エジプシャンマウってどんな猫?自然発生の斑点模様を見逃すな!

2023.11.26

エジプシャンマウってどんな猫?自然発生の斑点模様を見逃すな!

猫にはたくさんの模様や毛色を持った猫が存在していますが、美しい斑点模様を持つ猫は野性味が強く、その容姿に見惚れてしまう方も多いのではないでしょうか。 純血種の中で斑点模様を持つ猫種は何種か存在しますが、その中の一種にエジプシャンマウといった種類の猫が存在しています。 猫種の中でも歴史の古い品種となりますが、エジプシャンマウはどんなルーツや特徴を持ち、一緒に暮らすにはどのようなことに注意をするべきかご紹介させていただきます。

エジプシャンマウってどんな猫?

エジプシャンマウ

日本ではたくさんの純血種の猫がブリーディングされていますが、人気の猫種が優先的にブリーディングされているため、「エジプシャンマウ」という名前を聞いて、どのような猫なのか知らないといった方も多いのではないでしょうか。

エジプシャンマウが誕生したルーツなどを知って、理解を深めていきましょう。

◆原産国

エジプシャンマウの「マウ」はエジプト語で「猫」という意味を持つため、その名の通りエジプトの猫といった意味を持ちます。

明確なルーツは分かっていないものの、古代エジプトの壁画や工芸品などにエジプシャンマウとよく似た猫が描かれていることから、原産国はエジプトとされていますが、正式な品種として確立したのはアメリカとなるため、アメリカ原産と表記する場合もあるようです。

◆歴史

古い猫種でありながら、起源が明らかになっていないエジプシャンマウが世間に広まるようになったのは、近代となる1953年のことです。

イタリアに滞在していたロシア人の王女が、エジプトのカイロで発見された美しい被毛を持つ猫に魅了され、1匹のメス猫を輸入しました。

その後イタリアのオス猫と交配させ、誕生した子猫たちがエジプシャンマウのはじまりとなります。

1957年にはこの猫たちを連れて王女がアメリカへと亡命しましたが、その地で繁殖が繰り返され、アメリカのキャットショーでお披露目されてからは、その名が広く知れ渡ることとなりました。

しかし、基礎となる猫が少なかったことから近親交配が繰り返されましたが、遺伝疾患が目立つようになり、ベンガルヤマネコの血を引いた猫との異種交配が行われたのちに、TICAやCFAなどの血統登録団体に公認されていったようです。

1980年代に入ってからはCFAの方針が変わり、より健全なエジプシャンマウが求められましたが改良は成功し、現代に至っています。

◆体の大きさ

エジプシャンマウの体型はセミフォーリンタイプとなり、日本猫と同じように猫の中では中間的な体の大きさをしています。

体重は3~5kg程度となり、体高は23~25cmが平均値となりますが、スリムで筋肉質といった体つきをしているため、運動神経も抜群です。

チーターと同じように脇腹から膝裏にかけてのヒダ(ルーズスキン)が発達しており、歩幅を最大限に広げて走行できることから、時速50kmでの走行が可能と言われています。

前足よりも後ろ足の方が長く、つま先立ちをしているかのような立ち姿が美しく見えるため、人々に優雅な印象を与えてくれるような体格の持ち主です。

◆性格

ヤマネコの血を引いているエジプシャンマウは、活発でありながら繊細で怖がりといった一面を持っています。

初対面の人に対しては警戒心をむき出しにし、人見知りをしてしまいますが、信頼関係が築けている飼い主さんに対しては愛情深く、甘えん坊な姿や好奇心旺盛な姿を見せてくれるようです。

良い意味で二面性を持っている猫となり、純血種の中でも比較的飼育しやすい猫と言えるでしょう。

◆鳴き声

信頼関係が築けている相手に対しては、甘えたり構ってほしかったりといった傾向が強いため、よく鳴いて相手の気を引こうとします。

そして自分の鳴き方によって飼い主さんがどんな反応をしているのかをよく観察し、たくさんの鳴き声を使い分けるほど賢いとも言われています。

野性味の強い猫であることから、鳴き声ささぞかし大きいと思われがちですが、か細く静かな声で鳴くため、おしゃべりであってもさほど気にならず、マンションなどの集合住宅でもストレスなく一緒に暮らせるようです。


エジプシャンマウの最大の特徴

エジプシャンマウ

エジプシャンマウの最大の魅力は、エジプトの壁画になっていたり、ロシアの王女がメロメロになったりしてしまうほどの、美しい斑点模様ではないでしょうか。

それらの特徴について、詳しく見ていきましょう。

◆エジプシャンマウの斑点模様

たくさんの猫種の中でも斑点模様を持つ純血種は非常に人気が高く、どこの国でも愛好家の方に好まれる傾向が強くなっているようです。

エジプシャンマウの持つ斑点は「スポテッドタビー」と呼ばれ、ダブルコートの被毛に大小さまざまなスポットが、はっきりと色濃くランダムに現れています。

この美しい模様は被毛の表面だけでなく地肌にも入っている上に、ベンガル(野生種との異種交配)やオシキャット(純血種同士の選択交配)などから生まれた、人工的な斑点模様とは異なり、自然発生での斑点模様を持つ唯一無二の猫となっています。

また、エジプトの壁画に描かれていた猫の額には、「スカラベ」と呼ばれる聖なる甲虫模様が入っており、同じ模様がエジプシャンマウの額にも入っているため、由緒正しい純血種とも言われてぴるようです。

◆エジプシャンマウの毛色

美しい斑点模様が浮かび上がっているエジプシャンマウですが、毛色は主に3つの色が公認されているようです。

公認されている毛色は、以下の3色となっています。

【シルバー】
エジプシャンマウのイメージとして定着している毛色がシルバーとなりますが、天然色の薄いシルバーの地色に消炭色(けしずみいろ)の斑点模様が見られます。

内側に生えているアンダーコート(下毛)には、ホワイトか薄いシルバーといった色味がついています。

【ブロンズ】
灰色と黄色が混ざったような温かいブロンズをベースに、濃いブラウンやブラックの斑点模様が見受けられます。

アンダーコートはオーバーコート(上毛)よりも薄めの、温かみのあるブロンズとなります。

【スモーク】
スモークはシルバーと同じく地色が薄いシルバーとなりますが、毛先はブラックでディップされており、斑点模様はよりくっきりとした漆黒色をしています。

アンダーコートもシルバーと同じく、薄いシルバーかホワイトとなるようです。


エジプシャンマウと暮らす上でのポイント

エジプシャンマウ

エジプシャンマウは比較的飼いやすい猫種となりますが、やはり一緒に暮らす上ではさまざまなことに気を使ってあげる必要があります。

どの猫も住みにくい環境で暮らせば、ストレスを溜めやすくなってしまいますし、ストレスは体調を崩すだけでなく病気の原因にも繋がるため、しっかりと生活環境を整えてからお迎えをするようにしましょう。

◆しっかりと運動させてあげる

運動神経が抜群なエジプシャンマウには、快適に運動ができるようなスペースが必要となります。

高い場所を好む傾向も強いため、屋内の限られている空間であっても、上下運動ができるような立体的スペースも設けておきたいところです。

ステップやキャットタワーを用いて、気軽に運動ができるスペースを作っても良いですし、家具の配置を工夫して高低差を出してみても良いでしょう。

◆一緒にいる時間を確保

甘えん坊といった一面を持っているエジプシャンマウは、信頼している飼い主さんに対してはべったりくっついて離れない子も多いため、飼い主さんが自宅にいるときは、一緒に過ごす時間を確保することも大切です。

一緒にいる時間はたくさんスキンシップを図り、一緒におもちゃで遊んだりおしゃべりに付き合ってあげたりしながら、さらなる信頼関係を深めてあげてください。

長いお留守番も苦手となるため、どうしても長い時間家を空ける必要があるときは、猫ちゃんが信頼できる別の人(そのほかの家族、両親、恋人、友人、子猫時代から贔屓にしているペットシッターなど)に在宅してもらいましょう。

初対面のペットシッターやペットホテルは、神経質なエジプシャンマウには不向きとなります。

◆定期的なケアを忘れずに!

エジプシャンマウの美しい斑点模様は、はっきりと見えるようになるまで、2年ほどの月日を要すると言われています。

被毛が生え変わる時期(換毛期)や日射しのきつい夏場はとくに注意が必要で、美しい被毛を守るためにも、長時間直射日光を浴びないような工夫が必要となってきます。

日光浴が好きな猫ではありますが、窓辺や寝床のある場所には直接日光が当たらないように工夫をし、短毛種であっても1日1回程度の定期的なブラッシングを心掛けて、美しい被毛を守るようにしていきましょう。

◆スマートな体型を維持できるような食事を用意する

セミフォーリンといった体型をしているエジプシャンマウは、運動量が多く筋肉質でありながら手足が長くスラっとしており、スマートな体型を維持するためにも食事管理を怠らないようにしてください。

上質なたんぱく質を含んだ総合栄養食が望ましいですが、成長や年齢によって必要な摂取カロリーも異なるため、目的に応じた食事選びも大切です。


まとめ

ナチュラルブリード(自然繁殖)で美しい斑点模様を持つ猫は、純血種の中ではエジプシャンマウだけとなるため、この模様をこよなく愛する愛好家の方が多くいらっしゃるようです。

歴史は古いとされてはいますが、日本でも名前が知られるようになってきたのは、1980年代を過ぎてからとなるため、今回初めて名前を知ったという方も多いのではないでしょうか。

特徴的な斑点模様だけでなく、性格もとてもかわいらしい猫ちゃんとなるため、今後さらに人気が高まる猫種であるとも言えますよね。

人見知りや長いお留守番が苦手となるため、頻繁に来客が訪れるご家庭、一人暮らしの方には不向きとなりますが、環境がしっかりと整っていれば飼育しやすい猫と言えるでしょう。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。

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