愛犬のカット
最近では、トイプードルやヨークシャテリアなど被毛が伸びる犬種を飼っている人が増えてきたので、トリミングの機会や色々なヘアスタイルをする飼い主さんも増えてきました。ただ、人間のカットに比べると、犬のカットは金額も高いため、毎月通っていると出費がかさんでしまいます。そのため、毎月のトリミングに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。そんな時は、自分でカットをしてみるのも良いかもしれません。実は、ちょっとしたカットなら、飼い主さんでも出来るんですよ。
カットに必要なもの
犬のカットに必要な道具を揃え、万全な状態でカットするようにしましょう。
カットに必要な道具は、以下の物です。
■ハサミ
人間の散髪用のハサミでも大丈夫です。ただ、工作用のハサミだと、細い犬の毛はカットしづらいので避けた方が良いです
■コーム
目の粗いものと細いコームがオススメ。1つのコームに、荒めと細めの両方が備わっているものがあるので、その方が便利です
■バリカン
犬用のバリカンが販売されています。コードレスタイプのものが多いので、その方がカットの邪魔にならずやりやすいです
これらは、最低限必要な道具ですが、この3点があれば、カットを行う事が出来ます。バリカンは、カットの方法や箇所によっては必要はありませんが、あると便利なので揃えておいた方が良いでしょう。
カット方法
本格的なヘアスタイルとなると、プロのトリマーさんにお願いをする必要がありますが、飼い主さんでも簡単にカット出来る部分があります。その部分をカットしてあげるだけで、犬は生活がしやすくなるので、無理のない範囲で行ってあげると良いでしょう。また、基本的には1人で行わず2人で行うようにしましょう。カットする人と、犬を抑えている人と役割を分ける事で、カット時間の短縮にも繋がり犬のストレスも軽減されます。
■肉球周りの毛のカット
肉球周りの毛が伸びてくると、滑りやすくなるのでとても危険です。特に、フローリングで飼育している人は、ケガに繋がりかねないので伸びてきたらカットをしてあげましょう。
1.両腿の上で犬を仰向けにさせ犬の体を固定します。抑えている人は、愛犬の体をしっかり抑え、カットする人は肉球周りの毛をかき出します。
2.ハサミは、肉球と平行になるように持ち外に向けて切りましょう。また、バリカンを使う際も同じで、肉球と平行になるようにバリカンを持ち、表面をなぞるように刈りそれが出来たら肉球の間の毛を刈るようにしましょう。
■肛門周りの毛のカット
お尻周りの毛も伸びやすい箇所のため、伸びてくると肛門が毛に覆われて隠れてしまいます。こうなると、衛生的に良くないためカットをしてあげましょう。この際も、2人で行った方がやりやすいです。
1.抑える人は、犬が座ってしまわないように顎の下とお腹を抑えて体を固定しましょう。
2.カットする人は、片手で軽くしっぽを持ち上げます。急に上げたり強く行うと嫌がるので気をつけて持ち上げるようにしましょう。
3.肛門から外に向かってバリカンでカットします。バリカンがなければ、ハサミで行っても構いません。
肛門周りの毛をカットする際、肛門周りの筋肉が動く事があるので、肛門を傷つけないように注意しながら行いましょう。
■目の周りの毛のカット
目の周りの毛が伸びると、被毛が目に入って眼球を傷つけたり、視界が悪くなってしまうので、この部分もカットをしてあげると良いでしょうただ、目の周りは、犬の視界に入る部分でもあるので、必ず2人で行うようにします。また、状況によっては行わない方が良い場合もあるので、愛犬の様子を見てから行うようにしましょう。
1.抑える人は、犬を後ろから抑えます。抑え方は、肛門周りの時と同じような感じでもんだいありません。
2.カットする人は、慎重に行いましょう。ハサミの先端が目の近くにあると万が一動いてしまった時に目を刺してしまう可能性もあるので、ハサミの先端が犬の目に向かないようにしてカットします。この時、片方の手でマズルと抑えながら行うと良いでしょう。
カットの注意点
カットをする際に気をつけなければならないのが、犬がケガをしないように行うことです。普段、トリミングサロンで犬が大人しくしているのは、自宅ではない場所で行っているために、緊張して動けないという場合があります。もし、犬のカットをするのであれば必ず2人がかりで行った方が安心です。こうすることで、トラブルを未然に防ぐ事ができカットもスムーズに行えます。最低限のカットではありますが、犬の生活においては重要な部分でもあるので、愛犬が嫌がらずに出来そうな状況であれば、カットをしてあげると良いかもしれません。ただ、無理に行うことは禁物です。犬が嫌がっているのに無理やり行うと、犬はカットされる行為が嫌になり恐怖を感じてしまいます。自宅でのカットが難しいと感じた場合は、無理をせずトリミングサロンに連れて行き、プロにお願いしましょう。
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