◆日本犬の中では唯一の大型犬、秋田犬
6種類の日本犬の中でも、秋田犬は、唯一の大型犬です。オスの体高は65センチほど、メスだと少し小さく60センチほどの体高で、体重は個体差がありますが40キロ前後が平均だと言われています。
そして、多くの方が知っている忠犬ハチ公のイメージ通り、「人間への忠誠心が強い」「家族思いで優しい」という特徴があります。飼い主の帰りを来る日も来る日も待っていた・・・そんな姿は、忠誠心の表れですよね。
そんな秋田犬は、その名の通り秋田出身。日本犬の中では最も有名といっても過言ではないかもしれません。また、実は秋田犬は「闘犬」としての過去も持っているのです。そのため、家族にはとても忠実な反面、見知らぬ人には攻撃的に振る舞うという一面も持っています。このような場面を防ぐには、飼育する場合にはある程度の運動量も確保するように気をつけましょう。しつけや訓練をしっかりしないと、その高い身体能力が場合によっては危険へと変化してしまうこともあります。
◆日本犬の6犬種中4つの犬種が中型犬である
●身体能力の高い甲斐犬
甲斐犬はとても身体能力の高い犬種。運動神経がいいのです。また、非常に賢いのが特徴で、なんと一匹での猟もできるとか!スゴイですね。そんな甲斐犬は、体高は50センチほど、体重は16㎏くらいが平均で、「中型犬」に分類される大きさです。また名前の通り生まれは山梨県。かなり過酷な山などでも暮らせる犬種で、忠実さも持っているため人間と共に狩りをしていたとも言われています。
●アイヌ犬とも呼ばれる北海道犬
某携帯電話会社のCMのお父さん役をしているワンちゃんを一度は見たことのあるという人も多いのではないでしょうか。あのワンちゃんは実は「北海道犬」。本当に愛嬌があってかわいらしいですよね。そんな北海道犬は、もともとアイヌの人々が飼い続けていた犬で、寒さに強いという特徴があります。
また、体の大きさは中型犬に分類されるほどで、他の日本犬と同様、忠実さや勇敢さを持ったワンちゃんです。
●番犬にも最適な四国犬
四国犬も、大きさとしては中型犬に分類されるような大きさです。秋田犬と同じような性格で、飼い主にはとても忠実。でもやっぱり他の人には強い警戒心を持っているとか・・・。
また古くには、人間と共に鹿や猪を狩るという仕事をしていたため、体力や持久力にも自信があるという犬種なのです。体力が自慢のワンちゃんが、その体力を発揮できるように飼育する時にはストレスがたまらないほどにたっぷりと運動をさせてあげましょう。また、しつけや訓練も飼い主さんがしっかりするのが大切です。
●とっても人気?紀州犬
中型犬の紹介では最後になりましたが、紀州犬は和歌山県原産。特徴としては、やはり日本犬らしいです。飼い主にはとても忠実、しかし他の人間には警戒心を強く持ってしまう特徴があるという性格です。ただし、紀州犬は他の中型犬ほどではないようです。そのため、きちんとしつけをしていれば、小さなお子様のいる家庭でも一緒に暮らしていけると言われています。
◆唯一の小型犬は?
豆柴という名前を聞いたことのある人も多いですよね。小型でかわいらしい柴犬のことを「豆柴」と呼びます。柴犬は日本犬のなかではもっとも小さく、唯一の小型犬です。その姿はキュートで、癒されますよね。
しかし、やはり日本犬。他の日本犬たちと同様に、人間と共に狩りをしていた歴史もあるので、体の割には意外とパワフルなワンちゃんなのです。そして、頑固という一面も持ち合わせています。きちんとしつけをしていないと、少しもてあましてしまうかもしれません。
攻撃性も持っているとは言うものの、小さいころから一緒に過ごし、しつけがしっかりされていれば問題ありません。とても優しく家族の良きパートナーとして、幸せに暮らすことができるワンちゃんです。室内での飼育にも最適ですし、日本犬の中ではもっとも飼育しやすい犬種かもしれませんね。
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