食べ物を食べたいときの犬の鳴き声や行動
犬の食欲は本当に旺盛ですよね。
「さっき食べたはずなのに、まだ食べるの?」
犬と一緒に暮らしていると、こう思うことも結構多いでしょう。
しかし、この理由は実は犬の歴史と関係しているのです。もともと野生で暮らしてきた犬は「食べることができるうちにたくさん食事をする」という本能が備わっているのです。そんな食欲旺盛な犬たちは、人間と一緒に暮らしていると、人間の横にすりよってきたり、尻尾をふりながら吠えたりして食べ物をねだったりしますよね。
これは「その食べ物一口ちょうだい」というサイン。すり寄ることや「ワン!」と吠えることでサインを示しているのです。しかし、このサインが分かったからといって、過剰な量の食事を与えてしまうのは禁物です。食べさせ過ぎると、犬の健康を害することにもなってしまうので、その点は気をつけるようにしましょう。
犬が吠えるときの気持ちは?
それでは「食べ物が欲しい!」というサイン以外の鳴き声についてお話ししていきましょう。
●鳴き声の長さと音の高さで伝える気持ちが変わる
例えば、中くらいの音程で何回も吠えた時。これは、侵入者などを発見したときの警戒の合図と言われています。
そして、高い声を伸ばしてゆっくり吠えるのは、寂しさのサインとも言われています。「くう~ん」という寂しそうな犬の鳴き声を聞いたことのある人も多いでしょう。
また、同じ高めの声でも短く吠える時。これは「こんにちは」という挨拶の意味を持っています。さらに、中くらいの音程でこもっているような吠え方をするときは「遊ぼう」といった意味があるようです。
●うなり声からも気持ちがわかる
例えば、弱くて低いうなり声。これは、敵への警戒を示すサインといわれています。
また高くなったり低くなったりするうなり声には「迷い」があるとか。
太くて長めのうなり声があらわすのは、獲物を見つけたような時に「仲間を集める」時の声だと言われています。そして、自信のない犬は「自分のことは自分で守るぞ」といった意思表示で、高めのうなり声と吠え声を混ぜることがあります。
こんな風に、鳴き声やうなり声は犬がどのような気持ちでいるかがある程度分かるため、知っておくと便利です。
犬もため息を吐く?!
犬と人間の気持ちの表し方でもっとも共通しているのは、ため息かもしれません。例えば私たち人間は、お腹いっぱいのおいしい食事をしたときに「ふ~」といったようにため息を吐いたり、残念な気持ちを感じた時に「は~」といったようにため息をつきますよね。
実は犬がため息をつくときも、ほとんど同じような心境だとか・・・。
例えば、犬がうっとりとした感じでため息をつくことがあります。これは、満足や安心を表わしていると言われます。また、目を開いてため息を吐いたら「期待外れだな」「残念だな」というような心境を表していると言われています。こういったため息の吐き方は人間と同じですね。
●恐怖や痛みも声で表す?
犬が弱々しい鼻声を出したら、それは恐怖や痛みを感じていると言われています。
また、甲高い声で鳴くときや、それが連続するときは、痛みを感じているといわれています。「キャン!」という感じですね。
鳴き声やうなり声には、犬の気持ちが隠されているので、知っておくことで犬の気持ちがさらに分かるようになるでしょう。
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