1.猫にルームランナーを買うメリット
1-1.ストレスの解消
1-2.運動不足の解消
1-3.お留守番時に役立つ
1-4.電気代がかからない
2.猫用ルームランナーを選ぶポイントと種類
2-1.爪とぎがついているもの
2-2.音が静かなもの
2-3.滑り止めがついているもの
2-3.片面に壁がついているもの
3.猫にルームランナーを買う際の注意点
3-1.怪我のないように気を付ける
3-2.高価であるのに猫が使用しない場合がある
4.猫用ルームランナーをDIYしたい
5.まとめ
猫にルームランナーを買うメリット
「ルームランナー」は正式名称を「トレッドミル(treadmill)」と呼び、屋内でランニングやウォーキングができるといった、有酸素運動を目的として作られた健康器具となっています。
ジムなどに通っている方であれば馴染み深い器具となりますが、このルームランナーに猫専用の商品があることをご存知でしょうか?
猫にルームランナーを購入することによって、どのようなメリットが得られるのかをまずは見ていきましょう。
◆ストレスの解消
猫は一日の中で眠って過ごす時間が多いため、ストレスをあまり抱かないように感じますが、もともと神経質で警戒心の強い一面を持っている個体が多く、比較的ストレスを感じやすい動物だと言われています。
日常生活の中でもストレスの原因となることは多く、長い時間のお留守番、キャットフードの好き嫌い、清潔が保たれていないトイレなど、猫にとって死活問題になることがたくさん潜んでいるのです。
とくに飼い主さんとのコミュニケーションが不足すると、不満や寂しさから多大なストレスを感じるため、気分転換の意味合いでもルームランナーがあれば、好きなタイミングでストレス発散が可能となります。
◆運動不足の解消
猫用のルームランナーは自走式が基本となるため、上に乗って前進するだけで勝手に動いてくれます。
猫が自ら床に降りないかぎり動き続けますので、運動不足解消にも繋がる優れたアイテムと言えるでしょう。
眠っている時間が長いからこそ、運動不足の猫ちゃんは多いですし、猫に無理矢理運動をさせることが難しいため、楽しく遊びながら使用できるルームランナーは、飼い主さんの強い味方となってくれるはずです。
◆お留守番時に役立つ
飼い主さんが忙しく、家を空ける時間が多い場合にも、ルームランナーは一役買ってくれます。
寂しい気持ちや構ってほしい気持ちが強いときに、ルームランナーが部屋に設置してあれば、気分転換で乗って遊んでみる子も居るでしょう。
留守番の時間が長くて寂しさが募ってしまうと、ストレスが溜まってイライラしやすくなり、部屋を荒らすなどの問題行動を起こす子も多いため、ストレス軽減のアイテムや場所を設けるようにしてください。
◆電気代がかからない
ペット用のルームランナーは自走式タイプの商品が多いため、電気代がかかりません。
電気代を気にする必要がないため家計を圧迫しませんし、それにプラスして愛猫がストレス発散や、運動不足の解消ができるのであれば一石二鳥ですよね。
猫はハムスターのように身体が小さいわけではないため、猫用ルームランナーはある程度の場所をとってしまいますが、愛猫が喜んで遊ぶ姿を見るだけで、購入して良かったと思えるのではないでしょうか。
猫用ルームランナーを選ぶポイントと種類
愛猫のためにルームランナーの購入を考えたとき、いざインターネットなどで検索してみると、さまざまな種類の商品があって、どれを選ぶべきか悩まれる飼い主さんは多いことかと思います。
愛猫に喜んで使ってもらうためには、どのような商品を選ぶべきなのでしょうか。
◆爪とぎがついているもの
猫用のルームランナーは大きいため、いきなり部屋の一角に設置してしまえば、得体の知れない物質に警戒心を抱き、一切近づかないといった猫ちゃんは少なくないはずです。
猫ちゃんに興味を示してもらうためにも、選ぶ際には爪とぎがついているものを選ぶことがおすすめとなります。
もともと猫は爪をとぐといった習性を持っているため、そのポイントをしっかり押さえてルームランナーを選ぶようにしましょう。
◆音が静かなもの
ルームランナーを選ぶ際には、音が静かで気にならないものを選ぶようにしてください。
マンションのような集合住宅にお住まいの方だけでなく、一軒家にお住いの方でも猫が大きな音を立てれば気になる方は多いため、音が気にならない商品はポイントが高いですよね。
飼い主さん自身が騒音でストレスを溜めないためにも、音の静かな商品を選びましょう。
◆滑り止めがついているもの
猫ちゃんの中にはルームランナーが楽しすぎて、いきなりジャンプして飛び乗ったり、回転している最中に思いっきり飛び降りたりする子がいます。
滑り止めでしっかり固定されていないと、ルームランナーが倒れるだけでなく、猫ちゃんがケガをする恐れもありますよね。
安全に使用してもらうためにも、滑り止めがついていてしっかりと固定ができる商品を選んであげてください。
◆片面に壁がついているもの
ルームランナーはハムスターが使用する回し車のような形をしており、猫用のルームランナーも商品によっては、両側面に壁がついていないものも存在しています。
愛猫の安全を第一に考えているようであれば、片面に壁がついている商品を選び、誤って落下しないような対策が必要と言えるでしょう。
猫にルームランナーを買う際の注意点
ルームランナーを選ぶポイントを押さえたら、購入する際にはそのほかのどんなところに注意すべきか、という点も気になるところですよね。
購入をする前には以下のことにも注意しながら、本当に必要かどうかを決めるようにしましょう。
◆怪我のないように気を付ける
ルームランナーは運動不足やストレス解消に役立つため、愛猫のために購入してあげたいと考える飼い主さんは多いと思いますが、使用の際にはケガのないように意識し、目の届く範囲で使用させてあげる必要があります。
健康体の猫ちゃんであっても、もともと運動不足の猫ちゃんや、使い方がよく分からず手足を引っ掛けてしまうような猫ちゃんの場合は、いつでも自由に使用できるような状態にしていると、ケガや事故を起こしてしまう可能性も否めません。
猫ちゃんの中にはルームランナーの利用方法を、なかなか理解できない子もいますので、すべての猫ちゃんが最初から安全に使用できると思わないでいた方が良いでしょう。
◆高価であるのに猫が使用しない場合がある
猫用のルームランナーは低価格であっても、数万円からの商品が多く、気軽に購入できる商品ではありません。
高い金額を払って愛猫が使用してくれないとなれば、本末転倒となってしまうため、購入を検討する際には、愛猫の性格なども考慮しながら決める必要があると言えますよね。
高額の商品を購入することに戸惑ってしまうようであれば、猫用ルームランナーのレンタルなどもあるため、本当に買っても後悔しないかどうかを、事前に体験してみることもおすすめです。
猫用ルームランナーをDIYしたい
ルームランナーの購入やレンタルに悩んでいるようでしたら、低コスパで作成できるDIYはいかがでしょうか。
手作りであれば材料費だけで済みますし、飼い主さんが手作りしている作業を猫ちゃんが見ていれば、警戒心もゆるくなり完成時に使用してくれる可能性が高くなります。
DIY上級者であればベニヤ板などを採寸し、回し車や架台の作成が可能となりますが、DIY初心者だと設計図の構成からは難しいと感じてしまうことでしょう。
猫も大好きな素材となるダンボールで手作りする際は、強度なども考えて回し車や外壁にダンボールを何重にも重ねて作成しなくてはいけません。
安全に使用してもらうことを考えていられるようであれば、やはりベニヤ板などを利用することが一番となりますが、大き目のタライの内側に爪がとげるようなカーペット素材などを貼りつけ、キャスターで柱や壁に取りつければ簡易ルームランナーの完成です。
SNSなどでもさまざまなDIY方法が紹介されていますので、真似ができそうなものを参考にし、オリジナルの愛猫用ルームランナーを作成してみてはいかがでしょうか。
まとめ
猫用のルームランナーは価格が高くつきますが、猫にとってはメリットの多いアイテムということが分かりました。
室内で使用することにより、運動不足の解消やストレス発散、お留守番時の寂しさを紛らわすなど、猫と一緒に暮らす上で飼い主が普段から気に掛けるべき事象が、少しでも軽減できるようなアイテムとなっています。
購入を検討する際には愛猫の性格を考慮し、本当にたくさん遊んでくれるのか、高い金額を支払っても無駄にならないのかなどをしっかりと考え、購入に至るようにしてください。
そして、実際に購入した後にルームランナーを愛猫が使用する際には、ケガをしないような工夫をし、常に飼い主さんの目が届く場所に設置するようにしましょう。
猫の気持ちを汲み取り、上手に活用すれば猫ちゃんのお気に入りアイテムになってくれるはずですよ。
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