猫がセミを持ってきた!やめさせる方法とは?理由や安全性もあわせて紹介

2023.07.22

猫がセミを持ってきた!やめさせる方法とは?理由や安全性もあわせて紹介

夏になると、「猫がセミをくわえて持って帰ってきた!」という話を耳にすることがあります。 想像するだけでも、思わず悲鳴をあげてしまいそうですね。 さらに万が一食べてしまった場合、「食べても大丈夫なの?」と猫の健康面も心配になってしまいます。 今回は猫がセミを持って帰ってきてしまう理由や、食べてしまったあとの対処法、そして持って帰ってくるのをやめさせる方法をご紹介します。

なぜ、猫はセミを持ってくるのか

セミを捕まえた猫

猫がセミをくわえて帰ってきて、思わず悲鳴をあげてしまう飼い主さんのおもしろ動画が、Twitterなどで話題になっていることもありますね。
リプライには「うちの猫は、こんなおみやげを持ってきた」という飼い主さんのコメントもたくさんあり、中にはヘビやゴキブリなどの衝撃的すぎるおみやげもあるそうです。

いくらかわいい愛猫でも、「セミを持って帰ってくるのは勘弁してほしい……」という飼い主さんも多いでしょう。

猫がセミに限らず、虫や小動物などを持って帰ってくる、というのはわりとよくある話のようですが、猫の習性などが関係しているのでしょうか?
ここでは、猫がセミなどを捕まえる理由についてご紹介します。

◆猫の狩猟本能によるもの

猫は、祖先から受け継いだ狩猟本能を持っています。そのため、現代の猫ちゃんも狩りが大好きです。
素早く動く小さなセミを見ると、まるで獲物を狩っていたときのように本能が刺激され、ついつい追いかけてしまいます。

セミを食べたいというよりは、野性的な本能を満足させるためにセミを追いかけて「狩り」を楽しんでいるんですね。

セミを食べてしまう猫ちゃんは、追いかけたり前足でつついたり、口にくわえて遊んだりしている間に食べてしまった、ということが多いようです。

あんなにかわいい猫ちゃんですが、今でも野生の本能が色濃く残っているのですね。

◆飼い主におみやげとして持ってきている

捕まえた獲物を家に持って帰ってくるのは、飼い主さんへのおみやげとしての意味があります。
おみやげを持ってきてくれるなんて、かわいらしいですよね。
そのおみやげを持って帰ってくる理由は、猫によって少し違いがあります。

まず、飼い主さんを「お母さんのように思っている」場合があります。
飼い主さんをお母さんのように思っていて、飼い主さんに褒めてほしい、喜んでほしいという気持ちからおみやげをくれることがあるのだそうです。

もうひとつの理由として、飼い主さんを「子猫のように思っている」場合があります。
飼い主さんを子猫だと思っていて、狩りのできない飼い主さんに、代わりに獲物をとってきてくれているのだそうです。猫ちゃんをお世話していたつもりが、まさか猫ちゃんにお世話になっていたなんてびっくりですね。

猫によっておみやげを持って帰ってくる理由はさまざまですが、どちらにしても、猫から飼い主さんへの「愛情表現」ということですね。

気持ちはとてもとても、うれしくて愛おしいですが、虫が苦手な飼い主さんからすると、なんとも恐ろしい愛情表現です。

喜んでもらえると思っている猫を傷つけないために、ありがとうと言ってこっそり外に逃がすという飼い主さんもいらっしゃるそうです。これも愛情ですね。

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猫がセミを食べてしまった場合

万が一猫がセミを食べてしまったら、健康面で危険はないのかというところが、まず心配になりますよね。

「お腹を壊してしまわないか?」「感染症や寄生虫などがあったりしないか?」など、いろいろな不安がよぎると思います。

そんな飼い主さんに、すでに食べてしまった、または食べてしまったかもしれない、となったときの健康への問題や、その後の対処についてご紹介します。

◆基本的に害はないので経過観察をする

セミを食べてしまった場合でも、基本的には猫に害はありませんのでご安心ください。

すぐに病院に行かなければならない、というものではないので、まずはおうちで様子を見てあげてください。
いつも通り元気や食欲があり、排便など特に変わった様子がなければ、経過観察で大丈夫です。

ちなみにゴキブリを食べてしまった場合は、状況が異なります。
ゴキブリが保有している細菌や寄生虫の感染、そして殺虫剤などが付着していた場合は中毒などの危険があります。
ゴキブリを食べてしまった場合は、すぐに動物病院を受診することをおすすめします。

◆体調に異変がある場合は動物病院へ

基本的には大丈夫だというお話しをしましたが、セミにはまれに寄生虫がいることがあります。
可能性としては低いですが、寄生虫に感染するということもゼロではありません。

ですので、その可能性も視野に入れておいて、もし食欲や元気がなかったり、下痢やおう吐、血便や肛門のかゆみがある、などの症状が出たりした場合は、動物病院を受診しましょう。


猫がセミを持ってくるのをやめさせる方法

猫 セミ

基本的には害がない、ということがわかりましたが、かわいい猫ちゃんの愛情表現だとしても、飼い主としては、できればやめてほしいですよね。

また、セミだけでなく、ゴキブリなど他の虫、ネズミなどの小動物など、他の生き物を持って帰ってきてしまうというリスクもあります。
中には猫にとって危険な生き物もいますので、やめることで猫ちゃんの安全にもつながります。

ここでは、猫がセミを持ってくるのをやめさせる方法を4つご紹介します。

◆ベランダや庭などに猫を出さない

ベランダや庭など外に猫を出さず、セミとの接触を避けるという一番シンプルな方法です。

猫はセミを見つけると、本能的にどうしても追いかけたくなってしまうので「接触させない」ことが一番確実ですね。

もともと自由に外出ができる環境にいた猫ちゃんであれば、完全室内飼いは難しいという場合もあるかもしれませんが、可能であれば接触しない方法をとるのはおすすめです。
ベランダであればネットなどを張ることで、セミの侵入を防ぐという方法もいいですね。

完全室内飼いは、ストレスがたまりやすいのでは?と思われることもあるかもしれませんが、猫は窓際で外を眺めるだけで、好奇心が刺激されて楽しめたり、日光浴でリラックスできたりします。
外の景色を眺められる環境をつくってあげたり、窓を開けて網戸にしてあげたりすることで楽しめるという猫ちゃんも多いようです。

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◆外にいる猫から目を離さない

猫がセミを食べてしまわないように、外に出している間は目を離さないようにしてあげましょう。

いつでも自由に外出させている場合は、ずっと目を離さないというのは難しいですが、ときどきベランダや庭など近場で遊ばせたり、リードをつけてお散歩してあげたりしている、という場合はその間だけ目を離さないようにしてあげることで、セミを捕まえるのを防ぐことができます。

見守ってあげることで、セミを食べてしまう以外にも、ケガなど他の危険からも守ることができて安心です。

◆運動不足やストレスの解消をさせる

猫は運動不足やストレスを解消するためにセミを捕まえる、という行動をしている場合があります。

しっかり運動をして、おもちゃで満足いくまで遊んであげると、セミにそこまで興味を示さない可能性があります。

もちろんセミを捕まえたくなるのは本能なので、思いっきりおもちゃで遊んだあとでも、変わらず元気いっぱいセミを追いかけることもありますが。本能なのでそれは仕方がないですね。

「セミよりおもちゃの方が好き!」という場合があるなど、猫ちゃんの性格や好みによっても違ってくるので、一度試してみる価値はありそうですね。

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◆猫に鈴をつけて音を出す

猫に鈴をつけて音を出すことで、セミの方から逃げてもらう作戦です。

猫は動きが静かでそっとセミに忍び寄るので、鈴をつけて「猫が近づいてきているよ」ということをセミに気づいてもらい、近づけば逃げるような状況をつくりましょう。

何度も繰り返していれば、「セミは逃げてしまうからつまらない」と猫ちゃんが覚えて興味を持たなくなってくれるかもしれません。

普段鈴や首輪をつけ慣れていない猫ちゃんの場合、首輪をつけることに違和感があったり、鈴の音にストレスを感じてしまったりすることもあります。
最初は違和感があっても、数日すれば慣れてくることもありますので、ストレスを感じていないか少し様子を見てあげましょう。


まとめ

猫がセミをくわえて帰ってきたら……飼い主さんにとったら想像するだけで恐ろしい話でしたね。

セミを追いかけたくなるのは猫の本能で、猫にとったらごく自然なことです。
さらにおみやげとして飼い主さんにプレゼントするのも、愛情があるからこそです。

ですが、いくらかわいい愛猫からの愛情表現だとわかっていても、笑顔でセミを受けとるなんてとてもできない……という人も多いですよね。

ただできれば、叱ってしまうと猫を傷つけてしまうかもしれないので、その場では優しくお礼を言ってあげたいですね。先に悲鳴が出てしまいそうですが……。

基本的にセミに危険性があるわけではないですが、絶対安全とも言い切れませんし、飼い主さんの精神的ストレスもあります。
セミなどの虫を持ってくるのをやめさせたい場合は、お互いの快適な生活のために、セミを持ってくるのをやめさせる方法にぜひチャレンジしてみてくださいね。



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