにもなりました。スピリチュアルの世界でも、黒猫にまつわる話が沢山あるようです。
また、黒猫以外にも、私達に幸運を運んできてくれる「福猫」と言われる猫がいます。その代表的な例は、三毛猫、サビ猫、白猫、オッドアイの猫、かぎしっぽの猫です。でも、飼い主さんにとっては、おうちの愛する猫ちゃんが一番の「福猫」ですよね。
この記事が、「黒猫は幸運の前兆って本当?」「他の猫はどうなの?」とお考えの皆様にお役に立てば嬉しいです。
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