猫は芸を覚えることってできる?教えた際の3つのメリットとは

2024.04.07

猫は芸を覚えることってできる?教えた際の3つのメリットとは

犬は芸を覚えてくれる動物といったイメージですが、猫の場合はどうでしょうか。 ペットとして愛されているツートップは犬と猫となるため、猫も芸を教えれば覚えてくれる気がしますが、実際にはどうなのか、気になるところですよね。 愛猫に芸を覚えてもらいたいと考えたとき、どのように教えれば覚えてもらえるのか、覚えさせる際のコツなどはあるのかをご紹介していきたいと思います。

猫は芸を覚えるの?

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猫には犬と同じように芸を教えるのは難しいと考えられてはいますが、教え方を工夫することによって覚えてもらえるようになります。

芸を覚えてもらえれば可愛さは倍増しますし、一緒に暮らしていて楽しい時間が増えると考える方も多いのではないでしょうか。

動物にとって「しつけ」は人間社会で暮らしていく上で、必要なルールやマナーを学んでもらうこととなりますが「芸」は練習して身につけた技能となるため、できなかったとしても何の問題もありません。

そのため、愛猫に芸を覚えてもらいたいといった気持ちは、あくまで飼い主さん側で何かしらのメリットを感じない限り、成り立たないと言えるでしょう。

上手に教えれば芸も覚えられる猫ではありますが、芸を覚えることによってどんなメリットがあるものなのでしょうか。


猫に芸を覚えさせるメリット

猫に芸を覚えさせた際、以下のようなメリットが得られます。

◆コミュニケーションができる

猫が芸を覚えるためには、繰り返し飼い主さんと同じ動作や時間を共有することによって、コミュニケーションの一環として楽しめます。

毎日の生活の中で猫とのコミュニケーションやスキンシップはとても大切ですが、飼い主さんが愛猫と遊びたいときに限って猫は眠っていたり、猫がかまってほしいときに飼い主さんが忙しかったりなど、時間をつくること自体に難しさを感じている方も多いのではないでしょうか。

猫に芸を覚えてもらうことにより、飼い主さんは積極的に愛猫のために時間を作るようになりますし、猫も芸をしてご褒美がもらえたり褒めてもらえたりすれば、芸に対して積極性を出してくれるはずです。

このようなことからも芸は、猫とのコミュニケーションを必然的にとる手段とも言えるため、双方にとって喜ばしいメリットと言えるのではないでしょうか。

◆愛猫の身体に振れやすくなる

猫と一緒に暮らす以上、さまざまなケアが必要不可欠となりますよね。

とくに爪切りやブラッシングといったお手入れは、怠ることのできないケアとも言えますし、どんなに愛猫が嫌がったとしても頃合いをみて行わなくてはいけません。

猫ちゃんの中には手足に触れられることを嫌がる子や、身体に触れられるだけで嫌がる子なども居るため、芸を教えるときに身体に触れる機会を増やせば、自然とボディタッチに対して抵抗がなくなっていくはずです。

◆メンタルケアや災害時に役立つ

猫ちゃんの中には病院嫌いの子も多いため、「キャリーバッグになかなか入ってくれない」「病院内で縮こまってしまう」など、愛猫の扱いに困ってしまう飼い主さんは多いことでしょう。

芸は気持ちの切り替えにも役立ちますので、病院内で普段の行動をなぞることにより、気持ちのスイッチが切り替わってくれるはずです。

また、キャリーバッグに自ら入ってくれるような芸を促せば、動物病院に連れて行く際も楽になりますし、災害時にも芸を応用してキャリーバッグに入らせることができます。

キャリーの中で過ごすといった行動も猫ちゃんが芸としてトレーニングをすれば、緊急時や災害時にも飼い主さんは安心して愛猫と一緒に避難ができますし、命を助けられる可能性が高くなります。


猫に芸を覚えさせたい!

愛猫に芸を覚えてもらうメリットを見出せた際には、どのような芸を教えるかが重要となってきますよね。

猫でも比較的覚えてくれやすい芸は、以下のようなラインナップとなっています。

◆お手

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もっともポピュラーな芸として挙げられるのが、やはり「お手」ではないでしょうか。

定番の芸だからこそ、猫にも覚えてもらいやすい芸と言えますよね。

お手を覚えてもらうためには、前足に触れることが必須となるため、前足に触れられるのを嫌がる子にはハードルが高い芸ですが、一度覚えてしまえば飼い主さんもとても楽しく、愛猫の可愛らしい姿を毎回見られるためおすすめです。

教え方としては愛猫の手をとり、飼い主さんの手のひらに乗せる瞬間に「お手」と声掛けをします。

そのあとには必ずご褒美(一口サイズのおやつや、キャットフード1粒など)を与えるようにして、何度も同じ動作とご褒美をあげるターンを繰り返し、お手という言葉と自分のしている動作を関連付けることによって、ご褒美をもらうための行動として学習してくれるはずです。

◆ハイタッチ

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お手の進化系となる「ハイタッチ」も、猫が覚えやすい芸と言えるでしょう。

まずはご褒美を握りしめた手を愛猫の前に差し出し、愛猫が自ら触れてきてくれることを学んでもらうため、何かしらの行動を起こしてくれるまで待ちます。

前足で触れてきた際には、褒めるための合言葉(いい子・えらい・グーなど)を口にして、素早くご褒美を与えてください。

徐々に慣れてきたらご褒美のおやつ(キャットフード1粒など)を、人指し指と親指で持ち、愛猫の顔の高さに合わせて出します。

この状態でのタッチを何度か繰り返し、タッチをすることでご褒美がもらえると理解してくれたようであれば、反対の手でおやつを持つようにし、指をすべて広げた状態でのハイタッチを試みてみましょう。

◆マテ

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芸の中でも「マテ(待て)」は、忍耐力が必要となってきます。

マテを教える際には、我慢することも同時に覚えてもらわなくてはいけないため、自由奔放な猫ちゃんには少しハードルの高い芸と言えるかもしれません。

愛猫にご褒美を見せて、箱のような蓋の閉まる容器に隠し、食べたくても食べられない状況を作った際に「マテ」と言葉をかけ、手出しをせずに待つことができたらご褒美を出して食べさせてあげましょう。

その後このトレーニングに慣れてきたら、入れ物を簡易的なものに変えて繰り返し、最後は入れ物なしでの実践となります。

愛猫の前にご褒美をむき出しのまま置き、「マテ」の掛け声のあとにしばらく我慢ができたら、食べてOKの合図(よし・OK・いい子など)を出して、たくさん褒めてあげてください。

◆ベル

愛猫にとても可愛らしい芸を覚えさせたい場合には「ベル(呼び鈴)」を鳴らす芸もおすすめです。

ベルを鳴らすとおやつをもらえるといった芸となりますが、SNSでもベルを鳴らす猫ちゃんはとても人気なため、愛猫にも覚えさせたいと考える飼い主さんは多いのではないでしょうか。

ベルの上に愛猫の手を持っていき、押すと鳴る仕組みを理解させ、上手に鳴らせたらご褒美をあげるといった簡単なトレー二ングです。

最近では小さな猫の手でも押しやすい、ペット専用のコールベルも販売されているため、ベルを鳴らす芸を覚えさせたいときには購入を検討してみてはいかがでしょうか。

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猫に芸を覚えさせるコツは?

芸は「楽しい」「嬉しい」ものとして覚えてもらうためにも、必ず1回の練習につきご褒美を与えるようにして、苦痛にならないような工夫が必要となってきます。

とくに猫は自由気ままな動物ですし、自分のやりたくないことを率先してやりたがるような性格を持ち合わせていません。

無理強いさせてしまえば、面倒なことを押し付けてくる飼い主さんに対して不信感を抱くようになり、愛猫との関係性が悪くなってしまうはずです。

また、猫は芸を覚えるときに音と行動を連動して学習するため、ペット用トレーニング用品となる「クリッカー」を活用してみるのもおすすめとなります。

芸がうまくいった際にクリッカーの音が鳴り、ご褒美がもらえることを覚えれば、必然的に猫にとって芸は楽しいものだと理解してもらえるはずですよ。


犬と一緒に暮らすと猫も覚える?

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猫はもともと単独で行動する動物ではありますが、人間とともに暮らしている猫ちゃんのほとんどは仲間意識を持ち、飼い主さんのことを大切な家族として認識しています。

猫は成長する過程で母猫の行動を真似ながら学習していきますが、幼少期から母猫と離れて育った猫の場合は、周囲の環境に順応しながら大きくなっていくしかありません。

幼少時代から家族の中に犬が居た場合には、毎日飼い主さんよりも長く同じ空間に居ることからも、信頼性が強くなっていきます。

犬との行動する時間が増えれば増えるほど、自然とその姿を真似るようになりやすいですし、猫なのに犬のような性格に育っていくことがあっても不思議ではありません。

犬がしつけや芸を覚えるタイミングで、猫にも同時に教えることができるようであれば、想像よりも簡単に芸を覚えてくれるかもしれませんので、そのような機会があった際には是非試してみてはいかがでしょうか。


まとめ

猫はしつけをしなくてもさまざまなことを覚えてくれる動物ではありますが、芸を教えているといった飼い主さんはそこまで多くないはずです。

芸ができなくても困るものではありませんが、芸を覚えることによって飼い主さんのメリットにつながるケースもあるため、飼い主さん側に強い意志があれば、愛猫に芸を教えても問題ありません。

覚えることが楽しく嬉しいと認識してくれる猫ちゃんであれば、一生懸命教えても問題ありませんが、少しでも愛猫が苦痛に感じているような素振りを見せるようであれば、無理強いはせずに愛猫の気持ちを尊重してあげるようにしましょう。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


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