床を掘るワンちゃん！！その心は？

穴を掘るのは犬の本能

犬の祖先はオオカミです。野生のオオカミは巣穴を掘って生活していて、穴を掘って土の中に獲物を埋めて保管をすることもあります。こうしたオオカミの習性が犬にも残っているのですね。現在では屋内で飼育される機会が増えた犬ですが、穴を掘る行動は変わらず、床や畳でもお構いなしに穴掘りしてしまうようです。

犬が床を掘る意味

ワンちゃんを観察していると、寝る前に穴掘り行動をすることが多いです。我が家の犬も毎晩寝る時間になると、穴を掘るように毛布をととのえ始めます。大してととのったように見えないのですが、満足するとドサッとその上に丸くなって就寝します。本人は巣穴を作ったつもりなのでしょう。しかし、厄介なことにソファの上やラグなど、大事な家具の上で穴掘りをすることもあります。お気に入りの家具に傷をつけられる前に、ワンちゃんをゲージへ連れて行ったり、寝床へ連れて行ったりして対策しましょう！

穴掘りでわかる犬のサイン？

時にワンちゃんはタオルがボロボロになるまで穴掘りをしたり、意味もなくガリガリと穴掘りをしたりすることがあります。そんな激しい穴掘りは、欲求不満やストレスのサインかもしれません。ストレス発散のために掘るときもあれば、飼い主にかまってほしくて穴掘りをする、ということもあるようです。こんな穴掘りを防ぐために、一緒に遊んであげたり、長く遊べるオモチャを与えたりして犬の注意をそらしましょう。穴掘りを始めた犬に声をかけて注意するのは、穴掘り＝かまってくれるという勘違いを起こすので逆効果のようです。

犬の体調と穴掘りの関係

ドッグランなどでここぞとばかりに穴を掘るワンちゃんもいますよね。普段なかなか味わえない本物の土に興奮しているかもしれません。犬の祖先であるオオカミは体温が上がると、地面に穴を掘って体を冷やします。暑い日は土の中の方が冷たいことを本能的に知っているからです。犬もそれと同じ場合があります。遊びではなく穴を掘って体を休めるようなしぐさを見たら注意が必要です。木陰など涼しいところへ連れて行くなどしてあげましょう。

お楽しみは穴掘りの後で

我が家の犬はおやつをあげると、すぐに食べずにどこかへ運んでいくことがあります。こっそり見ていると自分の毛布の中や、開けっ放しの私のカバンの中など、実にいろいろな場所で穴掘りが始まります。そしてある程度穴を掘り終えると、おやつを置いて、鼻先で上手に隠すのです。これこそまさに、野生のオオカミの本能そのものです。いつも食べ物が得られる環境ではないオオカミが、エサを土の中に隠しているわけです。ワンコも後でこっそりおやつを楽しむつもりなのでしょうか。しかし、もっと厄介なのが、これを外でやられた時。いつの間にかおやつをくわえて外に出ていたワンコは、本物の土の中に獲物を隠すことに成功！見事に顔が泥だらけになるわけです。

普段何気なく目にしていた犬の穴掘り行動。よく観察することで、ワンちゃんの体調や心理を理解するキッカケになったりします。穴掘りで困っている方も犬の穴掘りパターンを観察して対策してみましょう。行動の意味を知ることで、ワンちゃんも私たちもお互い快適に暮らせます！！

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